あるOBの呟き- セカンドステージ vs. オービックシーガルズ
2009/11/17
9 月2日、東京ドームでの富士通との対戦で始まったXリーグ2009年シーズンも、BigBlueにとってはこのオービックシーガルズ戦が最後。それでも、 例年よりも一週間早くスタートし、このセカンドステージのために二週間ほど例年以上長いシーズンとなっており、これまでもよりも一月近くシーズンが伸びて いる計算になります。
前節のインパルス戦では、予想以上の点差となり、正直なところ未だにショックから抜けられない状態。判官贔屓の部分を割り引いたとしても、何か試合 開始からハーフタイムまでチーム全体が浮き足立っていたような雰囲気でした。今回も、前回同様強豪のオービックシーガルズが対戦相手。前回以上に厳しい試 合が予想されます。
シーガルズとは、同じ千葉県が活動拠点ということもあり、またデビッド・スタント元ヘッドーコーチを介したつながり等から、比較的よく知っている チームの一つでもあり、昨年度は開幕戦(関東地区)を盛り上げようと、共同でイベントを開催しました。しかし、チーム力ではまだまだ届かないレベルのチー ムであり、昨年の試合も含めてまだ勝ち星のないチームの一つ。今シーズン最後となるこの試合で、何とか切っ掛けを掴みたいところです。シーガルズにして も、この試合を落としてしまうと、最終戦を待たずにブロック2位が決定してしまうため、是が非でも勝たなければいけない試合。そんな両チームの意気込みの 元、BigBlue K#8崔のキックオフで試合が始まります。
何とか持ちこたえた前半
蹴られたボールは大きくゴール前まで飛ぶと、シーガルズWR#83清水選手がキャッチ。すると、突進してくるBigBlueのキックカバーチームをすり抜け、あれよあれよという間にTD。清水選手得意のキックオフリターンTDが試合の幕開けとなってしまいました。
仕切り直しで、今度はシーガルズのキックオフ。WR#3サンプル選手のリターンもあまり戻らず、自陣中央付近からのBigBlue最初のオフェンス シリーズ。スターターで登場したQB#14多川選手は、自らのキープでダウンを更新。しかし、相手の厳しいラッシュパスが通らず4thダウンパントに追い 込まれます。
攻守交代してシーガルズのオフェンス。こちらは、RB#20古谷選手のランが止まらず、またQB#15龍村選手からWR#85萩山選手に22ヤード のパスが決まるなど前進を許してしまいます。このシリーズ、最後はRB#20古谷選手が12ヤードを駆け抜け、2本目のTDがシーガルズに入ります。この TD後のTFPでは、何時ものようにロンリーセンター隊形を一度とり、そこからキックの隊形に移動すると思いきやプレーをスタート。RB#33小島選手に パスが成功し、2点が追加された0-15と点差が広がります。
最 初のキックオフリターンTD、そしてこの2点コンバージョンと、嫌な雰囲気が広がるBigBlue。そのためか、続くオフェンスも相手の反則に助けられて ダウンを更新するも、結局4thダウンパント。ところが、このボールをシーガルズが後逸。それを、DB#22中山選手が確保し、ゴール前25ヤードから再 び攻撃権を得ます。QB#14多川選手からWR#17小川選手に9ヤードのパスが決まり、続いてRB#30工藤選手か1ヤードをダイブしたファーストダウ ン。再びRB#30工藤選手が突進しますが、今度は1ヤード戻されて、2ndダウン。ここから、QB#14多川選手は、一度右側にフェイクを入れると左側 を駆け上がるWR#1岸選手にパス。WR#1岸選手はDB陣に囲まれながらもエンドゾーンでこれをキャッチ。待望のTDがBigBlueにもたらされま す。
こ れで勢いを取り戻したBigBlue。続くシーガルズのオフェンスでは、2Qに入りサイドが交替した最初のプレーで、DBのポジションに入っている WR#3サンプル選手がインターセプト! 再び攻撃毛のチャンスを掴んだBigBlueですが、残念ながら今回はパントで終了。逆にシーガルズは、BigBlueの反則にも助けられてゴール前まで 攻め込みますが、BigBlueディフェンスもゴールラインは死守してTDは許さず、何とかFGの3点にとどめます。
さらに、BigBlueパントの後、再びシーガルズはレッドゾーンまで前進してきますが、今回も4thダウンまで追い込み、今回は38ヤードのFG トライ。ここで、ラッシャーに入っていたOL#72村上選手が中央を割って飛び込むと、右手を伸ばしてボールをリフレクト。大きな巨体が宙を舞い、見事に ピンチを救います。2Qも残り少なくなってきましたが、再び得点のチャンス。ファーストダウンのプレーで、QB#14多川選手は自らキープで中央を突破。 そのまま独走かと思われたところ、横から強烈なタックルを受けボールをファンブル。これをシーガルズがリカバーして、一瞬でチャンスを失ってしまいます。 逆にシーガルズは、ここからランプレーで時間を使いながらゲインを重ね、最後はQB#15龍村選手が二回残り1ヤードをダイブしてTDを奪い、7-24で 前半は折り返します。
後半はディフェンス戦から
前 半最後に、折角のチャンスを直ぐに失ってしまい、またそこからやらずもがなの得点を許してしまったBigBlue。何とか後半は気持ちを切り替えてキャッ チアップしてほしい所です。シーガルズのキックオフで始まった3Q。シーガルズの厳しいラッシュの中、SB#23貴志選手へのパスが決まりファーストダウ ン更新。しかし、続くシリーズではダウン更新ならずパントで交替。方や、シーガルズもBigBlueディフェンスの厳しい守りにダウンを更新することなく パント。両チーム、ディフェンス戦の中なかなか前進できずにパントで攻守交代を繰り替えし、3Qも終盤になります。ほぼフィールド中央付近から始まる、 シーガルズのオフェンス。キックオフリターンTDをしたWR#83清水選手にダウン更新のパスが決まると、今度はRB#36白木選手が20ヤードを走り続 けたファーストダウン。これでゴール前14ヤードとなると、今度はWR#22古谷選手にTDパスが決まり、わずか3プレーで後半最初の得点がシーガルズに 入ります。
対 するBigBlueは、再び4thダウンで2ヤードを残したところで、今度はギャンブルでダウン更新を狙います。WR#3サンプル選手にパスは通ったもの の、直ぐにタックルされてダウン更新ならず。ここからシーガルズは、WR#85萩山選手にパスが通りゴール前5ヤードまで進むと、RB#36白木選手が TDラン。さらに4Qに入ると、同じように強力なドライブのシリーズを展開され、さらにTDを奪われてしまいます。
ここから両チームディフェンス戦となり、一回ずつパントを交換した後のBigBlueのオフェンス。シーガルズのパントが失敗してアウトオブバウン ズに出たため、自陣46ヤードからのファーストダウン。今シーズンから取り入れた、RB#24中野選手のワイルドキャット隊形から、まず自ら3ヤード前 進。交替してフィールドに入ってきたQB#14多川選手が続けてキープで5ヤード前進。3rdダウンでは、RB#26吉津選手が突進しますが、1ヤード足 らず4thダウンで1ヤードを残します。ここで、再び4thダウンギャンブルは、QB#14多川選手のキープで、これが一気に9ヤードを前進。さらに、 RB#2片岡選手に13ヤードのパスが通りダウンを更新します。
ゴール前19ヤードでファーストダウンを獲得すると、まずはRB#30工藤選手が突進し1ヤード前進。続いてQB#14多川選手のキープで8ヤード を前進して、3rdダウン残り1ヤード。ここで、再びRB#24中野選手のワイルドキャット隊形となり、ダイレクトスナップを受けると、ダウン更新のため に残り1ヤードを突破するかと思うと、オープンに展開してエンドゾーン隅に駆け込みます。4Qの終了間際に、この日2本目のTDをBigBlueが獲得し ます。
この後、オンサイドキックでもう一度オフェンスのチャンスを狙いますが、短くキックされたボールはシーガルズが確保。残り23秒をニーダウンでシーガルズが消費し、14-44で試合は終了しました。
来年に向けて
パナソニック電工戦に比べれば、オフェンス、ディフェンス、ともに粘りを見せたものの、やはり予想以上の大差に現実の厳しさを感じます。前回も感じ たことですが、毎年Final-6に向けてこの時期にチーム力のピークを持ってきているチームと、例年ならば二週間前にはシーズンを終了していたチームと の差がまずあるのかなという印象です。勿論、社会人チャンピオン、日本チャンピオンを狙うためには、さらに一月、二月後にピークを持って行かなければなら ないわけで、まだまだチームとしてやらなければならないことの多さを感じます。
一方で、トップチームと対戦してシーズンを終わることが出来るのは、これまでになかった貴重な財産とも言えます。このセカンドステージでの経験を、 是非来シーズンに行かして欲しいと願います。最後に、いつもより長いシーズンをここまで頑張ってきた、選手、コーチ、スタッフに感謝したいと思います。
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