2025第六節: 富士フイルム海老名Minerva戦の見所
2025/11/02
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2025シーズンのX1 Super秋季リーグ戦は、早くも最終第六節になります。前節の富士通フロンティアーズ戦(以下、富士通)に敗れ、ここまでの5試合を1勝4敗と大きく負け越してしまったBIG BLUE。残り2枠となったライスボウルトーナメント進出枠を勝ち取るためには、この最終節で勝利することが必要です。その大一番の試合の対戦相手は、昨シーズンX1 Superに昇格した、富士フイルム海老名Minerva(以下、富士フイルム海老名)です。昨年第五節の対戦では、最後にリードを奪われてあわや初勝利を献上するかと思われましたが、タイムアップと同時にK#11福岡(勇)選手が18ヤードフィールドゴール(FG)を蹴り込み同点に追いつき、何とかライスボウルトーナメントへ進むことが出来た試合でした。
昨シーズンの富士フイルム海老名とは、昨年春のパールボウル予選でも対戦し、この時はまだ昇格直後という事でチーム体制も整わず大差でBIG BLUEが勝利しました。しかし秋のリーグ戦では戦力を充実させ、勝ち星こそ有りませんでしたが接戦が続く粘りのシーズンを見せました。今シーズンはさらに選手の補強が進み、第二節ではOrientalBioシルバースターに2点差で勝利して、初のX1 Superでの勝星を飾りました。オフェンスは、昨シーズンも苦しめられたRB#0アキラ選手のランと、新加入のQB#1シェバン選手のパスが機能しています。ディフェンスは、ディフェンスラインのサイズ感が増し、LB陣のプレーも昨シーズン以上に機動力を増すとともに、DB陣のパスカバーも良いプレーをここまでの試合で見せています。昨シーズン以上にオフェンス・ディフェンスが、互いにせめぎ合う緊迫した試合展開か予想されます。
オフェンスの見所
中々思うような試合展開に持ち込めないオフェンスですが、明るい話題はBIG BLUE 3人目のQBであるQB#19八木選手が実戦デビューをし、最終的にRB#28伊丹選手の3ヤードTDランへと繋げたことです。ベテランQB#2政本選手のパスオフェンスをベースに、QB#10水嶋選手が自らのキーププレーを軸に攻撃の幅をこれまでは広げていました。そこに今回登場したQB#19八木選手は、パスとランのバランスアタックという、QB二人の間を取るようなプレースタイルを富士通戦では見せました。互いに相手の得意分野をカバーしつつ、個性も残したオフェンスコールが生まれ、この3QB体制を上手く交代起用することで、これまでのラン・パスオフェンスに更なる厚みと幅が生まれると期待されます。
ランオフェンスでは、チームのリーディングラッシューのRB#21平松選手と、新人ながらもここまでの試合で好プレーを見せて、富士通戦では執念のTDランを見せたRB#28伊丹選手の二人が軸になると期待されます。どちらの選手も、中央を突破して抜ける技術やオーブンを駆け上がるスピードは甲乙付けがたく、この二人をどの様に機能的に組み合わせて、さらにプレーの幅も中央とオープン、さらには裏をかいてのパス等、どれだけオフェンスのバリエーションを増やせるかが見所になるでしょう。相手ディフェンスラインは重量級選手も揃っていますが、スピードとタイミングでスクリメージラインに走路を開き、キャリアーを送り出すオフェンスライン(OL)とのコンビネーションにも注目です。
ランも勿論ですが、パスオフェンスに関してもこれまでの問題点を修正してこの試合で結果を見せて欲しいところです。TE#5 Auger選手とのタイミングは、かなりあってきたように思います。相手のマークも厳しくなるとは思いますが、パスキャッチの後のランアフターキャッチ(RAC)が魅力でもあるので、TE#5 Auger選手へのパスプレーは大きな見所です。また、今シーズンではWR#16齋藤選手、WR#18井上選手という若手にパスが集まっており、WR#85鈴木(隆)選手やWR#14遠藤選手らベテラン勢に上積みするような若手選手の活躍も見所になります。
ディフェンスの見所
ディフェンスとしての対策は、まずは昨年同様RB#0アキラ選手対策であることは言うまでもありません。昨シーズンは、15回139ラッシングヤードを許しており、また80ヤードの独走TDランもあり、今回も最も注意するべき選手と言えるでしょう。ボディバランスの良さだけで無く、ダウンフィールドに出ればスピードで一気にボールを運ばれるため、スクリメージラインを越させない位の覚悟が必要かもしれません。特に前節の富士通戦では、相手RBに手が掛かりながらも止められない場面が何回もあり、もう一歩踏み込んだプレーが要求されます。スピード感のあるプレーが要求される一方、どうしても過剰反応で相手ランナーに抜かれる場面もあり、冷静な状況判断は更に要求されます。どこまで相手のプレーに反応できるか、特にLB陣の活躍が注目されます。
富士フイルム海老名は、今シーズン新QBを招聘しており、それがQB#1シェヴァン選手です。ここまでのパス成功率は決して高くありませんが、タイミングを見てフィールド奥に投げ込む遠投力があり注意が必要です。また、ラッシュを受けた場合はランプレーも得意で、結果的にラッシングヤードではかなりの比重を占めています。サンノゼ州立大学出身ということもあり、プレーが崩れてからでもターゲットを探してゲインを獲得するプレーも多く、ラン対策も兼ねていかに素早くパスポケットを縮めてプレーを封鎖するかが鍵になるでしょう。その為にも、DL陣は積極的にQBに迫るプレーが必要と思われます。DL#50樋口選手や、DLの間からLB#45酒井選手、LB#17茂木選手がラッシュを掛けるなど、見所の多い展開が予想されます。
昨年の反省点は、要所でロングパスを通され、そこから失点するシリーズがあったと思います。昨年とはQBが変わっているためゲームプランが同じとは限りませんが、QB#1シェヴァン選手のパスプレーも一気に奧に投げ込んでくるプレーが印象に残ります。ただし、特定の選手にターゲットを絞っていると言うよりは、多くのレシーバーに分散して通している印象があり、ディフェンスバックはこれまで以上にマークを厳しくする必要があるでしょう。富士フイルム海老名も、この試合に勝利すればライスボウルトーナメント進出が決まるため、これまでとは異なったしかしより貪欲に得点を狙ってくることは確実です。スペシャルプレーに対しても、慌てること無くどれだけ冷静に素早く対処できるか、ディフェンスのビッグプレーに期待したい試合になります。
試合の見所
リーグ戦は第五節まで終了し、オービック、東京ガス、ノジマ相模原、富士通、パナソニック、SEKISUIの6チームのライスボウルトーナメント進出が確定しました。そして最終節では、残る2枠を、IBM、オール三菱、富士フイルム海老名、エレコム神戸の4チームで争うことになります。(注1) BIG BLUEは、富士フイルム海老名に勝利すれば勝点が6となり、8位以上が確定しますが、敗れればライスボウルトーナメント進出は無くなります(注2)。 昨年同様引分けの場合は、オール三菱 vs. エレコム神戸戦の結果次第で、トーナメント進出の可否が決まります。(注3) 可能性としては昨年のように引分け選択という場面が今シーズンも生まれるかもしれませんが、先ずは今シーズンの集大成としてこの試合ではベストなオフェンス、ディフェンスを見せて欲しいと思います。それが出来れば、必ず勝利を手繰り寄せることが出来るはずです。「ライスボウルトーナメントの最後の枠に滑り込む」という消極的な気持ちでは無く、今シーズン準備してきたもの、描いていたもの、全てを出し切る試合に必ずして欲しいと思います。
(注1) 直接対決するOrientalBioとハカタネクスト福岡は、いずれかのチームが最大でも勝点3となりますが、それ以外の対戦(IBM vs. 富士フイルム海老名、オール三菱 vs. エレコム神戸)では、2チームが勝点6以上となるか、引分けの場合でも勝点4以上のチームが4チーム発生するため、リーグ総合順位11位以下が確定しています。
(注2) オール三菱が勝利した場合、勝点6で並びますが直接対決でIBMが勝利しているため、IBM 7位、オール三菱 8位となります。
(注3) オール三菱 vs. エレコム神戸も引分けの場合、エレコム神戸が勝点5で7位となり、残り3チームが勝点4で並びますが、3チームの総得失点差でIBM(-55)、富士フイルム海老名(-57)、オール三菱(-78)となり、IBMが8位となります。エレコム神戸が勝利した場合も、IBMと富士フイルム海老名が勝点4で並びますが、IBMが全体の得失点差で優勢のためIBMが8位となります。オール三菱勝利の場合は、IBM、富士フイルム海老名、エレコム神戸が勝点4で並びますが、エレコム神戸の得失点差(-12)が優勢のため、エレコム神戸がライスボウルトーナメント進出となります。
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