あるOBの呟き- 2ndステージ: vs. パナソニックインパルス

2013/11/02

東・中・西地区の上位3チームで行われる2ndステージ上位リーグ。今年から「Super-9」と新しい名称が決まり、またファイナルステージ進出チームも、それまでのブロック優勝チームと1ワイルドカードチームではなく、1st/2ndステージ7試合の総合結果から、Super-9進出チームを順位付けし、上位4チームがファイナルステージへ進出する形式に変更されました。1stステージを3勝2敗の中地区3位で終了したBigBlueは、地力での進出可能性は無く、2ndステージで2勝した上で他チームの結果を待つことになります。
 
その落とせない試合最初の対戦相手は、奇しくも昨年と同じパナソニックインパルス。試合会場も同じ、アミノバイタルでの対戦になります。昨年は、QB#3クラフト選手からTE#40スタントン選手へのTDパスで先行するものの、その後パナソニックの厳しいオフェンスに失点が続き、17-34で敗れました。続くノジマ相模原戦は48-17で完勝しただけに、何とも惜しまれる試合結果でした。今シーズンのパナソニックは、攻守共に圧倒的な強さで西地区を勝ち抜いて2ndステージに進んできました。昨年以上に厳しい内容が予想されるなか、パナソニックのキックオフで試合が始まります。
 

なんとか追いすがる前半
 

WR#81栗原選手がキックオフリターンを32ヤード戻し、自陣41ヤードからのBigBlue最初の攻撃。RB#10末吉選手のラン、TE#40スタントン選手へのパスでまずダウンを更新。幸先の良いスタートを見せます。しかし、筒セクRB#10末吉選手のランはパナソニックの厚いディフェンスを破る事が出来ずパントで攻撃権が移動します。続くパナソニックの攻撃。QB#8高田選手も同様にランとパスで先ずダウンを更新した次のプレー。TE#84吉田選手へ29ヤードのロングパスが通り一気に攻め込まれると、続くプレーでもWR#89小山選手へ34ヤードのTDパスが成功。わずか4プレーで先制点を許してしまいます。
 
この後BigBlue、パナソニックと1回ずつパントで攻撃権が移動した後のBigBlueの攻撃。直前のパナソニックのパントがゴール前1ヤード止められ厳しい状況から挽回を狙いますが自らの反則もありダウンを更新することが出来ずに4thダウンパントとなります。ルーキーP#11原選手のパントは短くBigBlue陣内でパナソニックLB#17モトゥ選手がキャッチ。ところが、BigBlueのパントカバーチームは何か混乱したのか、タックルに向かう選手が見られず、そのままパントリターンTDを許してしまいます。
 
嫌な展開から0-14と1Q序盤でリードを許してしまったBigBlue。しかしその後は両チーム共にディフェンスが踏ん張り、ダウン更新はするもののパントで攻撃権が移動するシリーズが続きます。1Q終盤、やはり自陣3ヤードからという厳しい状況から始まるBigBlueのオフェンスシリーズ。3rdダウンロングの状況から、ホットラインTE#40スタントン選手へ35ヤードのパスが成功し大きく陣地を挽回。その後、QB#3クラフト選手のスクランブルでダウンを更新して敵陣に入ったところで、試合はサイドが変わり2Qに入ります。ここから、RB#10末吉選手にボールを集めてゲインを狙いますが、パナソニックのDL/LB陣の守備は厚くダウンを更新する事がでません。結局、敵陣27ヤードからK#8小田倉選手が44ヤードのFGを狙いますが、これは左ポストにボールがあたり失敗。逆にパナソニックは、続くシリーズでゴール前25ヤードまで攻め込み、3rdダウン残り3ヤード。ここは1ヤード残して死守したBigBlueディフェンスが、パナソニックK#11佐伯選手の39ヤードFGに止め、なんとか失点を3点に押さえます。
 
なんとか反撃の切っ掛けを掴みたいBigBlueですが、3rdダウン5ヤードから見せた、WR#81栗原選手へのリバースプレーはパナソニックに見破られて3ヤードのロスに終わるなど、今ひとつリズムに乗りきれません。しかし、続くパナソニックのオフェンスは、パナソニック陣内17ヤードから一歩も前に進ませること無く4thダウン10ヤードとBigBlueディフェンスが健闘します。パント隊形から何かトリックプレーを見せるような雰囲気の中、パンターにラッシュしたDB#23保宗選手は相手にプレーさせること無く12ヤードのロスタックル。ゴール前5ヤードからBigBlueの攻撃が始まります。
 
絶好のTDチャンスにQB#3クラフト選手が選択したプレーは、WR#83松尾選手へのミドルパターン。これをエンドゾーンぎりぎりでキャッチし、待望の先制点が入ります。やっとエンジンが掛かりだしたBigBlueですが、続くパナソニックの攻撃では、QB#8高田選手のパスワークに翻弄され、最後はRB#33横田選手が13ヤードを走り追加点を許してしまいます。
 
2Q残り44秒で回ってきたBigBlueのオフェンス。パスで時計を止めながら前進という予想を裏切り、RB#10末吉選手のランでダウンを更新。さらに、直ぐにWR#17小川選手へサイドライン際のパスを通し、サイドラインに逃れて時計を止めながら2回前進したところで、残り時間は2秒。ボールは敵陣の31ヤードまで進みます。ここでK#8小田倉選手が再び登場。1回目よりもさらに長い48ヤードのFGトライとなります。蹴られたボールの弾道が低く、きわどいキックになりましたが、今度はゴールポストの中央を通過し、10-24と追い上げたところで前半が終了します。
 

試合モメンタムは戻らず
 

後半の追い上げを期待したい3Qは、K#8小田倉選手のキックオフで再開。後半最初のパナソニックの攻撃は、QB#8高田選手から、TE#84吉田選手へのパスが続けて成功し、ゴール前1ヤードでファーストダウンを獲得。ここからTE#2岸本選手へのパスが成功し、後半最初のTDとなります。
 
TFPでのBigBlueの反則のため、フィールド中央からのキックオフで試合は再開。高くコントロールされたキックをWR#18伊東選手がキャッチしますが、直ぐにタックルされてしまい、BigBlueの攻撃は自陣12ヤードから。しかし、このリターン中に今度はパナソニックに反則が有り、15ヤード進み自陣27ヤードからBigBlueの後半最初のオフェンスが始まります。
 
このシリーズでは、QB#3クラフト選手のパスが復活。WR#81栗原選手、WR#83松尾選手と交互にパスが成功し敵陣に入ります。さらに相手のパスインターフェアの反則も続き、ゴール前2ヤードとなると、最後はTE#40スタントン選手へ2ヤードのTDパスが成功し、17-31とパナソニックを追い上げます。
 
相手の反則に助けられたとはいえ、TDを奪ったBigBlue。しかし続くパナソニックの攻撃では、WR#89小山選手へのパスで大きく前進を許した後、今度はRB#33横田選手のランが止まらず自陣を後退していきます。最後もRB#33横田選手が1ヤードを飛び込み、直ぐに点差を17-38と広げられてしまいます。
 
BigBlueパントの後、3Q終盤パナソニックの攻撃。ここでもWR#84吉田選手へのロングパスで大きく前進を許し、さらにWR#7遠藤選手へのパスが成功しファーストダウンを獲得してBigBlue陣内に進んだところで試合は4Qに入ります。ここからRB#25須賀選手への25ヤードパスが成功して一気にレッドゾーンまで攻め込まれると、今度はQBが#3永吉選手に交代。自らのキープでゴール前3ヤードまで進み、次のプレーでは再び自ら飛び込みTDを奪います。
 
何とかして糸口を見つけたいBigBlueオフェンス。その焦りが出たのか、続くBigBlueの攻撃では相手ディフェンスの侵入を許してQB#3クラフト選手がタックル。ここでファンブルしたボールをパナソニックがリカバーします。BigBlue陣内11ヤードからのパナソニックの攻撃は、QBが#18大原選手に交代し、RBのドライブでTDを狙います。DB#27高木選手、DL#31藤井選手のロスタックルで押し返すプレーもあったものの、5回目のアタックでゴールラインを割られ、17-52とさらに点差が広がります。
 
この後パナソニックは、25ヤードFGを成功させ点差はさらに広がり17-55になります。そのFG後、残り2分30秒からのBigBlueの攻撃は、やはりホットラインTE#40スタントン選手へ17ヤードのパスが成功しまずはダウンを更新。しかし厳しくなるパナソニックのパスカバーの中、逆にQB#3クラフト選手のスクランブルで再度ダウンを更新して敵陣に入ります。WR#80瀧選手への12ヤードパスが成功しダウンを更新。続いて、RB#35土井田選手にボールを集めて3rdダウン4ヤード。ここでもパスでターゲットを探すものの見つからず、QB#3クラフト選手みずからが走り出てゴール前13ヤードでファーストダウンを獲得します。残り時間との競争の中、ファーストダウンのプレーでTDターゲットを探しますが厳しいマークで見つからない。またスクリメージラインを割って入ってくる相手選手に捕まりながらも、逃げ回るQB#3クラフト選手。結局その混乱が逆に幸いして、ダウンフィールドに抜け出したQB#3クラフト選手がエンドゾーンに飛び込み、なんとかTDをもぎ取ります。
 
17秒を残してBigBlue最後のキックオフ。オンサイドキックで最後の意地を見せたいBigBlueですが、残念ながらボールはパナソニックが確保。残り時間をニーダウンで消費して、試合終了となりました。
 

最終戦にふさわしい試合を
 

昨年と同じ試合を、同じ場所で、同じ相手対戦し、結果も同じく大差での敗退。正直なところ、敗れるにしても接戦を期待していただけに、昨年以上の大差での敗退は意外でした。油断していた訳では無いと思いますが、試合を通して感じたのは明らかな力の差です。特に、オフェンスでは必ず通すパス、ヤードを稼ぐラン、それぞれのプレーの精度の高さと確実さが、ディフェンスではランナーの走路を確実に詰めてくるラッシュの速さとタックルの確実性が印象的でした。昨年以上にチーム力や選手のスキルはアップしているBigBlueですが、トップチームはそれ以上に力を伸ばしていて、逆に力の差は広がっていると感じた試合でした。
 
この試合に敗れたためファイナルステージ進出は出来なくなりましたが、残る試合の相手は鹿島ディアーズです。BigBlueが2002年にXリーグに昇格して最初に対戦したチームであり、それ以降9戦9敗とXリーグの中で最も多く対戦して最も多く敗れているチームです。日本のトップチームですが、「鹿島ディアーズ」として対戦できるのは今シーズンが最後になります。厳しい試合になると予想されますが、シーズンの最後にBigBlueらしい試合を見せて締めくくって欲しいと思います。Go BigBlue!

アーカイブ

BIGBLUE PARTNERS

日本情報通信株式会社 AIT 協和警備保障株式会社 SoftPlex BELL GROUP PM Global E-net UOS 日立チャンネルソリューションズ株式会社 AEON MALL イオンモール幕張新都心 BATHCLIN ADP 幕張温泉 湯楽の湯 urgent! Drone Center JETSTROKE R&Y RENTAL JOY ROUTE