あるOBの呟き- 第六節: vs アサヒ飲料チャレンジャーズ戦

2017/10/31

リーグ戦は早くも最終第六節の試合になります。対戦チームは、昨年と同じくアサヒ飲料チャレンジャーズ(以下、アサヒ飲料)で、試合会場も同じく大阪のエキスポフラッシュフィールドでの対戦となります。BigBlueは前節LIXIL戦で悔しい負け方をしましたが、ここまで3勝2敗と昨年よりは1勝先行しており、ワイルドカード以上でのJXBトーナメント進出が確定しています。一方のアサヒ飲料は、ここまで2勝3敗の成績で、この試合に勝利すればJXBトーナメント進出が確定しますが、敗れた場合は他の試合結果によっては最悪リーグ戦での敗退が決定する厳しい状況。過去BigBlueに対して3戦3敗と言う事もあり、精神的な部分でもアサヒ飲料側は高ぶるものがあるでしょう。

今シーズンのアサヒ飲料は、新加入のQB#10ニズナック選手を中心に、パッシングオフェンスに軸足を置いている印象があります。しかし試合当日は台風の影響のため朝から雨風が強く、どちらのチームにとってもパスよりは地上戦中心のゲームプランになりそうです。その場合でもアサヒ飲料は、RB#22川淵選手、RB#28巽選手という好ランナーを揃えており、昨年RBの白神選手(現LIXIL)に手こずったように、この試合でも注意が必要になりそうです。

これから悪化するであろう天候を考えてか、コイントスに勝ったBigBlueは前半のレシーブを選択。アサヒ飲料K#17西岡選手のキックオフで試合が始まります。
 

耐えて勝ち取った3点

あえて選んだオフェンススタートでしたが、RB#10末吉選手のランが止められ3rdダウンのパスも失敗し、K#11佐藤選手のパントで攻守交代となります。一方のアサヒ飲料も、QBへのプレッシャーに厚いDLの壁も有り、ダウン更新出来ずパントとなります。2回目のBigBlueの攻撃は、RB#37伊藤選手が二回運び3rdダウン4ヤード。ここからQB#3クラフト選手がスクランブル気味に投げたパスがTE#40スタントン選手に通り、ランアフターキャッチ(RAC)で敵陣40ヤードまで34ヤード進みます。クラフト選手のスクランブルで3ヤード進んだ後の2ndダウンの攻撃、RB#10末吉選手は中央を抜けると、そのままスピードに乗って前進。しかしDB#18谷原選手に足下に飛び込まれてダウンしますが、ここでボールが溢れます。ダウンが先とも見えましたが、審判の判断はファンブルリカバー。ゴール前16ヤードからアサヒ飲料の攻撃に変わります。

アサヒ飲料はRB#21安藤選手のランを中心にシリーズを組み立てますがDL#31藤井選手、LB#35高橋選手の攻守で許さず、一度はパスでダウン更新を許しますが4thダウンパントに押さえます。しかし次のBigBlueも4thダウンパントに終わり、再びアサヒ飲料の攻撃。1stダウンのプレーで、ラッシュを受けるQB#10ニズナック選手ですが、フィールド正面のスペースがぽっかりと空き、WR#1キング選手がフリーに。ここにパスが通ると、一気に43ヤードを運ばれ、ゴール前25ヤードまで進みます。今度はRB#22川淵選手にボールを集め、ゴール前7ヤード、4thダウン4ヤードとなったところで2Qに入ります。サイドが替わり、K#17西岡選手が24ヤードのFGを狙います。スナップと同時に、左サイドから走り込むDB#20矢部選手。伸ばした右手にキックされたボールが当たり、アサヒ飲料のFGは失敗に終わります。

このあたりから雨と風がさらに強くなり、プレーもままならず両チームともに4thダウンパントで攻守交代を二回ずつ繰り返します。2Q中盤のBigBlueの攻撃は、一つ前のシリーズからクラフト選手と交替したQB#2政本選手の2回目のシリーズ。相手のパントが短く敵陣43ヤードからの攻撃では、まずWR#16梶川選手へ17ヤードパスが成功しダウンを更新すると、次はRB#37伊藤選手へのドローでゴール前11ヤードでファーストダウンを更新します。ここからRB#37伊藤、WR#19鈴木、RB#10末吉とオープンアタックでエンドゾーン目指しますがアサヒ飲料の集まりも早く4thダウンで4ヤードが残ります。ここでK#11佐藤選手が登場し、22ヤードFGを成功させ、3-0と先ずはBigBlueが先制します。

2Q残り3分9秒からのアサヒ飲料の攻撃は、WR#1キング選手へのフラットパスで9ヤード進み、RB#22川淵選手ダイブでダウン更新。さらにRB#22川淵選手にボールを渡して中央突破を試みるアサヒ飲料ですが、LB#22中山選手、DL#92トゥアウ選手が好タックルで前進を許さず、時間が流れて前半が終了します。
 

待望のTD、窮地を救うターンオーバー

後半はアサヒ飲料の自陣12ヤードからの攻撃から再開。前半のラン中心の組み立てから変えて、このシリーズでは左右のレシーバーに早いタイミンクでショートパスを通してきます。これが効果的に成功して敵陣に入ると、今度はRB#28巽選手にボールを集めますが、これはDL/LB陣が堅守で止めると、ニズナック選手のパスも狂いだし4thダウンパントで攻撃権が移動します。

BigBlue後半最初の攻撃シリーズは、QB#2政本選手がキーププレーを3回続けてボールを運ぶと、さらにこの試合はRBとして活躍するWR#19鈴木選手のランが続きます。これでセカンダリー陣が少し上がり気味になったのか、右サイドラインオープンにWR#85鈴木選手が走り出ると30ヤードのロングパスをキャッチ。一気に敵陣22ヤードまで前進します。この後、今度は左コーナーを狙ってWR#82白根選手へ2回パスが投じられますが、何れもLB#8フロイド選手の堅守も有り失敗。4thダウンとなりK#11佐藤選手がこの試合2本目35ヤードFGを蹴るものの、強風が災いしたか左にそれて失敗。追加点のチャンスを逸します。

FG失敗のため自陣20ヤードからのアサヒ飲料の攻撃は、今回も早いタイミングでオープンのレシーバーに投げますが、DB#20矢部選手、DB#30吉村選手がキャッチと同時にタックルしRACを許しません。3rdダウン残り4ヤード、QB#10ニズナック選手は激しいラッシュを受けて左オープンに逃げながらターゲットを探します。このパスをDB#1中谷選手がインターセプトをすると、21ヤードを戻して敵陣17ヤードでファーストダウンを奪います。

ここからRB#37伊藤選手のランとTE#40スタントン選手へのパスでゴール前3ヤードまで前進したところで4Qに入ります。TDを狙ったTE#40スタントン選手のジェットスイープは、ゴール1ヤード手前で外へ押し出されます。3rdダウン残り1ヤードからのプレーは、RB#10末吉選手の中央へのドライブ。タックルを受けながらも、体をねじ込みボールをエンドゾーンへ運び、遂にこの試合TDを奪います。TFPキックも成功し、10-0とさらに点差を広げます。

続くアサヒ飲料の攻撃は、今度はRB#28巽選手中心に攻撃を組み立てると、中央を一気に突破され辛くもDB#20矢部選手がゴール前6ヤードでタックルし止めます。1stダウンのプレーアクションパスは手元が狂ったか失敗。さらに2ndダウンのプレー前にフォルススタートで5ヤード罰退すると、次の2ndダウンのプレーでは、LB#5コグラン選手がブリッツで入りRB#22川淵選手を4ヤードのロスタックルで止めます。3rdダウンでの川淵選手のダイブも2ヤードで止めると、4thダウンで13ヤードが残ります。アサヒ飲料は当然ギャンブルでTDを狙います。パスポケットの中でターゲットを探すQB#10ニズナック選手ですが、スローイング途中で背後からDL#44福岡選手のタックルを受けてコントロールが狂ったか、このパスをDB#1中谷選手が2回目のインターセプト。相手の反撃を絶ちます。

残り6分1秒からのBigBlueの攻撃は、QBが再び#3クラフト選手に交替すると、ランプレーでタイムコントロールをしながら前進。ここでもRB#37伊藤選手の好走が光りダウンを更新し、さらにRB#10末吉選手がダウンを更新した所から、アサヒ飲料はプレー毎にタイムアウトを取り時計を止め始めます。このシリーズは、アサヒ飲料の好守も有りダウン更新は出来ず、しかしアサヒ飲料の3回のタイムアウトを全て消費させてパントで攻撃権が移動します。

4Q残り2分31秒からのアサヒ飲料の攻撃は、自陣46ヤードから。1stダウンのWR#82横山選手へのパスはインバウンドでダウンしたため時計は止まりません。その為、2ndダウンは慌ててプレーを開始したような雰囲気があり、ラッシュから逃げながらニズナック選手が投げたパスはオーバースローで失敗。時計が止まり、しっかりとプレーを入れた3rdダウンでは、QB#10ニズナック選手は大きくドロップバックしてターゲットを探すと、ポストパターンで中央奥に走り込んできたWR#82横山選手へのパスを投げます。目の前に走り込んできたLB#22中山選手が気になったか、パスをキャッチ出来ずに胸に当てると、ボールは空中へ飛び出ます。ここにDB#30吉村選手が詰めてきており、このボールをインターセプト。事実上アサヒ飲料の攻撃が終了します。この後QB#3クラフト選手がニーダウンを3回繰り返して時計を流して試合は終了します。
 

昨シーズンを超えてその先へ

悪天候の中、前半はなかなかオフェンスが進みませんでしたが、その分ディフェンスが相手のプレーを押さえ反撃の機会を待つことが出来たことが最大の勝因でしょう。それは相手チームも同じだったと思いますが、2Q序盤での矢部選手のFGカットが、試合のモメンタムが傾くことを押しとどめ、逆に2Q終盤に佐藤選手がFGを確実に入れて得点して前半を折り返せたことが大きかったと思います。獲得ヤードではアサヒ飲料が優勢だったものの、3回のパスインターセプトにより、有利な位置からのTD、さらには相手の攻撃を無得点に終わらせるなど、この試合はディフェンスの活躍が実った試合と言って良いでしょう。

この後、全ての第六節の試合が終了し、BigBlueは4勝2敗の同率でノジマ相模原、LIXILと並ぶものの、直接対決の結果からリーグ戦5位で終了。そして、今シーズンも昨年と同じく、LIXILと準々決勝で戦うことになりました。リーグ戦(1stステージ)では12連敗中ながら、トーナメント(2ndステージ以降)では4連勝中の相手。そのジンクスに従うならば、BigBlueに勝機がありますが、だからこそリーグ戦の時以上に熱く強く激しくなるのがLIXILディアーズというチーム。負けたらそこで終わりとなるトーナメントでは、これまで以上に一人一人の気持ちとその総和が勝利に直結します。今シーズン、チームスローガンの「DOMINATE!」を発揮出来たと言える試合は数少なく、だからこそ残る4回の試合全てでその姿を見せて欲しい思います。 DOMINATE! BigBlue!

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