春季交流戦・SEAGULLS戦のみどころ (2007年5月17日)

春季交流戦第二戦は、昨年のバールボウル予選ブロックでも対戦した強豪オービックシーガルズです。昨シーズンは不本意にもFinal-6途中で敗退しましたが、一昨年の全日本チャンピオンチームとしての実力にいささかの陰りもなく、今シーズンも実力のある多くの選手が登録されています。その証拠に、先日発表されたワールドカップ日本代表候補選手(60名)には、オービックシーガルズからは最多の12名が登録されています。

すでに第一戦を終えているBigBlueに対して、この試合が今シーズン初の試合となるシーガルズ。例年、春は登録選手決定のために新旧選手が競い合う時期と位置づけ、試合などもそう言った選手の能力を確認する機会と位置づけていますが、それでも勝利を収める力強さがあります。一昨年、昨年と、この春の時期に対戦していますが、未だ勝ち星をあげることが出来ません。秋のリーグ戦での対戦予定はありませんが、崩さなければならない上位チームの一角として、実のある結果を出したい試合です。

SEAGULLSとは

もともとは人材派遣会社のリクルート(当時)で同好会としてスタートしたチームで、その後会社のバックアップもあり競合チームに成長します。BigBlueヘッドコーチのスタントコーチも、1990年に当初は選手として招聘されましたが、登録ルールからコーチとしてチームに参加し、1990年代の黄金時代を築きます。

リクルートの企業チームから、クラブチームに運営体制を変更したのち、最近では情報企業のOBICの後援を受けて、オービックシーガルズとして活動しています。常にアグレッシブでフットボールを楽しむチームの雰囲気は、スタントコーチという共通のDNAを通じてBigBlueにも取り込まれています。

現在BigBlueのコーチを務める高橋大介コーチの後を引き継いだ若手QBの龍村選手を中心に、パスとランを織り交ぜたオフェンスが最近のスタイルになっています。一方でディフェンスはアスリート揃いの個々の選手の能力を生かしたパワーとスピードで「攻めるディフェンス」が信条のチームと言って良いでしょう。

オフェンスの見所

前回の試合では、スロースタートで心配されましたが、例年と比べてもQB岡村選手、QB柴田選手の調子は良いように思われます。若手レシーバー陣の、円谷選手、福井選手、高木(幸)選手が元気なので彼らの活躍が期待されます。また、昨年と比べてランの比率が増えたためか、キャプテンの礒谷選手、移籍二年目のシュアランナー片岡選手が前試合で活躍しました。シーガルズディフェンスは、強力なフロント/ラインバッカー陣を揃えていますので第一戦突破はなかなか難しいかもしれませんが、全試合でやはり強力なラインを擁するROCBULLに対した経験を生かして、確実にヤードを稼ぐプレーが期待されます。昨年の試合では、ランの獲得距離がマイナス5ヤードという屈辱的な内容でしたので、今回はその雪辱を果たして欲しいものです。

レシーバー陣は、シーガルズのDB陣と、1対1の厳しいせめぎ合いが予想されます。特に、抜群のアスリート能力を誇るKJことケビンジャクソン選手との対決は見所でもあり、試合に勝つための重要な要素と言えます。昨年の試合では、天谷選手とのマッチアップが見物でしたが、今回は天谷選手が全日本候補選手のために試合に参加できないため、他のレシーバー陣がどの様にジャクソン選手を崩すのかが、この試合の見所の一つでしょう。

ディフェンスの見所

ディフェンスに関して言えば、ほぼ同様のシステムを取る両チーム。やりやすくもあり、難しくもある対戦ではないでしょうか。その中でもDB陣は厳しい試合になるかもしれません。オービックQBの龍村選手は、昨シーズンのリーディングパサーであり、パス成功率も70%に迫る確実さです。さらに被インターセプト数も2と少なく、BigBlue DB陣にとっては少ないチャンスの中でビッグプレーを見せ試合の流れを引き寄せたいところです。BigBlueのインターセプトキング、阿部選手と中山選手の活躍が、試合の流れを左右するかもしれません。

ディフェンスラインのフォーメーションは、スタントコーチがシーガルズ時代に導入した「スタッドディフェンス」。一列目のディフェンスラインと、二列目のLBがその時のシチュエーションに応じて臨機応変にシフトを変えて対応する非常に複雑なディフェンスです。シーガルズオフェンスにとっても、日頃練習で慣れているスタイルだけに、対戦する個人同士の能力の戦いになると予想されます。フロントの小山選手を中心に、その後ろを固める篠選手、野村選手、筒井選手の俊敏な動きがどれだけシーガルズオフェンスを切り崩すか、試合の見所であり勝つために必要な戦術です。

試合の見所

過去の対戦成績ではまだ及ばないものの、BigBlueが目標としてきたチームであるシーガルズに勝つことは、単に強豪チームに勝利する以上に重要なことです。多数の主力選手が欠場しますが、それによってシーガルズの実力がダウンするほど選手層は薄くありません。油断することなく、しかしこれまでの積み重ねを信じて、熱い試合が展開されるでしょう。

春の交流戦は、この試合がBigBlue最後の試合となります。この試合開始に先立ち、こちらでお知らせしていまいように、スタントヘッドコーチをお祝いするセレモニーを両チームで予定しています。是非沢山の両チームファンの皆様、スタントヘッドコーチファンの皆様から、当日暖かいお祝いを頂けますようにお願いいたします。