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あるOBの呟き- パールボウル予選: vs 富士ゼロックスミネルヴァAFC戦

2018/05/21

パールボウルブロック予選は、ブロック最終戦となる富士ゼロックスミネルヴァAFC(以下、富士ゼロックス)との対戦。どちらのチームも電通キャタピラーズに勝利しているため、この試合の勝者がCブロック1位チームとして準決勝に進出します。2016年、2017年と予選ブロック1位となり、準決勝を勝ち抜きパールボウルに二年連続で出場をしているBigBlueとしては、今シーズンも予選ブロックを勝ち抜き二年ぶりのパールボウル優勝をまずは目指したいところです。それは、クラフトHC体制初年度のチームに取っても、秋のリーグ戦に向けて大きな弾みになるはずですし、その勢いが大きければ大きいほど、昨年敗れたJapan X Bowlで初優勝し、さらにRice Bowlでの初優勝へと繋がるはずです。

対戦相手の富士ゼロックスは、2012年シーズンにX2に降格しましたが、2016年に再昇格を勝ち取るまでチーム体制を入念に準備をしてきました。その結果は再昇格初年度の2017年シーズンに現れ、それまでのシーズンで最高の3勝3敗の結果を残しています。富士ゼロックスオフェンスは、QB#3佐々選手を軸にパッシングオフェンスを得意としており、BigBlueとしてはディフエンス、特にセカンダリー陣の活躍が鍵になりそうです。一方富士ゼロックスディフェンスでは、フロントラインに学生時代活躍した選手を揃えており、電通戦ではDL陣の厳しいラッシュで電通QBを苦しめました。昨シーズンからベテラン勢が抜け、若手選手が多い今シーズンのBigBlue OLとしては、厳しい試合になるかもしれません。スクリメージラインを挟んだ攻防が試合の流れを変えるかもしれません。コイントスの結果、BigBlue K#11佐藤選手のキックオフで試合が始まります。
 

歯がゆい1Q、取り返した2Q

富士ゼロックス最初の攻撃は、LB#5コグラン選手、DB#14中山選手の好タックルでダウン更新を許さず、4thダウンパントで攻撃権が移動します。BigBlue最初の攻撃は、QB#2政本選手が登場。前回と異なり、この試合クラフト選手はベンチワークに専念する様子です。先ずはRB#37伊藤選手のランの後、ルーキーRB#22鎌田選手(法政大)がダウンを更新します。さらに、WR#82白根選手へのロングパスでレッドゾーン内に入ると、相手ラッシュから逃げながら投じたパスをTE#40スタントン選手がジャンピングキャッチ。ゴール前8ヤードまで進みます。しかし、ここから2回のパスが失敗すると、4thダウンではK#11佐藤選手が25ヤードFGを狙いますが、これは右に逸れて失敗。先制点のチャンスを逃します。

富士ゼロックスの攻撃を、ルーキーコンビDL#90遠藤選手(神戸大)、DL#99五十嵐選手(芝浦工大)のダブルタックルや、LB#35高橋選手のタックルで大きく下げてパントに押さえて、BigBlue二回目の攻撃。ファーストダウンのパス失敗の後、相手のオフサイドでフリープレーと見るやQB#2政本選手からルーキーWR#23河村選手(久留米大)へ16ヤードのパスが成功。さらにWR#85鈴木選手へのパスでゴール前9ヤードまで進むと、ここからルーキーRB#33山中選手(東京学芸大)が2回でゴール前1ヤードまで進めます。残り1ヤードは、TE#40スタントン選手へのフラットパスが成功と思われましたが、ボールをジャッグルしたとしてTDにはならず。4thダウンでもパスを試みますが、これも失敗して再び得点チャンスを逃します。

ゴール前1ヤードからの富士ゼロックスの攻撃は、厳しいラッシュでダウン更新を許さず4thダウンパント。これが短く、敵陣34ヤードからBigBlueの攻撃開始です。QB#2政本選手のスクランブルでダウンを更新すると、WR#15竹村選手へのポストパターンが通り一気にゴール前3ヤードでダウン更新したところで、試合は2Qに入ります。RB#22鎌田選手の1ヤードラッシュの後、次のパスは失敗。3rdダウンでもターゲットを探す政本選手ですが、判断早く左にスプリントアウトすると、そのままエンドゾーン左端に飛び込み、待望のTDを奪います。

富士ゼロックスは、初めてダウン更新をしたものの、その後の攻撃が続かず4thダウンパント。逆にTDでエンジンが掛かったBigBlueオフェンスは、WR#82白根選手、TE#40スタントン選手、WR#18上廣選手と次々とヒット。最後は、TE#40スタントン選手にゴールライン直前でパスが通り、そのままタックルを受けながらもエンドゾーンに入り、今度は確実にTDキャッチを奪います。一方でパスに活路を見いだしたい富士ゼロックスですが、BigBlueディフェンスの厳しいラッシュに軌道が定まらず失敗。このシリーズも4thダウンパントで交替します。次のシリーズでも、WR#23河村選手、WR#16梶川選手とパスで進むと、パスインターフェアの反則で敵陣37ヤードまで前進。ここからQB#2政本選手のキープが2回続きゴール前26ヤードでダウンを更新。次のプレーでは、ミドルインで入ってきたWR#85鈴木選手がパスをキャッチすると、スピンしながらタックラーを一人、二人、三人と外してエンドゾーンへ。これで21-0とさらに点差が広がります。

次のキックオフでは、ルーキーWR#4宮本選手(福岡大)がキッカーで登場。エンドゾーン手前まで飛んだボールを、WR#81萱間選手が自陣31ヤードまで大きく戻します。富士ゼロックスのこのシリーズは、パスが通って前進するものの、2回の反則による罰退が響きダウン更新ならず、このシリーズもパントで終了します。さらに追加点を獲得したいBigBlueオフェンスですが、今回はレシーバーとのタイミングが合わずに3回のパスが全て失敗。この試合初めて、P#11佐藤選手がパントキックを蹴り攻撃権が移動します。

富士ゼロックスは、WR#11中川選手、WR#23武藤選手とパスが続けて成功し、この試合二回目のダウン更新。さらにRB#21廣澤選手へパスが通り初めて敵陣に入りますが、ダウン更新には至らずにパントで攻撃権が移動します。2Q残り28秒、自陣12ヤードからのBigBlueの攻撃。このまま時計を流して前半終了かと思いきや、貪欲に得点を狙います。まずWR#82白根選手はパスキャッチすると直ぐに右サイドラインを割り時計を止めます。次は、左サイドライン際のルーキーWR#84近江選手(立命館大)を狙いますが、これは失敗。しかし次も近江選手を狙うと、ジャンプ一閃してボールをキャッチ。WR#18上廣選手のリードブロックを利用して、一気に敵陣24ヤードまで進めます。ここでタイムアウトを取り、時計は残り4秒で止まります。サイドラインからK#11佐藤選手が登場すると、この試合二回目となる41ヤードのFGは成功。そのまま2Q終了となり、24-0で前半を折り返します。
 

今回もルーキーが活躍する後半

後半は、富士ゼロックスK#32益本選手のキックオフで再開します。エンドゾーン手前でボールをキャッチしたリターナーの#18上廣選手は、左サイドに作られたブロックを利用して駆け上がると、さらに得意のステップでタックラーをかわして加速し、敵陣43ヤードまで戻します。後半もQBは#2政本選手が登場すると、左サイドのWR#16梶川選手にパスがヒット。ステップでタックラーをかわすと、WR#88細谷選手のリードブロックを得て21ヤードまでボールを進めます。次のプレーでは、今度はWR#88細谷選手がパスキャッチをすると、WR#16梶川選手のブロックする背後を抜けて左サイドライン際を駆け上がり、最後はタックルを受けながらも左パイロンぎりぎりにボールを運んでTD。苦しんだ前半とは裏腹に、後半は開始2プレーでTDを奪います。

何とか活路を見いだしたい富士ゼロックスですが、ワンポイントで入ったQB#10堀場選手は、ロールアウトしてパスポケットから脱出しようとするところに、ルーキーDB#9高橋選手(駒澤大、この試合WRからポジション変更)、DL#92トゥアウ選手、DL#93佐久間選手のラッシュを受け、最後は佐久間選手に12ヤードのロスタックルを受けてします。このシリーズもパントで交替し、次のBigBlueのシリーズからQB#17岸村選手が登場します。しかし、最初のプレーでLB#45三田選手にQBサックを受けて13ヤードと大きく後退。これが響き、4thダウンパントとなります。P#11佐藤選手のパントは大きく伸び、ゴールライン手前で#81萱間選手がキャッチ。そこに間髪入れずにカバーチームに入った#84近江選手がタックルし、ゴールライン1ヤードからの攻撃を強いることになります。DL#90遠藤選手、DB#14中山選手、ルーキーDB#28久保田選手(筑波大)と、好タックルが続き厳しいポジションから富士ゼロックスのパントで攻守が交代となります。

富士ゼロックスP#22加藤選手のパントキックはやや短く、さらにキャッチしたWR#23河村選手が好リターンを見せ、敵陣22ヤードからBigBlueの攻撃が始まります。RB#22鎌田選手のランは、2ヤード進み、2ヤード戻され、3rdダウン10ヤード。WR#84近江選手へパスは通るものの1ヤード足らず4thダウンで1ヤード残ります。ここでRB#37伊藤選手がダウン更新で中央を突破しますが、そのまま一気に抜けて13ヤードをエンドゾーンまで駆け抜けます。しかしホールディングの反則で、逆に10ヤード罰退。敵陣23ヤードで、4thダウン残り11ヤードとなります。ここでサイドラインからクラフトHCの指示は、FGではなくギャンブル。QB#17岸村選手は、短いドロップパックから、左コーナーのWR#84近江選手へパスを投じます。やや山なりの弾頭を描いたパスは、ジャンプしてカットを試みるDB#8三春選手の手の間を抜けて、背後の近江選手がキャッチするとエンドゾーンに走り込みTD。見事にクラフトHCの期待に答え、追加点を獲得します。残念ながらWR#4宮本選手のTFPキックは失敗しましたが、これで試合得点は37-0となり、富士ゼロックスがこの後8点以上獲得出来ない場合、4Qはランニングタイムになる可能性が生まれます。

何とか突破口を見つけたい富士ゼロックスは、2回のランプレーで5ヤード進むと、WR#11中川選手へダウン更新のパスが通ります。ここで3Qが終了し4Qはランニングタイム(チーム・レフリータイムアウトのみ試合計時停止)となります。4Qに入ると、ルーキーLB#6大滝選手(関西大)の好タックルに、ルーキーDL#96植村選手(京都大)のパスカットをする等ルーキー陣が活躍し4thダウンパントで交替となります。

4Q最初のBigBlueの攻撃には、ルーキーQB#8武部選手(筑波大)が登場します。Xリーグ最初のプレーは、WR#16梶川選手へのパスが成功。しかし次のプレーでは、相手DB#8三春選手へ投げ込んでしまいインターセプトを許してしまいます。ところが続く富士ゼロックスQB#3佐々選手のパスは、DL#44福岡選手、LB#5コグラン選手のラッシュを受けて浮いたパスとなり、それをこの試合DBとして出場している#9高橋選手がインターセプト。1プレーで、QB#8武部選手がフィールドに戻ります。気を取り直してのプレーは、WR#87伊藤選手への21ヤードパス。しかし次のプレーでサックを受けると、続くパスは失敗し4thダウンパントになります。パンターは#11佐藤選手。ところがスナップが乱れてボールを後逸します。これを何とか拾い上げると、ラッシュする相手を避けながらも何とかキック。これがエンドゾーンに向けて真っ直ぐ転がるところを、LB#6大滝選手がエンドゾーン手前1ヤードで止めるナイスキックになります。

厳しい状況からの富士ゼロックスの攻撃は、タイムアウトで時計を止めながらランプレーで突破を試みるものの、ディフェンスのラッシュは厳しくダウン更新出来ずにパントで攻撃権を放棄します。BigBlueの攻撃は敵陣39ヤードから、パス失敗の後、2ndダウンではWR#84近江選手にパスが通ると、ランアフターキャッチで一気にゴール前13ヤードまで進めます。ここからRB#37伊藤選手にボールを渡して突破を試みますが、富士ゼロックスの守りも堅く、一旦4ヤードまで進むものの、逆に2ヤードロスし、ゴールまで6ヤードからの4thダウンギャンブル。QB#8武部選手から、右奥コーナーに走り込むWR#84近江選手へヘイルメリー気味のパスが投げられますが、これはオーバースロートなりパス失敗。タイムアウトも消費済みのため、そのまま時間が流れ試合終了となります。
 

準決勝は、三度ノジマ相模原と

オフェンスは、欲を言えば1Qのスロースタートが残念でした。1QにはTDチャンスが何度か合ったものの、政本選手のパスは上ずっていたような印象があり、前の試合から一月近く間隔があいたことが災いしたかもしれません。次の準決勝までは、また3週間以上開くため、その間の調整方法が課題になるでしょう。また、決定力という意味では、ランプレーには物足りなさを感じましたし、パスにしても成功率をもう少し高める努力が必要になるでしょう。ディフェンスも、終わってみれば許したダウン更新は3回で、特にランプレーは19回で2ヤードと完全に押さえたと言えます。パスも12/21回で63ヤードと十分に合格点と言えます。しかし、準決勝からはSuper-9のチームとの対戦が予想されるだけに、オフェンス・ディフェンス、どちらもこれまで以上に苦労することは確実で、この三週間での気持ちの切替が重要になるでしょう。

この試合に勝利し、BigBlueは3年続けてパールボウルトーナメント準決勝進出が確定しました。過去二回は、さらにその先決勝まで進んでおり、それは当然今年の次の目標にもなります。幸か不幸か、次の対戦相手は、過去二回対戦しているノジマ相模原ライズとの三年続けての対戦が決まりました。過去二回は勝利しているため、その結果だけ見れば相性は良いと言えるかもしれませんが、相手としてはだからこそ今年は「三度目の正直」の必勝の気持ちで向かってくるはず。それ上回る強く激しいDOMINATEする気持ちと一体感を6月10日の試合で見せてくれるのか、大いに期待したいところです。Go BigBlue!

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