パールボウル vs.オール東京ガス戦の見所 (2008年4月23日)

今週末から開幕する第32回パールボウル。初日26日の第2試合がBigBlue今シーズン初の公式戦となります。対戦チームのオール東京ガスクリエイターズは、昨シーズンも対戦したチーム。しかも、今シーズンも同じXリーグセントラルディビジョンに所属するため、秋の対戦も予定されているライバルチームです。Xリーグ昇格は、2003年。昇格初年度から毎シーズン勝ち星を挙げるものの、上位チームの厚い壁に阻まれる厳しいシーズンが続いています。今年からチーム名を「オール東京ガスクリエイターズ」と変更。サポート企業とチームの一体感をより強調し、今シーズンに賭ける強い意気込みを感じさせます。

Xリーグでは初対戦となった昨シーズンの試合では、前半でBigBlueが大きくリードするともも、後半の主導権は東京ガスに奪われ、後半だけの得点ではBigBlue 2TDに対して3TDを許す結果となりました。特に、試合終了間際BigBlueがTDを決め、37-13と試合を決めたと思った次のキックオフをそのままエンドゾーンまで運ばれ、最後は相手チームのキックオフリターンTDで試合が終了するという悔しい幕切れとなりました。結果に影響はなかったものの、少なくとも最後まで試合を諦めない気持ちは相手チームが勝っていた試合でした。

オフェンスの見所

昨年のメンバーから4名の選手が引退したものの、ほぼ昨年の戦力が残ったBigBlueオフェンス。プレースタイルも、Xリーグ唯一と言って良いワイドスプレッド体型からのパスを中心に組み立てるアグレッシブなオフェンス。特に今年のチーム目標として、これまで以上にオフェンスを重視した練習に取り組んでおり、春の初戦で何処までその目標が達成されているのか注目されます。オフェンスの核となるのは、やはりQBの岡村選手。昨シーズン自らが持っていたXリーグのパッシング記録を再び更新しましたが、今年はそれ以上のプレーがやはり期待されます。

ターゲットとなるレシーバー陣も、これまで以上にコンピネーションに磨きが掛っています。タレント揃いのBigBlueレシーバー陣の中で、この春に注目したい選手はWR#83イアン選手。昨年はシーズン途中からの合流となり、やや練習不足、コンピネーション不足を感じさせました。今シーズンは春のチーム練習開始から熱心に練習に取り組み、春からの活躍が大いに期待されます。そのスピードと玉際のボールに対する反応は素晴らしく、この試合でもディープゾーンのディフェンスに相手チームも手を焼くのではないでしょうか。

もう一人の注目選手は、今シーズン副主将に氏名されたSB#18高木選手。昨年の試合でも、鹿島戦での後半早々のキックオフリターンTDをはじめ、とにかくボールをキャッチすれば何かやってくれそうな期待感を感じさせる選手。チームのムードメーカー的な部分もあり、彼の走りがチームの雰囲気を大いに盛り上げることを期待したいものです。

ディフェンスの見所

DB2名が引退したディフェンスは、唯一メンバーが減ったDB陣にやや不安が残るものの、昨年の戦力がほぼそのまま残ったと言って良いでしょう。その気になるDB陣、昨シーズン副主将を務めていたDB川村選手、阿部選手は、それぞれ幹部職を若手に譲り、今シーズンはプレーに専念。さらに、昨シーズンはLB登録していた#30ロッキー選手を、今年は学生時代のポジションDBにも登録し、ディフェンスに厚みを出そうとしています。

さらに心強いのは、昨シーズン一時チームを離れていたDL#58松浦選手が再びチームに戻ってきたことです。チーム随一のQBサック数を誇り、そのスピードに溢れたプレーは、これまで数々のピンチを救ってきました。一年のブランクを取り戻すには、この春の試合はまだ早いかもしれませんが、スクリメージラインを超えてQBに突進する松浦選手に是非ご注目ください。

ディフェンスの課題としては、やはり昨シーズンの試合のように後半ずるずると相手に合わせたプレーをして不本意な得点を許さないことです。今シーズン副主将としてディフェンスチームをまとめるDL松澤選手にとっては難しい初仕事になるかもしれませんが、個性豊かなメンバーを上手くコントロールしてメリハリのあるプレーを引き出せれば、前回のような事はないはず。今年も採用しているSTUDディフェンスの完成度を高めるためにも、積極的なプレーコールを期待したいものです。

試合の見所

今シーズンも秋の対戦が予定されているオール東京ガスとの試合だけに、秋に向けての文字通りの前哨戦となります。春は新メンバーの加入やチーム戦略の変更などもあり、相手チームの動向を知ることが難しいのですが、これまでの対戦経験から言えば、オフェンスについてはランとパスを同等にバランス良く展開してくると予想されます。逆にディフェンスに関しては、昨年パスに苦しめられた経験から、今回は何かプランを用意してくるかもしれません。

その中でも、ユニーク故にライバルチームから十分研究されているだろうBigBlueオフェンスに対してどのように対応してくるかが、この試合の大きな見所と言えるでしょう。BigBlueにとってはオフェンスの成熟度・完成度を見る機会であり、オール東京ガスに取っては秋に向けていろいろ試してみることが出来る貴重な機会とも言えます。そういう意味では、フィールド上のプレーヤー以上に、両チームのコーチ・スタッフも試される試合になるのかもしれません。

気になる試合は、4月26日14:00キックオフです。