あるOBの呟き- 2025第五節: vs 富士通フロンティアーズ戦

2025/10/30

昨年の雪辱を目指し、満を持して臨んだ第四節の関西遠征でのSEKISUIチャレンジャーズ戦(以下、SESKISUI)。この試合もオフェンスが奮わず得点出来ず、チームとしては15年振りの無得点試合となりました。ディフェンスは、何度もゴール前に攻め込まれる場面がありましたが、何とかフィールドゴール(FG)に押さえており、最終スコアも0-15と2回のTDで逆転可能な点差だっただけに悔やまれます。今回も色々な反省点・修正点という課題を抱えながら、次に対戦するのは強豪の富士通フロンティアーズ(以下、富士通)です。

今シーズンの富士通は、春のパールボウルトーナメント準決勝でノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)に17-14で敗れましたが、リーグ戦でも第二節でノジマ相模原と対戦すると、前半は富士通が春の雪辱を果たす勢いを見せたものの、後半に入るとノジマ相模原のしぶといオフェンスで点差を詰め、4Qに入り29-28と逆転。この1点差をディフェンスが守り抜き、ノジマ相模原としては初勝利を富士通から勝ち取りました。しかし、その後の試合では富士通らしさを取り戻し、圧倒的な点差で勝ち抜いてきています。昨シーズンのリーグ戦最終節とライスボウルトーナメント準々決勝と続けて2回対戦し、どちらも大差で敗れたBIG BLUEとしては、前回以上のプレーを見せて勝利に近づきたい試合です。ここまで1勝3敗とライスボウルトーナメント進出の当落線上のBIG BLUEとしては、厳しい試合は当然ですが、何とか勝機を見いだしたい試合です。
 

痛い失点

富士通K#5納所選手のキックオフを、WR#85鈴木(隆)選手が18ヤード戻して、自陣18ヤードからBIG BLUE最初の攻撃。1stダウンでは、QB#2政本選手からハンドオフを受けたRB#21平松選手が中央を突きますが、直ぐにタックルを受けて1ヤードの前進。2ndダウンでは、そのRB#21平松選手へQB#2政本選手はフェイクを入れると、直ぐさま反転して逆サイドのWR#18井上選手へのショートスクリーンパスを投げます。キャッチして走り出したWR#18井上選手ですが、ここにDB#7 Beatty選手のヘルメットが確保したボールを直撃すると、ボールは弾き出されてしまいます。フィールドを転がるボールをLB#44趙選手が拾い上げると、そのまま19ヤードを駆け抜けてファンプルリカバリーリターンTDで先制点を許してしまいます。

あっと言う間の失点の後のキックオフはタッチバックとなり、BIG BLUE自陣25ヤードから2回目の攻撃。1stダウンから奥を狙うQB#2政本選手は、右サイドライン際を駆け上がるWR#18井上選手へロングパスを投じます。しかしこのパスがやや短く、手前に入ってきたDB#23丹羽選手がインターセプト。敵陣45ヤードからの富士通の攻撃に代わると、RB#4山嵜選手のオープンで3ヤード前進。さらにQB#18高木選手からWR#82糸川選手へのパスでダウンを更新します。敵陣28ヤードからの1stダウンでは、QB#18高木選手がパスポケットの中で時間を稼ぐと、左サイドからポストパターンでフリーで入って来たWR#13高津佐選手へパスがヒット。そのままエンドゾーンまで運ばれ、2本目のTDを許してしまいます。

続くBIG BLUEの攻撃は、QB#2政本選手がQBサックうけて大きく後退し、4thダウンでP#87東選手のパントはラッシュを受けてミスパントとなり、敵陣46ヤードで攻撃権が富士通に移動します。QB#18高木選手からWR#82糸川選手へ続けてパスが通り、さらにRB#2ニクソン選手が大きく前進しますが、これは富士通の反則で罰退。更に次のプレーでは、一気に失地挽回を狙いターゲットを探すQB#18高木選手を、LB#45酒井選手がQBサックでさらに14ヤード後退させます。10ヤード前進を許しますが4thダウン23ヤードが残り、K#5納所選手が51ヤードのFGを狙います。これが成功し、0-17と更に点差が広がります。次のBIG BLUEの攻撃では、3人目のQBであるQB#19八木選手が初登場すると、ラン、パスとリズムよく攻撃が続き自陣25ヤードから敵陣33ヤードまで前進します。3rdダウン4ヤードから、QB#19八木選手は右サイドへロールアウトしながら、WR#85鈴木(隆)選手へスローバックパスを投じます。このパスを、DB#12北川選手が手前に飛び込み、インターセプトし再び得点チャンスを奪われます。

次の富士通の攻撃は2Qに入り、敵陣47ヤードから2ndダウン1ヤードのプレーでは、ハンドオフを受けたRB#2ニクソン選手がスクリメージラインを抜けると、するするとディフェンスを抜けて独走状態となり、TDを奪われてしまいます。キックオフを自陣27ヤードまでWR#85鈴木(隆)選手が戻し、続けてQB#19八木選手が登場。しかし3rdダウンのパスが失敗しパントとなります。このパントのスナップが乱れ、P#87東選手が何とかキックしますが、ボールは短く敵陣30ヤードからの富士通の攻撃となります。RB#21三宅選手のランは、LB#45酒井選手が2ヤードロスでタックルしますが、次のWR#83柴田選手へのパスは、RACでゴール前12ヤードまで運ばれてしまいます。1stダウンでは、ハンドオフを受けたRB#21三宅選手が右オフタックルを抜けると、そのままエンドゾーンまでボールを運ばれてしまいます。

K#5納所選手のキックオフはエンドゾーン手前で外に出たため、BIG BLUEは自陣35ヤードからの攻撃を選択。QB#2政本選手が再びフィールドに戻ると、自身のキープの後にRB#21平松選手のランで敵陣でファーストダウンを更新します。さらにTE#5 Auger選手へのパスはタックルを受けながらもランアフターキャッチ(RAC)で前進し、敵陣25ヤードでダウンを更新します。1stダウンでは、再びTE#5 Auger選手へパスがヒットしますが3ヤードでタックルを受けダウン。2nd/3rdダウンでは、QB#2政本選手、RB#28伊丹選手とランで前進を試みますが、逆にそれぞれ2ヤードずつ戻され4thダウン11ヤードが残ります。ここでK#11福岡(勇)選手が登場すると、敵陣26ヤードから44ヤードのフィールドゴール(FG)トライ。これがゴールポストを通過し、3試合振りにオフェンスが得点を記録します。

2Q終盤の富士通の攻撃は、QBがQB#19鎌田選手へ交代して自陣27ヤードからスタート。パスに対してはDB#25土窪選手、LB#47池田選手、LB#35福田選手、LB#57寺林選手が素早くレシーバーを捉えてロングゲインを許しませんが、QB#19鎌田選手のスクランブルが止められずダウン更新となりジリジリと前進を許してしまいます。ゴール前22ヤードからのファーストダウンの攻撃は、DL#92 Schaffer選手とDL#50樋口選手がQB#18八木選手をパスポケットから追い出しますが、ここからWR#16今井選手へパスが成功。DB#33藤田選手とDB#32村岸選手二人がかりで何とか2ヤードで外に押し出します。1stダウンのパスは失敗しますが、2ndダウンではターゲットが見つからずスクランブルにQB#19八木選手が出ると、そのままエンドゾーンまで運ばれてTDとなります。2Qは26秒が残りますが、RB#21平松選手のランで時計が回り、3-38で前半が終了します。
 

待望のTD

後半開始のキックオフは、K#87東選手が登場。このキックオフをRB#21三宅選手がゴールライン上でキャッチしてリターンを開始しますが、DB#30千野選手が素早く飛び込み敵陣17ヤードでタックルして、厳しいスタートを強います。RB#4山嵜選手のダイブを、LB#47池田選手、LB#57寺林選手が2ヤードロスでタックルする等、ランディフェンスは機能するものの、QB#19鎌田選手はラッシュを受けながらもパスを正確に決めていき、WR#16今中選手へのパスで敵陣に入ります。OLのパスポケットに守られてじっくりターゲットを探すQB#19鎌田選手は、遅れてパスコースに出たRB#21三宅選手へパス。RACで一気に前進しますが、何とかDB#33藤田選手がゴール前4ヤードで外に押し出します。ここから中央にダイブするRB#21三宅選手を、DB#32村岸選手が1ヤード残してタックル。パス失敗の後、再びRB#21三宅選手へボールが渡ると、中央の密集に潜り込みTDとなります。

3Qの半分以上の時間を費やした富士通の攻撃後のキックオフは、自陣10ヤード上でRB#4鈴木(恵)選手がキャッチすると17ヤードをリターン。自陣27ヤードからBIG BLUE後半最初の攻撃が始まります。1stダウンのRB#28伊丹選手のランは、7ヤードロスでタックル。3rdダウン17ヤードからは、QB#2政本選手がRB#28伊丹選手へパスを通しますが、ダウン更新には2ヤード足らずP#87東選手のパントで攻撃権が移動します。

自陣42ヤードからの富士通の攻撃は、QB#19鎌田選手がRB#28香川選手へのパスでダウンを更新して敵陣に入ると、WR#82糸川選手、WR#13高津佐選手と続けパスが成功して敵陣33ヤードでファーストダウンを更新します。さらにRB#28香川選手が上手く中央を抜けて9ヤード前進したところで、試合は4Qに入ります。残り1ヤードをWR#83柴田選手へのパスで更新すると、ゴール前11ヤードでファーストダウンとなります。QBドローに対して、素早く反応したLB#57寺林選手が5ヤードで止めると、次のQBキープはオープンに流れるところをDB#1中谷選手がノーゲインで止めます。しかし3rdダウンでは、カバーを抜けたWR#83柴田選手へTDパスが通ります。

富士通K#87内山選手のキックオフはタッチバックとなり、自陣25ヤードからBIG BLUEの攻撃は、QB#10水嶋選手が登場。得意のQBキープで右オープンを狙いますが、LB#44趙選手のハードタックルを受けQB#19八木選手と交代します。WR#18井上選手へのパスで6ヤード進みますが、再びLB#44趙選手にQBサックを受けて4ヤード後退。4thダウンパントでP#87東選手のパントキックは、WR#13高津佐選手がキャッチしますが、逆サイドに居たWR#82糸川選手へバックパスでボールが渡るスペシャルプレー。大きく前進を許しますが、富士通の反則で罰退してフィールド中央50ヤードから富士通はファーストダウンとなります。RB#4山嵜選手の4ヤードダイブに続く2ndダウンでは、ハンドオフを受けたRB#21三宅選手が中央の密集に飛び込み、止まった、と一瞬見えました。しかし、その混乱の中上手くスピンをして密集を抜け出すと、そのまま独走を許してTDとなります。

4Qも半分近くが過ぎたBIG BLUEの攻撃は、RB#21平松選手が25ヤード戻して自陣26ヤードから。QB#2政本選手のスクランブルで8ヤード前進すると、今度はハンドオフを受けたRB#21平松選手が右オープンに抜けると、そのまま縦に駆け上がり敵陣42ヤードまで一気に前進します。QBがQB#10水嶋選手へ変わると、まずは自らのキープで3ヤード進むと、RB#28伊丹選手が中央を抜けると左にカットバックをして11ヤード前進します。WR#85鈴木(隆)選手へ5ヤードパスが成功したところで、QBはQB#19八木選手へスイッチすると、TE#5 Auger選手へのパスでゴール前18ヤードまで進みダウンを更新します。RB#28伊丹選手が4ヤード進めますが、続けて2回のパスが失敗。敵陣14ヤードで4thダウン6ヤードが残り、ここでギャンブルを選択。ターゲットを探しますが、QB#19八木選手はスクランブルに出てファーストダウンを更新します。ゴール前7ヤードからの1stダウンの攻撃は、RB#21平松選手へのパスですがゴール前3ヤードで止められます。2ndダウンでは、QBの後ろでRB#28伊丹選手とWR#18井上選手がクロスするカウンタープレーから、RB#28伊丹選手がボールを受け取り、左オープンへ突進。LB#3久下選手にタックルを受けながらも、パイロンの内側にボールを通し待望のTDとなります。K#11福岡(勇)選手のトライフォーポイント(TFP)キックも成功し、10-59となります。

4Qは2分近くが残りますが、富士通はRB#28香川選手のランプレーを、プレークロックを目一杯使用して繰り返して残り時間を消費し、試合終了となりました。
 

最後に集大成を

昨年のリーグ最終戦、ライスボウルトーナメント準々決勝に続き、今回も完敗となった富士通戦。厚い選手層は勿論ですが、オフェンスでもディフェンスでも、各選手が有機的に動いており、システムとしての完成度の高さを今回も実感した内容でした。富士通オフェンスに対しては、LB#45酒井選手、DL#50樋口選手、DL#92 Schaffer選手と何度もQBに迫るプレーをしても、的確にフリーになったレシーバーへパスを通す場面が何度もありました。富士通ディフェンスでは、最初のファンブルフォースリターンTDや、2回のパスインターセプトと言ったターンオーバーは勿論、フィールドに12人以上いるのでは無いかと錯覚するようなプレーの厚みも感じられました。課題は増えるばかりとは思いますが、時間の無い中悪い部分を直すのでは無く、今一番自分の得意とする部分、これだけは負けないという強い部分を磨き上げて、先ずは次のリーグ戦最終戦に勝利することを最優先することが必要だと思います。

そのリーグ最終戦は、昨年何とか同点引き分けに持ち込み最後のライスボウルトーナメント枠に滑り込む事が出来た、富士フイルム海老名Minerva(以下、富士フイルム海老名)との対戦です。昨シーズンから更に戦力はアップしており、第二節ではOrientalBioシルバースターに29-13で念願のX1 Superでの初勝利を挙げています。残り2枠のライスボールトーナメント進出枠の可能性があるのは、次節直接対決するBIG BLUEと富士フイルム海老名、オール三菱ライオンズとエレコム神戸ファイニーズの4チームです。BIG BLUEは、最終節で敗れればシーズン終了。昨年のように引分けの場合は他チームの結果次第で8位通過の可能性は残りますが、勝利すればその時点でトーナメント進出が確定します。昨シーズン届かなかった最後の1ヤードを、次の試合では必ず取り返してリーグ戦を締めくくって欲しいと思います。

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