あるOBの呟き- 1stステージ第四節: vs. 警視庁イーグルス

2013/10/07

前節、強豪オービックと対戦し、41-42と1点差で破れたBigBlue。試合内容は得点・点差以上に壮絶な内容で、多分両チームにとって一試合以上のエネルギーを消耗したものと想像されます。その試合から僅か一週間で、この第四節・警視庁イーグルスとの対戦がやって来ました。今年Xリーグに昇格した警視庁イーグルスは、警視庁第九機動隊に所属する隊員から構成されるチームで、創部は1971年(昭和46)という古豪チームです。1990年シーズンまでは当時の1部リーグである東日本社会人1部Aに所属していましたが、翌年から下位リーグに降格。今シーズン23年振りにXリーグに戻ってきたチームです。
 
Xリーグでの挑戦一年目となる警視庁ですが、ここまでの3試合は厳しい結果となっています。初戦のオービック戦は0-31、続くオール三菱戦も0-14と完封負けが続きましたが、第三戦のノジマ相模原との試合では7-59とXリーグでの初TDを上げるものの大差での敗戦となる内容でした。警視庁という組織柄、個々の選手が持つ体力や能力は十分に高いと思われるものの、チームシステムとして戦わなければならないフットボール、特に日本のトップリーグであるXリーグで戦うには厳しい環境と言えるでしょう。ただ、だからといって油断できるようなチームでは無く、特にワンチャンスでの個人技でのプレーには注意が必要です。そこから試合のモメンタムが変わる可能性も十分考えられる対戦チームです。
 

スロースタートながらオフェンスか爆発
 

試合はK#8小田倉選手のキックオフで開始。警視庁自陣17ヤードからのファーストダウンのプレーは、パス失敗となります。しかし2ndダウンで6ヤードのランで前進すると、3rdダウンコンバージョンでは8ヤードのパスが通り、早速ファーストダウンを奪われます。続くシリーズではランプレーをBigBlueディフェンスが止めるものの、やはり3rdダウンコンバージョンでのパスプーで、BigBlueがパスインターフェアの反則。再びダウンを更新し警視庁が序盤から試合のリズムを掴みます。しかし次の3rdダウンコンパージョンでは、BigBlue DB#32 椙田選手がファーストダウン更新まで1ヤードを残してレシーバーをダウンさせ、パントで攻守交代となります。
 
1Qの半分以上を警視庁の攻撃で消費され、やっとフィールドにQB#3クラフト選手を中心にBigBlueのオフェンスチームが現れます。ここからのシリーズはあっと言う間に完了します。まずはRB#10末吉選手が13ヤードを走りダウン更新。続くプレーでは、今度もRB#10末吉選手がボールをハンドオフされ先ほどとは反対側のオープンサイドを目指しますが、そこでQB#3クラフト選手へボールをバックパスで戻します。ここからQB#3クラフト選手はディープゾーンにフリーで走り込んだWR#89円谷選手に59ヤードのパスが成功し一気にゴール前16ヤードに攻め込みます。そしてこのシリーズ3プレー目では、プレーアクションパスがTE#40スタントン選手に通り、僅か3プレー/36秒で先制のTDを奪います。
 
続く警視庁の攻撃では、LB#13北村選手が警視庁QB#3松岡選手をQBサック。零れたボールを、DL#93奥野選手がリカバリーし、ディフェンスも勢いを掴みます。敵陣24ヤードで得たこのチャンスに、まずはWR#17小川選手に10ヤードのパスが通りダウンを更新。さらにRB#10末吉選手のランでゴール前6ヤードまで前進すると、今回も再びTE#40スタントン選手へTDパスが成功。1分足らずで、さらに追加点を奪います。
 
警視庁のラン攻撃は手堅く止めるものの、警視庁WR#29長洲選手へのロングパスを許してしまい自陣48ヤードまで前進。さらにランプレーで2ヤード進み、丁度ボールがフィールド中央まで進んだところで2Qに入ります。しかしBigBlueディフェンスは、LB#7岸本選手のQBサックで10ヤード後退させBigBlue陣内への前進を許さずパントで攻守が交代します。この後BigBlue、警視庁、それぞれパントで攻守を交代した後のBigBlueの攻撃。
 
ターゲットが見つからずパスポケットから走り出したQB#3クラフト選手は、セーフティバルブのSB#39中濱選手へパスを通します。これが逆に功を奏して27ヤードのロングゲインとなり、ゴール前27ヤードでファーストダウンを獲得します。RB#10末吉選手の12ヤードランでさらにダウンを更新したファーストダウンのプレー。再びSB#39中濱選手へのショートパスが通ると、そのままデイフェンスの間を抜けてTD。点差を21-0と広げます。
 
警視庁の攻撃を4thダウンパントで折返し再びBigBlueの攻撃。RB#24中野選手に2回ハンドオフした後、WR#89円谷選手への11ヤードパスでダウンを更新します。その後、WR#80瀧選手への17ヤードパスでゴール前7ヤードでファーストダウンを奪うと、残りをRB#10末吉選手が1回で走りきりTDを奪います。
 
さらに警視庁の攻撃を再び4thダウンパントに押さえて、2Q残り1分からのBigBlueの攻撃。まずはRB#24中野選手が8ヤード前進してサイドラインを割時計を止めます。続く2ndダウンでは、ルーキーWR#11原選手へ17ヤードのパスが成功してダウンを更新。ノーハドルオフェンスのBigBlueは、レフリーのレデイーフォープレーのコールで時計が動き出すと直ぐにプレーを開始。今度はWR#80瀧選手へ13ヤードのパスが成功してゴール前25ヤードに迫ったところでタイムアウトを取り一度時計を止めます。タイムアウト開けのプレーは、再びWR#80瀧選手への18ヤードパス。ファーストダウンを獲得し、直ぐに今度はWR#17小川選手への7ヤードTDパスが成功し、このシリーズ33秒でこの試合5本目のTDを奪います。この後警視庁の攻撃を止めて前半を折り返します。
 

BigBlue陣内への進入を許さず警視庁を完封
 

後半は警視庁のキックオフで再開します。RB#10末吉選手が自陣の33ヤードまで戻したところからBigBlueの攻撃が始まります。後半は、QB#4多川選手が登場。まずはRB#10末吉選手が11ヤードを走りダウンを更新すると、今度はQB#4多川選手が自らキープし15ヤードを前進し敵陣に入ります。敵陣に入ると、ルーキーWR#88伊藤選手へ続けてパスを通してダウンを更新します。RB#10末吉選手が9ヤードを進めて、ゴール前16ヤードで2ndダウン1ヤード。ここで残り1ヤードをランでは無く、ルーキーWR#18伊東選手へ12ヤードパスを成功させゴール前4ヤード迄進むと、最後はRB#10末吉選手が飛び込みこの試合2本目のTDを奪います。
 
後半最初の警視庁の攻撃は自陣20ヤードから。なんとか活路を見いだしたい警視庁は、このシリーズでパスとランが噛み合い始めます。WR#81藤川選手へ8ヤードのパスが通ると、続くプレーではRB#6宮地選手が6ヤードの前進でファーストダウンを獲得。さらに続く3プレーもランで確実に前進してダウンを更新し50ヤードラインへ近づきます。しかし、BigBlue DL#98瀧川選手が警視庁RB#21中谷選手をロスタックルするとリカバリー出来ずにパントで陣地を回復します。
 
続くBigBlueの攻撃では、まずはRB#29原田選手のランでダウンを更新すると、今度はWR#88伊藤選手、WR#18伊東選手、WR#9原選手とルーキーレシーバー陣に続けてパスがヒット。そしてRB#29原田選手が10ヤード進み、ゴール前17ヤードでファーストダウンを獲得します。しかし、ここでBigBlueにホールディングの反則で10ヤード後退すると、警視庁もゴールラインオフェンスで前進を阻みます。結局再びゴール前19ヤード前進するものの4thダウンで12ヤードとなったため、K#8小田倉選手が36ヤードFG成功させて、45-0とさらに3点を追加します。
 
4Qに入りBigBlueのオフェンスシリーズ。QB#4多川選手のキープで大きく28ヤード前進して敵陣にはいると、WR#88伊藤選手、WR#89円谷選手、SB#39中濱選手、WR#11原選手とパスが成功し、ゴール前13ヤードでファーストダウンを獲得します。ここからRB#21藤井選手が突進してゴール前4ヤードまで前進しますが、4thダウンで1ヤードが残ります。ここでベンチはFGでは無くギャンブルでのダウン更新を選択。QB#4多川選手からRB#21藤井選手にボールがハンドオフされ中央に突進しますが、これを読んでいた警視庁ディフェンスが一歩早くホールに入り、ダウン更新を阻止。ぎりぎりの勝負に勝ちエンドゾーンを死守して攻守交代となります。
 
エンドゾーンは守ったもののゴール前5ヤードからという厳しい状況からの警視庁の攻撃。QB#3松岡選手のキープで7ヤード前進するものの、2ndダウンのRB#2迫田選手の突進はLB#7岸本選手が2ヤードでタックル。残り1ヤードを掛けた3rdダウン、警視庁RB#6宮地選手のオフタックルプレーを、LB#55藤田選手とLB#7岸本選手がダブルでタックルしスクリメージラインから進ませず、このシリーズも4thダウンパントで攻撃権を移動させます。
 
敵陣48ヤードからのBigBlueの攻撃、残り時間を考えながらランプレーで時間を消費しながらダウンを更新して前進します。警視庁の反則もあり、ゴール前11ヤードでBigBlueはファーストダウンを獲得します。ここから、再びRB#21藤井選手にボールを集めると、3rdダウン1ヤードから2ヤードを飛び込みTD。得点を、これまでのXリーグ1stステージでのチーム最大得点に並ぶ52点とします。
 
残り時間も少ない中、なんとか活路を見いだしたい警視庁は、RB#2迫田選手が16ヤードを獲得して自陣48ヤードまで進みファーストダウンを獲得すると、次のプレーでスパイクをして時計を止めます。次のプレーではパスフェイクからスクランブルをするQB#3松岡選手を、DT#93奥野選手が2ヤードでタックルし、BigBlue陣内への進入を阻止します。最後のタイムアウトをとり時計を止めた警視庁は、3rdダウンのパスは失敗。さらに4thダウン8ヤードからのプレーでは、自らフォルススタートの反則で5ヤード罰退すると、やり直した4thダウンのプレーではプリッツしてきたDT#92諸星選手がQBをタックルして警視庁の攻撃は終了となります。残り時間はQB#4多川選手がニーダウンをして流し、52-0で試合終了となりました。
 

次戦も、さらに集中した試合を期待
 

オフェンスは7TD/1FGで52得点を獲得。これは、昨年の第二節・富士ゼロックス戦(52-3)に並ぶチーム最大得点になります。またディフェンスも無失点に押さえたので、同じ昨年の富士ゼロックス戦での49点差を更新してチーム最大得点差(52点差)の試合となりました。
 
オフェンスは、2Q序盤のシリーズで一度パントを蹴りましたが、それ以外は4Qのギャンブル失敗と最後のニーダウンを除いて全てのオフェンスシリーズで得点に結びつけ、ノジマ相模原戦やオービック戦での得点能力が決して偶然では無いことを証明しました。
 
ディフェンスは、無失点に押さえたことも大きいのですが、警視庁オフェンスを自陣内に止め50ヤードラインを超えさせない守備力は満足できるものです。特にランディフェンスでは、31回で29ヤードと、1回あたり1ヤード未満に押さえた事は大きかったと思います。ただその分、パスディフェンスでは112ヤードを許しているので、これは今後も改善が必要な点と言えるでしょう。
 
次節オール三菱ライオンズ戦は、どちらも2勝2敗での対戦となり、勝てば2ndステージSuper-9(上位リーグ)、破れればBattle-9(下位リーグ)に回ることになりました。その為、これまで以上に厳しい試合が予想されます。今回の様な内容を次回も実行出来れば良いのですが、さらに今回はやや物足りなかったキッキングゲームで更なる準備が出来れば、勝利の確率もさらにアップするはずです。十分に準備して、1stステージ最終戦を有終の美で飾って次に進んで欲しいと思います。Go BigBlue!

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