あるOBの呟き- パールボウル2016: vs ノジマ相模原ライズ戦
2016/05/30

パールボウル2016は、ブロック予選を勝ち抜き、初のトーナメント準決勝進出を勝ち取ったBigBlue。準決勝の対戦相手は、昨シーズンFinal-4まで進んだノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)です。ノジマ相模原、アサヒビールシルバースター、明治安田PentaOceanパイレーツの3チームが対戦したDブロックでは、ノジマ相模原とアサヒビールが最終戦で対戦。4Qまでで7-7の同点で決着が付かずオーバータイムに突入し、最後はFGの成否で勝負が付く激しい内容でした。
今シーズンのノジマ相模原は、昨シーズンオフェンスをリードしたQBアンダーソン選手に替わり、ベテランQB#18荒木選手が攻撃を指揮しています。立命館大学時代からパッシングQBとして有名な荒木選手ですが、アサヒビール戦では相手の厳しいディフェンスもあり、パス成功率は50%と不本意な内容となりました。BigBlueとしても、それを踏襲して、どれだけ荒木選手にプレッシャーを与えられるかが試合の行方を握る鍵になるでしょう。一方オフェンスでは、RB#10末吉選手のランプレーがどれだけ通用するかが重要ですが、ノジマ相模原のDL/LB陣は強力であり、前回の試合ほど簡単には距離は獲得出来ません。末吉選手の個人技は勿論、まずはスクリメージラインを突破するために、どれだけOL陣が頑張れるか、そのあたりが勝負の分かれ目になりそうです。コイントスでは、主将のDB#1中谷選手がリターンを選択。急激に上昇した気温が、少し強くなり始めた風で和らぎ始めた中、ノジマ相模原のキックオフで試合開始です。
今シーズンのノジマ相模原は、昨シーズンオフェンスをリードしたQBアンダーソン選手に替わり、ベテランQB#18荒木選手が攻撃を指揮しています。立命館大学時代からパッシングQBとして有名な荒木選手ですが、アサヒビール戦では相手の厳しいディフェンスもあり、パス成功率は50%と不本意な内容となりました。BigBlueとしても、それを踏襲して、どれだけ荒木選手にプレッシャーを与えられるかが試合の行方を握る鍵になるでしょう。一方オフェンスでは、RB#10末吉選手のランプレーがどれだけ通用するかが重要ですが、ノジマ相模原のDL/LB陣は強力であり、前回の試合ほど簡単には距離は獲得出来ません。末吉選手の個人技は勿論、まずはスクリメージラインを突破するために、どれだけOL陣が頑張れるか、そのあたりが勝負の分かれ目になりそうです。コイントスでは、主将のDB#1中谷選手がリターンを選択。急激に上昇した気温が、少し強くなり始めた風で和らぎ始めた中、ノジマ相模原のキックオフで試合開始です。
オフェンス、ディフェンスで相手を圧倒!

続くノジマ相模原の攻撃は、パスでダウン更新を許すものの、RB#2宮幸選手のランはDB#29佐野選手、LB#7岸本選手のタックルに阻まれ進めず、3rdダウンのパスも厳しいラッシュでQB#18荒木選手は投げ捨てるのが精一杯で終わります。続くBigBlueのオフェンスシリーズは4thダウンパントとなり、さらに次のノジマ相模原のシリーズもダウンを更新出来ず、4thダウンでパントを蹴ります。このパントキックを飛び込んできたDL#34ブルックス選手がブロック。転がるボールをLB#47作道選手がゴール前7ヤードで確保します。この絶好のチャンスですが、反則で後退したこともありTDには結びつかず、K#8小田倉選手の34ヤードFGで3点をまず勝ち取ります。

ノジマ相模原の攻撃は、自陣19ヤードから。1stダウンのパスプレーは、DL#34ブルックス選手がQBの目の前ではたき落として失敗となりますが、その後のパスが成功してダウン更新を許しています。しかし3rdダウン5ヤードのコンバージョンは、LB#47作道選手が守り切りパントで攻守交替します。

K#8小田倉選手のキックオフボールは大きく伸びてエンドゾーン手前まで伸びます。これをキャッチしてRB#20前島選手がリターンを始めますが、ここにLB#7岸本選手が飛び込みタックル。ゴール前17ヤードからノジマ相模原の攻撃が始まります。早い追い上げを狙ってQB#18荒木選手はパスを投げ込んできますが、DL#34ブルックス選手がこの試合2回目のパスリフレクトを見せるなど相手にプレーをさせないディフェンスが続き、パントで交替となります。

2Qも残り少なくなりノジマ相模原の攻撃は、パス中心となります。DB#25小林選手、LB#9星田選手、DB#29佐野選手と好タックルを見せる一方、10ヤードも超えるパスも成功するようになり、ダウンを更新してBigBlue陣内に入ります。1stダウンで6ヤードパスが成功しますが、2nd/3rdダウンとパスは失敗。4thダウンギャンブルでもダウン更新のパスを狙いますが、これはDB#25小林選手が好タックルで失敗に追い込みギャンブル失敗。38秒が残りますが、反則の罰退もあり無理をせずに前半は終了します。
がっぷり四つの3Q、そして波乱の4Q

BigBlueのオフェンスは、QB#3クラフト選手が登場。RB#10末吉選手、RB#21髙木選手とランプレーで前進しますが、敵陣28ヤードに入ったところで、QB#3クラフト選手がラッシュを受け大きく12ヤードも後退。この後挽回できずに、P#11佐藤選手のパントはタッチバックとなります。自陣20ヤードからのノジマ相模原の攻撃は、BigBlueの反則にも助けられてダウンを一度更新するものの、LB#47作道選手、DB#24斎藤選手、LB#9星田選手と好タックルが続きパントで攻守交代となります。
次のシリーズも、RB#10末吉選手、RB#21髙木選手のランが光りますが、3rdダウンコンバージョンでRB#21髙木選手がダウン更新をしたものの、これは反則で取消となりやり直しのパスは失敗。4thダウンパントとなります。自陣25ヤードからP#11佐藤選手が蹴ったパントは、高く大きく伸びるとエンドゾーンに向かって転がります。このボールをDB#1中谷選手がゴールライン手前ぎりぎりで確保。非常に厳しいボールポジションを相手に与えて攻守が交代します。

セーフティのためノジマ相模原のキックオフで試合再開。WR#81栗原選手が26ヤードを戻し、自陣48ヤードからのBigBlueの攻撃が始まります。ディフェンスの勢いをオフェンスも受け継ぎたいところですが、3rdダウンコンバージョンのパスはDB#26渡辺選手の厳しいパスカットに合い失敗。P#8小田倉選手のパントは、DB#1中谷選手の好タックルで、ノジマ相模原は自陣16ヤードからファーストダウンとなります。その最初のプレー。QB#18荒木選手の正面からDL#34ブルックス選手がラッシュで迫りますが、それよりも早く背後からDL#93佐久間選手が捕まえボールをはたき落とします。これを自ら確保してターンオーバーを奪い、攻撃権を奪い返します。
しかしBigBlueのオフェンスはリズムを掴めず、ホールディングの反則で10ヤード後退。3rdダウン20ヤードとなったところで試合は4Qに入ります。4Q最初のプレーはパス失敗。その為、K#11佐藤選手が登場して、35ヤードのFGを狙います。このキックは、割って入ってきたノジマ相模原がチップしFGは失敗となります。

ところがQB#3クラフト選手率いるオフェンスはプレーが出ず、4thダウンでもP#11佐藤選手がキック出来ずにスクランブルに出ますが、僅かに足らずにダウン更新とならずノジマ相模原に攻撃権が移動します。そして、ここからノジマ相模原の猛攻が始まります。

続くノジマ相模原のキックは直接外に出て、敵陣47ヤードからのBigBlueの攻撃が始まります。しかしノジマ相模原に傾いた流れはディフェンスにも伝搬し、ランが出ずにパントとなります。さらに次のノジマ相模原の攻撃では、BigBlueの反則が続き、ノジマ相模原は労せずしてゴール前31ヤードまで前進。そしてWR#81八木選手へ31ヤードTDパスが成功し、34-21まで追い上げます。この直後のオンサイドキックでは、ノジマ相模原がリカバーに成功。その後のプレーでは、DL#34ブルックス選手の激しいプレーがラフィングザパサーの反則に取られ、ゴール前19ヤードでファーストダウンとなります。ここでTDを許しても、まだBigBlueのリードに変わりはありませんが、試合の流れは完全にノジマ相模原に傾いているだけに、その勢いのまま逆転負けの可能性が高くなります。しかし、QB#10藤本選手が投じたパスを、LB#47作道選手がインターセプト。完全に相手に傾いた試合の流れを、ルーキーのスーパープレーで断ち切りました。
試合時間は残り1分15秒でBigBlueのオフェンス。相手も残ったタイムアウトを使って時計を止めますが、淡々とプレーを続けて時間を消費。最後は苦しみながらも、34-21で勝利となりました。
初出場初優勝で、秋への弾みに

正直なところ、試合序盤でのもたつきはあったものの、4Q序盤までは完全にBigBlueが主導権を握る内容でした。しかし、4Qに入りQBを#10藤本選手交代させることで、ノジマ相模原は大きな切っ掛けを掴み、一気に3TDを奪う猛攻を見せました。こういうところが、上位チームの持つ決して油断できないところですが、それに対してまだまだ踏みとどまれないところが、BigBlueディフェンスにはまだまだ未熟なところが多いという証拠なのでしょう。同じようにノジマ相模原ディフェンスも、QB#3クラフト対策はほぼ完璧に実行したものの、早めにQB#14政本選手に交代することで、BigBlueは前半にビッグシリーズを作る事が出来ました。「れば」「たら」の話ではありますが、この交代のタイミングが逆で有った場合、試合結果も逆になったでしょう。そういう意味では、早く手を打ったベンチワークが功を奏した試合とも言えるでしょう。
オフェンスではRB#10末吉選手、#21髙木選手のランプレーが効果的でしたが、半面パスプレーの精度には不満が残る内容でした。クラフト選手にしても、政本選手にしても今回のパス成功率には満足出来ず、次の試合までにどの様に修正してくるか、それが次の試合での勝敗を決める最大の要素になりそうです。ディフェンスでは、やはりDL#34ブルックス選手の存在感が大きく、思う存分に暴れ回ったという印象でした。勿論、ブルックス選手以外の選手の活躍も目立ち、昨年に比べてディフェンス力がかなり向上している事は確かです。ただ、4Qに入り選手が入れ替わったことはあるとしても、ずるずると相手のプレーに流されてしまったことは大きな反省となるでしょう。12分Qという短い試合の中ですから、もっと緊張感が次の試合では必要になるでしょう。
この試合に先立つLIXIL対OBICの試合は、終盤にOBICが逆転し勝利に王手を掛けたと思ったところ、LIXIL WR#8前田選手がパントリターンTDで再逆転し逆転勝利をLIXILが奪うという劇的な内容でした。この集中力こそが、BigBlueがこの試合で足りなかったものであり、秋のリーグ戦に向けてもっと高めないといけないことの一つです。LIXILには昨年のファーストステージ最終戦で苦杯を喫しているだけに、何としてもその雪辱を果たしたいもの。この二週間、どれだけ集中できるか、そして勝利に貪欲になるか、その結果が楽しみです。OneBLUE! Go BigBlue!

オフェンスではRB#10末吉選手、#21髙木選手のランプレーが効果的でしたが、半面パスプレーの精度には不満が残る内容でした。クラフト選手にしても、政本選手にしても今回のパス成功率には満足出来ず、次の試合までにどの様に修正してくるか、それが次の試合での勝敗を決める最大の要素になりそうです。ディフェンスでは、やはりDL#34ブルックス選手の存在感が大きく、思う存分に暴れ回ったという印象でした。勿論、ブルックス選手以外の選手の活躍も目立ち、昨年に比べてディフェンス力がかなり向上している事は確かです。ただ、4Qに入り選手が入れ替わったことはあるとしても、ずるずると相手のプレーに流されてしまったことは大きな反省となるでしょう。12分Qという短い試合の中ですから、もっと緊張感が次の試合では必要になるでしょう。
この試合に先立つLIXIL対OBICの試合は、終盤にOBICが逆転し勝利に王手を掛けたと思ったところ、LIXIL WR#8前田選手がパントリターンTDで再逆転し逆転勝利をLIXILが奪うという劇的な内容でした。この集中力こそが、BigBlueがこの試合で足りなかったものであり、秋のリーグ戦に向けてもっと高めないといけないことの一つです。LIXILには昨年のファーストステージ最終戦で苦杯を喫しているだけに、何としてもその雪辱を果たしたいもの。この二週間、どれだけ集中できるか、そして勝利に貪欲になるか、その結果が楽しみです。OneBLUE! Go BigBlue!

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