Week3: 鹿島ディアーズ戦の見所 (2007年10月7日)

昨年度の全日本チャンピオンチーム・オンワードスカイラークスと、激しいシューティングゲームを演じ劇的な逆転勝利を勝ち取ったIBM BigBlue。次節の対戦チームも、やはり強豪でありBigBlueがXリーグ昇格以来毎年対戦している鹿島ディアーズです。

思い出されるのは2005年シーズン。この年BigBlueは第二節でアサヒビールシルバースターを29-20で破り、初のFinal-6進出のチャンスを掴みました。一節おいた第四節の対戦相手が鹿島ディアーズ。前半こそ9-10と互角の内容でしたが、後半早々のファンブルからリズムが狂い3Q/4Qと追加点を奪われ9-32の大差で敗退しました。結果、アサヒビール、鹿島、BigBlueが4勝1敗で並び、3チーム間の得失点差からBigBlueのFinal-6進出は叶わなかったシーズンでした。

当時を振り返ってみると、アサヒビール戦で完勝しさらに次の試合も大勝した事で気持ちに油断が生まれたのかもしれないということ。また、後半直後の小さなミスからチームのリズムが狂いそれを最後まで修正出来ない未熟さが理由だったように思われます。その点今シーズンは、強豪チームと連続して対戦すると言うことで気持ちが緩むことは無いでしょうし、"One Team"がぶれない事は前節のオンワードスカイラークス戦で証明してくれました。BigBlueがXリーグに昇格した2002年の最初の対戦チームが、この鹿島ディアーズ。この時は終盤までBigBlueが試合をリードし、あわや昇格初試合で大金星というところまで追い詰めたのですが、それ以降の対戦では大差で敗退するシーズンが続いています。これまでのシーズンの中でチームとして一番気持ちのまとまっている今シーズンこそ、強豪鹿島を破りFinal-6へ王手を掛ける試合となるでしょう。

試合は僅差のせめぎ合いか

鹿島ディアーズと言えば、人材、能力、チーム力、どれもトップレベルのチームですが、中でもチーム力、プレー精度は日本でもトップのチームと言って良いでしょう。オフェンス/ディフェンスともに、スポッターから指示を正確にフィールドで実行し、効率よく相手チームの弱点を崩して自分たちのペースに持ち込んできます。これに堪えきれずに、反則やプレーミスから自滅していくのが、過去のBigBlueの試合でした。実際、2005年も2006年の試合も、ファンブルロストからモメンタムが鹿島に移り、それを取り返そうと焦ることでさらにミスを積み重ねる結果になり敗退しています。そう言う意味では、前節ON-SKY戦で得点には結びつかなかったもののファンブルリカバーを2回許したようなミスは今回は許されません。同様に反則による罰退も、減ってきているとはいえまだまだ多いのも事実で、これも鹿島戦では命取りになります。

そういった過去の反省点が今回の試合に生かされれば、試合は終始僅差でのせめぎ合いとなるでしょう。前節のような、点の取り合いによるせめぎ合いなのか、それともロースコアーでのせめぎ合いになるかは分かりませんが、今回も前節のようにFGやTFPキックの成功・不成功の差が試合の勝敗に現れるように思われます。

ディフェンスの見所

1Qこそ相手シリーズをパントに追い込み無得点に抑えたものの、2Q以降はほぼシリーズ毎に得点を許してしまいました。原因はいろいろあるかと思いますが、異なるタイプのQB 2人が交互に登場し、さらにそこへRBへのダイレクトスナップを織り交ぜるなど、相手チームの変化に臨機応変に対応できなかった事もその一つでしょう。さらに鹿島の場合は、一つの隊形から様々なバリエーションを展開してきますので、さらに対応が難しくなります。

こういう状況では、ベースがぶれないことが大切です。OLも兼任する#59武田、#91泉田を中心に、両サイドを固める、#90小山、#96佐藤、#52鈴木、さらにルーキーで活躍する#58瀧川と#99南家らDL陣の活躍が重要です。特に鹿島の場合、これまでのチームよりもランプレーの比重が高くなるため、まずはDLで相手の突進を止め、続くLB陣が確実に倒す事が必要です。ON-SKY戦ではファースト、セカンドタックルをミスする場合が何度か見られましたが、今回はそういうことは許されません。ON-SKY OL陣同様、強く大きな鹿島OL陣ですが、スピードとテクニックでBigBlue DL陣がそれを破ることが出来るか、試合の勝敗を握る重要な鍵の一つです。

オフェンスの見所

強力なON-SKYディフェンスに対して351ヤードという今期最多パッシングヤードを獲得したQB#15岡村。WR#44天谷、#81安田の両ベテラン選手を筆頭に好調なBigBlueレシーバー陣の活躍の結果ですが、もう一つの理由が強力なOL陣。センターの#59武田、#55山崎を中心に、左には全日本メンバーの#72村上と頼れる鉄人#77田村が、右には若手の中心#51齋藤と新加入の巨漢#76マルコという布陣が、確実にQBをラッシュから守りパス成功率を上げるとともに、ランプレーでも十分に貢献しています。

前節のON-SKY戦を見て研究してくるであろう鹿島は、当然シフトやブリッツで揺さぶりを掛け、ON-SKY以上に厳しいライン戦になることは確実です。このライン戦を勝ち抜いてこそ、Final-6への道が、さらにその先への扉が開かれます。