第五節: オール三菱ライオンズ戦の見所
2013/10/14
前節・警視庁イーグルス戦を、52-0とチーム史上最高得点、最大点差で勝利したBigBlue。2勝2敗と勝率を五分に戻して1stステージ最終節で対戦するのは、昨年に続いてオール三菱ライオンズです。ライオンズとは、これまで7回対戦し、4勝2敗1分と勝ち越している相手です。しかも、最終節での試合が4回あり、その場合は3勝1敗と言う結果です。さらに最近4試合の対戦ではBigBlueが4連勝中と、これまでの結果を見る限り相性の良いチームと言えます。
ここまでの4試合で、ライオンズはBigBlueと同じく2勝2敗という成績です。従って、この第五節の試合で勝ったチームがSuper-9(2ndステージ上位リーグ)に進むことになるため、両チームにとって絶対に落とせない厳しい試合になります。ここまでの4試合の成績を見る限りでは、得点、失点、得失点差とBigBlueが優位ではありますが、BigBlueよりも先にXリーグに昇格し、経験値は豊富なチームだけに、決して侮ることは出来ません。最終戦であるが故に、気持ちを引き締めて試合に臨む必要があります。
オフェンスの見所
ここまで2勝2敗と不本意な結果ながらも、オフェンスとしては上位のオービック、ノジマ相模原とは互角の勝負を見せ、明治安田、警視庁とは相手を圧倒する結果を残しています。そう言う意味では、結果は今ひとつではあるものの、今シーズンのBigBlueオフェンスは例年以上に整っていると言えます。別の言い方をすれば、どの試合に置いても安定感を感じる、と言ってよいでしょう。昨年は初めてのシーズンと言う事で、オフェンスの要であるQB#3クラフト選手とのミスマッチを感じる場面が多々ありましたが、今シーズンはそう言う場面はほとんどありません。さらに、QB#4多川選手のプレーコールに於いても、#3クラフト選手同様ノーハドルオフェンスで英語のオーディブルでプレーがコントロールされており、昨年以上にプレーの理解度が進んでいることが伺えます。レディーフォープレーから直ぐにプレーを開始したり、相手ディフェンスフォーメーションをじっくりと読み解き、時間を十分に使って繰り出すプレーなど、今シーズンのオフェンスは対応する相手チームにとっても難しいことが伺えます。この利点を、この試合でも存分に発揮して欲しいところです。
オフェンスでは#3クラフト選手が、ここまで1,033ヤードを投げ、今シーズンのパッシング記録のトップを維持しています。よほどのことが無い限り、今シーズンのリーディングパサーの記録達成は確実でしょう。昨年記録したXリーグ記録の1628ヤードの更新は難しいとは言え、現在歴代第2位のBigBlue QB#15岡村選手の記録(2007年/1,283ヤード)あるいは同じ岡村選手の歴代第3位の記録(2005年/1,255ヤード)の記録更新は大いに期待出来ます。この記録が達成出来れば、オフェンスで相手を圧倒することは確実で、レシーバー陣も前節の警視庁戦では好調さをアピールしただけに、まずはパッシングオフェンスでライオンズを圧倒するかどうかが見所の一つです。
またランプレーでは、RB#10末吉選手が4ヤード差で、ラッシング2位の記録を維持しています。トップを行くパナソニックの横田選手との競り合いになりますが、これまでの調子をこの試合でも見せてくれれば、十分にリーディングラッシャーの記録達成は射程距離と言えるでしょう。勿論、#10末吉選手がそれだけの走りを見せてくれれば、ランオフェンスでも相手を圧倒していることになります。ディフェンス力も有るチームだけに、楽な試合にはならないと思われますが、ここまでの好調さをオフェンスチームが発揮できれば、十分に勝機を得ることが出来る対戦と言えます。
ディフェンスの見所
ディフェンスにとって第一の課題は、昨年のような3桁代の失点は何としても阻止すること。可能であればこの試合でも無失点を達成し、現在の失点数66点を何としても維持する事が次のステップと言えます。ライオンズオフェンスは、QB/WR/RBとタレントが揃っているだけに、BigBlueとしてもこれまで以上の集中力が要求されるでしょう。ここまでのライオンズオフェンスは、どちらかと言えばパスの比重が高いように見られます。対するDB陣としては、パスカットやインターセプトを狙って積極的な守備をこの試合で発揮して欲しいところです。BigBlueのDB陣は11名の登録のうち7名がルーキーと言うフレッシュな構成ですが、対するライオンズDB陣も10名の登録のうち8名がルーキーという似たような状況にあります。DB対決でも負けられない試合になりそうです。
ライオンズのTDシーンを見てみると、ゴール前まで手堅く前進し、最後の1ヤード2ヤードを突破してくる場合が多くあります。BigBlueのDT/LB陣としては、仮にそう言う場面になったとしてもゴールラインの1ヤード2ヤードを死守する厚いディフェンスを見せて欲しいところです。勿論、そういうぎりぎりの状況になる前に、相手のプレーを潰してボールを奪い、攻撃権を取り返すことが優先するわけですが。これまでの対戦成績見ると、ライオンズとしてはランオフェンスに苦しんでいる様子がうかがえます。BigBlueのDL/LB陣はこれまでの試合で、DT#2河合選手、DT#31藤井選手、LB#47永山選手と言ったルーキーの活躍に、ベテラン勢の活躍も有り、相手側に押し込んだプレーを多く見せてくれました。この試合でもそういったシーンを数多く期待したいところです。
唯一気になるのは、ライオンズは伝統的にオプションを中心にランプレーを得意としており、その点BigBlueディフェンスとしては苦手意識があるかもしれないところです。これまでの試合でも、オプションやオプションフェイクのQBキープ等で相手にヤードを許すプレーが幾つかありました。よく言えば反応に敏感、悪く言えばオーバーリアクト、と言う事だと思いますが、相手の動きに合わせるのでは無く、その先を考えながらプレーを進める「賢さ」の追求も、この試合での課題と言えるでしょう。そう言うプレーが出来れば、この試合での勝利だけで無く、続く2ndステージでの試合においてもBigBlueにとって大きな力になるはずです。
試合の見所
どちらのチームにとっても、勝てば2ndステージSuper-9へ進む権利獲得になるだけに、負けられない試合、全力でぶつかる試合になることは確実です。特にライオンズにとっては、昨シーズン1勝4敗地区5位という不本意な結果に終わっただけに、今シーズンに賭ける意気込みは大きいでしょう。ここまで苦しみながらも2勝2敗と勝ち残ってきただけに、この試合に対してはこれまで無かったようなプレー、秘策を持ち込んでくるかもしれません。BigBlueとしても、全員が気持ちを一つにして、どんなプレーが繰り出されようとも対応出来るだけの力があることは、これまでの試合で証明できたと思います。奇をてらわずに、やるべき事を全員が確実に実行するという最も基本的な事が、この試合では要求されるでしょう。
オフェンス、ディフェンス共に、これまでの試合通りのプレーが出来れば問題は無いでしょう。しいて言えば、キッキングゲームについては改善が必要かもしれません。キックカバーにしてもキックリターンにしても、ここまでの試合ではやや迫力に欠けている印象があります。特に気になるのは、キックオフの場面でキッカーのK#8小田倉選手がタックルしてリターナーを止める場面が何度も見られたことです。キックカバーではより早い集まりと囲み、リターンでは確実に相手をブロックして走路を開ける力、それらは必ず2ndステージでの試合でも重要な力になります。キックオフでもパントでも、その1プレーにこだわりを見せて欲しいと思います。
Go BigBlue!
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