あるOBの呟き- 春季交流戦 vs. ROCBULL戦観戦記
第三回ワールドカップが開催される今年、大会準備のためにに春のシーズン恒例のパールボウルが中断され、春季交流戦が変わりに開催されます。その開幕戦となる試合が、今日のBigBlue
vs. ROCBULLの試合です。会場もワールドカップの試合に向けて改修された川崎球場。それまでの室内練習場に変わり、二階建ての大きな選手控え室が新築され、またグランドも旧川崎球場の面影であった一塁・三塁のダグアウトが削られて、その分フットボールフィールドに余裕が出来ました。
昔の川崎球場を知る一人としては寂しい気持ちもしますが、これでワールドカップに参加する選手達も、心おきなくプレー出来るでしょう。
ゴールデンウィーク中盤のこの日、朝から暑い日差しが照りつけますがグランド内の仮設スタンドはほぼ満員となり、エンドゾーン横の芝生席にも沢山のBigBlueファンが詰めかけてくれました。この日は、BBC Kids Cheerも応援に駆けつけてくれて、可愛い声援が試合前からグランドに響いています。選手の花道を、BBCとKids Cheerで飾り気合いの入った選手が入場して、いよいよBigBlue 2007シーズンのキックオフです。
先制点は許すが逆転で前半終了
ROCBULLのキックオフで始まった試合。最初のBigBlueオフェンスシリーズは、期待むなしくパントで終了します。続くROCBULLのオフェンスは、BigBlueディフェンスの動きが鈍くロングゲインを許してゴール前まで攻め込まれますが、ここでディフェンス陣が踏ん張りROCBULLの攻撃を押さえて4thダウンのFGに追い込みます。さらにこのキックも失敗となり最初のピンチを凌ぎます。続くBigBlueオフェンスシリーズでは、QB岡村のスクランブル、WR福井、高木(幸)へのパスで敵陣奥まで攻め込みますが、TD狙いのパスをエンドゾーンでインターセプトされてしまいこちらも得点のチャンスを潰してしまいます。
1Qはお互いに決め手に欠いたシリーズの応酬となります。1Qも終盤、中央を大きく突破したROCBULLはゴール前まで大きく前進。ここで2Qに入りサイド変わります。再び厳しいディフェンスになったBigBlueですが、ここもゴール前で踏ん張りTDは許さずに、FGの3点に押さえてオフェンスの反撃を待ちます。
何とかオフェンスのモメンタムを掴みたいBigBlueは、RB礒谷のラン、WR円谷へのパスで大きく前進し敵陣に入ると、QB岡村はSB高木(幸)にショートパスを繋げます。ここから高木はオープンに走り出すと、サイドライン際を駆け上がりROCBULL DBを振り切りそのままエンドゾーンに駆け込み逆転のTD!。ロングスナップが乱れてTFPは失敗するものの、6-3と先制された試合を逆転します。
リズムに乗ったBigBlueオフェンスは、RB高木(泰)にボールを集め手堅く前進。敵陣に入り再びTDを狙います。QB岡村からWR円谷へTDを狙ったパスが通りますが、ROCBULL DBの激しいタックルに思わずボールをファンブル。これをリカバーされて追加点のチャンスを失います。この後ROCBULLの反撃も抑え、6-3のまま前半は終了します。
リズムに乗れないBigBlue
満を持して臨んだ試合のはずですが、何か微妙なずれを感じる前半の試合展開でした。オフェンスは決して悪い出来では無いように見えますが、やはり強力なディフェンスラインと素早いDBにBigBlue得意のパスオフェンスが乱されている印象です。ディフェンスは、いつもの鋭さが感じられない印象です。フロントラインで止まるはずのランプレーが、セカンダリーまで動員してやっと止まるようなプレーもありましたし、タックルが甘くずるずるとゲインを許してしまうシーンもありました。短いハーフタイムで気持ちを切替、後半はオフェンス・ディフェンス、どちもBigBlue本来のプレーを見せて欲しいものです。
さて、ハーフタイムショーには、試合開始からサイドラインでBBCのお姉さん達と一緒にBigBlueを応援していてくれたBBC Kidsが登場。お姉さんチームのBBCにも負けない、多彩なフォーメーションとぴったり息のあった演技でスタンドから大きな拍手を受けていました。続いてBBCが登場。こちらも息のあった新しいダンスを披露し大きな拍手がスタンドから起こります。
パッシングオフェンスが爆発!
後半はBigBlueのキックオフで試合開始。しかし、このキックを大きく戻したROCBULLはゴール前に攻め込み開始早々追加点のチャンスを掴みます。ここでビッグプレーがBigBlueを救います。エンドゾーンに走り込んだTDターゲットに投げられたパスをDB中山がゴール前でインターセプト。ピンチを救います。しかし、この好機を得点に結びつけることが出来ず、逆に一瞬の隙を突いてROCBULLがTDパスを決め6-10と逆転を許してしまいます。
このTDで目が覚めたのか、ここからBigBlueの反撃が始まります。キックオフをRB飯塚が敵陣まで大きく戻しチャンスを掴むと、RB片岡が崩れたプレーからQB岡村をリードブロッカーにしてゴール前まで前進します。ROCBULLの厳しいパスラッシュで一度後退するものの、ここから左エンドゾーンのWR福井にTDパスが決まり、あっと言う間に13-10と試合を逆転します。
ディフェンス陣も元気を取り戻します。続くROCBULLのオフェンスシリーズ最初のプレーで、LB篠がボールを掻き出し自らリカバリーして攻撃権を奪います。続くオフェンスシリーズはFG失敗で終了しますが、相手のパントで再び攻撃権を得ると、RB礒谷のランで中央突破しチャンスを掴みます。QB岡村から交代していたQB柴田は、この日好調のWR円谷にサイドラインパスを投げます。これを受けた円谷は相手ディフェンスを引きずりながらエンドゾーンに倒れ込みTD! K井田のTFPキックも決まり、20-10と点差を広げます。
完全に試合のモメンタムを掴んだBigBlueは、ROCBULLのオフェンスをLB神前のインターセプトで断ち切ると、1stダウンのプレーで再びQB柴田からWR円谷にパス。
円谷は、そのままサイドイラン際を70ヤード近く独走して、この試合2本目のTDを決めます。勢いに乗るBigBlueディフェンスは、次のシリーズでDL52鈴木がファンブルリカバー。しかしQB柴田のパスはROCBULLがインターセプト。ところがLB30 Rockyが再びファンブルリカバーでボールを奪い返すと、ゴール前で得点チャンスを掴みます。
ここでQBはQB石川が登場。ダウンを更新して前進するものの、オプションプレーのピッチが乱れファンブルとなるとROCBULLがこれをリカバーしてチャンスを逃します。目まぐるしくボールが出入りする試合終盤、ROCBULL最後のオフェンスを止めたのもDB阿部のパスインターセプト。後半だけで3パスインターセプト、3ファンブルリカバーを見せたBigBlueディフェンスでした。試合も、終了間際にK井田がFGを決め、30-10のスコアで初戦を勝利で飾りました。
課題やミスは次の試合までに解決
試合に勝ったとはいえ、まだまだ課題やミスも多く決して満足のいく内容ではありませんでした。特に立ち上がりの悪さはこれまで以上であり、幸いにも相手のミスに助けられて得点には繋がりませんでしたが、上位チームとの対戦では致命傷になることは明らか。またディフェンスでは、3インターセプト、3ファンブルリカバーを奪うものの、BigBlueも2インターセプト、2ファンブルリカバーを献上しています。久し振りの試合という事を割り引いても、次のシーガルズ戦までにプレー精度の向上が大いに求められるでしょう。
次のシーガルズ戦まで二週間と短い時間ですが、昨年の雪辱を果たすべく是非元気な試合を見せて欲しいと思います。
Go BigBlue!