2017シーズン リーグ戦の見所

2017/08/24

いよいよ始まるXリーグ2017シーズン。IBM BigBlueの開幕戦は9月5日の対オーピック戦からですが、Xリーグとしてのシーズン開幕は、一足早く今週末の8月26日に開催されるアサヒビール対富士ゼロックスの試合から始まります。昨シーズンを振り返ってみると、新しい対戦方式(NFA式リーグ戦)により、実力が均衡したチーム同士の対戦が増え、チームとしてはどの試合も気が抜けない厳しい対戦が続きました。実際BigBlueの昨年のリーグ戦、トーナメント戦合計8試合のうち、点差が1TD(=6点)差の試合は5試合でしたが1勝4敗と分が悪く、逆に7点以上の試合は3勝という結果で終わっています。Battle-9のBULLSとの試合を除けば、どの試合も最後まで競り合いが続く展開となり、結果的に最後の競り合いでミスをしたりもう一つ攻め足りない場合に僅差で試合を落としていると言えます。

残念ながら春のパールボウルでも同じような状況での競り合いとなり、オービックに敗れパールボウル連覇はなりませんでした。昨シーズン終了からBigBlueが成長している分、ライバルチームもそれ以上にチーム力を伸ばしています。そのパールボウル終了後から開幕戦まで、その「届きそうで届かない隙間」を埋めてさらにその先を目指す厳しく苦しい二月半期間だったと想像されます。その結果が試される開幕戦は、偶然ではありますが、そのオービックとの再戦という形で始まります。今シーズンの試金石として、これ以上無い舞台から2017シーズンが始まると言えるでしょう。
 

スケジュール強度

リーグ戦最終節はSuper-9どのチームも10月29日に設定されていますが、シーズン開幕戦は、それぞれのチームで異なります。第一節最後に対戦するBigBlueとオービックは、従って9チームの中では一番短い期間で6試合を消化することになりますが、9月、10月それぞれ3試合ずつ消化するオービックに比べて、10月に4試合が予定されているBigBlueは、後半に行くほど厳しい日程となります。ノジマ相模原も10月1日の対BigBlue戦を含めて、4試合を10月中に予定していますが、関西への遠征試合とは言えBattle-9のチームとの対戦となるため、4試合ともSuper-9所属チームとの対戦となるBigBlueの試合日程は9チーム中一番厳しいものと言えるでしょう。

9月迄に3試合消化出来るメリットは、後半に向けて試合の方針が立てやすくなることと言えます。昨年の実績を見ると、2勝4敗ではトーナメント進出は不確定ですが、3勝すればワイルドカードも含めてほぼ確定されます。仮に9月の試合結果が芳しくないものであっても、10月の3試合に向けて準備をする事が出来る分、他のチームには余裕が生まれると考えられます。さらにBigBlueにとって10月はアウェーの試合が4試合中3試合予定されています。第四節のエレコム神戸戦は富士通スタジアム川崎での試合ですが、第三節のノジマ相模原戦はギオンスタジアム、第五節のLIXIL戦はアミノバイタルフィールド、そして最終第六節は関西へ遠征し昨年と同じくアサヒ飲料とエキスポフラッシュフィールドで対戦します。体力だけで無く、精神的にも厳しい一ヶ月になりそうです。
 

オフェンスの見所

春のパールボウルトーナメントの試合において、オフェンス最大の収穫は2年目となるQB#2政本選手の成長でしょう。QB#3クラフト選手に勝るとも劣らないプレーコールは、昨年以上の活躍を期待させます。課題はこの二人のQBの使い分けですが、今シーズンオフェンスコーディネーターとしてチームに加わったカートローズコーチの采配に注目です。

グランドアタックでは、ルーキーRB#37伊藤(隆)選手の活躍が目立ったRB陣ですが、RB#10末吉選手が戻ってくるため、リーグ戦では一層のパワーアップとなり得点力アップは確実。また隠れRBとして、今シーズンはWR登録の#19鈴木(恵)選手と、学生時代はRB経験もある#83梶川(陸)選手の起用法が、オフェンスの隠し味になりそうです。逆に昨シーズンは、RBポジションの#21髙木選手が遅れてパスコースに出てTDを奪うプレーもあり、選手やシフト位置に拘らない、ラン・パス織り交ぜたプレーコールも面白そうです。

WR陣では、#81栗原選手に並ぶロングターゲットの誕生が欲しいところです。サイズ的には、春も活躍したルーキーの#82白根選手、#88細谷選手の二人に期待が掛かりますが、厳しいXリーグディフェンスの洗礼にどれだけ耐えて成長するか注目です。また、QB政本選手から見れば、WR#15竹村選手、#85鈴木(隆)選手と大学時代のユニットが揃ったわけで、他の選手とはひと味違う「あ、うん」のプレーを見せて欲しいところです。
 

ディフェンスの見所

ディフェンスにとって最大の注目は、チーム一の巨漢であり守護神であったDE#34ブルックス選手を上回るサイズのルーキーDL#92トゥアウ選手でしょう。NCAA Div-II校出身ながらも、NFLチーフス、ドルフィンズでのキャンプ参加経験もあり、春以上にディフェンスはパワーアップしています。課題はブランクとチームシステムの習熟ですが、既にしっかりチームにも馴染んでいます。今シーズンはライバルチームにも、やはりNFL一歩手前まで行ったOL選手もおり、昨年以上に厳しいスクリメージライン上の攻防が予想されます。

LBには富士通から移籍した#6坂口選手が既に中心選手の一人として存在感を見せており、ベテラン#9星田選手とともに、#5コグラン選手、#35高橋選手の若手組とのコンビネーションに注目です。また、勝利したとは言えパールボウル準決勝のノジマ相模原戦では、QB#98ガートナー選手やRB#2宮幸選手といったパワーランナーに手こずりましたが、#1中谷選手と#22中山選手はDB/LBどちらにも対応出来るため、ランプレーに対しての厚みは増したと言えるでしょう。 

DL/LBの厚みが増しランに対応出来るようになる分、DB陣のパスに対する役割は大きくなります。DBユニットはベテランの#20矢部選手と#23保宗選手中心にローテーションすると思われますが、2年目の#4佐野選手、#14宮川選手、#25寺中選手に、ルーキーの#13神津選手、#41森岡選手と言った若手の大いなる底上げを期待したいところです。殆どの対戦チームは強力なパッシングオフェンスを有しており、今シーズンも厳しいマッチアップが予想されますが、最も成長が期待されるユニットと言えるでしょう。
 

試合の見所

  • 第一節: オービックシーガルズ戦
    初戦のオービック戦の目標は、なんと言っても初の勝星を勝ち取ることが最大の目標。昨シーズンのオーバータイムでの敗戦、パールボウルでの敗戦をバネに、どこまでチーム力を向上出来るかが課題。初戦にして、総力戦で向かう試合になることは確実。
  • 第二節: 明治安田PentaOceanパイレーツ
    唯一のBattle-9所属チームとの対戦だけに、Super-9のチームとしては必ず勝利する必要がある試合。春の試合ではポジションのやり繰りに苦労していた様子でしたが、秋に向けてはまだ未知数の相手。
  • 第三節: ノジマ相模原ライズ
    パールボウル準決勝では辛くも勝利を納めたが、QB#98ガートナー選手対策に加えて、重量級RB#39ホマ選手対策が大きな課題に。またDE#53オジョムリア選手は、NFLキャンプ参加の実力があり、春とは全く異なる試合展開になることは確実。
  • 第四節: エレコム神戸ファイニーズ
    初対戦となるエレコム神戸も、OL/DLにNFLレベルの選手補強をし、エースRBの#23キャンゼリも復帰。前節から三週間のインターバルのある相手に対して、地の利はあるものの一週間しか余裕が無いため、チームコンディション作りが勝敗を決めると予想される。
  • 第五節: LIXILディアーズ
    近年セカンドステージやJXBトーナメントでは4戦4勝中なのに対して、何故かリーグ戦では未だ勝てない相手。ここまでの11連敗の記録を今シーズンで止めることが最大の目標。お互い手の内をよく知っている相手だけに、いつものような乱打戦が予想される。
  • 第六節: アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ
    昨年に続き、リーグ戦を締めくくる遠征試合。慣れない環境もあり、昨年は苦しい試合となった。新QBが加入し、オフェンス力アップは確実なだけに、ディフェンスの踏ん張りと、ミスを犯さない堅実なプレーが要求される試合になる。

昨年以上の混戦が予想される今シーズンは、勝星だけで無く直接対決の結果や勝利した相手チームの勝星数などが昨年以上に重要になる事が予想されます。まずは初戦のオービック戦に勝利し、パールボウルの雪辱をすることが、その後の試合に対しての大きな勢いを得ることにもなります。すべては9月5日の東京ドームから始まります。 DOMINATE! BigBlue!

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