2015 1st Stage: ハリケーンズ戦の見所

2015/08/27

猛暑続きの2015年夏もやっと秋の気配を感じられるようになり、いよいよXリーグも2015年シーズンが始まります。昨シーズン、それまでの最高位だった2010年以来のファイナルステージに進出。LIXILとの壮絶なオフェンスゲームを勝ち抜き、初のJapan X Bowlに進みました。残念ながらJapan X Bowlでは富士通の高い壁を打ち破ることは出来ず準優勝と言う結果に終わりましたが、これまでの殻を大きく破ったシーズンでした。奇しくも今年2015年は1976年のチーム創部(1977年加盟)から40年目の区切りの年。是非創部40周年に華を添える結果を残すシーズンであって欲しいところです。

今シーズンの1stステージは、地区順位6位から1位チームへと昇順に対戦する予定が組まれています。BigBlueシーズン開幕戦の相手は、昨年も対戦したハリケーンズです。春の交流戦でのハリケーンズは、サイドラインに殆どスタイルした選手がいない状態で試合をしていましたが、少なくとも秋の選手登録状況を見るとその状況かなり改善されたようです。毎シーズン厳しい試合が続くハリケーンズですが、シーズン初戦という事で十分に準備をしてくることが予想され、BigBlueとしても油断できない試合です。

オフェンスの見所

昨シーズンJapan X Bowlまで進んだBigBlueの原動力は、なんと言っても#3クラフト選手を核としたパッシングオフェンスと言って過言ではありません。特に2ndステージ、ファイナルステージと2試合対戦したLIXILとの試合では、オフェンスコーディネーターも兼ねるクラフト選手のプレー選択が功を奏し壮絶な点の取り合いとなった試合を制しました。4シーズン目となる今年は、さらに洗練されたプレーコールが期待されます。

#3クラフト選手自身のプレーは勿論ですが、シーズン初戦と言う事もあり、#4多川選手と今シーズン加入した#14近藤選手の活用が予想されます。#4多川選手は、交流戦のアサヒビール戦でオフェンスを指揮しました。残念なが結果は満足のいくものではありませんでしたが、昨年幾つかの場面でクラフト選手のバックアップとして活躍したように、今シーズンも重要な場面での活躍が期待されます。またルーキーの#14近藤選手は、昨年法政大学で活躍したパスが得意なQBですが、ランプレーにも定評があります。丁度#3クラフト選手と#4多川選手を補完するポジションと言えます。BigBlueのオフェンスシステムに早く馴染むためにも、#14近藤選手中心としたオフェンスシリーズがこの試合では展開されるかもしれません。

RB陣では、まずは昨年の実績から#10末吉選手とワールドカップでも活躍した#21髙木選手が注目されます。さらに#24鈴木(恵多)選手と#36鈴木(友宏)選手が今シーズン新たに加入。昨年からプレーをしている#30鈴木(J)選手も含めて「チーム鈴木's」の活躍が今シーズンのランプレーの鍵になるかもしれません。昨シーズンではダウン更新やゴール前のショートヤードでランプレーが止められる場面が何度かありました。パッシング中心のBigBlueオフェンスですが、オフェンス力に厚みを加えるためにも、この試合でのRB陣の活躍が今シーズンを占う要素になりそうです。

WR陣はルーキーの加入こそ無かったものの、昨年DBとして活躍した中島選手が小川選手の背番号#17を受け継ぎレシーバーに復活。#81栗原選手とともに、ロングレンジのターゲットとして得点力アップが期待されます。また、TEとして、#2河合選手と#92諸星選手を登録。#3クラフト選手を守るパスポケットを補強します。補強と言えば、OL陣には#66伊藤選手、#73福元選手、#76秋葉選手の3名がルーキーとして入り、昨年までのOLの平均体重113kgから10kg増量され123kgとさらに堅固になりました。クラフト選手の信頼も厚いOL陣が、今年はさらに厚く重く確実にクラフト選手を守り、得点力アップに貢献するでしょう。

オフェンスとしては、先ずは看板でもあるパッシングオフェンスの精度がどれだけ高められるかがこの試合での課題でも有り見所でもあります。レシーバー陣としては、この試合での「ドロップ0」を目指して欲しいところです。また、今後の試合展開を考えると、能力のあるルーキーがいかに早くBigBlueのシステムに馴染むかと言う事は重要です。初戦という事もあり、積極的に新人を投入すると予想されますが、彼らの活躍が今シーズンを占う良い目安になるでしょう。

ディフェンスの見所

昨シーズン、DLの両端を守っていた#34ブルックス選手、#5トゥファーガ選手の二人のうちトゥファーガ選手が引退。代わりに今シーズン加入したのが、ノースウェスタン大学出身の#5イートン選手。大学卒業後は欧州のリーグで活躍していましたが、実は2007年の第三回ワールドカップ川崎大会に米国代表として参加しており、8年振りに日本でプレーすることになります。本来のポジションはLBですが、188cm/105kgのサイズはDLとしても十分で、まずはDLとしてシーズンに入る予定です。DLには、#60坂口選手、#95樫本選手の二人のルーキーに、#90赤石選手と#98青木選手がOLから移動し、11名と大所帯になったため、場合によってはLBに下がりディフェンスの厚みを補強する場合もあるかもしれません。

そのLB陣には、アサヒ飲料から#9星田(浩伸)選手が移籍。弟の#26星田(光司)選手も揃ってDBとして移籍したため、今シーズンは「星田ブラザーズ」の活躍を関東で存分に堪能することが出来ます。LB陣には筑波大学出身の#45佐藤選手も加わり7名でシーズンイン。昨シーズンはDLとの補完関係が上手く機能し、特にDBからコンバートされた#22中山選手が持ち前の元気なプレーで、#7岸本選手の確実なタックルと要所で堅い守備を見せてくれました。ただ、やはり上位チームとの対戦ではミスも見られ、今年はプレー精度、特にファーストコンタクトでの確実なタックルをどれだけ実践できるかが課題でしょう。

DB陣には、昨年大活躍した#1中谷選手を彷彿させる元気なルーキーが加入。法政大学からは#15斎藤選手と#29佐野選手が加入。さらに慶応義塾大学出身の#42大松選手とフレッシュな選手が揃いました。今シーズンは多くのチームでアメリカ出身のパッシングQBが登場するため、DBとしてはレシーバーとのマッチアップをどれだけ有利に進められるが勝負の肝となります。チーム内にはクラフト選手というリーグトップのバッシングQBがいるわけで、彼とどれだけ切磋琢磨して試合に臨むかが、今シーズンの命運を左右するかもしれません。

ディフェンスとしては、昨シーズンの反省点である「確実に止める」仕事がどれだけ発揮できるかが最大の注目点でしょう。ソロタックルで確実に止めることが出来ればいう事はありませんが、最近はどのチームにも優れたランナー、優れたレシーバーがおり、いかにサポートタックルを効果的に実行するかの方が重要と言えます。ポジションとしてはLB/DBと分かれていますが、このセカンダリーの選手達の連携の強さが、そのままチームの強さに繋がると言って良いと思います。その強さを、この試合でまずは見せて欲しいと思います。

試合の見所

ルーキーやポジション移動した選手も含めると20名以上の「新人」が加入したことになります。シーズン初戦という事もあり、まずはどれだけ今シーズンのシステムを理解して実践できるか、それがオフェンス・ディフェンス共に最大の課題でしょう。ビッグプレーも生まれるかもしれませんが、この試合ではいかにミス無く正確にかつ確実に自分の仕事が出来るか、その完成度が隠れた見所と言えるでしょう。

ハリケーンズから見たときに最もチャンスがあるのは、キッキングゲームの時、特にキックリターンでは一発リターンTDのチャンスは大いにあります。今シーズンもBigBlueのキッキングチームは#8小田倉選手が担いますが、彼が全てのキックをタッチバックにしない限り、必ずキックリターンの場面は何度か生まれるはずです。問題なのは、昨年の試合でも#8小田倉選手がリターナーをタックルする場面が何回かあったことで、やはり最後尾のキッカーがタックルする前に確実にタックルしなければキックカバーの意味がありません。キックカバーチームの完成度も、見所の一つと言って良いでしょう。Go BigBlue!

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