2019第三節: パナソニック インパルス戦の見所

2019/09/17

リーグ戦第二節、ノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)との試合を、苦しみながらも逆転、再逆転と粘り最後は逃げ切ったBigBlue。第三節の試合は、関西へ遠征してパナソニック インパルス(以下、パナソニック)との対戦です。パナソニックとリーグ戦での対戦は今回が初めて。過去の対戦では、2勝4敗と負け越していますが、ここ最近の対戦では一昨年昨年とJapan X Bowl(JXB)準決勝で対戦。今回と同じく関西への遠征試合ながら二連勝中と、地の利の不利を跳ね返しています。ただ、パナソニックにしてみれば、地元での対戦で2年続けてJXBへの道を断たれており、今回はリーグ戦ですが、地元開催の試合だけに昨年以上の闘志をぶつけてくることは確実です。

パナソニックはチーム事情から春の試合には参加せず、公式戦としてはこのリーグ戦からシーズンが始まっています。開幕戦となったノジマ相模原との対戦では、新加入QB#18ローレンス選手がまだシステムに馴染まない印象でしたが、続く富士通戦では敗れたとは言えバッシングヤードで300ヤードを超え、エースレシーバーのWR#15頓花選手とのタイミングも合ってきています。この二週間で、さらにレシーバー陣とのタイミングは合わせてくるはずで、厳しい対決が予想されます。ディフェンスでも、キャプテンのDL#17モトゥ選手を中心に、オールジャパンクラスの選手が揃っており、昨年の対戦経験をどれだけ生かしたゲームプランが準備出来るか、ヘッドコーチ、オフェンスコーディネーターも兼任するQB#3クラフト選手の手腕が試される試合になるでしょう。

オフェンスの見所

開始早々から2TDを奪われ、1Q終了時点で7-21と予想外に厳しいスタートとなった前回。しかし2Qに入るとディフェンスの奮闘もあり、ノジマ相模原の攻撃を押さえ、逆に2TDを奪って同点に追いつくと、2Q終了時にはK#11佐藤選手のFGで逆転をして折り返す粘りを見せました。後半に入るとノジマ相模原の反撃が始まり、一時は逆転されるものの、そこから再び反撃を開始すると、TDを奪い再逆転をし、FGを追加して点差を広げて、最後は逃げ切ることが出来ました。パナソニックとの直近の2試合でも、パナソニックにリードを奪われても焦らずに試合をコントロールし、その後同点・逆転をして勝利をしてきており、ノジマ相模原戦同様に、最後まで冷静な試合運びが出来るか注目されます。

ミスや反省点の多かった前節の試合ですが、光明も多くありました。その一つが、RB#28伊藤選手とRB#47山中選手のグランドアタックです。記録では、ラッシングトップはQB#2政本選手の10回/109ヤードですが、RB#28伊藤選手は1TDランを含む9回/65ヤード、RB#47山中選手は11回/37ヤードと、それぞれの持ち味を生かした結果を残しています。伊藤選手はスクリメージラインの密集を抜けた後の走りで、山中選手はタックルを受けた後からのもう一伸びで、それぞれ一皮剥けたプレーを見せてくれました。さらに両選手はパッシングオフェンスでも貢献しており、伊藤選手は37ヤードのTDレシーブを、山中選手はあと僅かでTDというロングキャッチがあり、この両選手の活躍がまずはこのパナソニック戦での見所と言って良いでしょう。

パッシングオフェンスでは、ノジマ相模原の厳しいラッシュに苦しむ場面もあり、またメインターゲットのWR#84近江選手へのマークが厳しく、なかなかプレーをさせて貰えない場面も見られました。しかしその分ターゲットを散らして、オフェンスを効率的に進める事が出来ました。特にWR#82白根選手は、1TDレシーブを含む6捕球/63レシービングヤードと活躍。身長188cmと、WR陣の中では最も高いターゲットでもあり、TDレシーブとなったDBとの高さの競り合いを制してのキャッチは、この試合でも大きな期待が掛かります。また、ルーキーのTE#87松岡選手(2捕球/30レシービングヤード/1TD)とWR#83遠藤選手(2捕球/16レシービングヤード)も活躍。相手に的を絞らせないように、9名のレシーバーが活躍しましたが、今回も多彩なパッシングプランがどれだけパナソニックディフェンスに通用するか、オフェンス最大の見所になる事は間違いありません。

ディフェンスの見所

ノジマ相模原との対戦は、点の取り合いシーソーゲームとなりましたが、シーソーゲームに持ち込めたのはディフェンスの踏ん張りがあればこそ。特に前半2Qには、DL#93佐久間選手のファンブルフォースからのターンオーバーと、DB#23北村選手のパスインターセプトが窮地を救い、前半リードされていた試合の流れを変えました。そこから最後にK#11佐藤選手のフィールドゴールで逆転し、良い流れで後半に繋ぐことが出来ました。終盤にも、6点差のリードはあったもののTDで同点、TFPキックで逆転の可能性を、DB#20矢部選手が絶妙のタイミングで前に入り、パスインターセプト文字通り試合の流れをもう一度引き寄せました。ターンオーバーを前提にしたゲームプランはあり得ませんが、ターンオーバーを引き寄せる力の有無はディフェンスの力の差と言っても良いでしょう。

ノジマ相模原戦では、ラッシングヤードは22回/114ヤードとまずまずの成績。しかしパスディフェンスでは、20回/313ヤードと相手に前進を許し、これが5TDパスにも繋がっています。パナソニックQB#18ローレンス選手は、米国大学時代(サンディエゴ大学)には4年間でパッシングヤードは12,600ヤードを超え、TDパスも120。一方で被パスインターセプト数は24と、かなり精度の高いプレーが予想されます。ここまでの2試合でも、被パスインターセブトは無く、逆にパッシングヤードは、第一節のノジマ相模原戦での13/36回122ヤードから、第二節の富士通戦では敗れたとは言え30/49回301ヤードと大きく改善。この二週間のインターバルでさらに精度アップが予想され、DB陣としてはさらに厳しいマッチアップが予想されます。注意するべきは、ベテランWR#15頓花選手と、ルーキーWR#12ワイズ選手。この二人をカバーするだろう、DB#20矢部選手、DB#23北村選手のさらなるスーパープレーが期待されます。

直近の2回の対戦では、DL陣のプレッシャーが終盤効果を現し、QBのパス精度が低下し結果的に1TD差を守って勝利しています。今回はさらなる接戦が予想され、試合終了まで1点を争う展開が予想されます。その接戦を制する一つの鍵が、BigBlueの誇るDL#34ブルックス選手とDL#92トゥアウ選手と言って良いでしょう。QB#18ローレンス選手は、これまでの2試合ではアメリカ人DLとは対戦して折らず、今回が初の対戦。これまでとは受けるプレッシャーも違うはずで、序盤から相手のリズムを崩すことが出来れば試合の流れを引き寄せることが出来ます。そこに、DL#44福岡選手、DL#93佐久間選手、あるいはLB陣がどれだけスピードでQBに迫ることが出来るか、ボールスナップから始まる数秒間の対決が、ディフェンス一番の見所と言って良いでしょう。

試合の見所

遠征ビジター試合という不利な条件ながらも、一昨年、昨年と連勝中のBigBlue。試合条件としては決して有利ではないなか僅差で勝利しているものの、それ故に相手チームの勝利に対する意欲はこれまで以上で有ることは確実です。相手のオフェンス・ディフェンスともに、序盤から一気呵成に攻めてくることは確実で、まずはその圧力に圧倒されないことが重要です。特にパナソニックは前節の富士通戦では、最初のシリーズでTDを奪うものの、以後3Q中盤までオフェンスが苦しみ、それが試合結果に表れました。まずはディフェンスの厚い守りが試合の流れを作るでしょう。一方オフェンスは、先ずはボールセキュリティ、ターンオーバーを避けるプレーが最重要課題です。勿論、そのために萎縮したプレーをしては本末転倒ですが、ボールキャリアーとしてプレー精度へのこだわり、精神的な強さが、これまで以上に要求される試合になるでしょう。

また、ノジマ相模原戦での反省として、キッキングゲーム、特にキックオフやパントキックでの、相手リターナーのカバーが遅かったように感じられます。相手選手がボールを溢したり、リターンに時間が掛かるシーンがありましたが、本来ならそこにカバーチームの選手が飛び込みボールを確保出来るチャンスが有りました。大きく戻されることを用心して、深追いしないゲームプランなのかもしれませんが、もっと積極的に攻める姿勢も大事でしょう。パナソニックの富士通戦では、レシーバー陣がリターナーに入り、大きくリターンをしています。キッキングゲーム対策が、この試合での見所の一つになるかもしれません。パナソニックとしては、地元での三連敗だけは何としても阻止したいでしょう。相手のその気持ちを上回る「DOMINATE!」の思いをチーム全員で共有出来るのか、それが勝利するための絶対条件と言って良いでしょう。 Go BigBlue!

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