2019第二節: ノジマ相模原ライズ戦の見所

2019/09/02

開幕戦の富士通戦を大敗で落とし、今シーズンも厳しいスタートとなったBigBlue。第二節の相手は、春のパールボウル準決勝で対戦した、ノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)です。4年連続の対戦となった春のパールボウル準決勝は、昨年同様タイブレークにまでもつれ、2回目で決着が付く大接戦でした。先ずは、その雪辱を目標にこの試合に臨んでくることは確かです。春では4年連続の対戦となりましたが、秋のリーグ戦では2017年以来2年振りの対戦。前回は、春は勝利したものの秋の再戦では、点の取り合いの競り合いが続きましたが、最後に一歩及ばず42-49で敗れました。今回はその轍を踏まないように、そして初戦の反省を生かして、オフェンス・ディフェンスがしっかりと集中する事が重要になります。

春の試合後、ノジマ相模原はさらに補強を進め、オフェンスではオフェンスライン(OL)に198cm/143kg巨漢タックルの#51パリス選手が加入し、パスオフェンスが補強されます。春はノジマ相模原のOLを攻略しプレッシャーを掛けたBigBlueディフェンスライン(DL)、ラインバッカー(LB)陣ですが、パリス選手のシフト位置に応じて、アサイメントの工夫が必要になります。またディフェンスでは、ディフェンシブバック(DB)にDB#30ジョーンズ選手が加入し、これまでのDB#7ハイタワー選手とのコンビネーションが注目されます。ハイタワー選手はその長身を生かして、BigBlueレシーバー陣を苦しめましたが、ルーキーのDB#30ジョーンズ選手はクニックネスとスピードに注意が必要になります。どちらのチームも初戦を落とし、シーズン初勝利を掛けて臨むこの試合は、両チームのプライドぶつかる激しい試合が予想されます。

オフェンスの見所

富士通戦での最大の反省点は、やはり5回の被パスインターセプトでしょう。その理由は幾つかあるにしても、QBがラッシュを受けてプレーが崩れかけている場合でもレシーバーとコミュケーションを確立できる、信頼感「あうんの呼吸」をどれだけこの二週間で完成度を高める事が出来るかが勝負の鍵になります。富士通戦では、補給回数ではTE#40スタントン選手が6回、獲得ヤードではWR#84近江選手が72ヤード(35ヤードのTDレシーブ含む)でチームトップでしたが、WR#82白根選手も5回で42ヤード、TE#87松岡選手が2回で43ヤードレシーブと、期待が生まれる活躍を見せてくれました。富士通戦では、点差が開いたため中盤以降は長いパスが中心になりましたが、本来の持ち味であるショート・ミドルパスを繋いで行くオフェンスを見せることが出来るか注目されます。

一方、ランプレーでは80ヤードしか獲得出来ず、その中からQBのスクランブルを除けば、RB 3人で58ヤードの獲得に留まっています。実は、春のパールボウル準決勝では、BigBlueのラッシングヤードはさらに少ない65ヤードでしたが、RB二人の記録は相殺されて0ヤードになるため、QB二人のラッシングのみの試合でした。パスでは443ヤード獲得したため、圧倒的なパッシングゲームだったわけですが、DB陣が補強されたノジマ相模原に対して、今回の試合も同じプランが効果的とは思えず、グランドアタックが試合の鍵になり、見所になると言えます。その中でも注目したいのは、富士通戦で粘りのランを見せたRB#47山中選手と、「らしい」走りを見せたRB#28伊藤選手の二人です。相手も当然空中戦を予想しているでしょうから、その間隙を付く地上戦をどの様に導入していくか、この試合の見所と言えるでしょう。

富士通戦では、2本のフィールドゴール(FG)を成功させたK#11佐藤選手。春の試合でも、FGの成否が重要な位置を占めていました。実は、どちらのチームもFGを1回ずつ失敗しており、もしどちらかのFGが成功していれば、タイブレークにはならなかったわけで、この試合でもそれと同様の展開が予想されます。練習では60ヤードのFGも成功しているK#11佐藤選手にとって、敵陣の40ヤード内側までオフェンスが進めば自分の出番。富士通戦では30ヤード前後のキックでしたが、40ヤード、50ヤード台のキッキング場面が生まれれば、それは試合の行方を左右するプレーになる事は間違いありません。

ディフェンスの見所

ノジマ相模原オフェンスで目立つのは、新加入のOL#51パリス選手。他のOL選手と比べて頭一つ大きいのですが、シフトする場合もツーポイントのためさらに大きく感じられます。初戦で対戦したパナソニックインパルス(以下、パナソニック)のDL陣は、あえてパリス選手とは勝負せずにセンターから逆サイドへプレッシャーを掛け、QB#11ロックレイ選手のプレーを乱していました。また、外側からのラッシュには反応が遅れる場面もあり、まだプレーに馴染んでいない様子も見られます。DL#92トゥアウ選手やDL#34ブルックス選手との1対1の対決シーンも見てみたい気持ちも有りますが、スピードのあるDL#9植村選手、DL#96蛭田選手が外から回り込むことで、そのサイドのプレーを狭める「重し」に出来るかもしれません。パリス選手のパワーvs BigBlue DL陣のスピードの対決が、まずは大きな見所になるでしょう。

春の試合同様、ディフェンスの課題の一つはノジマ相模原のランプレー、RB#2宮幸選手とQB#11ロックレイ選手の足をどの様に止めるかです。春の対戦では、この二人で115ヤードを獲得しており、可能であればQB#11ロックレイ選手をパスポケットに閉じ込めることが出来れば、パスプレーにも影響が出ることが予想され、より効果的なディフェンスが期待出来ます。その為には、富士通戦での反省から、ボールの移動に合わせてディフェンスの壁を動かすのは良しとしても、逆サイドのコンテインもしっかり意識することが必要。それは、この試合のためだけで無く、今後の対戦チームにも優秀なRBが揃っており、その為にもこの試合で「結果」を出す事が重要になります。

前節パナソニック戦では、相手の厳しいラッシュとマークもあってか、QB#11ロックレイ選手のパスは決して安定したものではありませんでした。この二週間でアジャストしてくる事は確実ですが、だからこそ序盤の相手オフェンスシリーズをいかにブレークして、相手のリズムを狂わすかが重要になります。エースレシーバーのWR#85八木選手にWR#23伊藤選手、二人の動きをどれだけ封じ込めることが出来るか、DB陣としては富士通戦を払拭するプレーを期待したいところです。また富士通戦では余裕が無かったのかもしれませんが、ブリッツやチャージを積極的に入れて、プレーにメリハリを付けるとともに、相手に向かうという意気込みを見せて欲しいと思います。

試合の見所

秋の対戦は2年振りですが、春には4年連続で対戦しており、互いに相手の事は良く知っているチーム同士。パッシングオフェンスではBigBlueに分があると思われますが、ランオフェンスではノジマ相模原が有利。ディフェンスでは、ディフェンスラインはBigBlueがパワーに優りますが、デイフェンスバックのスピード感では新人の加入もありノジマ相模原が有利ではないかと思われます。丁度それぞれのチームの得手不得手が、相手方の得手不得手と嵌まるような関係にあり、だからこそ春の対戦とは言え毎回接戦の試合が続いていると言えます。どちらもシーズン初勝利を勝ち取りたい気持ちは同じですが、「春の雪辱」を糧にするノジマ相模原に対して、「春の成功体験」が未だに心の隅に残っていたら、2年前同様BigBlueの勝利は厳しいでしょう。挑戦者として、なりふり構わないプレーこそが、シーズン初勝利を勝ち取る唯一の方法と言って良いでしょう。

初戦の内容を見る限り、どちらのチームも満足出来る状態でシーズンに入ったとは、言いがたいように感じられます。共に、オフェンスに課題を感じた中、この二週間でどれだけ問題を修正して試合に臨むことが出来るか、既に勝負は始まっています。力の差は互角であり、後は気持ちの勝負だけ。2年前の敗戦も、心の何処かに隙があったから油断が生まれ誤算が生まれ結果が伴わなかったと言えます。本当に今シーズンを"DOMINATE!"する覇気があるのか、この試合のファーストプレーからラストプレーまでの全てのプレーで見せて欲しいと思います。 Go BigBlue!

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