2025春季交流戦: オール三菱ライオンズ戦の見所

2025/05/17

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第45回パールボウルトーナメント初戦のオービックシーガルズ(以下、オービック)との試合を、7-49で大敗し厳しいシーズンスタートとなったBIG BLUE。春の公式戦として、同じく東京ガスクリエイターズ(以下、東京ガス)との初戦に14-30で敗れた、オール三菱ライオンズ(以下、オール三菱)との交流戦を行います。昨シーズンリーグ戦を6戦6敗で終了し、入替戦に回ったオール三菱。電通キャタピラーズとの対戦は、序盤から試合をリードすると、4Qに20得点を上げて一気に突き放して、44-17でX1 Super残留を決定しました。パールボウル一回戦でも、東京ガスと互角の試合展開を見せ、4Q中盤までは14-16と僅差の接戦が続きました。終盤集中力が切れて、二つのパスインターセプトリターンTDで突き放されて敗れますが、オフェンス・ディフェンス共に昨シーズン以上の力強さが感じられます。

オフェンスでは、昨シーズン対戦したQB#15西澤選手とともにQB#11山中選手が活躍し、パッシングオフェンスでは、WR#81小原選手、WR#82白井選手、そしてこの試合TEで出場したTE#87田島選手等、ターゲットも豊富です。またRB#22中野哲也選手とRB#25中野直樹選手、「二人の中野選手」が活躍し、それぞれの持ち味を生かしたプレーでTDを獲得しています。ディフェンスでは、LB#40海崎選手が好タックルを見せて東京ガスのランプレー阻止に貢献。またDB陣のマッチアップも効果的に機能し、終盤までの接戦の鍵になったと言えるでしょう。昨シーズンの対戦でも、先制点を許し、さらに3Qには5点差まで詰め寄られますが、何とか4Qにダメ押しのTDパスが成功して逃げ切りました。今回の試合は、春の交流戦ではありますが、更に厳しい接戦が予想されます。
 

オフェンスの見所

オービックディフェンスの厚い壁に阻まれ、1TDを返すのがやっとだったBIG BLUEオフェンス。そんな中でも明るい材料は幾つかあります。まずは新加入のQB#3大橋選手、QB#5水嶋選手二人のQBが活躍し、QB#5水嶋選手はやはり新加入のWR#41加藤(大明)選手へTDパスを通し、唯一の得点を獲得する活躍を見せてくれました。ベテランQB#2政本選手も苦しんだオービックディフェンスだけに、まだX1 Superの試合に慣れていない二人には課題も多かったと思いますが、ロースター争いや秋のリーグ戦に向けて貴重な経験になった事は間違いありません。この交流戦では、経験値の積み重ねのために新加入選手を多用することが想像され、更なる好プレーが生まれることが期待されます。

同じく新加入選手では、RB陣に二人が加わりポジション争いが厳しくなりました。移籍組のRB#20秋元選手は昨シーズンエレコム神戸ファイニーズで活躍し、リーグ戦では39回236ヤード2TDの活躍でラッシングランキング8位の成績でした。ルーキーのRB#17伊丹選手は、関西学院大学でエースRBとして活躍した逸材で、前回の試合ではパスレシーブでもチームトップの記録を残しており、今シーズンのBIG BLUEオフェンスの牽引役の一人として期待される存在です。残念ながらオービックディフェンスの厚い壁に阻まれて、スクリメージラインを越えるにも苦労する試合だっただけに、この試合ではその経験値と対策を生かしたプレーを見せてくれると期待されます。また、現役メンバーにとっても、存在感を示す重要な試合になるでしょう。

前の試合で、30失点をしたオール三菱ディフェンスですが、ディフェンスが許した失点は1TD/3FGの16点であり、決してディフェンスが弱いわけではありません。東京ガス戦のプレーを見る限りでは、LB陣が素早くタックルをするプレーも多く、東京ガスのラッシングヤードを22回76ヤードに抑えたことは注目するべきでしょう。BIG BLUEオフェンスとしては、まずは中央の走路を確保して確実にゲインできるプレーをどれだけ実現出来るか見所になるでしょう。そこから、オープンへの展開や、ショート・ロングのパスプレーへと繋げていけるかどうかが、この試合の見所であり、秋のリーグ戦に向けての重要な課題と言えるでしょう。
 

ディフェンスの見所

オービック戦では、DL#99島野選手、LB#23玉川選手によるパスインターセプト等、ビッグプレーも見られましたが、ラッシングで188ヤード、パッシングで253ヤード、合計441ヤードを喪失しており、この試合では大胆な立て直しが必要です。まずはオール三菱オフェンスの核となる、RB#22中野哲也選手とRB#25中野直樹選手の「二人の中野選手」のランプレーをどの様に対策するかがディフェンスとしては最大の見所になります。東京ガス戦を見る限りでは、OLからTEに変わったTE#87田島選手が巧みに走路を啓開し、またリードブロッカーとしても活躍しており注意が必要です。東京ガスDL/LB陣も効果的にスクリメージラインを塞いでいましたが、上手くRBがすり抜けるとそのまま独走を許してTDとなる場面もあり、まずはスクリメージライン上での勝負が注目されます。


QB#11山中選手、QB#15西澤選手のパスオフェンスは、東京ガスの激しいQBへのプレッシャーと、DB陣の厳しいマークで苦労した様子が伺えます。パス成功率は、どちらも50%で、この試合ではこのレートを更に下げられるかが見所になります。オービック戦では、DL陣では唯一の新加入DL#93樋口選手が1タックル、1ファンブルフォースの活躍を見せました。この試合では更なる活躍で、ベテラン勢への刺激になるでしょう。特に番号が並ぶ、DL#91松本選手、DL#92川口選手ら若手選手の活躍が注目されます。また、パスブロックからインターセプトをしたDL#99島野選手は、今度はエンドゾーンまでボールを持ち込むべく、更に厳しく早いプレーが期待されます。

前回からのディフェンスの課題としては、まずは前回苦戦したフリーフリッカーの様に、時間が掛かりかつボールキャリアーを見失うようなプレーに対しては、今回はしっかりと対策出来るかでしょう。東京ガス戦でのオフェンスを見る限りでは、まだ春のシーズンという事もありベーシックなプレーを中心に組み立てている印象があります。BIG BLUEディフェンスとしては、奇を衒うことなく確実に相手をコントロールできるかが鍵になります。パスに対しては、WR#81小原選手、WR#82白井選手、TE#87田島選手が複数回のレシーブを記録しており、この試合でもこの3人がメインターゲットになることが予想されます。スピードでは勿論、ボール際のマッチアップでも相手を制するプレーが必要になります。新加入選手が多く、ロースター競争も厳しいDB陣としては、1プレーも見逃せない場面が続くでしょう。
 

試合の見所

多くの反省点と課題が残ったオービック戦から三週間後のこの試合は、まずはその短い間でどれだけ成長できたかを確認する試合とも言えます。新加入選手も多く、まだチームとしての習熟度には課題が残りましたが、一方で新加入選手の活躍も多く見られ、そう言った「個の力」をこの試合を契機にどれだけ「和(チーム)の力」へと昇華できるかが、この試合最大の課題と言えるでしょう。そう言う意味では、QB#2政本選手の活躍は勿論期待するものの、QB#3大橋選手、QB#5水嶋選手、二人の新QBがどれだけプレーに参加出来るかが重要になり、この二人のQBの特色を生かした今シーズンのオフェンススタイルが見られるかが、まずは見所の一つになるでしょう。また、RB陣、WR陣にも有力な新加入選手が多く参加しており、前回の試合では出し切れなかった個性が、この試合でどこまでアピールできるかも注目されます。

ディフェンスでは、先ずはラン対策を基本にして、その裏プレーでもあるQBのキーププレー、あるいはランパスオプションと、基本的な流れにしっかり対策出来るかどうかが試合の注目点と言えます。特にランプレーでは、中央に強いRB#22中野哲也選手に対して、オープンが得意と思われるRB#25中野直樹選手との対決が見所になります。東京ガス戦では、この二人のRBとQBのキープがラッシングヤード全体の記録になりました。この試合でも、積極的なQBへのプレッシャーは掛けつつも、DL/LBでしっかりとスクリメージラインの走路を塞ぐ厚いディフェンスが注目されます。その上で、苦しい状況から投じられたパスに対して、DB陣がどれだけ貪欲にプレーをしてターンオーバーを狙えるかが見所になるでしょう。東京ガス戦では、ショート/ミドルパス中心でしたが、交流戦という事もあり大胆なプレーを織り込んでくる可能性もあります。やはりロースター争いが厳しいDB陣としては、最後まで集中したプレーが要求されます。

ロースター争いという意味では、現在K#11福岡(勇)選手、K#15曽木選手、K#16東選手の3人が登録されているキッキングユニットも競争は熾烈です。新加入の2選手は、どちらも前チームでの実績もあり即戦力であることは言うまでもありません。フィールドゴールだけでなく、キックオフやパント等、キッキングゲームも注目される試合になります。

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