2025第三節: オービックシーガルズ戦の見所
2025/09/21
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厳しいスタートとなった2025リーグ戦。第二節のオール三菱ライオンズ(以下、オール三菱)との試合では、初戦の課題が解決されオフェンス、ディフェンスともに好プレーが続き45-14でシーズン初勝利を飾りました。続く第三節の対戦は、昨シーズン劇的なサヨナラ勝ちをした、オービックシーガルズ(以下、オービック)との対戦です。オービックには、2017年のリーグ戦を38-34で初勝利を飾ったものの、昨年まで1勝8敗と大きく負け越しています。昨年7年振りに勝利を挙げましたが、リーグ戦でその勢いを生かすことは出来ず、その後の3試合を2敗1分で終わり、勝ち点7で何とかライスボウルトーナメントには進出しましたが、反省点が残るシーズンとなりました。
オービックとは春のパールボウルトーナメントでも対戦し、この時は7-49と完敗の結果に。この時点でも多くの有望選手が参加していましたが、リーグ戦ではさらに戦力アップしておりより厳しい対戦が予想されます。前節の試合では新加入のQB#3 Holley選手が活躍し、パッシングランキングでは44/62回、539パッシングヤード3TDパスでトップに立っています。パワーアップしたBIG BLUEディフェンス、特にフロントのDL陣がどれだけプレッシャーを掛けられるかが鍵になります。オービックディフェンスも、ここまでの2試合で無失点を誇っており、オール三菱戦で上向いてきたBIG BLUEオフェンスが、どこまでこの厚い守りを崩せるか注目されます。
オフェンスの見所
オール三菱戦での最大の収穫は、BIG BLUEのオフェンスが本来のリズムを取り戻し、得点力が大きく向上したことでしょう。オフェンスのベースとなるランオフェンスでは、獲得ヤード数では初戦よりは減りましたが、必要な時にヤードを勝ち取る決定力は増したように感じます。特に今シーズン加入したRB#15秋元選手のパワフルなランプレーと、RB#28伊丹選手のステップワークは大きな戦力になっており、それに刺激されてRB#4鈴木選手、RB#6柴田選手のプレーにも磨きが掛かっている印象を受けます。さらに言えば、若手選手が増えたOL陣もしっかりとブロックできており、特にオープンプレーでのリードブロックでは確実にディフェンスを止めており、前節以上の活躍に期待が膨らみます。
その上で、大きな力となるパッシングオフェンスでは、QB#2政本選手のクイックなパスプレーが躍動し、さらにベテランWR#84近江選手やWR#14遠藤選手は勿論、新加入のTE#5 Auger選手とのタイミングも向上しており、自慢のハイパーオフェンスが復活している手応えを感じます。ロングパスで、ややレシーバーとコミュニケーション不足を感じるプレーや、レシーバー側もキャッチの瞬間に視線を切ってしまいドロップするプレーも散見されたので、まだまだ改善は必要な状態ですが、この二週間の間に十分対応可能な範囲でしょう。オービックの厳しいラッシュがあるため、より早いタイミングでのパスプレーが要求されると思われますが、どこまでバリエーションを増やせるか、QB#2政本選手とQB#10水嶋選手への期待感が膨らみます。
オフェンス自体好調さを取り戻していることも事実ですが、オール三菱戦でもWR#85鈴木(隆)選手の好リターンで、好位置からのオフェンススタートが出来た事も大きな勝因の一つです。特にリードブロッカーに入った、RB#15秋元選手、RB#6柴田選手、RB#28伊丹選手が上手い距離で先行しながら相手を走路から排除しており、この試合でもビッグリターンへの期待が高まります。一方で、パントリターンでは相手カバー選手を上手く止められず、直ぐにタックルを受けて前進出来ませんでした。好ランナー揃いのオービックは、ロングリターンを返されるリスクは大きく、キック/パントのリターン、カバー、どのキッキングゲームも負けられません。キッキングゲームを制するようなスペシャルチームの活躍が、この試合での勝敗を決める重要な見所になるでしょう。
ディフェンスの見所
TDを許した1シリーズを除けば、前節のBIG BLUEディフエンスは必要な事をしっかりと実行して結果を出した試合だったと言えます。この試合から出場した、2m越えのビッグDL#92 Schaffer選手は、まだプレーには馴染んでいない印象も受けましたが、そのサイズとパワーで終盤にはQBサックを決めるなど実力の高さを示しました。それに刺激されてか、若手のDL#91松本選手、DL#93石塚選手、DL#50樋口選手、DL#52山本選手らもQBやボールキャリアーを圧倒するプレーを見せており、この試合でも期待が掛かります。ただ、タックルに苦労したオール三菱RB#30 Malcome選手のようなRB陣を揃えているオービックのグランドアタックは強力で、前節の反省点をどれだけ生かせるか注目されます。
それはLB陣にも言えることで、RB#30 Malcome選手の技術力の高さもあったと思いますが、タックルしても止まらず、スピンや反動を利用して更に前進する場面が何度もあり、優秀なRB陣を擁するオービックに対しては、さらに確実なプレーが要求される厳しい試合になります。また、強力なOL陣を信頼してタイミングを見計らって飛び出してくるランプレーは、これまでの試合でも苦手にしている印象があります。さらにQBのオプションやカウンターも、ここまでの試合では比較的前進を許しており、何らかの対策が必要でしょう。DL#99島野選手やDL#92 Schaffer選手がオーブンサイドを固め、中央の走路をそれぞれの選手が確実に塞ぐ、文字通り穴の無いディフェンスが要求されます。
オービックには、QB#3 Holley選手以外にも、春の試合で苦しめられたQB#14勝見選手、QB#15小林選手もおり、どの選手も高いバッシング能力を持っています。レシーバー陣でも、高さのあるTE#85 Huff選手に、能力の高いWR#18渡邊選手、ベテランのWR#82成田選手、さらにはRB陣もレシーバーとして多用されており、ここまでの2試合でやや苦労する様子がが見られるパスディフェンスがどの様に対応するか、課題であり見所でもあります。若い選手が多いDB陣ですが、能力は高い選手が揃っており、個々のマッチアップでも負けないプレーを見せて欲しいと思います。
試合の見所
昨年の試合では、オープニングドライブで先制のTDを奪い、その後は苦しい時間が続きましたが、4Q中盤からはオフェンスが覚醒するとともに、ディフェンスも粘り強いプレーで失点を防ぎ、最後の逆転サヨナラフィールドゴールへと繋がる文字通り「首尾良く運んだ」試合でした。その前の試合で惜敗した危機感が、チームの結束を強めたのかもしれませんが、そういう動機付けが無くても、一人一人が自分の役割をしっかりと認識して、必要な時に必要な事を確実に遂行出来るチームが本当に強いチームと言えるでしょう。オール三菱戦では、その切っ掛けを掴み結果勝利できたとは思いますが、それを継続しつつ更に完成度を高めなくては勝ち進めません。今シーズンのチームスローガン"E1M (Every One Matters / 一人ひとりが大切で欠かせない)"を実現する事が、この試合も含めた今シーズンを勝ち抜くための絶対条件です。
また前節の試合ではオール三菱が9回80ヤードの罰退を犯しており、これにより相手の反則で5回ファーストダウンを更新しています。これは相手に助けられたとも言え、今回はそう言う機会は期待出来ない自力での勝負が要求されます。ただ見方を変えれば、BIG BLUEのプレーが堅実な故に、相手のミスを誘発したとも考えられ、それはこの試合でも有効でしょう。相手を上まわる優れたプレーも必要ですが、それ以上に相手以上に確実に自分の役割を遂行することが、この試合で再び勝利を掴む最大の要因になるでしょう。そのためには、チームとして気持ちを一つにまとめて、最初から最後まで集中し続ける事が必要です。"E1M"の結果として、BIG BLUEというチームこそが、メンバー、ファン、全ての人にとって欠かせない存在であることを示す試合を見せて欲しいと思います。
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