あるOBの呟き- JXB準決勝: vs パナソニック インパルス戦
2017/11/28
昨シーズンに続き、今シーズンも向かえたJXB準決勝。対戦相手は、ここまで今シーズン無敗のパナソニックインパルス(以下、パナソニック)です。パナソニックとは、セカンドステージ以降で過去4回対戦し勝ち星の無いチーム。直近では、2013年シーズンのセカンドステージで対戦し、この時は2シーズン目のQB#3クラフト選手のオフェンスが健闘したものの、それ以上にQB#8高田選手が率いる絶好調のパナソニック電工オフェンス(当時)を止めることが出来ず24-55で完敗しています。両チームには、当時の試合に出場した選手がまだ残っているものの、多くのメンバーは入れ替わっており、プレースタイルも当時とは異なるチームにそれぞれ成長しており、どの様な試合になるのか全く予断を許さない状態です。
今シーズンのパナソニックは、春のグリーンボウルからJXB準々決勝まで無敗を維持していますが、その最大の原動力は今季加入したQB#5アンダーソン選手と言って良いでしょう。QB#8高田選手を中心に組み立てられていたシステムにピタリとはまり、さらに完成度を高めています。特に自らの足で稼ぐプレーは、RBを超えるほどで、また走り出してからのパスもあるため、ディフェンスはラン・パスの守備に苦労しそうです。また以前から定評のあるパナソニックディフェンスの堅牢さも健在で、ハイスコアリングゲームに勝機が期待されるBigBlueとしては、どの様なゲームプランで相手のディフェンスを切り崩すのか、その攻防が注目されます。準々決勝では、QB#3クラフト選手のパッシングオフェンスが冴え、大量点で相手を退けましたが、この試合ではどの様なプレーを見せてくれるか期待されます。
コイントスの結果BigBlueのキックオフで試合開始となり、期待と不安の中、K#11佐藤選手のキックオフで試合が始まります。
続くパナソニックの攻撃では、3rdダウンショートからRB#33横田選手が中央を抜けると、一気に67ヤードを独走しエンドゾーンに走り込みます。しかしパナソニックの反則で、TDは取り消されボールは敵陣36ヤードまで戻されます。さらに次のプレーでは、QB#5アンダーソン選手からWR#4高木選手にパックパスが通ると、ここから高木選手がフォワードパスを投げ、WR#88木戸選手がキャッチ。ゴール前11ヤードまでさらに前進します。最後はWR#89小山選手に10ヤードTDパスが成功し、7-7の同点に追いつかれます。
次のBigBlueの攻撃では、自陣17ヤードからと厳しい状況から、QB#2政本選手のキープの後WR#81栗原選手へのパスでダウンを更新すると、さらにTE#40スタントン選手へのパスで自陣43ヤードまで進みます。しかし3rdダウンでのパスが失敗し、パントで攻撃権がパナソニックに移動します。パナソニックは、自陣20ヤードからの攻撃開始。RB#33横田選手のランにQB#5アンダーソン選手のキープで34ヤードまで進めてダウンを更新したところで、試合は2Qに入ります。QB#5アンダーソン選手のキープを軸に、WR#2岸本選手、WR#88木戸選手へのパスで前進すると、ゴール前24ヤードのファーストダウンのプレーでは、ポストパターンでフリーになったWR#2岸本選手にTDパスが成功。7-14と逆転されます。何とか同点に追いつきたいBigBlueの攻撃ですが、3rdダウンでQB#2政本選手がQBサックを受けて大きく後退。再び攻撃権がパントでパナソニックに移動します。
フィールド中央からのパナソニックの攻撃は、WR#15頓花選手へのパスでダウンを更新すると、QB#5アンダーソン選手のスクランブルが止まらずゴール前24ヤードまで前進します。しかしここからBigBlueのディフェンスがプレッシャーを掛けてパス失敗に追い込むと、最後はK#11佐伯選手が登場し、43ヤードのFGによる3点に止めます。
続くキックオフでは、リターナーに入ったWR#81栗原選手がカットバックでタックルを交わして、自陣47ヤードまでボールを戻します。ここでQBはQB#3クラフト選手に交替すると、その栗原選手へ続けてパスが成功し敵陣に入ると、相手の反則でゴール前19ヤードでファーストダウンを更新します。しかし、ここからパナソニックのディフェンスは厚くなり、パス失敗の後QB#3クラフト選手もQBサックを受けて大きく後退。4thダウンとなり、今度はK#11佐藤選手が登場し、46ヤードのFGが成功。10-17として、相手のリードを1ポゼッション差まで縮めたところで前半を折り返します。
続くBigBlueのキックオフは、K#8小田倉選手が登場。意表を突いてキックはふわっと浮いたオンサイドキックとなり、これを右端にいたDB#1中谷選手が丁度50ヤードでキャッチ。早くも勝負に出たオンサイドキックで再び攻撃権を奪います。フィールドには、QB#3クラフト選手が再び登場すると、TE#40スタントン選手、WR#85鈴木選手とタイミング良くパスを通してダウンを更新すると、RB#10末吉選手のランの後今度はWR#18上廣選手へのパスでさらにダウンを更新します。これでゴール前22ヤード前進したものの、ディレーオブザゲームの反則で5ヤード罰退。さらにRB#10末吉選手へのピッチは、LB#10高山選手の早いラッシュで1ヤード戻されます。2ndダウン残り16ヤードからのプレーは、TE#40スタントン選手へのパス。ジャンプしてキャッチしたスタントン選手は、反転してタックラーをねじ伏せるような当たりを見せ、そのままの勢いでエンドゾーンへ飛び込みます。TFPキックも成功して24-17となり、後半開始4分間の畳み掛けるオフェンスで、一気に逆転に成功します。
これで流れがBigBlueに傾き、パナソニックの攻撃はLB#5コグラン選手のQBサックもあり4thダウンパント。BigBlueの攻撃は再びQB#2政本選手が登場すると、今度もTE#40スタントン選手がタックラーを蹴散らす走りで18ヤード進めます。さらにQB#2政本選手が2回自らボールを運びダウンを更新。1stダウンでホールディングの反則があり10ヤード罰退してやり直しのプレー。ターゲットを探すQB#2政本選手に厳しいラッシュが迫ると、これで手元が狂ったか投じたパスをLB#47松永選手がインターセプトし、敵陣40ヤードまで戻されてしまいます。
しかしここでBigBlueディフェンスが本領を発揮。DB#41森岡選手がRB#33横田選手のランを1ヤードで止めると、続くパスもDB陣がダウン更新を阻止。4thダウン1ヤードとなり、ここでQB#5アンダーソン選手が自ら飛び込みギャンブルを試みますが、回り込んだDL#98森田選手が後ろからタックルをしてダウン更新を阻止します。しかし続くBigBlueの攻撃もパス失敗が続き4thダウンパントとなり、攻撃権はパナソニックに移動します。このシリーズの途中から、試合は最終4Qに入ります。サイドが変わり敵陣40ヤード3rdダウン3ヤードからのプレーは、WR#88木戸選手へのパス。木戸選手がパスをキャッチすると、その前をWR#89小山選手がリードブロッカーとなり、一気に32ヤード進みます。まずはRB#33横田選手がダイブしますが、これはLB#5コグラン選手が何とか5ヤードで止めます。しかし次のプレーでは、左ミドルアウトでフリーになったWR#15頓花選手にTDパスが通り、24-24と三度同点となります。
続くBigBlueの攻撃は、QB#2政本選手が2度QBサックを浴びて4thダウンパント。返すパナソニックの攻撃も、DE#34ブルックス選手がロスタックルを奪い4thダウンパントとなります。このパナソニックのパントでは、リターナーへの反則がありBigBlueは自陣43ヤードからの攻撃権を得ます。QBは#3クラフト選手が登場。まずはWR#81栗原選手へのパスでダウンを更新して敵陣に入ると、今度はRB#10末吉選手へリード気味に投げたパスが成功。一気にゴール前7ヤードまでボールを運びます。ここからQB#3クラフト選手は、一度右側にハンドオフのフェイクを入れると、反対側コーナー奥に浮かせたパスを投じます。ここにWR#85鈴木選手が走り込み、飛び込みながらパスをキャッチ。4Q中盤で、再び31-24と逆転に成功します。
4Q残り6分6秒と時間は十分にあるパナソニックですが、1stプレーでLB#5コグラン選手がQBサックで7ヤードのロス。ディフェンスの厳しいラッシュとDBのマークの中、一度はダウンを更新しますが、今度はDL#90村橋選手がQBサックで7ヤード後退。これでアンダーソン選手のパスの感覚がずれたのか、次のパスはレシーバーからややずれた弾道を描き、これをDB#25寺中選手がパスインターセプト。今シーズン初めてアンダーソン選手からインターセプトを奪い、窮地を脱します。
4Q残り2分31秒となり、ここからはタイムコントロールオフェンスに徹します。しかし2ndダウンからハンドオフを受けたRB#21髙木選手は、ダウンを更新するとさらにタックラーを振り切って前進。しかしタックルを受けて体が浮いたところでボールを叩かれてファンブル。痛恨のターンオーバーを与えてしまいます。パナソニックは、敵陣47ヤード残り1分29秒からエンドゾーンを狙う攻撃を開始します。
一気にTDを狙うべく、左ディープゾーンへレシーバーを走らせパスを投げますが、ここに来てアンダーソン選手のパスが浮き気味になり続けて失敗。3rdダウンでは、DL#92トァアウ選手、DL#44福岡選手のラッシュ受けて右にスプリントアウトしながら右奥のWR#22木下選手へパスを投げます。しかしやや短めとなったこのパスを、DB#32小林選手が地面ぎりぎりでキャッチしてインターセプト。オービック戦、エレコム戦と窮地を救ってきた小林選手が、三度インターセプトで相手の攻撃を絶ちます。残り1分4秒からのBigBlueの攻撃は、プレークロックを目一杯使い時間を進めます。相手もタイムアウトで時計を止めますが、RB#10末吉選手がランで一度ダウンを更新し、残り時間を消費し、遂に五度目の対戦で強豪パナソニックから勝利を勝ち取りました。
ただ厳しい事を敢えて言えば、相手の反則に助けられた場面も幾つかあり、それが得点に繋がった場合も有り、ほんの少しの差でこの結果は逆になっていた可能性も大いにあります。反則もミスのうちと考えれば、相手のミスを誘うのも実力のうちで有り、そういう意味ではBigBlueの攻守の厳しさに相手も窮していたのかもしれません。ただ、それに甘えているうちは本当の強さとは言えず、次のJapan X Bowl決勝戦では、相手の反則に助けられるのでは無く、自らボールを進めるさらなる強さを見せて欲しいと思います。
これで三年振り二度目のJapan X Bowl進出が決定。関東で行われていたもう一つの試合では、富士通が7-0でオービックに勝利し、決勝戦の相手は奇しくも3年前と同じ富士通フロンティアーズとの再戦となりました。富士通には、三年前のJapan X Bowlで大差で敗れているだけで無く、昨年はトーナメント準決勝で対戦し、最後に逆転サヨナラFGを決められて敗れた記憶もあります。そして、今シーズンチームが目標とした、これまで勝ち星が無い、オービック、パナソニック、富士通の3チームに勝つと言う目標の中で、唯一残された目標にもなります。この試合以上に厳しい試合が予想されますが、チームとしての勢いはV字回復をしているBigBlueに分がある気がします。油断禁物は言うまでもありませんが、まずは大きな目標であるJapan X Bowlでの初優勝を勝ち取り、そしてその先にある今シーズンのゴールである「日本一、Rice Bowl優勝」に向かって、真摯に確実にそして全身全霊で準備をして欲しいと思います。 DOMINATE! BigBlue!
今シーズンのパナソニックは、春のグリーンボウルからJXB準々決勝まで無敗を維持していますが、その最大の原動力は今季加入したQB#5アンダーソン選手と言って良いでしょう。QB#8高田選手を中心に組み立てられていたシステムにピタリとはまり、さらに完成度を高めています。特に自らの足で稼ぐプレーは、RBを超えるほどで、また走り出してからのパスもあるため、ディフェンスはラン・パスの守備に苦労しそうです。また以前から定評のあるパナソニックディフェンスの堅牢さも健在で、ハイスコアリングゲームに勝機が期待されるBigBlueとしては、どの様なゲームプランで相手のディフェンスを切り崩すのか、その攻防が注目されます。準々決勝では、QB#3クラフト選手のパッシングオフェンスが冴え、大量点で相手を退けましたが、この試合ではどの様なプレーを見せてくれるか期待されます。
コイントスの結果BigBlueのキックオフで試合開始となり、期待と不安の中、K#11佐藤選手のキックオフで試合が始まります。
先制するも、逆転されて折り返す
自陣24ヤードからのパナソニック最初の攻撃は、RB#33横田選手、QB#5アンダーソン選手がランでダウン更新を試みますが、これをLB#5コグラン選手、DL#44福岡選手と好守で阻み、パントで攻守が交代します。BigBlue最初の攻撃シリーズは、リーグ戦初めてQB#2政本選手がスターターとして登場。WR#85鈴木選手へパスを通すと、自らキープして一気に20ヤード獲得し敵陣に入ります。再び自らのキープでダウンを更新すると、RB#10末吉選手へのパスにWR#85選手へのパスとテンポ良く決まり、最後はエンドゾーン右奥のWR#81栗原選手へ先制の10ヤードTDパスが成功します。続くパナソニックの攻撃では、3rdダウンショートからRB#33横田選手が中央を抜けると、一気に67ヤードを独走しエンドゾーンに走り込みます。しかしパナソニックの反則で、TDは取り消されボールは敵陣36ヤードまで戻されます。さらに次のプレーでは、QB#5アンダーソン選手からWR#4高木選手にパックパスが通ると、ここから高木選手がフォワードパスを投げ、WR#88木戸選手がキャッチ。ゴール前11ヤードまでさらに前進します。最後はWR#89小山選手に10ヤードTDパスが成功し、7-7の同点に追いつかれます。
次のBigBlueの攻撃では、自陣17ヤードからと厳しい状況から、QB#2政本選手のキープの後WR#81栗原選手へのパスでダウンを更新すると、さらにTE#40スタントン選手へのパスで自陣43ヤードまで進みます。しかし3rdダウンでのパスが失敗し、パントで攻撃権がパナソニックに移動します。パナソニックは、自陣20ヤードからの攻撃開始。RB#33横田選手のランにQB#5アンダーソン選手のキープで34ヤードまで進めてダウンを更新したところで、試合は2Qに入ります。QB#5アンダーソン選手のキープを軸に、WR#2岸本選手、WR#88木戸選手へのパスで前進すると、ゴール前24ヤードのファーストダウンのプレーでは、ポストパターンでフリーになったWR#2岸本選手にTDパスが成功。7-14と逆転されます。何とか同点に追いつきたいBigBlueの攻撃ですが、3rdダウンでQB#2政本選手がQBサックを受けて大きく後退。再び攻撃権がパントでパナソニックに移動します。
フィールド中央からのパナソニックの攻撃は、WR#15頓花選手へのパスでダウンを更新すると、QB#5アンダーソン選手のスクランブルが止まらずゴール前24ヤードまで前進します。しかしここからBigBlueのディフェンスがプレッシャーを掛けてパス失敗に追い込むと、最後はK#11佐伯選手が登場し、43ヤードのFGによる3点に止めます。
続くキックオフでは、リターナーに入ったWR#81栗原選手がカットバックでタックルを交わして、自陣47ヤードまでボールを戻します。ここでQBはQB#3クラフト選手に交替すると、その栗原選手へ続けてパスが成功し敵陣に入ると、相手の反則でゴール前19ヤードでファーストダウンを更新します。しかし、ここからパナソニックのディフェンスは厚くなり、パス失敗の後QB#3クラフト選手もQBサックを受けて大きく後退。4thダウンとなり、今度はK#11佐藤選手が登場し、46ヤードのFGが成功。10-17として、相手のリードを1ポゼッション差まで縮めたところで前半を折り返します。
オンサイドキックで流れを変える
速いテンポで進んだ前半から、後半3QはBigBlueの攻撃から。QB#2政本選手が登場し最初のパスプレーは失敗しますが、ここで政本選手に対してラフィングザパサーの反則。これが影響したのか、次のプレーではQBがQB#3クラフト選手に交替します。RB#21髙木選手へのフラットパスはゲイン無しでタックルされますが、次のWR#81栗原選手へのパスは、タックルするDB#1ポーリー選手を振りほどくと、サイドライン際を加速。そのままエンドゾーンに届くかと思われたものの、手前で惜しくもDB#27辻選手に押し出されます。ゴール前16ヤードからの次のプレー、真ん中に走り込んできたWR#85鈴木選手へパスが通ると、スピンをしてタックラーを交わして前進。最後は飛び込みながらボールを前に差し出してTDを奪い、17-17の同点に追いつきます。続くBigBlueのキックオフは、K#8小田倉選手が登場。意表を突いてキックはふわっと浮いたオンサイドキックとなり、これを右端にいたDB#1中谷選手が丁度50ヤードでキャッチ。早くも勝負に出たオンサイドキックで再び攻撃権を奪います。フィールドには、QB#3クラフト選手が再び登場すると、TE#40スタントン選手、WR#85鈴木選手とタイミング良くパスを通してダウンを更新すると、RB#10末吉選手のランの後今度はWR#18上廣選手へのパスでさらにダウンを更新します。これでゴール前22ヤード前進したものの、ディレーオブザゲームの反則で5ヤード罰退。さらにRB#10末吉選手へのピッチは、LB#10高山選手の早いラッシュで1ヤード戻されます。2ndダウン残り16ヤードからのプレーは、TE#40スタントン選手へのパス。ジャンプしてキャッチしたスタントン選手は、反転してタックラーをねじ伏せるような当たりを見せ、そのままの勢いでエンドゾーンへ飛び込みます。TFPキックも成功して24-17となり、後半開始4分間の畳み掛けるオフェンスで、一気に逆転に成功します。
これで流れがBigBlueに傾き、パナソニックの攻撃はLB#5コグラン選手のQBサックもあり4thダウンパント。BigBlueの攻撃は再びQB#2政本選手が登場すると、今度もTE#40スタントン選手がタックラーを蹴散らす走りで18ヤード進めます。さらにQB#2政本選手が2回自らボールを運びダウンを更新。1stダウンでホールディングの反則があり10ヤード罰退してやり直しのプレー。ターゲットを探すQB#2政本選手に厳しいラッシュが迫ると、これで手元が狂ったか投じたパスをLB#47松永選手がインターセプトし、敵陣40ヤードまで戻されてしまいます。
しかしここでBigBlueディフェンスが本領を発揮。DB#41森岡選手がRB#33横田選手のランを1ヤードで止めると、続くパスもDB陣がダウン更新を阻止。4thダウン1ヤードとなり、ここでQB#5アンダーソン選手が自ら飛び込みギャンブルを試みますが、回り込んだDL#98森田選手が後ろからタックルをしてダウン更新を阻止します。しかし続くBigBlueの攻撃もパス失敗が続き4thダウンパントとなり、攻撃権はパナソニックに移動します。このシリーズの途中から、試合は最終4Qに入ります。サイドが変わり敵陣40ヤード3rdダウン3ヤードからのプレーは、WR#88木戸選手へのパス。木戸選手がパスをキャッチすると、その前をWR#89小山選手がリードブロッカーとなり、一気に32ヤード進みます。まずはRB#33横田選手がダイブしますが、これはLB#5コグラン選手が何とか5ヤードで止めます。しかし次のプレーでは、左ミドルアウトでフリーになったWR#15頓花選手にTDパスが通り、24-24と三度同点となります。
続くBigBlueの攻撃は、QB#2政本選手が2度QBサックを浴びて4thダウンパント。返すパナソニックの攻撃も、DE#34ブルックス選手がロスタックルを奪い4thダウンパントとなります。このパナソニックのパントでは、リターナーへの反則がありBigBlueは自陣43ヤードからの攻撃権を得ます。QBは#3クラフト選手が登場。まずはWR#81栗原選手へのパスでダウンを更新して敵陣に入ると、今度はRB#10末吉選手へリード気味に投げたパスが成功。一気にゴール前7ヤードまでボールを運びます。ここからQB#3クラフト選手は、一度右側にハンドオフのフェイクを入れると、反対側コーナー奥に浮かせたパスを投じます。ここにWR#85鈴木選手が走り込み、飛び込みながらパスをキャッチ。4Q中盤で、再び31-24と逆転に成功します。
4Q残り6分6秒と時間は十分にあるパナソニックですが、1stプレーでLB#5コグラン選手がQBサックで7ヤードのロス。ディフェンスの厳しいラッシュとDBのマークの中、一度はダウンを更新しますが、今度はDL#90村橋選手がQBサックで7ヤード後退。これでアンダーソン選手のパスの感覚がずれたのか、次のパスはレシーバーからややずれた弾道を描き、これをDB#25寺中選手がパスインターセプト。今シーズン初めてアンダーソン選手からインターセプトを奪い、窮地を脱します。
4Q残り2分31秒となり、ここからはタイムコントロールオフェンスに徹します。しかし2ndダウンからハンドオフを受けたRB#21髙木選手は、ダウンを更新するとさらにタックラーを振り切って前進。しかしタックルを受けて体が浮いたところでボールを叩かれてファンブル。痛恨のターンオーバーを与えてしまいます。パナソニックは、敵陣47ヤード残り1分29秒からエンドゾーンを狙う攻撃を開始します。
一気にTDを狙うべく、左ディープゾーンへレシーバーを走らせパスを投げますが、ここに来てアンダーソン選手のパスが浮き気味になり続けて失敗。3rdダウンでは、DL#92トァアウ選手、DL#44福岡選手のラッシュ受けて右にスプリントアウトしながら右奥のWR#22木下選手へパスを投げます。しかしやや短めとなったこのパスを、DB#32小林選手が地面ぎりぎりでキャッチしてインターセプト。オービック戦、エレコム戦と窮地を救ってきた小林選手が、三度インターセプトで相手の攻撃を絶ちます。残り1分4秒からのBigBlueの攻撃は、プレークロックを目一杯使い時間を進めます。相手もタイムアウトで時計を止めますが、RB#10末吉選手がランで一度ダウンを更新し、残り時間を消費し、遂に五度目の対戦で強豪パナソニックから勝利を勝ち取りました。
Big-3、残り一強
BigBlueが鮮やかに先制のTDを奪えば、パナソニックは直ぐさま同点に追いつき、さらに逆転のTDとFGの追加点を奪い引き離します。それでもFGを一本返して追撃態勢をして前半を折り返すと、後半は逆にBigBlueがTDを奪い同点に追いつくと、すかさずオンサイドキックの成功から逆転のTD。しかし4Q序盤に同点のTDを奪われて追いつかれますが、ここからさらに決勝点となるTDを奪い、その後はシーズン初めてのインターセプトを奪うなど、攻守共に今できる最高のプレーを最初から最後まで見せてくれた気がします。さらに、3Q序盤に一気に試合を決めたオンサイドキックを筆頭に、スペシャルチームもしっかりと結果を出し、全ての選手がやるべき事を最後まで実行しきった内容だったと思います。ただ厳しい事を敢えて言えば、相手の反則に助けられた場面も幾つかあり、それが得点に繋がった場合も有り、ほんの少しの差でこの結果は逆になっていた可能性も大いにあります。反則もミスのうちと考えれば、相手のミスを誘うのも実力のうちで有り、そういう意味ではBigBlueの攻守の厳しさに相手も窮していたのかもしれません。ただ、それに甘えているうちは本当の強さとは言えず、次のJapan X Bowl決勝戦では、相手の反則に助けられるのでは無く、自らボールを進めるさらなる強さを見せて欲しいと思います。
これで三年振り二度目のJapan X Bowl進出が決定。関東で行われていたもう一つの試合では、富士通が7-0でオービックに勝利し、決勝戦の相手は奇しくも3年前と同じ富士通フロンティアーズとの再戦となりました。富士通には、三年前のJapan X Bowlで大差で敗れているだけで無く、昨年はトーナメント準決勝で対戦し、最後に逆転サヨナラFGを決められて敗れた記憶もあります。そして、今シーズンチームが目標とした、これまで勝ち星が無い、オービック、パナソニック、富士通の3チームに勝つと言う目標の中で、唯一残された目標にもなります。この試合以上に厳しい試合が予想されますが、チームとしての勢いはV字回復をしているBigBlueに分がある気がします。油断禁物は言うまでもありませんが、まずは大きな目標であるJapan X Bowlでの初優勝を勝ち取り、そしてその先にある今シーズンのゴールである「日本一、Rice Bowl優勝」に向かって、真摯に確実にそして全身全霊で準備をして欲しいと思います。 DOMINATE! BigBlue!
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