2025第二節: オール三菱ライオンズ戦の見所
2025/09/08
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東京ガスクリエイターズ(以下、東京ガス)とのシーズン初戦を悔しい結果で落としたBIG BLUEは、息つく間もなく第二節の対戦が始まります。対戦チームは、春の交流戦を僅差で敗れたオール三菱ライオンズ(以下、オール三菱)との対戦です。リーグ戦では、BIG BLUEが初昇格した2002年と翌2003年に対戦し、どちらも大差で敗れますが、2004年のリーグ戦で13-13の引分に終わると、2006年には初勝利を獲得。以後、昨年の対戦まで9勝2敗1分と対戦成績では大きくリードしている相手です。しかし、昨年、今年とリーグ戦で8連勝していた東京ガスクリエイターズに連敗するなど、どのチームもチーム力を大きくアップしており、春の交流戦の内容を考えると、この試合も前節以上に厳しい内容が予想されます。
ここ数年リクルーティングに力を入れチーム力を整備してきたオール三菱。オフェンスは、QB#11山中選手を中心にラン・パスのバランスアタックが特徴でしたが、今シーズン加入したRB#30 Malcome選手が、さらに攻撃に厚みを与えています。サイズは167cm/77kgと決して大きく無いものの、スピードと重い当たりで自ら走路を切り開き一気に駆け抜け、さらに低い重心はタックルにも強くオフェンスプレーの核になっています。ディフェンスも、春に苦しめられたLB#40海崎選手に加え、前節の試合ではDB陣の活躍も目立ち、BIG BLUEのパッシングオフェンスがどの様に対応するか注目されます。
オフェンスの見所
前節の試合では、スタッツ的には互角以上の内容でしたが、シリーズを完結させる「決め手」に欠けていた印象があります。その決め手となるキープレーヤーの可能性を感じた選手の一人が、新加入したRB#15秋元選手です。昨シーズンも、パワフルなプレーで西地区で活躍していましたが、そのプレースタイルはBIG BLUEの名RB#10末吉選手を彷彿させます。85kgとRB陣で最重量ながら一気に加速しての重い当たりは、タックラーを跳ね飛ばす威力があります。また、軽妙なカットバックで相手をかわして一気にダウンフィールドを駆け抜ける走力もあり、反則で罰退しましたが50ヤード以上を独走しての前節のプレーは圧巻でした。同じく新加入のRB#28伊丹選手も学生時代と替わらないプレーを見せており、ランアタックがこの試合の見所になることは間違いありません。
もう一人「決め手」として期待したい選手は、やはり今シーズン加入したTE#5 Auger選手です。デビュー戦となった前節では、3レシーブ/34ヤードの活躍でした。193cm/111kgと大型のターゲットの加入は、QB陣にとっても文字通り「大きな期待」になるでしょう。またBIG BLUEファンとしては、TE#5 Auger選手が、アメリカのSt. John's University出身というのも見逃せません。2シーズン前までBIG BLUEの頼れるレシーバーとして活躍したTE#40 Stanton選手の後輩という事も期待値を上げます。正直なところ、前節ではまだQBとのタイミングが合わないプレーも散見されましたが、前節の経験がこの試合で生かされる事が期待されます。また、ブロッカーとしても、スクリメージライン上だけで無く、リードブロッカーとしてもしっかりダウンフィールドで仕事をしており、この隠れたプレーも見逃せません。
更に注目したいのは、キックオフリターンでWR#85鈴木(隆)選手とRB#28伊丹選手が何度も見せたビッグリターンです。WR#85鈴木(隆)選手は3回で109ヤード、RB#28伊丹選手は3回で40ヤードを戻しました。その結果BIG BLUEのオフェンスシリーズは常に自陣30ヤードを越えた地点から始まっており、6回のキックオフ後のオフェンスシリーズの平均開始位置は自陣39ヤード地点からになります。この優位性を上手く得点に繋げられなかったことは大きな課題ですが、その課題を克服してこの試合ではビッグリターンからのビッグシリーズが生まれるかが、大きな見所になるでしょう。
ディフェンスの見所
前節のディフェンスで気になったのは、単純な中央のプレーが出されていたことです。東京ガスのOL陣が上手くスクリメージライン上にホール(走路)を開けていた様子が何度も見られました。不幸にも相手選手と重なりタックルの手が届かず、結果RB#19鳩谷選手に61ヤード独走を許してしまった様なプレーも見られましたが、中央のプレーが何度も出されてしまうことはこの試合に向けての課題になるでしょう。実際春の対戦でも、中央のプレーに手こずっていた印象があり、どれだけディフェンスの厚みと幅を広げたプレーを維持出来るか注目されます。
さらに東京ガス戦ではQB#16徳島選手のオプションキーププレーや、背後でボールを回す遅いプレーには、ディフェンスが反応し切れていなかったように感じられます。春の交流戦でも、オール三菱オフェンスは同様のプレーを見せており、さらに今回は強力なラン能力を見せるRB#30 Malcome選手が加入しており、対策の難易度は一段階上がっていると言えます。前節の試合では、DL#44福岡(祐)選手、DL#90大島選手、DL#91松本選手等が中央を割って入り、ロスタックルするシーンが何度か見られましたが、この試合ではRB#30 Malcome選手対策として、前に出るよりは確実に走路を潰すディフェンスが重要になるかもしれません。人数が増えたDL陣が、上手くローテーションをして相手にターゲットを絞らせずプレーを止めることが出来るか、スクリメージライン上の攻防がこの試合でのディフェンスの見所になるでしょう。
春の交流戦では、オール三菱オフェンスのパッシングヤードは「4/7回、26ヤード、1TD」という成績でした。ラン中心のゲームプランの中、決め所でパスを使用している様子でしたが、リーグ戦に入り新人のWR#85尾崎選手、WR#82白井選手とパスの比重も増えており、DB陣としても気が抜けない試合になります。DB#13舟橋選手、DB#33藤田選手等高さで戦える選手のマッチアップに注目するとともに、ショート・ミドルパスのルートを潰して、相手オフェンスをランプレーに収束させることで、DL/LB陣のディフェンスもやりやすくなると考えられます。ただし、奥深くへ投げ込む力もあるQB#11山中選手だけに、東京ガス戦のようにフリーのレシーバーを許さない連携の確認は必須でしょう。ディフェンスシステムとして、どれだけ成長するかが見所になります。
試合の見所
春の交流戦では、ゴール前1ヤードからのファーストプレーという条件の悪さはあったものの、オフェンスのファンブルからTDを奪われ、結果的にこれが決勝点となり敗れました。前節東京ガス戦でも、エクスチェンジのミスと思われるプレーも見られ、先ずはプレーを確実に遂行する事が要求されます。まだまだ課題が感じられるQB#10水嶋選手ですが、WR#84近江選手へエンドゾーン際へのTDパスを決めるなど、プレーの理解力と遂行力は春から確実に進歩が伺えます。オフェンスはQB#2政本選手との併用が予想されますが、どちらのQBのオフェンスシリーズでも最後は得点で終わるシリーズ完遂力がこの試合では試されるでしょう。東京ガス戦では、やや消化不良を感じるオフェンスシリーズでしたが、基本となるランプレーが春からの進歩を感じられるので、まずは基本の地上戦で相手を制することが出来るかが見所になります。
ディフェンスは、東京ガス戦で苦戦した中央のプレーとボールが回される遅いプレーをオール三菱も初戦で見せており、前回の経験値がどれだけ教訓としてこの試合で生かされるか注目されます。オール三菱オフェンスの中心となるRB#30 Malcome選手は、サイズこそ最近の日本人RBよりも小柄ですが、低い重心で突進されるとファーストタックルでは止められず、そのまま前進を許すシーンも見られました。東京ガス戦でも、タックルが甘くそのままエンドゾーンに飛び込まれるプレーもあり、もう一歩前に出るディフェンスが必要でしょう。また、そういうゲームプランだったのかもしれませんが、スクリメージラインでのDL/LBの連携がやや疎になっているとも感じられました。個々の選手の能力に疑いはありませんが、システムとしての強靱さが無ければリーグ戦を勝ち抜くことは出来ません。相手を圧倒するプレーも見所ですが、相手に付け入る隙を許さない、完成度の高いプレーを期待したいと思います。
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