あるOBの呟き- 第四節 vs LIXILディアーズ戦

2018/09/26

リーグ戦も後半に入り、第四節の対戦チームは、BigBlueがXリーグで最も多く対戦しているLIXILディアーズ(以下、LIXIL)です。これまでの対戦成績は、前身チームの鹿島ディアーズ時代も含めて5勝12敗。5勝はすべてセカンドステージ/JXBトーナメントでの勝利であり、ファーストステージ/リーグ戦では、2002年のBigBlue Xリーグ昇格初年度第一節での対戦を14-21で敗れて以来、現在12連敗中の相手です。2016年は48-52、2017年は26-27と僅差で毎回敗れており、今年こそ是が非でも勝利を掴みたい相手です。

チーム改革を進めているLIXILは、今シーズンチームとしては初の外国人選手であるLB#42デリック選手を獲得。しかし主要ポジションはほぼ昨年のメンバーが固め、オフェンスはQB#9加藤選手を中心としたパッシングオフェンスが、ディフェンスはDL#1平澤選手を筆頭にプレッシャーの厳しいディフェンスが予想されます。初戦の富士通戦での大敗以来、何とか二勝を勝ち取りこの試合に臨むBigBlueですが、前節のアサヒビール戦では4Qにあわや逆転という追い上げを受けるなど、まだ復調したとは言えない状態。一週間間隔の三連戦最後の試合だけに、先ずは序盤の攻防が気になります。
 

輝きを見せるオフェンス

試合はLIXIL K#14青木選手のキックオフで始まります。WR#81栗原選手が大きく44ヤード戻し、敵陣48ヤードからBigBlue最初のシリーズが始まりますが、3rdダウンでのダウン更新のパスが失敗しパントで攻撃権が移動します。自陣1ヤードからと厳しいLIXILの攻撃は、RB#22白神選手のランを2ヤードで止めると、残りのパスも失敗しゴール前3ヤードからのパントとなります。このパントをキャッチしたWR#81栗原選手は、右オープンに出来たブロックラインを利用して一気に駆け上がると43ヤードのパントリターンTDを奪います。

しかしLIXILも次のキックオフをWR#18永川選手が自陣41ヤードまで大きく戻し、直ぐさま反撃体制を見せます。QB#9加藤選手は、RB#22白神選手へ、パス、ラン、パスとボールを託しますが、LB#5コグラン選手の好タックルもあり今回もパントで終了します。逆にBigBlueは、RB#21髙木選手の中央突破でダウン更新をすると、今度はTE#40スタントン選手へのパスで敵陣に入りダウンを更新。さらにRB#19鈴木選手も中央を駆け上がり、一気にゴール前10ヤードまで攻め込みます。しかし、ここからのLIXILの守備も厚くTDを奪えず、このシリーズはK#11佐藤選手の24ヤードFGの3点で終わります。

続くLIXILの攻撃は、反則で大きく前進を許すものの、DB#41森岡選手、LB#6大滝選手のQBサックに、DL#93佐久間選手もQBサックを見せて後退させ、4thダウンパントで攻撃権を奪い返します。WR#18上廣選手のパントリターンで、自陣36ヤードからのBigBlueの攻撃。反則で15ヤード罰退しますが、WR#84近江選手へ続けてパスが成功。36ヤードのロングパスが成功し敵陣15ヤードまで進んだところで、試合は2Qに入ります。再びWR#84近江選手へのパスでゴール前3ヤードでダウン更新。しかし、ここからのパスが通らず4thダウンとなり、このシリーズもK#11佐藤選手が21ヤードFGを成功し、13-0とじわりと点差を広げていきます。

前のシリーズでQBサックを受けて、一度サイドラインへ下がったQB#9加藤選手が再び登場。しかし、ディフェンスの厳しいプレッシャーのためかパスの精度が低く、またRB#22白神選手のランもLB陣の早い集まりで前進出来ません。3rdダウンロングの場面でダウン更新のパスを投げますが、これをD#10小阪田選手がインターセプト。敵陣18ヤードでファーストダウンを獲得します。このチャンスに、RB#21髙木選手、QB#2政本選手中央を突きますが、3rdダウン残り1ヤード。ここでサイドラインから、DL#34ブルックス選手、DL#92トゥアウ選手が入ると、直接スナップを受けたDL#34ブルックス選手が左オープンを突いてTD。思わぬ秘策で得点を20-0と広げます。

何とか反撃の糸口を見つけたいLIXIL。自陣20ヤードからの攻撃は、ダウンを更新して39ヤードで3rdダウン1ヤードのプレー。左から右へWR#11前田選手がモーションするなか、RB#22白神選手へハンドオフして右へのダイブ。BigBlue全員が白神選手へタックルに向かう中、QB#9加藤選手は直ぐさまボールを引き抜き、空いた左オープンへ走り出します。辛くもDB#20矢部選手がゴール前9ヤードでタックルしてTDは阻止。その後の3回の攻撃も何とか凌ぎ、失点はK#14青木選手の34ヤードFGの3点に止めます。

後半厳しい追撃を見せる「LIXILマジック」の為にも少しでも点差を広げて折り返したいBigBlue。LIXILのキックオフをTE#40スタントン選手が自陣45ヤード迄戻してのファーストダウン。この日好調なRB#19鈴木選手のランに、WR#81栗原選手、TE#88細谷選手へのパスも決まり、敵陣9ヤードでファーストダウンを更新します。RB#21髙木選手のランで2ヤード進んだ次のプレー。左へロールアウトしながらQB#2政本選手が投じたパスを、WR#81栗原選手がエンドゾーンにぎりぎり足を残しながらキャッチしTD。この後のLIXILの攻撃中に2Qが終了し、前半を27-3とリードし折り返します。
 

覚醒するディフェンス

良い流れで前半を終えたBigBlue。しかし、ここから試合をひっくり返してくるのがLIXILの恐いところ。K#11佐藤選手のキックオフは、RB#29鎌田選手の好タックルもありLIXILの自陣17ヤードからの攻撃となります。しかし、LB#5コグラン選手のロスタックルでRB#22白神選手を止めると、今度はDL#98森田選手のタックルを受けながらもQB#9加藤選手からRB#22白神選手にボールが渡りますが、これも2ヤードでタックル。3rdダウンのパスも失敗し、後半最初のシリーズは4thダウンパントで終了します。続くBigBlueの攻撃は、パスのタイミングが合わず、こちらも4thダウンパント。リターナーのWR#88井上選手をDB#10小阪田選手がゴール前6ヤードでタックルします。

LIXILは、RB#22白神選手の好走でレッドゾーンを一気に抜けてダウン更新に成功します。しかしDL/LBが厳しいプレッシャーを仕掛けて前進を阻むと、3rdダウン7ヤードの場面ではドロップバックするQB#9加藤選手をDB#25寺中選手がセーフティーブリッツで-10ヤードのQBサック。このシリーズもLIXILの攻撃を4thダウンパントに押さえます。

K#14青木選手のパントキックは、キャッチしようとしたRB#21髙木選手にDB#27杉本選手が接触し両者倒れてしまいます。転がるボールを、WR#85鈴木選手がすかさず拾い上げると、オープンを駆け上がりゴール前14ヤードでファーストダウンを獲得します。2回パスが失敗した3rdダウンの攻撃、エンドゾーン右端に走り込みながら、DB越しに飛んできたボールをWR#84近江選手がキャッチ。そのままエンドゾーンに倒れ込みTDを奪います。

流れを掴んだと思われたBigBlueですが、次のK#11佐藤選手のキックオフ、ゴールライン付近でボールをキャッチしたWR#11前田選手は、スピードでキックカバー選手を抜き去り、71ヤードを快走。敵陣29ヤードでファーストダウンを獲得します。QB#9加藤選手は、2回パスを失敗しますが、3rdダウンではWR#15田邊選手へダウン更新のパスが成功。ゴール前19ヤードに進みます。パス失敗の後の2ndダウン、加藤選手からハンドオフを受けたRB#22白神選手は、右のオフタックルを抜けるとすかさずカットバックをしてダウンフィールドへ走り抜けます。DB#13神津選手、DB#41森岡選手、DB#25寺中選手とタックルを受けながらもエンドゾーンへボールを運び、待望のTDを奪います。

3Q中盤での34-10の得点差は、決して安全圏とは言えません。BigBlueの攻撃が4thダウンパントで終わり、続くLIXILの攻撃では、QB#9加藤選手は、厳しいプレッシャーを受けながらも要所でパスでダウンを更新し、ゴール前19ヤードでダウンを更新します。しかし3rdダウンロングからのパスで、ダウン更新手前でDB#20矢部選手がタックル。ゴール前12ヤードで4thダウン3ヤードとなったところで、試合は4Qに入ります。フォルススタートの反則で、4thダウン8ヤードとさらに下がるLIXIL。さらにQBとレシーバーのタイミングが合わずパスは失敗。そのまゴール前17ヤードからBigBlueの攻撃となります。

このシリーズはラン中心に時間を進めて4thダウンパントで終了。続くLIXILの攻撃は、自陣3ヤードからのスタートながらも、続けてパスを通して前進。一度はLB#6大滝選手がパスインターセプトするものの、BigBlueの反則でインターセプトは取り消され、さらにLIXILはゴール前21ヤードでファーストダウンを更新します。しかし、ここからディフェンスが4thダウンギャンブルをブレークすると、次のLIXILの攻撃も、ゴール前11ヤードからのファーストダウンでパス失敗が続き、4thダウンギャンブルではDB#41森岡選手がインターセプトをしてあわやTDかという92ヤードのリターン。その後48秒をニーダウンで消費し、34-10で試合が終了しました。
 

次節でさらなる成長を

今回の試合で最大の収穫はなんと言ってもディフェンスチームの成長でしょう。FGのシリーズを除き、前半はパントあるいはインターセプトで攻撃を断つと、後半も3Qに唯一許すTDシリーズ以外はパントに押さえています。さらに4Qではレッドゾーンに再三攻め込まれますが、2回の4thダウンギャンブル阻止と、最後はパスインターセプトでLIXILの反撃を押さえました。その最大の要因は、これまではDL#34ブルックス選手、DL#92トゥアウ選手に頼るディフェンスだったものが、今回はこの二人の力を生かして他の選手が活躍するシステムが出来ていたからです。それによって、ディフェンス力がこれまでよりも一段階成長したと言って良いでしょう。課題は、次は今回のレベルをベースとして、さらに成長する姿を見せられるかどうかです。

オフェンスも、ラン・パスとシリーズがしっかり構成され、特にプレーが崩れた後もQBとレシーバーの連携が取れてパスが通るようになったことは、今後のオフェンス力向上に期待が膨らみます。そう言う意味では、前半はオープニングシリーズを除いて、その後のオフェンスシリーズ全てで得点をして終了しており、ほぼ満点の内容でした。ただ、だからこそ、後半は5回のシリーズのうち4回がパントになったことは次に向けての課題と言えるでしょう。特に最後の2回は何れも相手の4thダウンギャンブルを阻止してのシリーズで、そこから得点に繋げることで、チームの雰囲気もモメンタムさらに大きくなるもの。相手を圧倒していく力強さを持つことが、次の試合での課題になるでしょう。

これまでのBigBlueは、好ゲームの後に自滅する試合が散見されました。特に次節は、関西への遠征試合で試合環境もこれまでと大きく異なります。今回実現したプラスイメージを、さらに大きく膨らませて次の試合に臨めるか、そうやって日々成長できるチームが本当に強いチームと言えるでしょう。その真価・進化を是非見せて欲しいと思います。Go BigBlue!

アーカイブ