あるOBの呟き- 第四節 vs. 東京ガスクリエイターズ
前節、強敵鹿島ディアーズと対戦し、今年も一歩及ばなかったBigBlue。自力でのFinal-6進出は無くなり、最終戦でのON-SKY vs 鹿島の結果待ちという状況に今回もなりました。ただしその為には、残り2試合に勝ち4勝1敗の勝点8を確保することが前提となります。そういう意味でも、この第四節の東京ガス戦は非常に重要な試合といえます。
東京ガスクリエイターズは、BigBlueがXリーグに昇格した翌年2002年にハスキーズを破り念願のXリーグに昇格。今年はXリーグ5年目のシーズンとなりますが、BigBlueと秋のリーグ戦で対戦するのはこれが初めてです。春のパールボウルでは、昨年対戦し、BigBlueが14-0と勝利しています。東京ガスは、これまでのシーズンは毎年1勝4敗の成績で終了しており、今年も第二節で富士ゼロックスに対して、0-19の劣勢から4Qに一気に3TDを上げて20-19と逆転勝利を見せ、この勢いで何とか2勝目を勝ち取りたいという熱意が感じられます。
BigBlueにとっての不安は、やはり前節鹿島戦敗戦からの気持ちの切り替えです。頭の中で理解していても、少しでも気持ちの乱れが残っているとプレーに出るもの。そういった小さなミスが詰まらない反則やミスを生まないか心配です。Final-6や日本一を目指すチームとして、それに相応しい試合を見せて欲しいものです。やや冷え込みを感じるナイターゲームとなったこの試合、東京ガスのキックオフで試合開始です。
快調な滑り出し
最初のBigBlueオフェンスはパントで終了するものの、続く東京ガスの攻撃をLB#8二上がファンブルリカバー。いきなりビッグプレーでチャンスを掴みます。ゴール前7ヤードのポジションからのファーストプレーは、QB#15岡村からRB#39礒谷へのハンドオフ。#39礒谷はリードブロッカーを巧みに使いオープンに抜けると、そのままエンドゾーンに走り込んでTD。さい先の良い試合運びを見せてくれます(TFPキック成功)。
続く東京ガスのオフェンスシリーズもディフェンスが4thダウンパントで終了させると、再びBigBlueのオフェンスシリーズが始まります。反則で5ヤード罰退するものの、好調WR#44天谷へのパスと#39礒谷のランで大きく前進してダウンを更新。さらに#39礒谷が11ヤードを走り敵陣に入ります。RB#2片岡のランはファーストダウンに1ヤードたらないものの、ここからSB#3徳地へ12ヤードのパスを#15岡村が通し大きく前進。
さらに#44天谷へ15ヤードのパスが決まり一気にゴール前5ヤードまで迫ります。ここで1stダウン、2ndダウンとプレーが決まらないものの、3rdダウンではQB岡村が自ら密集を駆け抜けてTDを奪います(TFPキック成功)。
オフェンスの好調さはディフェンスにも現れ、続く東京ガスのオフェンスシリーズ2ndダウンのパスを、LB#5野村がインターセプト。このプレーで丁度1Qが終了となり、BigBlueのオフェンスシリーズとともに2Qが始まります。2Qと同時にスタートするBigBlueのオフェンスシリーズ。3rdダウンのプレーで、WR#7福井にTDパスが通ったと思ったのもつかの間、反則で取り消し。しかし意気消沈する事なく、今度はWR#44天谷に20ヤードのパスが通りファーストダウンを更新すると、RB#21石川が突進してダウンを更新。しかし再び反則で罰退とちぐはぐな攻撃が続きます。
気を取り直してSB#23貴志へのパスでダウンを更新すると、今度はRB#2片岡が粘りの走りを見せてゴール前14ヤードへ進みます。タイムアウト後のプレーは、再びWR#7福井へのパス。ゴール前直前でキャッチした福井は、そのまま東京ガスのタックラーと一緒にエンドゾーンに倒れ込みTD!
TFPキックも決まり、21-0と大きく試合をリードします。
少しでも前半に点を返しておきたい東京ガスは、パス中心に積極的なオフェンスを展開します。しかし4thダウンギャンブルのパスが失敗し、BigBlueのオフェンスシリーズとなります。2Q中盤からスタートしたこのシリーズ、ランを中心にダウンを更新していきますが、敵陣でQB#15岡村のパスをインターセプトされてしまいます。しかし、今度はディフェンスが奮起。ファンブルでゴール前5ヤードまで押し込まれた東京ガスは、起死回生のパスを狙います。しかし激しいBigBlueのディフェンスでQBがエンドゾーンに逃げ込んだところを、LB#49神前がタックル。セーフティーの2点を追加し、23-0で前半は終了します。
リードしているが物足りない前半
得点では23-0と大きくリードしているものの、やや物足りない内容の前半。最初のTDが、ファンブルリカバーから一気に決まったためもあるのかもしれませんが、好調なBigBlueオフェンスであればもっと得点出来ただろうという印象が残ります。その理由の一つは、要所で発生している反則のためかもしれません。幸いにも反則で罰退したあとのプレーが決まりリカバリー出来ていますが、後半もこういう状況が続くようだと前半のリードも安心出来ません。一方で安定感を見せているディフェンスはファーストダウンを1回しか許さず、さらにファンブルリカバーやインターセプトなどビッグプレーもあり好調そうです。このまま完封勝ちに持ち込めるか、期待したいものです。
モメンタムが変わる3Q
BigBlueのキックオフで始まった3Q。東京ガス最初のプレーが、いきなり36ヤードのビッグランになります。さらにQBキープが21ヤードのロングランになりゴール前9ヤードに。続くランプレーも6ヤード進むと、次のプレーで手痛い反則でハーフディスタンスでゴール前1ヤードとなると、最後はその1ヤードを飛び込みついにTDを許してしまいます。続く後半最初のBigBlueオフェンスですが、要所で反則が発生し罰退と前進を繰り返し、結局パントで終了してしまいます。相手チームのTDの後の不味い攻めに嫌な空気が流れますが、東京ガスのオフェンスをDB#4川村がインターセプトで断ち切り、ゴール前1ヤードから再びBigBlueのオフェンスシリーズが始まります。
厳しいシチュエーションながら、RB#2片岡、RB#1高木が密集を駆け抜けレッドゾーンを脱出。SB#23貴志へのミドルパスが決まり、RB#21石川のランでほぼ中央付近まで戻し、続くパスプレーが相手のパスインターフェアの反則で労せずしてダウンを更新して敵陣に入ります。
続くプレーでQB#15岡村はWR#83イアンにミドルパスをヒット。ここからイアンは素晴らしいランアフターキャッチを見せ、ゴール前7ヤードまで前進します。ここからQB#15岡村は、今度はSB#18高木にパスを通すと、そのままエンドゾーンに倒れ込んでTD。30-6と点差を広げます。このTDプレーが3Q最後のプレーとなり、試合はいよいよ最終4Qに入ります。
点差は広がったものの東京ガスはランとパスを組み合わせて着実にダウンを更新してBigBlueのレッドゾーンに進みます。しかし、ここからBigBlueディフェンスが粘り4thダウンFGに追い込むと、このキックは失敗。窮地を脱します。続くBigBlueオフェンスではQB#10柴田が登場。SB#18高木にロングパスが通りダウンを更新するものの、その後のプレーが続かずこのシリーズはパントで終了。逆に東京ガスのオフェンスはリズムを掴んだのか、プレー毎にダウンを更新して前進すると、最後は31ヤードのTDパスが決まり30-13とBigBlueを追い上げてきます。
嫌な空気を振り払うように、キックオフされたボールをSB#18高木が大きく敵陣中央付近までリターン。QBは#13石川に変わると、SB#18高木へのパス、RB#32飯塚のランで10ヤード毎前進。しかしゴール前21ヤードまで進んで4thダウンとなり、ここでK#11井田が48ヤードのFGを狙いますが、これは失敗。追加点を入れることが出来ません。残り1分14秒となり、何とか一矢報いたい東京ガスはパスで前進を試みますが、ディフェンスは4thダウンギャンブルを守りきり25秒を残してBigBlueに攻撃権が移ります。ゴール前25ヤードのシチュエーションから、QB#13石川は1stダウンのパスは失敗するものの、2ndダウンではパスラッシュから逃れながら投じたパスをエンドゾーンに走り込んだWR#89円谷がキャッチ。試合終了直前に37-13とリードを広げます。
試合時間は残り8秒。BigBlueのキックオフで終了と誰もが思った油断を突いたのか、東京ガスは自陣奥から一気にボールをリターン。BigBlueのタックルをかいくぐると、サイドライン際を一気に走り抜けてキックオフリターンTD。TFPキックも決まり、最終得点は37-20で試合は終了しました。
後味の悪い試合内容
ダブルスコアに近い得点差で試合には勝ったものの、不満の残る試合内容となりました。前半の好調さを維持しなくてはいけない後半に相手に追い詰められ、しかも僅か数秒で駄目押しのTDを上げながら、それを無にするようなキックオフリターンTDを奪われるなど、試合終盤に進むほど悪い面が目立つ内容でした。良いプレーは随所に見られるものの、そのプレーに繋がりが見えず生かされていない印象でした。仮にFinal-6に進むことが出来たとしても、正直不安が残る今日の試合でした。
強いて言えば、二試合続けて強豪チームとの対戦があり、チーム全体に疲労感があったのかもしれません。次の最終戦まであまり時間がありませんが、精神的にも肉体的にも十分に充電し最終戦らしい最高の試合を次は見せて欲しいと思います。
Go BigBlue!