第四節・鹿島ディアーズ戦の見所
2009/10/08
第二節、第三節と連勝し、やっとチーム本来のリズムを取り戻しつつあるBigBlue。第四節の対戦チームは、春のチャンピオンチームでもある、鹿島ディアーズです。
鹿島ディアーズは春の好調をそのまま維持。第一節・ブルザイズ東京戦を66-0、第二節・ハリケーンズ戦を58-0と完封で連勝すると、第三節・明 治安田パイレーツ戦では1TDを許すものの、38-7と危なげない内容で完勝。ここまでの3試合での総得点数162点は、Xリーグ18チーム最高であり、 総失点7点もパナソニック電工インパルス、アサヒ飲料チャレンジャーズの6点に注ぐ堅調さ。今のところ、もっとも波に乗っているチームと言って良いでしょ う。
昨シーズンの試合では、前半を0-3とFG差で鹿島リードで折返し、その後3Qに鹿島にTDを揺する物の4Q中盤にQB#15岡村選手から WR#83(当時)イアン選手への49ヤードTDパスで7-10と追い上げますが、その後追加のTDを相手に許し、7-17というスコアで敗れました。こ こ最近のシーズンでは、点差が開いて敗れる試合が多かった中、破れはしたものの強豪鹿島に肉薄出来た試合と言って良いでしょう。しかし、「良い試合」をし ているだけでは上に上がることは出来ません。例え他の試合全てを落としたとしても、この試合だけには勝利したい、そう言う気持ちの入った試合です。
オフェンスの見所
前 節のハリケーンズ戦では、オフェンスのランとパスの比率はほぼ50%-50%に戻ってきました。リターンチームの好プレーや、ターンオーバーが多く、良い ボールポジションからオフェンスシリーズが始まることが多かったため、トータルヤードとしてはやや物足りない数字ですが、ラン、パス、ともにやっとリズム が出てきた印象があります。RB陣では、この試合でもチームMVPを獲得したRB#30工藤選手が注目です。小柄な体型ながら、スピードとパワーのある走 りを見せてくれており、ハリケーンズ戦でのTDプレーも、密集で一度捕まりながらも、それをスピンで振り切っての53ヤードTDランでした。鹿島ディフェ ンスは、大きく速い選手が揃っているので、これまでのような走りは難しいかも知れませんが、オフェンスのキープレーとして彼の走りには注目です。
レ シーバーチームでは、ベテランWR#44天谷選手の活躍が前節は目立ちました。記録上でも、総レシーブヤードはWR#17小川選手に2ヤード足りない39 ヤードでしたが、捕球数は3回とチームトップです。過去の鹿島戦でも、鹿島のLB/DB陣との熾烈なボール争いを見せてくれましたが、今回もこの重要な試 合で活躍が期待出来ます。さらに、WR#3イアン選手、WR#17小川選手という、ロングターゲットに加えて、SB#18高木選手、SB#25徳地選手、 WR#89円谷選手が、ショート・ミドルパスをキャッチし確実にダウン更新のシーンを見せてくれていますので、これまで以上にパッシングオフェンスに幅が 生まれています。
今シーズンのこれまでの試合では、どちらかというとランオフェンス中心のゲームプランでした。昨年の試合では、それまでとはスタイルをがらっと変更 し、ノーハドルオフェンスで相手のディフェンスに時間を与えずBigBlueのオフェンスを作ろうとしました。次の鹿島戦でも、何か奇策を準備しているの か気になるところです。いずれにしても、得点チャンスは少ないことが予想されますから、確実にボールコントロールをしてチャンスをものにし、それを必ず得 点に結びつけることに集中しないと、今回も勝利は厳しいかも知れません。
ディフェンスの見所
前 節に続き、今回もディフェンスは2TD(1TFP失敗)/1FGの16失点という結果でした。前回と異なるのは、やはりXリーグでの試合になれているハリ ケーンズだけあり、しっかりとオフェンスドライブをした上で得点されている事です。まだ新しい4-3隊形に馴染んでいない部分があるのか、プレッシャーを 掛けているように見えながらも、ロングゲインを許してダウンを更新される場面が何度かありました。前回までは、それがロングゲインで止めていたものが、今 回はそのままTDになる可能性が大きい相手であるだけに、短い準備期間ですがディフェンスの中での役割の確認をしっかりして、プレーの精度を最高に高めた 状態で是非鹿島のオフェンスと対戦して欲しいと思います。
ディ フェンスの中で今回注目するのは、若手のLB#97國方選手。昨年ルーキーの時はDLとして相手OLと激しいプレーを繰り返していましたが、今シーズンは LBにポジションを移し好タックルを見せてくれています。ハリケーンズ戦でも、チームトップの5タックルを見せてくれました。パワーのある鹿島RBには、 これまで当り負けする場面もありましたが、体格的には十分なサイズがあるだけに大きな活躍を見せてくれるでしょう。
ハリケーンズ戦では、ディフェンスチームが1パスインターセプト、2ファンブルリカバリーを見せ、勝利に貢献しました。実は昨年の鹿島戦でも2ファ ンブルフォースを見せ、うち1回はリカバリーをしピンチを救う活躍を見せています。ビッグプレーに頼るゲームプランを進めるわけにはいきませんが、そう言 う意気込みをプレーで是非見せて欲しいところです。
試合の見所
フットボールの神様の気まぐれなのか、毎年対戦している鹿島ディアーズ。しかし、残念ながらここまで勝星が無いシーズンが続いています。毎シーズ ン、今年は何が足らなかったのか反芻するわけですが、ここ数年の試合を振り返ってみると、ゴール前まで攻め込みながら得点できなかったシーンを幾つか思い 出します。ランプレーであと僅か届かなかったこともあれば、パスが失敗して得点にならなかった場合もあります。いわゆる「ゴールラインディフェンス」は、 それ以外のシチュエーションと異なり、エンドゾーンを直ぐ後ろに背負うという緊張感と死守しなければという気迫がディフェンスに生まれる分、オフェンスに とっても数ヤードが10ヤードにも20ヤードにも匹敵するような厳しい状況とも言えます。BigBlueとしては、そういったゴールライン前のオフェンス で、是非力で鹿島の強力なディフェンスをこじ開け、得点を上げることで勢いを付けなくてはいけません。それも、1度や2度でモメンタムを失うチームではあ りませんから、ゲーム中常に相手に対してのプレッシャーを続けなければ勝てません。それだけ、選手にとっても、チームにとっても我慢強く粘り強くしないと いけない試合になりますが、試合を観戦するファンにとっても見応えのある試合になることは間違いありません。
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