第四節: 警視庁イーグルス戦の見所

2013/10/02

第二節、第三節と、強豪チームとの対戦ながら僅差で試合を落とし、1勝2敗と負けが先行しているBigBlue。2ndステージ"Super 9"(上位リーグ)進出のためには、1stステージの残り2試合は必ず勝たなければなりません。間近に迫ってきている第四節の対戦相手は、今シーズンXリーグに昇格した警視庁イーグルスとの対戦です。
 
今年Xリーグに昇格した警視庁ですが、オールドファンにとっては実は懐かしいチーム名でもあります。1997年にXリーグがスタートする以前、1990年シーズンには「東日本社会人1部A」に所属していた警視庁は、このシーズン1勝4敗で終了し下位リーグに降格します。翌1991年シーズンには、警視庁はBigBlueと同じ東日本社会人2部Aに所属し、この時はBigBlueが35-17で勝利しています。それから20年余りしてXリーグに昇格した警視庁ですが、ここまでの試合では厳しい結果に直面しています。そんな中で、残り2試合に賭ける意気込みは試合が進む毎に大きくなっていることが予想され、BigBlueとしてもしっかりと準備をして試合に臨む必要があります。
 

オフェンスの見所

オフェンスコーディネーターも兼任するQB#3クラフト選手を中心に攻撃を進める今シーズンのBigBlueオフェンス。試合結果では1勝2敗と不本意ながらも、クラフト選手の繰り出すパスオフェンスは今シーズンも健在であり、第三節終了時点で791ヤード/9TDパスを記録しており、これは次点のオービックQB龍村選手の513ヤード/5TDパスを大きく引き離してリーグトップの成績です。昨シーズン1628ヤード/20TDのXリーグ記録を打ち立てたペースと比較すると、今年はやや抑え気味な気もしますが、この試合での活躍で1,000ヤード越えは確実と言って良いでしょう。
 
警視庁のここまでの三試合の内容を見ると、やはりXリーグのパスオフェンスにはまだ慣れないのか、オービック、ノジマ相模原との対戦では200ヤード以上の被獲得ヤードを許しています。さらにBigBlueのオフェンスは、QBのクラフト選手がその場その場のシチュエーションを判断して、ノーハドルオフェンスを展開するため、これまで対戦してきたチーム以上にプレーのテンポが速くなります。これまで対戦してきたチームも苦労してきた、このBigBlueオフェンスの早いリズムに、どこまで警視庁ディフェンスが追随して対応出来るかどうかが、オフェンスでの見所の一つでしょう。レシービング記録では、WR#17小川選手、TE#40スタントン選手、RB#10末吉選手、WR#80瀧選手の4名が、中地区でのTop 10に入っていますが、この試合ではさらに多様なターゲットを展開したプレーが予想されるだけに、警視庁ディフェンスも大いに苦しむことになるのでは無いでしょうか。
 
もう一つ、BigBlueとしてこの試合で確認したいのは、ランプレーでのフォーメーションでしょう。ここまでの試合では、RB#10末吉選手が獲得距離を伸ばしているものの、それ以外のRB陣の活躍には物足りなさを正直なところ感じます。これはRB陣だけの責任では無く、もう一つはOL陣やTE/SBといった、ランサポート部分での精度が、まだ要求されるレベルには届いていないためとも考えられます。オービック戦から僅か一週間の間隔での試合という事で、コンディション的には厳しい状態の選手が多いとは思いますが、そんな中でもプレー精度を上げることにこだわることは、残り1stステージの2試合は勿論、2ndステージでの試合に向けて重要な準備にもなるでしょう。オフェンスの獲得ヤードや得点という「量」の部分へのこだわりもありますが、プレーの精度や完成度という「質」の部分にもこだわったオフェンス戦を実行出来るかどうかが、この試合での見所と言って良いと思います。
 

ディフェンスの見所

ノジマ相模原には24失点、オービックには42失点と、ここまでで既に66失点を記録しているBigBlueディフェンス。昨シーズンの反省として、2ndステージ上位リーグ進出9チームの中で唯一100点台の失点をしていたBigBlueとしては、少なくともその他チームの平均点である50失点程度まで改善することが最低目標でした。そう言う意味では、この66失点は不本意ではありますが、相手にも同程度の失点を強いていることを考えると、失点数自体は少し割り引いて考える必要があります。とは言っても、残り2試合での失点は限りなく少なく、可能であれば無失点試合を目指すような激しいディフェンスを見せなくては、これから先の試合では競り勝てません。
 
警視庁のオフェンスは、これまでの試合を見る限りではランプレーを中心に組み立てられていると思われます。キャリアーとしては、QB#3松岡選手、RB#2迫田選手、RB#21中谷選手といったところが中心になっているようですが、BigBlueのDL/LB陣はどれだけ彼らが走り抜けるであろうホールを潰して押し戻すか、スピードとパワーがディフェンスの見所と言って良いでしょう。ルーキーでは、DL#2河合選手、DL#31藤井選手、あるいはベテランのDL#98瀧川選手、DL#92諸星選手らのラッシュとプレッシャーがどれだけ警視庁のランプレーを押し込むことが出来るか、これがディフェンスの課題でもあり見所でもあると言えます。
 
またこれまでの試合では、プレーが崩れた後での対応にやや不安がありました。警視庁も、当然通常のプレー以外にも、いろいろな準備をしてくると予想されます。本来のゲームプランを確実に実行しつつ、そう言った予想外の場面に対しても直ぐに臨機応変に対応出来る瞬発力・応用力を、この試合で見せて欲しい点の一つです。
 
同じような理由から、パスについても相手は工夫をしてくるでしょう。オービック戦では、WR#18木下選手に4TDパスを許してしまいましたが、木下選手の能力の高さもあるものの、やはり分かっていても防げないディフェンスというものは、何か改善の余地を残していると言えます。それが、誰かのミスなのか、ディフェンスシステムとしてのほころびなのか、あるいは相互での理解が違っているのか、あるいはそれら全てなのか分かりませんが、確実に言えることはまだまだ成長しなければいけない余地が残っているということです。短い準備期間では有りますが、その進歩をこの試合で是非見せて欲しい思います。
 

試合の見所

企業やクラブチームとは異なる警視庁という組織体をベースに構成されるチームのため、個々の選手の体力は他のチームの選手よりも優れていると予想されます。一方で、フットボールというスポーツは「システムのスポーツ」であり。選手、コーチ、スタッフが一体となり活動して作り上げていくことが重要です。その点、他のチームと比較して活動時間に制限が多いと予想される警視庁にとっては、優れたここの能力をどの様にまとめていくかが大きな課題でしょう。ただ、そういう厳しい条件の中でもX2リーグで勝ち続け、入替戦を勝ち上がってXリーグに昇格したわけですから、油断は出来ません。場面は違っても「組織力」では警視庁も負けないでしょう。そう言う意味では、BigBlueとしても全力で対戦することが必要です。
 
一方で、第三節の試合から二週間の猶予を得た警視庁と、1点差の激戦から一週間でこの第四節の試合に臨まなければならないBigBlueとでは、試合に対しての対応が異ならざるを得ない部分もあります。先の試合からまだ十分に回復しない選手も多いと予想されるBigBlueとしては、逆にこの機会に若手選手の活躍や、新人選手の能力を確認する機会として有効に試合を進めたいという考えもあるでしょう。今年Xリーグに昇格したばかりの若いチームに対して、これからのBigBlueを作っていく若手・ルーキー選手達のフレッシュなプレーでの対戦が、この試合での一番の見所かもしれません。
Go BigBlue!

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