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あるOBの呟き- パールボウル決勝: vs オービックシーガルズ戦

2019/06/24

東日本地区の春のシーズンを締めくくるパールボウル。その決勝戦に4年続けて出場するBigBlue。4年続けて準決勝ではノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)と対戦し、年々その試合は激しさを増し、今回は4Q終了と同時にFGで同点に追いつかれ、その後2回のタイブレークで決着が付く激戦でした。そして、パールボウル決勝戦の相手は、こちらも3年続けてオービックシーガルズ(以下、オービック)との対戦。一昨年の対戦は僅差での惜敗でしたが、昨年はオフェンスは得点出来ず完敗。今回はBigBlueらしい試合を見せて、2017年のリーグ戦で初の勝ち星を得たような試合内容を期待したいところです。

オービックオフェンスは、2年目となりしっかりとチームにも馴染んだQB#3ハワード選手が好調。パスターゲットでは、若手のWR#86前田選手が先の富士通戦では大活躍。The Spring League (TSL)にも参加したWR#84西村選手もTDレシーブをするなど破壊力は増しています。地上戦でも、やはりTSLに参加したRB#29李選手が富士通戦でも力強い走りをみせており、ディフェンス陣は苦労しそうです。一方オービックディフェンスでは、DL#23パイロン、DB#21ブロンソンの「ピーティー兄弟」が好調。さらに、NFLキャンプ参加経験のある新戦力DL#17ファナイカ選手が期待通りの活躍を見せており、今回も厳しいオフェンスを強いられそうです。

コイントスで前半の選択権を得たDB#1中谷選手は、リターンを選択。オービックK#98多田羅選手のキックオフでいよいよ試合が始まります。
 

出鼻を挫かれリズムを掴めず

BigBlue最初のオフェンスは、QB#2政本選手が登場。WR#84近江選手へのパスでダウンを更新しますが、サード(3rd)ダウンでのQBキープが1ヤード足らずフォース(4th)ダウンパントになります。ここでロングスナッパー(LS)に入ったルーキーのLS#23繁永選手がスナップしたボールは、初めての大舞台でのスナップに緊張したのか、パンターP#11佐藤選手の頭上を越える大暴投に。辛くも佐藤選手がボールを確保しますが、ゴール前7ヤードからオービックの攻撃となります。このチャンスにオービックは、QB#3ハワード選手からWR#18木下選手へ4ヤードTDパスが成功。先制を許してしまいます。

続くBigBlueの攻撃は、TE#40スタントン選手へのパスでダウン更新するものの、その後のパスは失敗し再び4thダウン。先ほどのプレーで腹も据わったLS#23繁永選手は、今度はストライクのロングスナップを出し、P#11佐藤選手のパントで攻撃権が移動します。自陣27ヤードからのオービックの攻撃は、RB#29李選手のラン、WR#18木下選手のパスでダウン更新するものの、DB#1中谷選手、LB#90遠藤選手、DB#29鎌田選手と好タックルでロングゲインを許しません。さらにDL#44福岡選手がQBの背後からサックし後退。ゴール前28ヤードまでじりじりと進められますが、4thダウンとなりオービックはK#49星野選手が45ヤードフィールドゴール(FG)を狙います。しかしこのキックはそれて失敗。BigBlueディフェンスが勝負に勝ちます。

オービックの攻撃が8分近くも消費したため、WR#85鈴木選手、TE#10松岡選手と続けてパスでダウンを更新し、RB#21高木選手が2ヤード進めたところで試合は早くも2Qに入ります。しかしここからのパスが厳しい守りを破れず、このシリーズも4thダウンパントで交替となります。自陣10ヤードからのオービックの攻撃は、QB#3ハワード選手のキープでダウン更新の後、DL#98森田選手のQBサックで9ヤード下げますが、DBの裏を抜けたWR#86前田選手へ60ヤードのロングパスが成功します。しかし、ここから粘るBigBlueディフェンスはTDを許さず、4thダウンでK#49星野選手の38ヤードFGに押さえます。

何とか得点をしたいBigBlueオフェンスは、相手の反則に助けられて敵陣に入ると、ここからQB#2政本選手のキーププレーでダウンを更新。3rdダウン残り3ヤードとなりますが、ここで厳しいパスラッシュを受けてパス失敗。4thダウンとなり、K#11佐藤選手が登場し、44ヤードのFGを狙います。このキックを難なく蹴り込みFGは成功。待望の得点をBigBlueにもたらし、3-10となります。

続くキックオフでは、DB#21ブロンソン選手が一旦左に走り出しますが、直ぐさま右にカットして駆け上がり、自陣34ヤード迄進めてサイドラインを割ります。次のファースト(1st)ダウンのプレー、ドロップバックしてターゲットを探すQB#3ハワード選手。そこに、左サイドからするするっとフィールドを斜めに横切り右奥でフリーになったWR#18木下選手を見つけると、ロングパスが成功。タックルも交わして、そのままエンドゾーンに駆け込まれ、60ヤードのTDパスとなり、あっと言う間に、3-17と再び点差を広げられてしまいます。

折角の得点を、あっと言う間に取り返されてしまうBigBlue。しかし、直後のキックオフでは、WR#81栗原選手が上手くリードブロッカーを使い、敵陣の43ヤードまで大きく戻します。最後に1本返して前半を終わりたいBigBlueですが、QB#2政本選手はDL#23ビーティーJr.選手の厳しいサックを受けて自陣に後退。3rdダウンロング18ヤードでは、ハンドオフ受けたRB#19鈴木選手が、左オフタックルを抜けて大きくゲインしますが、ダウン更新には5ヤード足りません。ここで、再びK#11佐藤選手が登場すると、ゴール前38ヤードから、55ヤードのFGを狙います。キックされたボールは、距離は十分だったものの、右ポストに当たってしまいキックは失敗。この後、オービックは残り時間を流して前半を3-17で折り返します。
 

掴みきれないモメンタム

後半3Qは、K#11佐藤選手のキックオフで再開されます。オービックは自陣21ヤードからの1stダウン。RB#30地村選手のランでダウンを更新すると、WR#18木下選手へのパスでさらにダウン更新。そしてQB#3ハワード選手のキープで敵陣に入ります。次のプレー、オプションキープで左に移動するQB#3ハワード選手に、DL#98森田選手が迫ると、直ぐさま右に切り返しますが、そこにはLB#5コグラン選手が。タックルをしつつ、ボールをはたき落とすと、コグラン選手の足下に転がるボールを自らリカバリーし、ターンオーバーとなります。

自陣46ヤードからのBigBlueの攻撃は、RB#19鈴木選手がハンドオフを受けると再び18ヤードのロングゲイン。さらにTE#40スタントン選手へのパスが成功し、ダウンを更新します。QB#2政本選手がスクランブルで9ヤード進めると、RB#21高木選手へのスクリーンパスが成功しますが、TDには1ヤード足りません。ゴール前1ヤードからの1stダウンのプレーは、反則で5ヤード後退。しかし、それで逆にスペースが生まれ、ゴールポスト下でフリーになったWR#14前田選手に6ヤードTDパスが成功。ただ、TFPはブロックされて失敗し、得点は9-17となります。

ディフェンスのターンオーバーからTDに繋げたオフェンス。やっとリズムが生まれてきたBigBlueは、K#11佐藤選手がキックオフ。これをオービックDB#21ブロンソン選手が自陣30ヤードまで戻します。直後の1stダウンのプレー、スナップを受けたQB#3ハワード選手は、右に開いてシフトしていたWR#18木下選手へクイックスクリーンパスを投げます。これをキャッチした木下選手は、ステップでタックルを交わすと、そのまま70ヤードを独走。再び1プレーでTDを奪われてしまいます。これで得点は9-24と開きますが、二つのTDで同点もしくは逆転が可能な範囲。まだまだ反撃のチャンスは残っています。

自陣21ヤードからのBigBlueの攻撃は、QB#2政本選手のキープ、RB#19鈴木選手のランとダウンを更新して前進。再びRB#19鈴木選手が運んで、敵陣に入ります。さらにRB#21高木選手へのパスでダウンを更新すると、左サイドライン際でDBと競りながらもWR#84近江選手がパスをキャッチ。これが33ヤードのロングパスとなり、一気にゴール前7ヤードまで前進します。1stダウンのRB#21高木選手はゲイン無しで止められますが、セカンドダウン(2nd)ではパワーランナーRB#47山中選手が3ヤード進めたところで3Qが終わり、試合はいよいよ4Qに入ります。3rdダウン、ゴール前4ヤードの場面からQB#2政本選手は、右のオフタックルを駆け上がると、高々とボールを掲げながらTDを奪います。TFPでは2点を狙ってプレーを選択しますが、パスは失敗。残念ながら15-24と2ポゼッション差のままとなります。

K#11佐藤選手のキックオフはタッチバックとなり、オービック自陣25ヤードからの攻撃。このシリーズでは、早くも時間消費を考えてか、ボールをRB#29李選手に集めます。DL#98森田選手のロスタックルはあったものの、スクリメージラインを突破されるとなかなかファーストタックルでは止まらず、前進を許してしまいます。さらに敵陣に入ったところで、タックルミスもあり一気にゴール前5ヤード迄進むと、最後もRB#29李選手がエンドゾーンまで運び、TDを奪われてしまいます。TFPのキックも決まり、15-31となりますが、まずはTDを返してTFPで2点を獲得すれば、まだチャンスはあります。

自陣26ヤードからの攻撃から、QBはQB#3クラフト選手に交代しますが、3rdダウンでDL#23ビーティーJr選手にサックを受けて、4thダウンパントで終わります。次のオーピックのシリーズからは、こちらもQBをQB#6菅原選手に交代。今度は、RB#30地村選手にボールを集めて時間を消費しながら前進します。しかし、レッドゾーンに近づいたところで反則が続き、ゴール前32ヤードで4thダウン残り10ヤードとなります。ここでオービックはK#49星野選手が登場。49ヤードのFGを狙いますが、これはコースが外れて失敗。攻撃権がBigBlueに移ります。再びQB#3クラフト選手が登場すると、RB#21高木選手へのパスで一気に敵陣に入りますが、オービックの厳しいパスディフェンスにその後のプレーが続かず、4thダウンロングではパントで攻撃権を放棄。オービックがニーダウンで残り時間を流して、試合終了となりました。
 

挑戦者としての矜持を

今回こそはと試合前の期待が大きかっただけに、この結果は非常に残念でした。1Q最初の、ミスからの失点はある意味仕方ないとして、それ以降の失点が、こちらが得点した直後に直ぐさま取り返されることが何度も繰り返されたのは、力の差以上に何か足りないものが有ることを証明しています。それが、ゲームプランのようなシステムの問題なのか、個々の選手の能力や運動量などのスキルの問題なのか、あるいはプレーや試合に対しての集中力やメンタルの問題なのか、まずはしっかりと今回の試合を振り返り、リーグ戦開幕までの二ヶ月間でしっかりと準備をしてきて欲しいと思います。

さらに言えば、「BigBlueらしさ」を感じることが少なかった試合のようにも思われます。もっとテンポアップしたオフェンスや、嫌らしいまでのギャングタックルでのディフェンス等、準決勝のノジマ相模原戦で見せたプレーの半分も出して切れていないことが敗因であることは確かです。それが、相手チームの上手さ故であるのか、自分達に理由があるのかは分かりませんが、どんな状況であっても期待された実力を出せることが「強豪チーム」が強者である理由ですし、それがまだ獲得出来ていないチームであるからこそ、もっと挑戦者としての「覇気」を見せて欲しかったと思います。それこそが、チームが目指す「DOMINATE」その物だと信じます。まずは、秋のリーグ戦に向けて、今回の試合結果を必ず糧にして、初戦の富士通戦を向かえて欲しいと思います。Go BigBlue!

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