あるOBの呟き- 第一節: vs 富士通フロンテイアーズ戦

2019/09/01

新しいリーグ戦方式とともに始まる2019年シーズン。昨年のJapan X Bowl(JXB)トーナメント進出の上位8チームが総当たりで対戦し、その中の上位4チームが今シーズンのJXBトーナメント準決勝に進むという、厳しいシーズンの始まりです。その初戦は、昨シーズン開幕戦とシーズン最後の対戦JXBで対戦した、富士通フロンティアーズ(以下、富士通)との対戦から始まります。春のパールボウルトーナメントでは、オービックに敗れましたが、これは昨年も同じで秋は別のチームに生まれ変わって登場してきます。しかし今シーズンは別の意味でチームが変わったのは、昨年のMVP RBのニクソン選手が怪我のために今シーズンは出場が難しくなり、代わりに新人RBが加入。その違いがどの様なオフェンスを生むのか序盤が注目されます。

ランプレーは勿論、二年目を迎えてQB#3バードソン選手とレシーバー陣とのタイミングも改善され、昨年以上にパッシングオフェンスは強力になると思われます。DL#34ブルックス選手、DL#92トゥアウ選手の二人に加えて、DL#9植村選手、DL#44福岡選手、DL#93佐久間選手と若手も力を付けてきており、いかにQBにプレッシャーを掛けてられるかが、パッシングオフェンス攻略の鍵です。リーグトップクラスの富士通レシーバー陣とのマッチアップは、BigBlue DB陣にとっても厳しい対戦が予想されるため、まずはQBに対してのプレッシャーでどれだけ相手のプレーを崩してチャンスを狙うか、1プレー毎に息詰まる対決が予想されます。コイントスで前半の選択権を富士通が放棄し、BigBlueのキックリターンで試合が始まります。
 

先制するも、ターンオーバーで失速

K#25大塚選手のキックオフで試合開始。リターナーのWR#81栗原選手が自陣48ヤードまで大きく戻します。BigBlueスターターQBは#2政本選手。自らのスクランブルでダウン更新をして敵陣はいります。ここでQBサックを受けて後退しますが、WR#82白根選手へダウン更新のパスが通りリカバーします。さらにWR#84近江選手へパスが通ると、ゴール前13ヤードでダウンを更新します。パス失敗の後、TE#40スタントン選手へのパスで4ヤード前進。3rdダウンとなると、左コーナーへ走り込むWR#84近江選手へパスが通りますが、これはエンドゾーンを割り失敗。4thダウンとなり、ここはK#11佐藤選手が登場し、27ヤードFGが成功。まずはファーストシリーズを得点して終わり、再々の良いスタートを切ります。

続く富士通の攻撃は、自陣23ヤードから。最初のプレーはRB#29グラント選手へのピッチ。次のプレーは、そのグラント選手へのパス。3rdダウンは、QBのセンターカウンターでダウンを更新されてしまいます。パス成功の後の2ndダウン、RB#29グラント選手へのハンドオフでしたが、DL#9植村選手、LB#42茂木選手のラッシュを受けて、大きく後退しながら反対方向へカットバック。これをDB#1中谷選手がタックルし後退させます。3rdダウン10のプレーでは、DL#34ブルックス選手のパスラッシュを受けてパスが失敗。富士通のファーストシリーズはパントで終わり、好守共にBigBlueが好スタートをきります。

自陣27ヤードからのBigBlueの攻撃。TE#40スタントン選手へのパスでダウンを更新すると、WR#87松岡選手へ続けてパスがヒット。この時タックルを受けてファンブルしますが、そのままサイドラインに出て難を逃れます。さらに、ラッシュから逃げながらQB#2政本選手がショベルパスの様にWR#84近江選手へパスが成功。ゴール前27ヤードでダウンを更新します。しかし、ここでDL#69山崎選手の強烈なQBサックで後退。次のプレーで、左にスプリントアウトしながら投じたパスを、WR#81栗原選手が上にチップすると、それをLB#44趙選手がインターセプト。好守が交替します。

富士通は、RB#29グランド選手へのパス、ランで前進すると、3プレー目で一気にゴール前28ヤードまで前進します。ここでDL#96蛭田選手がQBサックで押し戻しますが、WR#81中村選手へパスが一閃。31ヤードTDパスが成功し、3-7と逆転を許します。富士通のキックオフがタッチバックとなり、自陣25ヤードからのBigBlueの攻撃。WR#81栗原選手へのパスで自陣37ヤード迄進むと、ラッシュを受けながらもRB#4鈴木選手へバスが成功し、ダウンを更新。QB#2政本選手のスクランブルがスクリメージラインで止められたところで、試合は2Qに入ります。QB#2政本選手のスクランブルで敵陣に入ると、TE#40スタントン選手へのクイックスクリーンでダウンを更新します。しかし、スクランブルからタックルを受けたQB#2政本選手がサイドラインに下がり、QB#3クラフト選手と交代します。RB#4鈴木選手へのスクリーンでゴール前16ヤード迄進みますが、3rdダウンで1ヤード残ります。3rdダウンコンバージョンは、ラッシュを受けたQB#3クラフト選手がボールを投げ捨て失敗。再びK#11佐藤選手が登場し、今度は33ヤードFGを成功させます。

K#11佐藤選手のキックを、ゴール前2ヤードでフェアキャッチをしてタッチバックなり、富士通は自陣25ヤードからの攻撃。WR#22岩松選手へのパスで敵陣に入ると、QB#3バードソン選手のキープで大きく前進。さらにRB#29グラント選手のオプションピッチからのランが止められず、ゴール前11ヤードまで攻め込まれます。最後はRB#26デレクアキラ選手がハンドオフからオープンを回り込んでTD。6-14と点差が広がります。次のキックオフをWR#81栗原選手が35ヤード迄戻してBigBlueの攻撃。4thダウンパントになりますが、LB#5マシス選手がK#11佐藤選手に当たり反則となり、BigBlueの攻撃が続きます。QBは政本選手に交代、3rdダウン残り3ヤードからのパスはTE#40スタントン選手に通るものの、背後からのタックルでボールが飛び出し、それをLB#54高崎選手がキャッチ。パスインターセプトで好守が交替します。しかし、このシリーズをパントに押さえて、BigBlueの攻撃に戻ります。

自陣25ヤードから4ヤード進んだ2ndダウン。タックルを受けたQB#2政本選手が、倒れながら投げたパスをLB#44趙選手が2回目のインターセプト。ゴール前15ヤードからの富士通の攻撃は、バス失敗の後の2ndダウン、ハンドオフを受けたRB#29グラント選手が、タックルを振りほどいてエンドゾーンに駆け込みTDとなります。TFPキックはDL#92トゥアウ選手がブロックし、6-20と何とか踏みとどまります。自陣35ヤードからのBigBlueの攻撃ですが、ファーストプレーでWR#81栗原選手へ投じたパスをチップしたところに、DB#40アディヤミ選手が飛び込みキャッチ。この試合四つ目のインターセプトを奪われます。WR#22岩松選手へのパスでレッドゾーンに入ると、最後はRB#29グラント選手へのスイングパスがTDとなり、6-27とさらに点差が広がり前半を折り返します。
 

最後に一矢報いるも、力の差は大きく

3Qは、K#11佐藤選手のキックオフで再開。富士通は自陣25ヤードからの攻撃になります。RB#29グラント選手のラン、WR#81中村選手へのパスと繋ぎ、WR#22岩松選手のパスはタックルミスもあり、一気に敵陣に入ります。RB#26デレクアキラ選手がさらにダウンを更新すると、最後はWR#81中村選手へTDパスが成功。テンポ良くオフェンスシリーズを完成させてしまいます。続く、BIgBlue後半最初のシリーズは、タッチバックで自陣25ヤードから。しかし、いきなりQBサックを受けて7ヤードの後退。これが影響し、このシリーズはパントで好守が交替します。


自陣43ヤードからの富士通の攻撃。RB#26デレクアキラ選手が、右サイドで9ヤード進むと、今度は左サイドに抜けて12ヤード進みます。ここからWR#15成田選手へ36ヤードのTDパスが成功します。続くBigBlueの攻撃は、自陣15ヤードから。しかし厳しいラッシュとマークでパスが通らず、4thダウンパントでシリーズが終わります。富士通の反則もあり、富士通の攻撃は後退して自陣の40ヤードから。ここで富士通は、QBをQB#18高木選手へ交代。RB#30金選手へのスイングパスで敵陣に入ります。しかし、ここから3回の攻撃を押さえ、このシリーズはパントで攻撃が終わります。

自陣3ヤードからと厳しいBigBlueの攻撃シリーズ。RB#47山中のラン、パスと前進するものの、3rdダウンのパスが失敗。4thダウン残り4ヤードで、BigBlueはギャンブルを選択。QB#2政本選手は、正面からのラッシュの僅かな隙間を通したパスは、WR#84近江選手がキャッチしてギャンブル成功。ボールが25ヤード迄進みダウンを更新したところで、QBはQB#3クラフト選手に交代します。RB#47山中選手のダイブのあと、QB#3クラフト選手が走り出ますがロスゲインでダウン。ここでQBはQB#2政本選手に変わりますが、4thダウンで4ヤードが残ります。再びQBはQB#3クラフト選手に交代。ハンドオフを受けたRB#4鈴木選手が飛び込みダウン更新に成功します。QBは再びQB#2政本選手に交代。DBの裏に回り込んだWR#84近江選手にパスが投じられますが、これをチップ。浮いたボールをカバーに入ってきたLB#35竹内選手がキャッチ。この試合5個目のパスインターセプトを許してしまいます。

富士通の攻撃は、3rdダウンでQB#18高木選手からのパスをリフレクトし、4thダウン4ヤードとなりますが、ここでホールディングの反則があり、BigBlueのサイドラインは反則施行を選択。3rdダウン13ヤードになります。3rdダウンのプレーでは、QB#18高木選手がスクランブルに出ますが、辛くもダウン更新2ヤード手前でダウン。ここで3Qが終了し、試合は4Qに入ります。サイドが替わり、敵陣47ヤード、4thダウン2ヤードから富士通の攻撃は、QBスニークで中央をつきギャンブル成功。最後は、WR#83柴田選手へのスクリーンパスが成功し、34ヤードTDパスとなります。

キックオフをWR#84近江選手が32ヤードまで戻してBigBlueの攻撃。QBはQB#3クラフト選手が登場すると、WR#87松岡選手へ27ヤードのパスが成功し、敵陣に入ります。しかし厳しいラッシュでQBサックを受けて大きく後退。このシリーズはパントで攻撃が終わります。K#11佐藤選手のパントは絶妙に転がり、DB#24鎌田選手がゴール前1ヤードで止めます。富士通のQBは、三人目QB#12平本選手が登場。RB#30金選手のダイブで5ヤードまで進むと、RB#33高口選手がダウン更新のラン。さらに、QB#12平本選手のQBカウンターが成功し一気に敵陣にはいります。さらにQBスクランブルで前進すると、最後はWR#19小梶選手に34ヤードTDパスが成功。点差は6-55とさらに広がります。

なんとか次に繋がるシリーズを作りたいBigBlue。キックオフがタッチバックとなり、自陣25ヤードからの攻撃。QB#3クラフト選手は、RB#47山中選手のランを続けると、3rdダウンもRB#28伊藤選手のダイブでダウン更新。さらに次の3rdダウン4ヤードのプレーでは、RB#伊藤選手がスクリメージラインを抜けてダウンを更新しますが、タックルされてボールをファンブル。勢いよ前に転がるボールの奪い合いになりますが、TE#88細谷選手がリカバーし、結果的に敵陣35ヤードまで進みます。次の1stダウンのプレーは、ドロップパックしたQB#3クラフト選手から、右エンドゾーン奥へ走り込むWR#84近江選手へパスが投じられます。DB#28石井選手と交錯しながらも、近江選手がパスをキャッチ。やっと待望のTDを奪います。この後富士通の攻撃をパントに追い込み、そのパントもチップして、敵陣36ヤードからの攻撃権を奪いますが、ランプレーで時計を流して試合は終了します。
 

どうリカバリーするか、ここからが真価の勝負

厳しい試合内容は予想していたものの、正直これほど一方的な結果になるとは思いませんでした。やはり、5回のインターセプトが、この試合の全てを物語っているように感じます。パスが失敗することは仕方ないとしても、それがドロップであればまだしも、5回もチップしてあるいは浮いてしまう事は、運が悪かったと言うよりは運に見放されていたと言いたくなります。しかし、その状態になった場面で、富士通ディフェンスが十重二十重にレシーバーをカバーしていたからかそ、そこからボールをインターセプト出来たわけで、それは相手の実力が上回っていた証拠です。既に試合内容を振り返り、次に向けて対策が準備されていると思われますが、結局はBigBlueの武器であるパスオフェンスを磨いていくしか無いわけで、まずは次の試合に向けて集中して欲しいところです。

ディフェンスは、まずは課題のランプレー対策が次も鍵になるでしょう。ハンドオフ直後のランナーを深追いしすぎて逆サイドが空き、そこをカットバック出狙われてロングゲインになる場面が何度もありました。また、ラッシュで追い詰めながらも、ファーストタックルが甘く抜けられ、その後にロングゲインを許す場面もありました。こちらのゲームプランが足りなかったのか、相手のスキルが上過ぎたのか、いずれにしても今後の試合でも好RBは登場するわけで、今回の経験をいかに今後の試合に生かせるかが正念場になりそうです。オフェンス、ディフェンス、非常に厳しい結果となったこの試合ですが、だからこそ、そこからどの様に復活するのかが重要。チームスローガンの"DOMINATE!"は、圧倒的な力で相手に勝つ意味もありますが、どんなに打ちのめされても、そこからさらに強くなって勝ち上がる強さの意味もあるはずです。その証明を、必ず次の試合で必ず見せて欲しいと思います。Go BigBlue!

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