あるOBの呟き- 第一節 vs. 鹿島DEERS

2006/09/10

い よいよ2006年のXリーグが始まります。緒戦の対戦チームは、鹿島ディアーズ。2002年のBigBlueのXリーグ昇格以来毎シーズン対戦しているも のの、未だ勝星を上げることが出来ない強豪チームです。しかも、2004年には今回と同じく東京ドームでシーズンの開幕戦を戦い、残念ながら大差で敗退し ました。いつも背中を追いかけるだけであった強豪チームに、今年こそは何としてもその背中を捕まえ一歩先に進みたい。そんな気持ちで、試合にのぞみます。

今年は、BigBlueの創部30周年にあたるという事で、春からチームとして様々なイベントを開催しています。大学・高校生クリニックに始まり、 このリーグ戦では少しでもチームのファンの皆さんに親近感を持っていただこうと、前回の試合の内容を盛り込んだ「メディアガイド」を、毎試合提供する予定 です。また、今シーズンから沢山のBigBlueグッズが追加されました。そして、今シーズン最大の注目がチーム初のマスコット"びーぶる君"の登場です。スポンサーをしていただく株式会社アスレティックエンタープライズ様と安田倉庫株式会社様によって隠れていた箱の蓋が開けられると、大きな声援とともにグランドデビュー! 心強い仲間が一人(一匹?)増えました。

#9阿部のインターセプト、そして先制点

BigBlue のキックオフで始まったこの試合。アウトオブバウンズの反則でキックオフの蹴り直しとなったものの、ボールデッドの位置は殆ど変わらず、鹿島のオフェンス が始まります。鹿島先発はエースQB#10尾崎。ファーストダウンを更新した後のパスを、DB#9阿部がサイドライン際でインターセプト。敵陣まで大きく 戻し、幸先良いスタートを切ります。BigBlueスターターはQB#15岡村。1stダウンのパスは失敗。次の2ndダウンで、スペシャルプレーが飛び 出ます。QB#15岡村からハンドオフを受けたRB#39礒谷は左オープンを突くと見せて、逆サイドに走り込んできたWR#80神田にピッチ。さらに WR#80神田は、右オープンに走り出たQB#15岡村にパスを投げて、見事に8ヤードを獲得。ここからリズに乗ったBigBlueオフェンスは、 WR#44天谷へのパス、RB#39礒谷のランでゴール前に迫りますがTDはならず。K#11井田の28ヤードFGで3点を先制します。

そ の後はパントで攻撃権が交代し、迎えた1Q終盤のBigBlueオフェンスシリーズ。鹿島のキックはタッチバックとなり、自陣20ヤードからの1stダウ ン。ここでQB#15岡村の1stダウンのパスを、鹿島がインターセプト。ゴール前の厳しい状況ながら、BigBlueディフェンス陣は粘り強く押さえ、 2Qに入ってサイドが変わってからもゴール5ヤードで鹿島の攻撃を押さえ、最小失点のFGに止めます。同点に追いつかれものの、BigBlueのオフェン スはWR#80神田、WR#44天谷へのパスを繋ぎ敵陣に入ります。ファーストダウン更新を目指して、QB#15岡村はWR#44天谷にミドルパスを通し ます。ここから前進しようとラッシュする天谷に鹿島のハードタックル。思わずボールをファンブルすると、鹿島DBがボールを拾い上げそのままエンドゾーン に。悪夢のようなファンブルリターンTDが決まってしまいます。

この後のオフェンスシリーズで何とか追いつきたいBigBlueですが、ホールディングやディレイオブザゲームの反則で自らのチャンスを潰してしま います。逆に鹿島は、2Q中盤に自陣奥で攻撃権を得ると、じっくりと時間を費やしながら前進。残り40秒を残して、フィールドゴールで3点を追加して 3-13と試合をリードして前半を終了します。

BigBlueの殿堂 - 30周年記念OB表彰

試 合は2Qに入りやや振るいませんでしたが、この日のハーフタイムには大切なイベントがありました。すでに書いているように、今年は1976年のチーム創部 から丁度30年を迎えます。日本IBMの同好会として、当時はIBMの社訓の一つ"THINK"から取った"Thinkers"をチームニックネームに活 動を開始。その後1989年の強化スポーツ部への移行に伴い現在の"BigBlue"に変わると、そこから10年以上もXリーグ昇格を目指して耐える時代 が続きました。2001年に入れ替え戦に勝ち、翌2002年からXリーグでの活動がスタート。その後全敗のシーズンも有りましたが、昨年2005年には優 勝争いに顔を出すまでにチームとして成長しました。これまでの礎となってくださった、創部以来のOBの皆さんにチームから記念品を贈呈しました。

時間の長短はあるにしても、どのチームにもその歴史がありそれに携わった人達がいるはずです。それは、現在の選手やスタッフから見れば一つの昔話か もしれませんが、今の選手やスタッフも何年か後にはその時代のチームからOBとして振り返られるわけです。今回初めてチーム表彰をしましたが、こういった 形で次の世代にチームの歴史が続いていけばと感じました。

掴めぬモメンタム、狂い出すリズム...

気 持ちを入れ替え臨んだ3Qのオフェンスシリーズ。後半最初のプレーは、前半でも見せたスペシャルプレー。QB#15岡村からRB#39礒谷にボールが渡る と、右に走る礒谷に向かってくるWR#80神田にピッチ。WR#80神田は、逆サイドを駆け上がるQB#15岡村にパスを決めます。しかし、慣れないハー ドタックルを受けたQB#15岡村が痛恨のファンブル。これを鹿島がリカバリーして、一瞬にして攻守が入れ替わります。このピンチに、しかし BigBlueディフェンスも粘りの守備をみせ、ここもフィールドゴールの3点で相手の攻撃を押さえます。この後の鹿島のシリーズでも、BigBlueの パントを大きく返すと、BigBluいの反則にも助けられてゴール前に前進。最後は鹿島のドライブに押されて、この日初めてオフェンスチームによるTDを 許してリードが広がります。

何 としてもキャッチアップしたいBigBlueですが、反則で罰退するためにファーストダウンが更新できずにパントで攻撃権を放棄。さらにディフェンスも、 DL#58松浦がQBサックや好タックルを見せるものの、反則により相手の前進を止めることが出来ずに、じりじりと前進を許してしまいます。4Qに入り、 ディフェンスの粘りにも限界が来てしまい、ランによるTDを立て続けに許してさらに点差が広がります。

緊 張と集中力が切れかかったBigBlueですが、スタンドを埋めた2000名を超える大応援団の声援を受けて、4Q 2分過ぎから反撃に出ます。ゴール前10ヤードという厳しい状況から、ノーバトルオフェンスを発動。WR#7福井、RB#39礒谷と、交互にパスとランが 次々と決まり、プレー毎にファーストダウンを更新して敵陣に入ります。最後は、残り5ヤードをRB#39礒谷が駆け上がり、エンドゾーン左隅にTD。 TFPのキックは失敗するものの、最後に何とか一矢を報いて試合終了となりました。

自滅した試合、しかしまだ緒戦

厳 しい試合が予想されたものの、それ以上にチームにとって厳しい内容となった試合でした。正直対戦相手の鹿島も、決して良い状態では無かったと思われます。 それ故に、十分勝機はあったものの、自らのミスでそれらのチャンスを逃していたのが、この試合だったと言えます。一番気になったのは、BigBlueオ フェンスの特徴である「スピード感」が試合最初のオフェンスシリーズと最後に得点したシリーズを除いて感じられなかったことです。もちろん相手のディフェ ンスのうまさもありますが、それを押さえて自分たちのシリーズを組み立てていくしぶとさが感じられませんでした。上位のみならず、Final-6や Japan X Bowlを視野に置いているチームならぱ、どんなに厳しい状況でもそれを跳ね返して自分たちのリズムを作りあげていく強かさが必要だと感じました。残念な がらこの試合では、その強かさを見ることが出来ませんでしたが、残り4試合で"BigBlueらしいBigBlue"をだすことが出来れば、必ず道は開け ていくと信じています。

結果的に大差となった試合でしたが、試合が終わるまで三塁側スタンドからは大きく力強い声援が絶えることなく続きました。試合終了直前のRB#39 礒谷のTDシーンでは、全員総立ちとなり大声援がチームに送られました。フィールドとスタンドが一体となったこの瞬間の想いを、必ず次の試合で生かして欲 しいと思います。

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