あるOBの呟き- 第二節: vs ノジマ相模原ライズ戦

2019/09/10

今年も厳しいシーズンスタートとなったBigBlue。二週間の試合インターバルでどれだけ問題点を解決して取り戻せるか、真価が問われます。その第二節の対戦相手は、春にも対戦したノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)です。ノジマ相模原の第一節の試合は、関西へ遠征しパナソニック インパルス(以下、パナソニック)と対戦。前半は互角の状況でしたが、3Qに2TDを奪われると、0-24で敗戦。BigBlue同様、シーズン初勝利が掛かるこの試合に賭ける意気込みは大きいはずです。さらに、春のパールボウル準決勝では、今年もタイブレークの末敗れており、ノジマ相模原としては2017年シーズンと同じく、春の貸し秋に取り返す気概で一杯であることは間違いありません。

ノジマ相模原オフェンスの中心は、昨年と同じくQB#11ロックレイ選手。しかしパナソニック戦では、パス成功率は36%、獲得ヤードは122ヤードと低調に終わります。グランドアタックも、エースRB#2宮幸選手は11回で43ヤードと押さえられ、苦しんだ様子が伺えます。ディフェンスにおいても、この試合が今年初の公式戦でまだタイミングの揃わないパナソニックオフェンスでしたが、ランプレーで2TDを奪われており、課題がありそうです。BigBueとしては、オフェンスでは、ランプレーを絡ませながら得意のパッシングオフェンスをどう組み立てるか、ディフェンスでは、宮幸選手のランを警戒しつつ、いかにロックレイ選手へプレッシャーを掛けて、相手の攻撃リズムを切り崩すかが目標になりそうです。
 

厳しいスタート、しかし逆転して折り返す

K#11佐藤選手のキックオフを、WR#14西川選手が53ヤード戻し、敵陣43ヤードからノジマ相模原最初の攻撃。QB#11ロックレイ選手からエースレシーバーWR#85八木選手へのパス成功の後、DB登録ながらWRに入っていたDB#30ジョーンズ選手に37ヤードTDパスが成功しいきなり先制を許してしまいます。続くBigBlueのファーストシリーズには、QB#3クラフト選手が登場。しかし4thダウンパントで攻撃権が移動します。QB#11ロックレイ選手のパスを防ぐものの、反則で15ヤードの罰退。これでリズムを掴んだノジマ相模原は、ポストバターンでフリーになったWR#23伊藤選手にTDパスが成功。あっと言う間に、2TDの先制を許してしまいます。

続くBigBlueの攻撃は、タッチバックで自陣25ヤードから。RB#28伊藤選手の2回のランで自陣40ヤードまで進むと、QB#3クラフト選手からホットラインTE#40スタントン選手へパスが成功すると、ランアフターキャッチ(RAC)で28ヤード進めます。さらに次のダウンでは、プレー前に相手のオフサイドがあり、ボールは敵陣27ヤードまで進みます。そして次のプレーでは、QB#3クラフト選手がハンドオフフェイクのプレーアクションから、相手守備のゾーンの境界を上手く抜けた、ルーキーのTE#87松岡選手へTDパスが成功。7-14と追撃します。

ノジマ相模原のシリーズを、DL#92トゥアウ選手/DL#34ブルックス選手の好タックル等もありパントに押さえて、BigBlueの攻撃。しかし、自陣7ヤードからの攻撃は、ランプレーをさらに戻されてセカンドダウン4ヤード。ここからQB#3クラフト選手は失地挽回を目指してロングパスを投げますが、DB#7ハイタワー選手がインターセプト。再び流れはノジマ相模原へ移ります。敵陣23ヤードからのノジマ相模原の攻撃は、DL#44福岡選手のロスタックルで7ヤード下がるものの、WR#85八木選手へのパスで一気にゴール前10ヤード迄前進。この後、エンドゾーンに投げ込んだQB#11ロックレイ選手のパスを、DB#1中谷選手が弾きますが、ボールは運悪くWR#6佐藤選手の手の中に収まりTD。再び7-21と2TD差に広がります。

さらに次のBigBlueのシリーズでは、フックしたWR#83遠藤選手の前にLB#56浦野選手が入りパスインターセプト。ノジマ相模原が、ゴール前5ヤードまで進んだところで、試合は2Qに入ります。その最初のプレー。ハンドオフを受けたRB#29吉田選手を、背後からDL#93佐久間選手がタックルするとボールをファンブル。エンドゾーンに転がったところを、DB#1中谷選手が確保し、窮地を救うタッチバックとなり、傾いた試合の流れをもう一度引き戻し始めます。自陣20ヤードからのBigBlueの攻撃は、WR#82白根選手へ20ヤードのパスが通ると、RB#28伊藤選手の中央突破は、リードブロッカーに助けられて敵陣28ヤードまで前進。さらにノジマ相模原の反則が重なり、ゴール前5ヤードまで進むと、QB#2政本選手はタックルを受けながらもエンドゾーンにパス。これをWR#82白根選手がジャンプをしてTDレシーブ。追撃が始まります。

BigBlueディフェンスも、ダウン更新は許しますが、LB#5コグラン選手のあわやインターセプトのパスリフレクト、DB#20矢部選手のパスカットと、パントに押さえます。そのパントキックでは、リターナーへの反則で自陣36ヤードからの攻撃。RB#47山中選手のランの後2ndダウン1ヤード、走り出したQB#2政本選手はダウン更新するものの、ディフェンス選手を飛び越えたときにファンブル。直ぐさま攻撃権が、ノジマ相模原へ移ります。そのノジマ相模原の攻撃を、LB#5コグラン選手のロスタックルもありパントに押さえると、自陣29ヤードからBigBlueの攻撃となります。その最初のプレーでは、WR#84近江選手へ34ヤードのロングパスが成功。次のプレーでは、プレーが崩れながらもセーフティバブルで出ていたRB#28伊藤選手にパスが成功。キャッチしたRB#28伊藤選手は、得意のカットバックでタックルを交わして、37ヤードのTDレシーブ。K#11佐藤選手のTFPキックも成功し、とうとう21-21の同点に追いつきます。

続く攻撃でノジマ相模原は、WR#85八木選手へのパスを続けて、一気にゴール前16ヤードでファーストダウンを更新します。パスの失敗の後、RB#2宮幸選手の中央ダイブはDL#92トゥアウ選手がタックル。3rdダウンのパスも失敗し、4thダウンで30ヤードFGを狙います。K#13鈴木選手のキックは、ラインを割って入ったDL#34ブルックス選手がチップしたか、右にそれて失敗。ディフェンスが窮地を救います。しかし次のシリーズでは、ハンドオフを受けたRB#47山中選手から、DB#7ハイタワー選手がボールを奪い取りターンオーバー。さらに次のノジマ相模原最初のプレーでは、TDを狙ったQB#11ロックレイ選手のパスをDB#23北村選手がインターセプト。目まぐるしくボールが移動する中再びチャンスを得たBigBlueは、QB#2政本選手のキープで敵陣に入ると、RB#28伊藤選手、RB#47山中選手のランでボールと時計を進めます。残り2秒となったところでタイムアウトを取ると、K#11佐藤選手が登場し41ヤードFGを蹴り込み、24-21と逆転をして前半を折り返します。
 

最後にシーソーゲームを制する

2TDのビハインドから、追いつき逆転をして折り返した前半。後半はRB#28伊藤選手が自陣33ヤード迄戻して、BigBlueの攻撃から再開します。TE#40スタントン選手へのパスで敵陣に一気に入ると、WR#82白根選手へのパスでさらにダウンを更新。次のプレーは、相手のオフサイドがありフリープレーとなると、動きの止まったノジマ相模原ディフェンスの間を抜けたTE#88細谷選手へ28ヤードTDパスが成功。後半最初のドライブをTDで締めくくります。しかしノジマ相模原も後半に入りギアを入れ替えると、WR#23伊藤選手、WR#85八木選手とパスが続けて成功してフィールド中央付近まで前進すると、RB#2宮幸選手は真っ直ぐに中央を抜けると敵陣30ヤードまで進みます。ここでBigBlueの反則が続き10ヤード進むと、最後はQB#11ロックレイ選手からWR#23伊藤選手へ、2本目のTDパスが成功します。

続くBigBlueの攻撃は、ファーストダウンでWR#82白根選手へパスが通るものの、2nd/3rdダウンとパスが失敗し4thダウンパント。一方ノジマ相模原の攻撃も、RB#2宮幸選手のダイブでダウンを更新するものの、続くパッシングシリーズをディフェンスが凌ぎきり4thダウンパント。WR#80河村選手が自陣19ヤードでキャッチし、BigBlueの攻撃に移ります。QB#2政本選手のキープで一気に敵陣に入ると、WR#82白根選手、TE#87松岡選手とパスが続きゴール前20ヤードでダウンを更新します。RB#47山中選手、TE#40スタントン選手とランで9ヤード進みますが、3rdダウンのパスが失敗。4thダウンギャンブルを選択したものの、QB#2政本選手が交錯してしまいダウン。得点チャンスを逃してしまいます。

替わってノジマ相模原の攻撃は、WR#85八木選手へのパスでダウンを更新すると、RB#2宮幸選手が2ヤード進めたところで、試合は最終4Qに入ります。自陣37ヤードから、ノジマ相模原の4Q最初のプレー。QB#11ロックレイ選手は、RB#25東松選手にワンフェイクを入れると、DBの裏に抜けたWR#23伊藤選手にパス。これをキャッチしたWR#23伊藤選手は、スピードでDBを置き去りにして長躯63ヤードを独走。この試合3本目となるTDキャッチとなり、ノジマ相模原が31-35と逆転をします。

自陣20ヤードからのBigBlueの攻撃。RB#47山中選手へのパスでダウンを更新すると、自ら走り出し大きくゲインをしますが、DB#3佐久間選手の激しいタックルを受けてサイドラインに退きます。代わりにQB#3クラフト選手が入り、敵陣44ヤードからのファーストダウンのプレーは、WR#15竹村選手へのダウン更新のバス。TE#40スタントン選手へのショートパスに続いて、今度はRB#47山中選手がフレアーパターンでDBの背後に回り込むと、そこにパスがヒットしゴール前1ヤードで外に押し出されます。次のパスは失敗するもの、相手のインターフェアの反則で僅かにボールが進みファーストダウン。そして最後は、オフェンスラインが開けた左オフガードをRB#28伊藤選手が駆け抜けて、再逆転のTDランを奪います。

次のキックオフでは、ルーキーのK#19佐藤選手が登場すると、プーチキックをすると、ノジマ相模原は一度はボールを溢すものの自ら確保。自陣36ヤードからの攻撃が始まります。QB#11ロックレイ選手のキープにWR#85八木選手へのパスで3rdダウン1ヤード。3rdダウンコンバージョンでは、左ワイドのWR#6佐藤選手へフラットパスを投げますが、キャッチした瞬間にDB#1中谷選手がタックル。ダウン更新を阻止し、4thダウンパントで攻撃権がBieBlueに移動します。自陣7ヤードからと厳しいオフェンスのスタートですが、WR#83遠藤選手にダウン更新のパスが通ると、2回のパス失敗の後、RB#28伊藤選手へ27ヤードパスが成功しダウンを更新します。このあたりからタイムコントロールを考え出したのか、ランプレーに切り替えます。RB#47山中選手が2回ダウンを更新すると、ゴール前32ヤードでファーストダウンを更新。しかしここから攻めあぐねると、4thダウン5ヤードとなり再びK#11佐藤選手が登場。44ヤードFGを蹴りますが、ボールは右に逸れて右ポールに当たります。しかし運良くポスト内側に跳ね返りキックは成功。41-35とさらに点差を広げます。

K#19佐藤選手のキックオフの後、ノジマ相模原自陣33ヤードからの攻撃は、パスは成功するもののホールディングで罰退。次のプレーでは、パスカバーで空いた左サイドへQB#11ロックレイ選手がスクランブルで走り出すと、一気に26ヤードを獲得します。しかし次からのプレーでは、ディフェンス陣が前へプレッシャーを掛けて押し込み、QB#11ロックレイ選手のパスを乱して失敗。3rdダウン10ヤードとなります。QB#11ロックレイ選手は、左サイドを上がるWR#85八木選手を狙いパスを投げますが、これを読んでいたDB#20矢部選手が一歩早く飛び込みインターセプト。ノジマ相模原の反撃を断ちきります。この後BigBlueは、ランプレーで残り時間を進め、41-35で勝利。今季初勝利を勝ち取りました。
 

課題は残るが、見えてきた光明をどう生かすか

今回はタイブレークには入りませんでしたが、逸れに等しいと言っても良いくらいの接戦、激戦でした。ただ、お互いに実力が伯仲しての接戦というよりは、どちらも反則や不味いプレー、ミスで相手にチャンスを与えながらも、BigBlueに僅かに分があり、それが最後に勝敗を分けたと言って良い内容でした。オフェンスでは、課題だったランプレーでRB#28伊藤選手とRB#47山中選手が「一皮剥けた」プレーを見せてくれたことが印象に残ります。まだまだプレー制度やボールセキュリティの甘さはあるものの、残りの試合では活躍が期待されます。ディフェンスでは、ファンブルフォースに二つのパスインターセプトとビッグプレーもあったものの、相手のWR#23伊藤選手に3TDレシーブを許すなど、パスディフェンスにはまだまだ課題を感じます。この二週間でどれだけプレー制度を高められるかが、次の試合で勝利する必要条件になるでしょう。

1Qで3TDを奪われ、7-21から同点に追いつき、最後はFGで逆転して前半を終えた「粘り強さ」はこれまでに無かったものですが、やはり序盤のゲームプランに関してはまだまだ成長が必要です。最初から最後まで、自分達の土俵に引き寄せて有利に試合を運ぶ工夫がない、今後対戦が予定されている上位チームに勝利は難しいでしょう。特に次に対戦するパナソニックは、パス、ラン、ともに今回のノジマ相模原以上の破壊力があり、今回の様な試合展開は期待出来ません。直近の対戦では連勝しており、相性は良いチームの一つですが、相手も地元で連敗しているだけに昨年以上の激戦が予想されます。春の公式戦がなかったパナソニックは、第二節までの試合ではまだ粗さも見えたものの、第三節の次の試合には十分に調整する時間があります。BigBlueが今回も勝利するためには、相手以上に一つ一つのプレー制度を上げていき、相手のプレーを上回るしかありません。この二週間の集中力に期待したいと思います。Go BigBlue!

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