あるOBの呟き- 第一節: vs エレコム神戸ファイニーズ戦

2020/10/28

これまでに無いシーズンとなった、Xリーグ2020年シーズン。春シーズンの公式戦は勿論チーム練習も自粛状態となり、チーム練習が再開されたのは通常ならば秋のリーグ戦に向けて準備が始まる7月に入ってから。今シーズンのリーグ戦開幕も危ぶまれましたが、期間は短縮されリーグ戦方式も大きく変更されたものの、関係者の努力により「2020年シーズン開幕」を向かえることが出来ました。先ずは今シーズンもフットボールが出来る事、そして観戦し応援できることに感謝したいと思います。

その異例なシーズン開幕戦の相手は、昨年対戦し悔しい敗戦となった、エレコム神戸ファイニーズ(以下、エレコム神戸)との対戦です。互いに点の取り合いとなった試合は、後半逆転され最後のドライブも時間が足りずに1TD差で敗れることに。その後の試合結果から3勝4敗で並びますが、直接対決で敗れているためにリーグ5位となり、Japan X Bolw(JXB)進出を阻まれたシーズンとなりました。今シーズンは、短期決戦の中少ない試合数を勝ち抜かないとJXB進出が出来ません。その為には、いかに試合だけでなく一つ一つのプレーに集中出来るかが重要になります。試合前のセレモニーでは、DB#1中谷キャプテンが前半のレシーブを選択。いよいよ、待ちに待った2020年シーズンが始まります。
 

我慢の前半

期待の新人LB#35ガンボア選手が自陣21ヤードまで戻して、BIG BLUEのファーストシリーズ。QBには、まずQB#3クラフト選手が登場しますが、4thダウンパントで交替。続くエレコム神戸の攻撃は、相手の反則に自らのファンブルで後退するものの、昨年も苦しめられたQB#19ソコール選手からWR#21オヌワー選手へのパスでダウンを更新すると、次のプレーではフリーになったWR#21オヌワー選手へパスが通り、そのまま44ヤードを独走されて先制のTDを奪われてしまいます。

続くBIG BLUEの攻撃は、RB#4鈴木選手、RB#47山中選手とランで前進しますが、4thダウンで1ヤードが残ります。ここでヘッドコーチでもあるQB#3クラフト選手は、ギャンブルを選択。RB#47山中選手のランはゲイン無しで止められますが、エレコム神戸の反則で15ヤード前進して敵陣には入りダウンを更新します。パス失敗の後、ハンドオフを受けたRB#47山中選手は、リードブロッカーを上手く利用して28ヤードのロングゲインを見せます。そして最後は、WR#85鈴木選手へコーナーを狙ったバックショルダーパスが成功。すかさずTDを奪い返して、7-7の同点に追いつきます。

続くエレコム神戸のキックオフリターンでは、大きく敵陣47ヤードまで戻されますが、LB#5コグラン選手のQBサックで後退させると、シリーズはパントで終了します。次のBIG BLUEの攻撃は、4thダウン2ヤードが残り、今回はBIG BLUEもパントで交替。続くエレコム神戸の攻撃は、パスラッシュを受けながらもQB#19ソコール選手が投じたパスが48ヤードのロングパスとなり、一気にゴール前17ヤードまで攻め込まれてしまいます。1stダウンのパスは通されるものの、2ndダウン、3rdダウンとパスを防ぎ、エレコム神戸は4thダウン残り4ヤードで、28ヤードのフィールドゴール(FG)を選択します。しかしK#16多田羅選手のキックは右に外れて失敗。このシリーズはディフェンスが勝負に勝ちます。

続くBIG BLUEの攻撃では、新人RB#21佐藤選手がオープンを突きますがダウン更新には至らず再びパントで攻守交代。パンターに入ったLB#5コグラン選手のパントは短く、敵陣46ヤードからのエレコム神戸の攻撃が始まったところで、試合は2Qに入ります。QB#19ソコール選手のパスをDB#10小阪田選手がインターセプトしますが、これはオフサイドの反則で取消に。その後、RB#44白神選手のラン、WR#84金岡選手へのパスとダウンを更新しながらゴール前16ヤードまでエレコム神戸は迫ります。しかしBIG BLUEディフェンスも踏みとどまり、4thダウンでは2回目のFGトライとなります。K#16多田羅選手は、34ヤードFGを狙いますが、ジャンプしたDL#34ブルックス選手がボールをチップしてキックは失敗。ディフェンスが意地を見せて追加点を防ぎます。

次のBIG BLUEオフェンスから、新人QB#7馬島選手が登場。TE#40スタントン選手へのパスと、自らのスクランブルでダウンを更新すると、再びTE#40スタントン選手への21ヤードパスで敵陣に入ります。続いてWR#82白根選手へ24ヤードパスが成功して、ゴール前25ヤードでファーストダウンを更新します。ここからRB#4鈴木選手が4ヤード進めますが、4thダウン7ヤードが残ります。ここでサイドラインはFGではなくギャンブルを選択しますが、パスは失敗し攻守が交代となります。

エレコム神戸は、自陣奥からの攻撃となりますが、QB#19ソコール選手がラッシュを受けて下がりながら投じたパスが、WR#21オヌワー選手に通るとランアフターキャッチ(RAC)で57ヤード前進し、ゴール前20ヤードまで一気に攻め込みます。RB#22川淵選手のランで3ヤード進むも、次にディレーオブザゲームの反則で5ヤードの罰退。3rdダウンではWR#87高尾選手にパスが通るものの、ダウン更新を許さず1ヤード手前で止めます。4thダウン1ヤードとなると、エレコム神戸もギャンブルを選択。QB#19ソコール選手は右コーナーを狙いますが、このパスは失敗。今回もBIG BLUEディフェンスが勝負に勝ち、攻撃権が移動します。2Q残り2分41秒からのBIG BLUEの攻撃は、再びQB#7馬島選手が登場。ラン中心のプレーを組み立てますが、無理をせずに時間を消費して前半が終了します。
 

鬩ぎ合う後半

後半は、K#19佐藤(太)選手のキックオフで再開されます。自陣28ヤードからのエレコム神戸の攻撃は、3rdダウン7ヤードからのQB#19ソコール選手のパスを、DB#25寺中選手がインターセプト。敵陣36ヤードからの攻撃権を奪います。RB#47山中選手が16ヤード進めますが、次に反則で10ヤード罰退。RB#28伊藤選手が10ヤード進め、2ndダウン10ヤードからのパスでは、相手のホールディングの反則で、ゴール前10ヤードでファーストダウンとなります。ここからQB#3クラフト選手は、左サイドから中央に走り込んで来たWR#85鈴木選手へ2本目のTDパスが成功。14-7と逆転に成功します。

しかしエレコム神戸もすかさず反撃を開始。DL#34ブルックス選手が2ヤードのロスタックルをするものの、QB#19ソコール選手はスクランブルでダウンを更新。さらに、WR#21オヌワー選手、WR#18三木選手と続けてパスが成功すると、最後はWR#21オヌワー選手にこの日2本目の25ヤードTDパスが成功。14-14の同点となります。続いてQB#2政本選手が登場しますが、BIG BLUEの攻撃はパントで終了。次のエレコム神戸の攻撃は、自陣45ヤードから始まりますが、自らの反則が続き、2ndダウン残り30ヤードまで後退します。このビンチの中、QB#19ソコール選手は、WR#19オヌワー選手にパスを通すと、これが75ヤードの独走TDレシーブとなり、再び逆転を許してしまいます。

BIG BLUEの攻撃は、再びQB#2政本選手が登場。WR#82白根選手、TE#40スタントン選手とパスが通ると、新人WR#86九里選手へのパスはRACが伸びて27ヤードのロングゲインとなり敵陣27ヤードまで前進します。この後、新人RB#32元山選手が2ヤードすすめますが、2nd/3rdダウンとパスが失敗。4thダウンで8ヤードが残ります。ここでサイドラインは、再びギャンブルを選択。QB#2政本選手は、左アウトパターンを走るWR#85鈴木選手へパスを投じると、鈴木選手はボールをキャッチしてエンドゾーンへ運び、3本目のTDキャッチとなり、再び21-21の同点に追いつきます。

自陣36ヤードからのエレコム神戸の攻撃は、WR#21オヌワー選手へのパスが成功したところで、試合は最終4Qに入ります。再びオヌワー選手にパスが通りダウンを更新したエレコム神戸は、今度もフリーになったWR#80南本選手に23ヤードパスが成功。ゴール前27ヤードまで進むと、プレーアクションからのTDパスがWR#7森選手に通り、再び21-28と逆転に成功します。続くBIG BLUEの攻撃では、QB#2政本選手のパスオフェンスが機能し、ゴール前14ヤードでファーストダウンを更新します。1stダウンのパス失敗の後の2ndダウンのプレー、エンドゾーンに走り込んだWR#14遠藤選手へTDパスを投じますが、手前に入ったDB#2中川選手がこれをインターセプトし、得点チャンスを奪われてしまいます。

続くエレコム神戸の攻撃をパントで凌ぎ、自陣20ヤードからのBIG BLUEの攻撃。WR#14遠藤選手、WR#82白根選手とパスが通り敵陣に入ると、QB#2政本選手自らのランでダウンを更新し敵陣33ヤードまで進みます。この後パス失敗が続き、4thダウン9ヤードが残ります。ギャンブルプレーは、左サイドラインのWR#14遠藤選手へのパスですが、ボールキャッチしたものの判定はアウトオブバウンズで失敗。しかしビデオリプレーをリクエストすると、左足かかとが残っており判定はパス成功に変わります。これでゴール前17ヤードでファーストダウンを更新すると、QB#2政本選手は左コーナーへ走り込んだWR#82白根選手へバスを投じます。DB#29中村選手とのマッチアップとなりますが、高さを生かした白根選手がボールをキャッチ。28-28と三度同点に追いつきます。

4Qも残り1分33秒からのエレコム神戸の攻撃は、自陣41ヤードから。自らのランの後、WR#21オヌワー選手へのパスでダウンを更新して敵陣に入ります。パス失敗の後、やはりターゲットが見つからずスクランブルに出たQB#19ソコール選手ですが、これにBIG BLUEディフェンスが対応出来ず、辛くもゴール前で止めますが、エレコム神戸のレイトヒットの反則で、ゴール前14ヤードでファーストダウンとなります。残り時間も少なくなる中、1stダウンのパス失敗の後の2ndダウンのプレー。パスラッシュを避けながら、右にロールアウトしてQB#19ソコール選手が投げたボールは、エンドゾーンに走り込んだWR#80南本選手がキャッチ。7秒を残して、三度28-35とエレコム神戸が逆転します。この後のキックオフはタッチバックとなり、残り7秒からのBIG BLUEのプレーは、フィールド奥へのパスを投げ込みますが、これは失敗。昨年に続き、あと一歩及ばすエレコム神戸に敗れる結果となりました。
 

悔しい結果を、次の試合への「糧」に

前半は互いにディフェンス戦の我慢の内容になり、後半は一転してオフェンスが点を取り合う打ち合いの展開となる試合内容でした。両チームが獲得した9TD、全てがパスによるTDであった事からも、オフェンス戦、特に後半に点の取り合いとなった激しさを改めて実感します。前回の試合で、2TDを奪われたランディフェナスは、今回は機能したと言えますが、その分パスディフェンスに甘さが出たのか、5TDレシーブを許してしまったことが最大の敗因と言えるでしょう。オフェンスも、4TDを奪うものの、やはり決定力に欠けるシリーズがあり、こちらも昨年同様あと一歩の物足りなさを感じる内容でした。

今シーズンはリーグ戦3試合のため、この敗戦で自力でのブロック1位通過は出来なくなりましたが、少なくとも「3試合勝利する」という当初の目的からの、「残り2試合での勝利」という目標に変わりはありません。また、他チームの結果次第ではありますが、まだブロック1位通過の可能性は残っています。昨年に続き、今回の敗戦は厳しい結果ではありますが、そうであればこそ次の勝利に向けて今は全力を傾けるべき時です。次節は、昨年のリーグチャンピオンの富士通フロンティアーズとの対戦で、今回以上に厳しい内容が予想されます。ただ、そう言う厳しい条件の中でより厳しい相手と対戦して勝ち抜いていけるチームこそが、「強豪」と呼ばれ、日本一を狙えるチームとしての資格でもあると言えます。新しくなった今年のBIG BLUEが、そうであると認められる結果を、是非次に見せて欲しいと思います。Go BIG BLUE! One BLUE!

アーカイブ

BIGBLUE PARTNERS

日本情報通信株式会社 AIT 協和警備保障株式会社 SoftPlex BELL GROUP PM Global E-net UOS 日立チャンネルソリューションズ株式会社 AEON MALL イオンモール幕張新都心 BATHCLIN ADP 幕張温泉 湯楽の湯 urgent! Drone Center JETSTROKE R&Y RENTAL JOY ROUTE