第五節: LIXILディアーズ戦の見所

2017/10/17

リーグ戦もいよいよ佳境となり、第五節ではLIXILディアーズ(以下、LIXIL)と対戦します。2002年にXリーグ昇格したBigBlueは、鹿島ディアーズ(現LIXIL)と開幕戦で対戦。以後、2010年まで毎シーズン対戦し、さらに2015年から昨年までリーグ戦で対戦していますが、11戦11敗と勝てないチーム。しかし、セカンドステージでは2013年に初めて勝利して以来、2015年にはセカンドステージ、ファイナル4と連続して対戦して連勝。昨シーズンも準決勝で対戦し勝利しており、プレーオフでは4戦4勝と勝ち越しており、相性としてかなり偏った存在になっています。

今シーズンのLIXILは、初戦の富士通戦、三戦目のノジマ相模原戦と落とし、2勝2敗の成績でこの試合に臨みます。特に前節のノジマ相模原戦では、終盤追い上げを見せるものの、3点差を詰め切れず敗れるという悔しい結果を経て、この試合を向かえます。第五節を終了しているSuper-9 9位のアサヒビールが最終節で勝利しても2勝4敗のため、まずは3勝を確保してトーナメント進出を確定させたい気持ちもLIXILは強いでしょう。一方BigBlueにとっても、まずは現在リーグ戦11連敗の負のジンクスを断ち切り、次に向けての足がかりを固めたい試合。どちらにとっても譲れない試合になることは間違いありません。

オフェンスの見所

この試合先発が予想されるQB#3クラフト選手、試合の勝敗は彼の右腕にかかっていることは間違いありません。昨年リーグ戦で対戦したときには48-52と投げ合いの様相となり敗れましたが、セカンドステージ/トーナメントで勝利した試合では、最低でも37得点以上を得点しており、いかに得点力をアップして試合に臨むかが勝負の鍵になります。その点では、前節のエレコム神戸戦でのオフェンスの結果には不安が残ります。トータル310ヤードのうち、パスでは113ヤード、ランでは197ヤードと、ノジマ相模原戦、オービック戦と比べてパス・ランの割合が逆転しています。これはクラフト選手のパス成功率が50%(10/20)と不調だったこともあります。LIXILディフェンス陣は、これまでの対戦チームのように一気にQBに迫るのでは無く、タイミングをずらしてDL/LBがラッシュをかけタイミングを狂わせます。またDB陣のマークもリーグトップクラスであり、この二週間でどれだけ対策出来るかが勝敗を左右します。

エレコム神戸戦では、ボールを長く持ちすぎた印象が有り、実際後半終盤でのアップテンポなオフェンスシリーズは効果的でした。クイックパスや左右へのフラットパスからの展開でリズムを掴み、そこにRB陣のランを上手く絡めていくオフェンスプランが効果的と考えるものの、LIXILディフエンスチームもBigBlueのオフェンスをよく知っているだけに、簡単には前進させてくれないでしょう。LIXILが前節対戦したノジマ相模原オフェンスは、まさに仮想BigBlueオフェンスとも言え、それぞれ前節での戦い方を、どの様にこの試合に反映させるかが見所になるでしょう。

厳しいマークが予想されるメインターゲットのWR#81栗原選手、TE#40スタントン選手、シュアなキャッチが期待出来るWR#18上廣選手、WR#19鈴木選手、さらにはサイズが大きくマッチアップでも負けないWR#82白根選手、WR#85鈴木選手といったパスターゲットとのコミュニケーションが、前節からどれだけ深まるかが勝負の胆になりそうです。またランプレーでは、RB#10末吉選手、RB#21髙木選手が中心になると予想されますが、ここにQB#2政本選手が上手く絡むことで、ランとパスのコンビネーションに勢いが生まれ、オフェンス力復活の切っ掛けになると期待されます。但し、エレコム神戸戦では2インターセプト/2ファンブルを許し、自ら苦しい試合にしてしまいました。ボールセキュルティに関しては、前節以上に重要になります。大胆に、しかし確実にと言う相反するプレーをどの様に進めていくか、オフェンスの踏ん張りが見所です。

ディフェンスの見所

エレコム神戸戦では4回のターンオーバーや、厳しいボールシチュエーションに何度も遭遇しながらも、最後まで踏みとどまったBigBlueディフェンス。その粘り強さをこの試合でも見せることが出来れば、勝利はかなり近づいて来ます。エレコム神戸戦ではQB#11糟谷選手のパスに苦しめられ、成功率こそ50%(16/32)でしたが、獲得距離では238ヤードを許してしまいました。今回対戦するLIXIL QB#9加藤選手は、日本でもトップクラスのパッシングQBであり、一旦火がつくと手が付けられなくなることは、昨年の対戦で十分に熟知しています。この試合でも、やはり両サイドの重量級DL二人、#34ブルックス選手と#92トゥアウ選手を軸に、それ以外のDL/LB陣がいかにパスポケット内に進入して加藤選手にプレッシャーを掛けられるかが課題になるでしょう。過去の対戦では、ブルックス選手のプレッシャーに手こずったLIXILオフェンスだけに、今回は十分に対策を準備してくると予想されます。この対決が、やはりディフェンス最大の見所でしょう。

一方で、今シーズン注意が必要なのは、アサヒ飲料から移籍したRB#22白神選手の存在です。昨年の最終戦で対戦し、BigBlueのトータルラッシングヤード(75ヤード)を上回る105ヤード/1TDの成績を許し、厳しい対戦となりました。前節のノジマ相模原戦ではパス中心のオフェンスとなり、白神選手のランは30ヤードでしたが、その前のアサヒビール戦では166ヤード/2TDを奪っており、その脚力は健在。エレコム神戸戦では、RB#23カンザリ選手に苦しめられましたが、同じ事はこの試合でも想定されます。エレコム神戸戦では、ファーストタックルで止めることが出来ず、そこからタックルを振りほどきロングゲインを許す場面がありましたが、今回は確実にファーストタックルで止めなければなりません。エレコム神戸戦MVPのベテランLB#9星田選手を筆頭に、若手選手の生きの良いタックルがディフェンスの中で注目されます。

BigBlueレシーバー陣に勝るとも劣らないLIXILレシーバー陣では、前節活躍したWR#11前田選手、WR#81杉田選手、WR#18永川選手らを筆頭に数多くのターゲットに投げ分けてくるQB#9加藤選手。加藤選手の場合、やはりそのバス成功率の高さ=正確さが信条と思われます。それ故レシーバーをマークするDB陣としては、より密着したマッチアップを心がけないと、僅かな差でパスが通されてします。DB#32小林選手の活躍が何度も取り上げられるものの、DB陣としてまだまだ詰めの甘さも感じられます。若手選手が多いだけに、自分達でリズムを作り、その流れに乗って一気呵成に攻め込むようなプレーを見せて欲しいと思います。

試合の見所

何度となくピンチを凌ぎ、最後にオーバータイムで勝利をもぎ取ったBigBlueに対して、あと一歩まで攻め込みながらアクシデントで攻撃の機会を失い敗れたLIXIL。どちらのチームにとっても、この二週間でどれだけ気持ちの整理をし、さらにより良い方向に気持ちを高めてこの試合を向かえるか、まずは試合以前での精神的な強さが求められる対戦となります。さらにこの試合は、LIXILのホームグランド、アミノバイタルフィールドで開催されるため、地の利も相手にあります。前節、エレコム神戸戦での声援以上の後押しがBigBlueには必要になります。

LIXIL QB#9加藤選手とBigBlue QB#3クラフト選手の投げ合いが予想されるこの試合は、僅差で鬩ぎ合うのがここ最近の傾向。となると、前節同様にキッキングゲームの重要度がますます増していきます。FGだけで無く、キックオフ、パントにそれぞれのリターンで、どれだけボールを押し込み、あるいはリターンで戻すかがこれまで以上に重要になります。また得点が入るという事は、キックオフの機会も増えるわけで、キッカーのK#8小田倉選手、K#11佐藤選手は当然ながらも、キッキングチーム、リターンチーム、総力戦での試合になることは間違いありません。全員の気持ちを一つにして、是非リーグ戦での「初勝利」をこの試合で勝ち取って欲しいと思います。DOMINATE! BigBlue!

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