パールボウル2017: ノジマ相模原ライズ戦の見所
2017/05/28
パールボウル2017はブロック予選が終了し、いよいよトーナメント準決勝が始まります。ブロックBを勝ち抜いたBigBlueは、ブロックAを勝ち抜いたノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)と準決勝で対戦します。ライズとは昨年も準決勝で対戦。この時は、前半でBigBlueオフェンスが爆発し、25-0で折り返すと、4Qにライズも猛攻を見せて3TDで追いすがるものの、BigBlueも後半で1TD/1SAFを上げて突き放し初のパールボウル進出を勝ち取った試合でした。しかし昨年と大きく異なるのは、昨年のパールボウル後にライズに加入したQBの#98ガートナー選手が活躍し、昨年のチャンピオンチーム富士通フロンティアーズに38-20で完勝。大きく力を付けて今回再戦に臨むことです。
今シーズンのライズの原動力はなんと言っても#98ガートナー選手。昨年は対戦結果こそ1勝5敗とSuper-9の9位に甘んじましたが、敗れたSuper-9チームとの対戦は何れも僅差での敗戦で有り、決して力の差があったわけではありません。ミシガン大で活躍した#98ガートナー選手が加入し、オフェンス力が大幅に強化されたものの、1年間のブランクと慣れない日本のフットボールシステムに十分に対応出来ず、実力を発揮出来ないうちにシーズン終了となった見るのが正しいでしょう。その証拠に富士通戦では自らリーディングラッシャーとなる164ヤードを走り4TDを上げ、投げても1TDパスを成功させるなど、八面六臂の活躍でチームを準決勝に導きました。今一番勢いのあるチームで有る事は確かです。
デイフェンスの見所
ここまでの2試合で、失点を2FGのみに抑えているBigBlueディフェンス陣。当然、ディフェンス陣がいかに#98ガートナー選手に対応するかが、勝利への必須条件となります。QBと言うポジションながら、193cm/98kgというライン並みの体格を誇るガートナー選手。当然一番の見所は、昨年は実現しなかったBigBlueの守護神、DE#34ブルックス選手との対戦です。昨年もQBサックやパスカット等、大活躍したブルックス選手ですが、ライズOLとしてもそれは織り込み済み。昨年のリーグ戦を参考に、ダブルチームでのブロックや、オーディブルで逆サイドに展開してくることは確実でしょう。従って、BigBlueとしては、ブルックス選手以外のDLやLBが中央と逆サイドをどれだけしっかりカバー出来るかが最大の焦点になります。
富士通戦ではガートナー選手のランプレーが目立ちましたが、先ず守るべきはその強肩から繰り出されるロングパス。レシーバーでは、WR#81鈴木選手とWR#85八木選手がロングターゲットになっており、この試合でもDB陣との激しいマッチアップが予想されます。2年目のDB#25寺中選手、#4佐野選手、#14宮川選手に、ベテランの#1中谷選手、#23保宗選手らの厚いカバーで、前回65%の成功率だったガートナー選手のパスをどこまで押し下げることが出来るかが見所です。
一方グランドアタックでは、ガートナー選手に注目が集まりますが、RB#2宮幸選手の走りは今年も健在。獲得ヤードではガートナー選手よりも少ない114ヤードでしたが、回数では倍近い21回プレーをしており、ノジマオフェンスの1/3近いプレーを一人で背負ったことになります。昨年の対戦では、#2宮幸選手を11回16ヤードと完全に止めたBigBlueディフェンスですが、今回はガートナー選手に対してのランケアもあり、かなり厳しいプレーが予想されます。DLでは#98森田選手、#93佐久間選手、#44福岡選手、#31藤井選手、さらにLB陣では#5コグラン選手、#6坂口選手、 #35高橋選手と厚みを増してきたフロントラインが、最後まで厚い守りを保ちライズの力のオフェンスを抑えきることが出来るかが、一番の見所になりそうです。
オフェンスの見所
初戦のBULLS戦ではややぎこちなさを感じたオフェンスも、第二戦の東京ガス戦ではラン・パスともに爆発し、特に2年目となるQB#2政本選手はオフェンスシステムの理解も進み、QB#3クラフト選手にも勝るとも劣らないプレーを見せています。昨年の対戦では#3クラフト選手が中心にオフェンスを指揮しましたが、今回は秋の試合も見据えて#2政本選手が中心になることが予想されます。政本選手も、自らボールを運ぶランプレーには定評があり、それが大きな武器になっています。さらにBigBlueの場合、#3クラフト選手、#2政本選手の2QB体制で臨めるため、スタミナ的にもプレーのバリエーション的にも有利と言えるでしょう。そのアドバンテージをどこまで生かせるかが、勝負の分かれ目になるかもしれません。
昨年の対戦では、パスでは137ヤード獲得でしたがランでは200ヤードを獲得し、これが勝利への大きな鍵となりました。しかし、その200ヤードの七割近くを稼いだ#10末吉選手は春は不在のため、どの様にその穴を埋めるかが課題です。#21高木選手は勿論、ルーキーとして大活躍している#30伊藤選手。さらには末吉選手に似たパワーランナータイプのルーキー#39北詰選手に、レシーバーとの二足の草鞋を履く#19鈴木選手と#83梶川選手と、今回はバリエーションの豊富さでプレーに厚みと広がりが生まれそうです。
さらにレシーバー陣では、これまでTEでは#40スタントン選手がほぼ独占してきましたが、#84小林選手や昨年の練習生登録からレギュラーを目指す#82高田選手など、当たり負けしないレシーバーが増えています。また、ベテラン勢に交じり、ルーキー組でもWR#9鈴木選手、#13白根選手、#36林選手、#47細谷選手と、ここまで活躍している選手も多く、こちらも相手にプレーを絞らせないパスオフェンスが期待されます。ただ、これまでの2試合と比べて、QBへのプレッシャー、RBへのタックルの強さ、レシーバーとのマッチアップ技術の高さは格段に上がります。この2試合で醸成されたプレーのイメージを、どこまでこの試合で発揮出来るか、一人一人の進化と真価が問われる試合になるでしょう。
試合の見所
この試合の見所であ勝負の鍵は、なんと言ってもライズQBガートナー選手対策。これまでのBattle-9のチームよりも、さらに厚く厳しいライズオフェンスラインをどの様に攻略してガートナー選手に迫るか、フロントのDL陣、そしてブリッツで切り込みを掛けるであろうLB陣のプレーが最大の見所です。1シーズンを経験し、今シーズンに向けて準備も十分してきたであろうガートナー選手対策は、秋のリーグ戦でも対戦が予定されているだけに、試金石にもなる重要な対戦になるでしょう。昨年の勝因は、なんと言ってもBigBlueディフェンス陣がライズのランプレーに対応し守り抜いたこと。昨年よりも厳しい状況の中、どれだけ対策出来るか注目されます。
オフェンスに関しては、ルーキーも多いOL陣がどれだけ勝負出来るかが勝敗の鍵を握るでしょう。ここまでの2試合でも、負けてはいないけれど相手を圧倒するほどの内容でも無かったことは事実。特に、中央付近のプレーではスクリメージラインを超えてプレーすることが必要ですが、やや物足りなさを感じる場面が多く、それ故決定力不足を感じるシリーズもありました。さらに厳しいディフェンスとの対戦となるこの試合、OL陣がどれだけ意地を見せるかが大きな見所です。
奇しくも昨年と同じ対戦となったパールボウル準決勝。BigBlueにとってはパールボウル連覇のために負けられない試合。一方ライズにとっても、初のパールボウル進出だけで無く、昨年の雪辱に大きく燃えていることは確実です。試合はオフェンス戦になり、最後まで互いに競り合う展開が予想されます。勝っても負けても、今シーズンのBigBlueの真価が問われる試合になることは確実です。 Go BigBlue!
- 2024年10月(2)
- 2024年9月(5)
- 2024年8月(2)
- 2024年7月(4)
- 2024年6月(1)
- 2024年5月(5)
- 2024年4月(4)
- 2024年3月(2)
- 2024年2月(4)
- 2024年1月(2)
- 2023年12月(5)
- 2023年11月(7)
- 2023年10月(10)
- 2023年9月(9)
- 2023年8月(3)
- 2023年7月(4)
- 2023年6月(2)
- 2023年5月(5)
- 2023年4月(4)
- 2023年3月(2)
- 2023年2月(4)
- 2023年1月(3)
- 2022年12月(2)
- 2022年11月(7)
- 2022年10月(6)
- 2022年9月(7)
- 2022年8月(3)
- 2022年7月(5)
- 2022年6月(4)
- 2022年5月(6)
- 2022年4月(3)
- 2022年3月(2)
- 2022年2月(1)
- 2022年1月(1)
- 2021年12月(5)
- 2021年11月(8)
- 2021年10月(6)
- 2021年9月(6)
- 2021年8月(4)
- 2021年7月(2)
- 2021年6月(1)
- 2021年5月(1)
- 2021年4月(7)
- 2021年3月(3)
- 2021年2月(1)
- 2021年1月(2)
- 2020年12月(3)
- 2020年11月(7)
- 2020年10月(9)
- 2020年9月(2)
- 2020年8月(7)
- 2020年7月(6)
- 2020年6月(3)
- 2020年5月(3)
- 2020年4月(4)
- 2020年3月(7)
- 2020年2月(4)
- 2020年1月(1)
- 2019年12月(2)
- 2019年11月(4)
- 2019年10月(5)
- 2019年9月(7)
- 2019年8月(2)
- 2019年7月(2)
- 2019年6月(9)
- 2019年5月(4)
- 2019年4月(3)
- 2019年3月(3)
- 2019年2月(1)
- 2019年1月(1)
- 2018年12月(3)
- 2018年11月(5)
- 2018年10月(5)
- 2018年9月(7)
- 2018年8月(6)
- 2018年7月(2)
- 2018年6月(9)
- 2018年5月(3)
- 2018年4月(4)
- 2018年3月(4)
- 2018年2月(3)
- 2018年1月(2)
- 2017年12月(7)
- 2017年11月(10)
- 2017年10月(13)
- 2017年9月(12)
- 2017年8月(10)
- 2017年7月(3)
- 2017年6月(16)
- 2017年5月(12)
- 2017年4月(12)
- 2017年3月(8)
- 2017年2月(4)
- 2017年1月(4)
- 2016年12月(2)
- 2016年11月(7)
- 2016年10月(8)
- 2016年9月(7)
- 2016年8月(4)
- 2016年7月(4)
- 2016年6月(5)
- 2016年5月(12)
- 2016年4月(10)
- 2016年3月(4)
- 2016年2月(5)
- 2016年1月(3)
- 2015年12月(1)
- 2015年11月(6)
- 2015年10月(7)
- 2015年9月(8)
- 2015年8月(4)
- 2015年7月(8)
- 2015年6月(2)
- 2015年5月(4)
- 2015年4月(8)
- 2015年3月(2)
- 2015年2月(4)
- 2015年1月(5)
- 2014年12月(13)
- 2014年11月(9)
- 2014年10月(6)
- 2014年9月(8)
- 2014年8月(6)
- 2014年7月(3)
- 2014年6月(5)
- 2014年5月(7)
- 2014年4月(4)
- 2014年3月(6)
- 2014年2月(2)
- 2014年1月(3)
- 2013年12月(5)
- 2013年11月(8)
- 2013年10月(10)
- 2013年9月(7)
- 2013年8月(3)
- 2013年7月(3)
- 2013年6月(4)
- 2013年5月(4)
- 2013年4月(6)
- 2013年3月(4)
- 2013年2月(2)
- 2013年1月(3)
- 2012年12月(6)
- 2012年11月(5)
- 2012年10月(11)
- 2012年9月(8)
- 2012年8月(10)
- 2012年7月(4)
- 2012年6月(4)
- 2012年5月(10)
- 2012年4月(4)
- 2012年3月(2)
- 2012年2月(3)
- 2012年1月(5)
- 2011年12月(3)
- 2011年11月(9)
- 2011年10月(11)
- 2011年9月(12)
- 2011年8月(4)
- 2011年7月(4)
- 2011年6月(11)
- 2011年5月(4)
- 2011年4月(2)
- 2011年3月(2)
- 2011年2月(7)
- 2011年1月(3)
- 2010年12月(4)
- 2010年11月(6)
- 2010年10月(6)
- 2010年9月(8)
- 2010年8月(3)
- 2010年7月(1)
- 2010年6月(3)
- 2010年5月(3)
- 2010年4月(4)
- 2010年3月(2)
- 2010年2月(1)
- 2009年12月(2)
- 2009年11月(5)
- 2009年10月(7)
- 2009年9月(4)
- 2009年8月(2)
- 2009年7月(3)
- 2009年6月(3)
- 2009年5月(3)
- 2009年4月(4)
- 2009年3月(4)
- 2009年2月(3)
- 2008年11月(1)
- 2008年10月(2)
- 2008年9月(2)
- 2008年6月(1)
- 2008年5月(1)
- 2008年4月(1)
- 2007年11月(1)
- 2007年10月(2)
- 2007年9月(2)
- 2007年5月(2)
- 2006年11月(1)
- 2006年10月(3)
- 2006年9月(1)
- 2006年5月(2)
- 2006年1月(1)
- 2005年11月(1)
- 2005年10月(2)
- 2005年9月(2)
- 2005年5月(1)
- 2005年4月(1)
- 2005年1月(1)