2019シーズン リーグ戦の予定と展望

2019/06/17

2019シーズン リーグ戦のスケジュールが発表されました。今シーズンからリーグ戦のフォーマットが変更され、昨年のJapan X Bowl(JXB)トーナメント出場の8チームが「X1 Super」カテゴリーとなり、この8チームが総当たり戦を開催。その結果、上位4チームが今シーズンのJXBトーナメントに進出します。単純に全勝(7勝)から全敗(0勝)までに分散した場合(例1)や、上位チームでの三つ巴になった場合(例2)には、4勝以上のチームがJXBトーナメント進出となりますが、さらに星の潰し合いとなった場合には、その4勝がボーダーラインに成る場合(例3)や、5チームが5勝で並ぶ場合(例4)も可能性としては生まれます。ですから今シーズンのリーグ戦では、まずは5勝することが目標となりますが、トーナメント出場を確実にするためには6勝以上が必須条件となる厳しい戦いが予想されます。ファンに取っては好ゲームが期待出来る半面、チームに取ってはますますリーグ戦を戦い抜く厳しさ難しさが増していきます。


今シーズン、X1 Super 8チームのうち2チームは西日本のチームのため、全28試合のうち12試合は東西のチーム同士の対戦となります。各チーム1回の遠征試合では足りないため、昨年総合順位5位以下の4チームが2回の遠征試合を予定しています。昨シーズンまでは、リーグ戦後半に組まれることが殆どであった遠征試合が、チームによってはシーズン序盤に予定されることもあり、負担の大きい遠征試合をどの様に上手く消化し、次の試合に繋げるかというチームマネージメントもシーズン成績に大きく影響すると予想されます。また、仮に来シーズン西日本所属チームが3チームとなった場合、東西対決は15試合が予定されるため、7チームは2回の遠征が必要になります。東西チームの交流は、Xリーグの活性化に繋がる事は確かですが、さらに厳しいチーム運営が要求されるため、X1 Superで生き残るためには、総合力での戦いが益々重要になると予想されます。

そんなX1 Superの新しいリーグ戦でのBigBlueの試合予定は、次のようになっています。昨年に続き、今シーズンもJXB出場を目指すBigBlueにとって、どれ一つ落とせない試合ばかりです。厳しい試合が続く今シーズンも、BigBlueへのご声援をお願いいたします。

試合の展望

  • 第一節: 富士通フロンティアーズ [2019年8月24日(土)17:00 (於:富士通スタジアム川崎)]
    昨年も第一節で対戦した富士通ですが、今シーズンもシーズンの幕開けは強豪との戦いから始まります。昨年は、全く良いところの無いまま完敗し、再戦となったJXBでも同じく完敗のままシーズンが終わりました。X1 Superの中で、唯一勝ち星が無いチームだけに、まずは勝利することが最大の目標になります。その富士通は、昨年までの藤田ヘッドコーチ(HC)が退任し、米国でのコーチ留学から帰国した山本洋氏が新HCに就任。その戦い方に注目が集まります。春のパールボウルでは、昨年と同じく準決勝でオービックに敗れましたが、その敗戦以上に深刻なのは、オフェンスのキープレーヤーであるRBのニクソン選手が故障し、今シーズンの出場が絶望的となったことでしょう。豊富な人材を誇るだけに、ニクソン選手のように他ポジションからのコンバートも考えられますが、昨シーズンのオフェンスの柱の一つをどの様にリカバリーしていくか、この試合での注目点の一つになりそうです。BigBlueとしては、少ないチャンスをどれだけ得点に結びつけていくか、プレー精度が課題となります。昨年は猛暑のコンディションもあり、納得のいかない結果となりました。今回も8月開催となり、当日の天候によっては厳しい試合が予想されます。2019年シーズンの初戦を、勝利で飾ることが出来るか、今シーズンのBigBlueを占う重要な試合になる事は間違いありません。
  • 第二節: ノジマ相模原ライズ [2019年9月8日(日)15:00 (於:富士通スタジアム川崎)]
    春のパールボウルトーナメントでは、4年続けて対戦し勝利していますが、2017年のシーズンでは、春は勝利したものの秋のリーグ戦では点の取り合いで競り負け敗れた事があり、今回はそれを踏襲しないことがまずは重要になります。勿論ノジマ相模原としては、パールボウル準決勝の雪辱は勿論、今シーズンは4年振りのファイナル4(JXBトーナメント準決勝)以上の成績を目指して貪欲に攻めてくることが予想されます。春の対戦では、QBロックレイ選手を中心に、ランプレーの宮幸選手、パスでは伊藤選手、八木選手と活躍しましたが、秋にはさらにそのプレーに磨きを掛けてくるでしょう。またディフェンスでは、スクリメージラインを割られてしまい、QBがプレーに困る場面が何度もありましたが、その対策も大きな課題です。点の取り合いが予想されるこの試合では、オフェンス戦に持ち込むのか、ディフェンスで辛抱の試合になるのか、試合の展開に合わせて臨機応変にゲームプランを対応させていく必要が有ります。どちらのチームも春の対戦をベースに、そこからどれだけ多くの引き出しを準備出来るか、試合開始からあのタイブレークのような息詰まる展開が始まることが予想されます。
  • 第三節: パナソニックインパルス [2019年9月23日(月祝)14:00 (於:万博記念競技場)]
    リーグ戦唯一の遠征試合が、早くも第三節に行われます。BigBlueにとって関西での試合は相性が良く、これまで10戦して9勝1敗の好成績。その唯一の敗戦はパナソニック戦ですが、直近の2試合では接戦を制して勝利しています。その2試合は、何れもJXBトーナメント準決勝での対戦。パナソニックは、2015年のJXB優勝以降はその準決勝で毎年敗退しており、特に一昨年昨年と地元で敗れているBigBlueに対しては、今回こそは勝利をと言う気持ちが強いことは想像に難くありません。ただパナソニックにとっては、昨年の準決勝の試合後に不祥事が発覚し、この春シーズンは実質的に活動を自粛してきました。その為他のチームと比べてリーグ戦前の積み上げに不安があることは事実。一方で、BigBlueに取っても事前情報が少なく、事前準備に苦労することが予想されますが、第三節前の2試合の状況から、いかに効果的な準備が出来るか、チームの総合力が試される試合になるでしょう。パナソニックとしては、オフェンスの立て直しが最大の課題とみられるため、BigBlueディフェンスがどれだけ相手の攻撃を抑えることが出来るか、ディフェンスユニットの活躍が期待される試合になるでしょう。
  • 第四節: エレコム神戸ファイニーズ [2019年10月6日(日)14:00 (於:富士通スタジアム川崎)]
    エレコム神戸とは2017年に初対戦し、この時は相手チームの遠征試合ながらタイブレークで決着が付く激戦に。昨年は、まず第六節にホームで対戦し、この試合は大差での勝利になったものの、続く遠征試合・準々決勝戦では、序盤リードを許す苦しい展開ながらも、最後に何とか逃げ切り勝利。3勝0敗と相性の良い相手ながらも、実力ある選手が揃う手強い相手だけに、今シーズンの対戦も予断を許さない状態です。今シーズンは、25名近い選手が抜けた後に、30名を超える選手が春はプレーしており、チームメンバーのほぼ半数が入れ替わる状態。その為か、春のグリーンボウルではアサヒ飲料に大差で敗れ、今シーズンのチーム構築に苦労している雰囲気が伺えますが、その中でもQBソコール選手のTDパスで3TDを奪うなど、得意なパッシングオフェンスは今年も健在。BigBlue DB陣とのマッチアップが、今シーズンも大きな見所になるでしょう。さらに、LIXILで活躍した名RB白神選手が移籍し、オフェンスに厚みが生まれています。BigBlueとしては、昨年のリーグ戦のように、序盤からオフェンスで圧倒して勝利に繋げたい試合。オフェンスチームの活躍が期待される試合と言って良いでしょう。
  • 第五節: オール三菱ライオンズ [2019年10月19日(土)14:00 (於:富士通スタジアム川崎)]
    リーグ戦での対戦は、2013年以来となる6年振りの対戦。春の試合も2014年の交流戦以来となるため、久しぶりに公式戦で対戦する相手となります。過去のリーグ戦では、BigBlueのXリーグ初年度2002年と2003年に対戦し敗れたものの、2004年は引き分けに持ち込むと、2006年以降は5連勝中の相手ですが、最後の対戦が5年前となるため以前の記録はあてにならないでしょう。元々は企業チームながらも「三社合同企業チーム」のため、有名選手が揃うチームでしたが、広く人材が集まるクラブチームとの差が開きだし、チームの再構築に合わせてクラブ化し実力を蓄えてきました。JXBトーナメントワイルドカード(WC)の常連ながら、なかなか上位チームの壁を破ることが出来ませんでしたが、昨年のWCではアサヒビールを破り初のJXBトーナメント進出。春の試合でも、ノジマ相模原から2TDを奪うなど着々と力を付けてきています。ベテランQB斎藤選手を中心に、オーソドックスなオフェンスがどこまでBigBlueディフェンスに通用するか。また、BigBlueのアップテンポなオフェンスにオール三菱ディフェンスがどこまで対応出来るか、リーグ戦も終盤となり1勝が大きく影響するだけに必ず勝利したい試合となります。
  • 第六節: オービックシーガルズ [2019年11月3日(日)17:00 (於:横浜スタジアム)]
    パールボウルでの激戦が、再び再現されるか、リーグ戦終盤の天王山となる試合が、このオービックとの対戦でしょう。2017年のリーグ戦開幕戦で、点の取り合いとなったオフェンス戦を制して初勝利を勝ち取りましたが、リーグ戦ではその時以来の対戦となります。今シーズンのオービック最大の変化は、長くディフェンスユニットの中心として活躍していた、DLジャクソン選手が引退しコーチに就任したことでしょう。しかし、NFLキャンプ経験もある新人のファナイカ選手とLIXILからDL平澤選手が移籍し、ディフェンスは以前よりも強力な布陣となりました。オフェンスでも、2年目のQBハワード選手がよりチームに馴染み、若手のリーダーWR前田選手とのパスは大きな武器になっています。また、日本を代表するランナーに成長したRB李選手も好調で、攻め所が見つからないというのが正直なところです。パールボウルでの対戦経験は貴重な情報ですが、試合から時間も過ぎていますしリーグ戦も終盤となり、生き残るために1勝が重要になる時期。メンバーは同じでも、春とは全く違ったチームと対戦することを想定して、さらに厳しい試合になる事は確実です。
  • 第七節: 東京ガスクリエイターズ [2019年11月16日(土)17:00 (於:アミノバイタルフィールド)]
    BigBlueに続いて、翌年の2003年にXリーグ昇格。以後Xリーグの中堅チームとして定着しますが、BigBlueとの初対戦は2007年と時間が経過してからになります。これまで5戦5勝の成績ですが、リーグ戦での対戦は2015年以来4年振りの対戦となります。なかなか上位チームの壁を破ること出来ませんでしたが、昨シーズンは就任2年目の板井征人HCの努力が実を結び、ワイルドカードでLIXILをタイブレークの末破りJXBトーナメント進出を勝ち取りました。春の試合でも、交流戦でアサヒビールに勝利するなど、着実にチーム力を積み上げています。その原動力は、オービックから移籍したQBのウールジー選手とランアタックでチームを牽引するRBのホワイト選手。特に新人選手では、レシーバー陣が多く参加しており、昨年以上にパッシングオフェンスに幅と厚みが出来る事は確か。一方ディフェンスでは、元BigBlueのDLエレビー選手、LBイートン選手が昨年は活躍しましたが、秋に向けて新しい戦力導入の可能性もあり、シーズンが始まってみないと未知数の所があります。この最終戦の1勝で、JXBトーナメント進出が決まる可能性も大いにあり、必勝の態勢で試合に臨み、そして結果を出さなければいけない試合になります。
今シーズンから始まる新しいリーグ戦は、8月24日からほぼ二週間間隔で厳しい試合が続きます。昨年までのNFA式リーグ戦では、9チーム中少なくとも8位以上、可能なら6位以上に残ることが最初の目標となり、その為には6試合のうち3敗までは許される余裕がありました。しかし今シーズンからのリーグ戦では、7試合のうち5勝してもJXBトーナメントに進めない可能性もあり、熾烈さでは昨年以上に厳しいシーズンが予想されます。選手個人のコンディションも勿論ですが、チームとしての総合力が問われるシーズンになると言っても良いでしょう。

BigBlueとしては、まだコンディションが厳しいと予想される、初戦の富士通戦、第二節のノジマ相模原戦をどう乗り切るか、スタートダッシュの出来不出来に今シーズンの命運がかかりそうです。また、終盤第六節でパールボウルで対戦したオービックとの対戦が予定されており、この試合の結果次第ではJXBトーナメント進出の可否が決まる可能性が大きく、この試合は今シーズンの天王山になる試合と言って良いでしょう。チームスローガン"DOMINATE!" 3年目の今シーズン、昨シーズンまでのJapan X Bowl出場から、さらにその先の光景を見ることが出来るか、短くも厳しく激しいBigBlueのシーズンが今年も始まります。 DOMINATE! BigBlue!

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