第二節: 明治安田PentaOceanパイレーツ戦の見所

2017/09/11

初戦を劇的な内容で勝利し、これまでに無く幸先の良いスタートを切ったBigBlue。続く第二節の試合は、Battle-9の明治安田PentaOceanパイレーツ(以下、明治安田)との対戦です。昨シーズンの明治安田は、東京ガス、オール三菱と、プレーオフを争うライバルチームに敗れ3勝3敗でシーズンを終了。春のパールボウルブロック予選でも、オービック、アサヒビールと点差が開く試合となり、厳しいシーズンスタートとなりました。しかし第一節のオール三菱戦では、前半をリードして折り返すと、3Qに同点に追いつかれながらも4Q序盤に逆転。ところが、この時のTFP失敗が響き、4Q終盤にオール三菱にTDを奪われ、TFPの1点差で敗れる悔しい結果になりました。

敗れたとは言え、春の試合ではアサヒビールに勝利したオール三菱と互角の試合内容を展開するまでに復調してきており、注意が必要です。その中で気になるのが、QB#2西澤選手。2年目の西澤選手は、昨シーズン後半からオフェンスの中心となり、春のパールボウルでも活躍しました。しかし今シーズンの登録上は唯一のQBポジション。パールボウル予選では、TE/K/P#44赤津選手がQBとして出場する試合もあり、また昨年のQBであるWR#13田上選手がWRとして登録されているとは言え、厳しいオフェンスが予想されます。

オフェンスの見所

初戦では、パスオフェンスはほぼ互角であったものの、ランオフェンスではオービック122ヤード(28回)に対してBigBlueは201ヤード(36回)と、1回あたりの獲得ヤードでも1ヤード以上上回り、これが勝利出来た要因の一つと言えます。その中で注目したいのはやはりRB#10末吉選手。15回/72ヤード/1TDと春の不在を忘れさせる活躍で勝利に貢献しました。最も、オービックのRB#29李選手は14回/136ヤードと倍近い距離を獲得しており、末吉選手にもこの試合ではそれ以上の活躍を期待したいところです。もう一つ注目したいのが、今シーズンWR登録となっているもののRBとしても活躍するWR#19鈴木選手。初戦ではRB#21髙木選手が仕事の都合から後半からの出場となることが分かっていたため、前半は#19鈴木選手がRBとして活躍。5回/32ヤードの記録は、#21髙木選手の6回/30ヤードと比べても遜色なく、しっかりと準備をしてちゃんと結果を出しているところに、今シーズンのチーム力アップを実感します。

チーム力アップという意味では、オフェンスライン(OL)の活躍も見逃せません。特に決勝点となったRB#10末吉選手がTDを獲得する、3Q最後のゴール前8ヤードからの3プレーでは、オフセンターをしっかりとホールを開けて走路を確保し7ヤード前進。サイドが変わった4Q最初の2ndダウンのプレーは、ホールの位置がずれてゲインは無かった物の、3rdダウンでは同じ場所に今度はより大きなホールを開けてTDをもたらしました。サイズ的には決して大きいとは言えませんが、練習相手にDE#34ブルックス選手が居るからか、その分技術的に円熟してきている印象を受けます。この試合では、若手選手の出場機会も多いと予想されますが、彼らがどこまで底上げ出来るかも見所の一つと言えるでしょう。

パスに関して言えば、TE#40スタントン選手の活躍が目立ったことは、これまで以上のホットラインが確立したと評価出来る半面、レシーブチャンスが有りながらドロップする場面も少なからず有り、その点はこの試合でしっかりと結果を出して欲しいところです。春の試合ではQB#2政本選手が主に試合をリードし、結果的に前節の試合では5回投げて失敗無しの49ヤード/1TD獲得でしたが、この試合殆どのプレーをコールしたQB#3クラフト選手は22回投げて12回成功の191ヤード/1TD/1インターセプトとやや不本意な結果。いかにパスオフェンスの精度を上げていくかが、今後の試合での課題であり、この試合では見所となると同時にビッグプレーが期待出来る瞬間になるでしょう。

ディフェンスの見所

前節の試合がデビュー戦となった、DL#92トゥアウ選手は、まだ動きにぎこちなさが残るものの、その巨体に似合わず動きも速く、DE#34ブルックス選手と双璧を成す守備選手として大いに期待されます。特に、この二人が左右や中央にプレー毎に位置を変えつつラッシュすることで相手のブロックに隙が出来、そこからDL#44福岡選手、DL#98選手、DL#31藤井選手がスクリメージ内に進入してQBサックやRBのロスタックルをするスタイルが確立しつつあると感じられます。このスタイルをこの試合でさらにどこまで昇華出来るかが、ディフェンスの見所の一つと言えるでしょう。QBが実質西澤選手一人だけで有る事から、余り無理をせずにクイックパスあるいはキーププレーが多くなることが予想され、DLとしては早いラッシュが鍵になりそうです。

そのクイックパスのターゲットとして要注意なのがTE#44赤津選手でしょう。172cm/120kgというサイズながらも、学生時代から運動能力には抜群のセンスがあり、TEとしてだけでなくRB/QBとしてもプレー出来るため、赤津選手を起点としたトリックプレーも想定されます。また、前節の試合ではRBの李選手や望月の選手のように、パワーランナーに手を焼いたLB陣としては、一旦ボールをキャッチすればそれ以上の重量級ランナーとなる赤津選手対策は必須でしょう。それは、それ以外のRB/WR全員に当てはまることです。前節の試合ではタックルミスや、タックルを外されてからのロングゲインを許す場面が何度もありました。もう一度タックルの精度を上げて確実にキャリアーを止め、そこにセカンド・サードのサポートタックルが続く場面がどれだけ見られるかが注目されます。

前節のオール三菱戦での明治安田QB#2西澤選手のプレーは、ラン83ヤード(23回)に対してパス171ヤード(19/31回)とパス中心でした。今回の試合でも、重圧なBigBlue DLを考えると、パスに軸足を置いたオフェンスになる事は想像されます。レシーバーとして、前述の赤津選手に加えて、RB#33若島選手、WR#23大貫選手といったターゲットが活躍しています。オービックレシーバー陣に対しては、BigBlue DB陣は上手くカバー出来たプレーもあれば、大きくゲインを許したプレーも有り、まだまだ発展途上と言えます。DB#22中山選手のインターセプトやDB#23保宗選手のパスカット等ベテラン勢の活躍有り、ルーキー・若手選手も活躍しましたが、もう一つ上のレベルのプレーをこの試合では期待したいところです。

試合の見所

前節の試合では、DB#32小林選手のパスインターセプトリターンTDで試合のモメンタムを掴んだBigBlue。ゴール前3ヤードと前に詰まり後ろが空いていた事、DE#34ブルックス選手がQB#6菅原選手のスローイングを邪魔しボールの軌道が逸れたこと等幾つか理由はありますが、最終的には誰もが認めるようにDB#32小林選手がちゃんと準備をして、やるべき時にやるべきプレーをしっかり実行した、と言う事に尽きるでしょう。同じ事は#19鈴木選手にも言えます。チームとしての実力が底上げされてきたことを実感した試合でした。しかしこれからは、毎試合毎にさらに強くなっていかなければ、ゴールである「日本一」には到達出来ません。この試合では、多くの選手に出場機会があると思われますが、そのチャンスをどれだけ生かして自分のプレーを見せることが出来るか注目です。

もう一つ前回の試合で特筆すべきは、終盤に入ったところでオフェンスがしっかりタイムマネージメントをしながらシリーズを進める事が出来たことです。特に4Q序盤、オービックがTDを奪い38-28と10点差に迫れた後、最後はFGがブロックされてしまいますが、その間に8プレーで6分近くを消費し、オービックの反撃機会を大きく削いだことは、隠れたファインプレーと言えます。この後オービックもFGを失敗したため、その効果はさらに高くなりました。前半リードされても浮き足立たず差を詰め、後半リードをすれば冷静にタイムマネージメントが出来る、チームとしての大きな成長・変革を感じる内容でした。さらなる変革をこの試合で見ることが出来るか、それが最大の見所と言えるでしょう。DOMINATE! BigBlue!

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