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あるOBの呟き- パールボウル予選: vs 電通クラブキャタピラーズ戦

2018/04/23

いよいよ第四十回の記念大会となるパールボウルの予選ブロックの対戦が始まり、2018年のシーズンが開幕します。BigBlueはブロックCに入り、今回の電通クラブキャタピラーズ(以下、電通)、富士ゼロックスミネルヴァAFCと対戦し、ブロック優勝を目指します。例年春の開幕戦では新人選手の動向が一番の話題になるものですが、今年はそれ以上に注目を集めているのがBigBlueの新ヘッドコーチ(HC)。8年間チームを率いてきた山田晋三前ヘッドコーチがシニアディレクターに転出。その後任には、QBとして、またオフェンスコーディネーター(OC)としてチームを率いてきた、#3クラフト選手がヘッドコーチに就任し、二足の草鞋を三足に増やしてチームを牽引することになりました。さらにクラフトHCの補佐として、富士通フロンティアーズからトーマス・カウマイヤー氏が、ディフェンスコーディネーター(DC)として加入。チーム組織として骨太の改革が始まります。

対戦する電通は、昨シーズンX2では地区2位であったものの、他チームの状況から入替戦に進出。前回2015年の入替戦時にも対戦した警視庁イーグルと再戦し、前回はタイブレークの末破れたものの、今回は逆にタイブークで相手を突き放し、4回目の挑戦でXリーグ初昇格を勝ち取りました。躍進の原動力は、鹿島ディアーズ(当時)で活躍したQB#16山城選手。途中ブランクもあるため、往年のスピードは無いものの、正確にレシーバーに投げ込む技術は健在です。さらには、BigBlue出身の、QB多川選手、OL岡田選手、DL國方選手をはじめ、Xリーグや大学で活躍した選手も多く所属しており、初昇格チームとは侮れないチーム力を感じます。山城・多川、二人のQBを併用したパッシングオフェンスが予想されますが、カウマイヤーDCの初采配がどこまで成果を見せるか注目されます。後半の選択権を得たBigBlueは、K#11佐藤選手のキックオフで試合が始まります。
 

オフェンス・ディフェンスどちらも得点

QB#16山城選手が登場し、電通最初の攻撃は、DL#44福岡選手のロスタックルが響き4thダウンでパント。しかしP#20山本選手のパントは上手く転がり、BigBlueは自陣24ヤードから攻撃が始まります。BigBlueの先発QBは、#3クラフト選手。ファーストダウンのパス失敗の後のセカンドダウン。左サイドのWR#18上廣選手へのパスは低い弾道のため手前でインコンプリートと思われましたが、これをLB#43坂口選手がすくい上げパスインターセプトの判定となります。いきなりのピンチですが、厳しいプレッシャーで山城選手にプレーをさせず、4thダウンパントで攻守交代となります。自陣14ヤードからの厳しいスタートでしたが、WR#19鈴木選手の好走でダウンを更新すると、TE#40スタントン選手へのバックショルダーパスがヒット。そのままDBを置き去りにして、73ヤードの先制TDを奪います。

続く電通のシリーズでは、QB#9多川選手が登場。しかしルーキーDL#96植村(京都大)のQBサックで9ヤード下げられます。その為次のダウンでロングパスを狙う多川選手ですが、そのパスをDB#1中谷選手がインターセプト。敵陣24ヤードからBigBlueの攻撃となります。RB#37伊藤選手、#19鈴木選手、そしてルーキーWR#7前田選手(関学大)のランでゴール前9ヤードまでボールを進めると、最後はタックルを受けながらもクラフト選手が投じたパスをルーキーWR#23河村選手(久留米大)がエンドゾーンでキャッチし追加点となります。

続く電通ですが、キックオフリターンでルーキーLB#45香川選手(同志社大)の好タックルを受け、自陣奥からの厳しいスタート。さらに反則で罰退した3rdダウンロング。激しいラッシュを受けながら投じた多川選手のパスを、再びDB#1中谷選手がインターセプトすると、今回はそのままエンドゾーンまで運びリターンTDを奪います。何とか流れを変えたい電通は、ここで山城選手が再び登場。WR#80伊藤選手、WR#14坂梨選手へパスを通してダウン更新しますが、3rdダウンコンバージョンのパスをDB#13神津選手がカットして失敗。このシリーズもパントで交替します。1Q終了間際から始まるBigBlueの攻撃から、QBは#2政本選手が登場します。

TE#40スタントン選手へのパスで一気に敵陣に入ると、ここからランプレーでゴール前4ヤード進みますが、反則で14ヤードまで罰退。そこでプレーは一転して、ルーキーWR#9高橋選手(駒澤大)へのパスで4ヤード進むと、続けて高橋選手へ10ヤードのTDパスが成功します。電通の攻撃は、ルーキーDB#10小阪田選手(関西大)、DL#44福岡選手のロスタックルで4thダウンパントで終了。敵陣38ヤードから、BigBlueの攻撃が始まります。RB#19鈴木(恵)選手のランの後、WR#85鈴木(隆)選手へ21ヤードのロングパスが通りゴール前12ヤードまで進むと、最期はルーキーWR#84近江選手(立命館大)がタックルを受けながらもエンドゾーンに飛び込みTDを奪います。

前半に反撃の切っ掛けを掴みたい電通は、RB#40草野選手のランにTE#49毛利選手へのパスでダウンを更新。さらにWR#34佐々木選手へのパスでダウンを更新しますが、ここからBigBlueディフェンスのラッシュも激しくなり、またDB陣のマークも厳しく続けパスを失敗。4thダウンパントでこのシリーズも終わります。2Q残り1分58秒からのBigBlueの攻撃。WR#89円谷選手へのパスでダウンを更新しますが、反則で罰退。QB#2政本選手もプレッシャーを受けますが、ここでRB#37伊藤選手へのパスで敵陣に入ります。ここからパスでさらにゴール前13ヤードまで進むと、最後はルーキーRB#22鎌田選手(法政大)がスクリメージ中央を抜けるとエンドゾーンに飛び込みTDを奪います。これで42-0となり、後8点を追加して50-0となれば後半3Q/4Qはランニングタイムとなりますが、残り時間も10秒と少なく、電通のニーダウンで時計を進めて終わります。
 

ルーキーが活躍する後半

大差で前半を折り返したBigBlueの攻撃から後半は再開します。3QもQB#2政本選手が登場すると、最初のプレーでRB#37伊藤選手へショートパスを投げます。これをキャッチするとランアフターキャッチで一気に中央を突破し、27ヤード進めます。RB#22鎌田選手へのパスで敵陣に入ると、電通のラッシュに苦しめられますが、WR#88細谷選手へロングパスが成功しゴール前15ヤードでダウンを更新します。ここからRB#37伊藤選手は、リードブロッカーを巧みに使いオープンに抜けるとそのままエンドゾーンに飛び込み後半最初のTDを奪います。

後半最初の電通の攻撃はQB#9多川選手が登場。電通はRB#35長谷川選手のランに多川選手のキープでリズムを掴むと、WR#11寺床選手へのパスも通り敵陣に入ります。さらにWR#18日下選手へのパスが通りダウンを更新します。ここからBigBlueディフェンスが巻き返します。ファーストダウンのパスは、DB#27森選手がパスを阻止。セカンドダウンのRB#35長谷川選手のランはDB#14中山選手(#22から当日番号変更)がタックル。3rdダウン、4thダウンギャンブルのパスもDB陣のマークで失敗し、攻撃権を奪い返します。

自陣32ヤードからのBigBlueの攻撃は、まずはQB#2政本選手のキープで前進すると、WR#82白根選手へのパスでダウンを更新します。さらにWR#88細谷選手へのパスは34ヤードのロングパスとなり、一気にゴール前15ヤードまで進みます。再び#88細谷選手へのパスでゴール前8ヤード迄進むと、最後はQB#2政本選手が我慢をしてタイミングを計り、エンドゾーンに走り込んできたルーキーWR#83中村選手(関西大)へTDパスを通し、56-0とさらに点差が広がります。

電通の攻撃は、自陣14ヤードからと厳しいシチュエーションから始まりますが、RB#40草野選手が上手くホールを抜けると16ヤードのロングゲインとなります。2回パス失敗の後、今度は右からポストパターンで入ってきたWR#11寺床選手に多川選手からパスが通ると、23ヤードのロングゲインとなり敵陣に入ります。#40草野選手が2ヤード進めた後の2ndダウンのプレー、パスをキャッチしたWR#82塩見選手へDB#13神津選手がハードタックルをすると、ボールをファンブル。これを詰めていたDB#20矢部選手が拾い上げターンオーバーとなります。これで3Qが終了。3Q終了時点で得点差が30点以上となっているため、続く4Qはタイムアウト以外では時計が止まらないランニングタイムで試合が進められます。

4Qからは、QBが#17岸村選手に交替します。RB#22鎌田選手のランでダウンを更新すると、自らのキープで丁度50ヤードまでボールが進みます。3rdダウン8ヤードからのプレーは、RB#37伊藤選手の右オープン。ラインがブロックする外を回り込みダウンフィールドに走り出ると、今度はレシーバー陣のリードブロックの内側を抜けて加速すると、DBの追撃を振り切って50ヤードを独走し、この試合2本目のTDを奪います。

何とか一矢報いたい電通ですが、厳しいラッシュにオープンを狙ったRB#7北村選手のランはLB#35高橋選手がロスタックル。奥を狙ったパスもコースが定まらず失敗し、4thダウンパントで攻撃が終わります。4Q残り4分12秒からBigBlueの攻撃が始まりますが、ランプレーでボールを進めていきます。最後はRB#22鎌田選手がエンドゾーンを狙いますが、エンドゾーン手前でタックルされ試合終了。63-0で電通に勝利しました。
 

さらに完成度を高めて次の試合へ

新生クラフトBigBlueは、まずまずのスタートになったと言って良いでしょう。オフェンスは毎QTDを奪い、時計が止まらずプレーが制限された4Qも1TDを、それも岸村選手が奪ったことは、次の試合に向けて大きな弾みになると思います。ただ、オフェンスラインは相手のラッシュを許してQBがプレッシャーを受ける場面が何度かあり、この点は次の試合迄に改善が必要と思われます。1回平均8ヤード近く獲得したランプレーに対して、パスに関しては成功率が60%と不満が残ります。獲得距離こそ1回平均16ヤード以上でしたが、決めるときに確実に決めることが出来る決定力に関してはさらなる改善が必要と感じられます。

ディフェンスは、無失点に抑え、さらに2インターセプト1ファンブルリカバーと3ターンオーバーを記録し、こちらもまずまずのスタートだったと言えます。この試合では場面によってはタックルミスや過剰反応でゲインを許す場面もありましたが、まずは若手やルーキーの様子を色々試していたのかもしれません。そう言う意味では4Qがランニングタイムとなり、BigBlueディフェンスの機会が1シリーズ、4プレーしか無かったことが残念でした。次の試合では、今回以上に最初からアグレッシブなディフェンスから入るかもしれません。

次の試合迄また暫く期間が空きますが、例年以上にルーキーの活躍が目立った試合でも有ったと感じます。特にレシーバー陣は、そのまま秋のリーグ戦に出ても問題無いレベルに感じられますし、二年目、三年目の選手も昨年以上の成長が感じられました。この好調さをさらに高めて、次の試合も完勝を目指して欲しいと思います。Go BigBlue!

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