あるOBの呟き- 第三節: vs ノジマ相模原ライズ戦

2020/11/26

ブロックでのリーグ戦3試合と、短いシーズンとなった2020年のリーグ戦。ここまでのBIG BLUEは、初戦のエレコム神戸ファイニーズ(以下、エレコム神戸)戦を終盤の追い上げが届かず落とすと、二戦目の富士通フロンティアーズ(以下、富士通)戦は後半に地力の差が出て連敗。このノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)との最終戦に、今シーズン初勝利を賭ける崖っぷちの状況になりました。一方のノジマ相模原は、初戦の富士通戦こそ大敗しましたが、二戦目のエレコム神戸戦では新加入のQBとRBの活躍もあり接戦を制し、この最終戦に勢いを維持して望みます。

新加入QBのQB#6パランデック選手は、パスオフェンスこそまだレシーバー陣とのタイミングが合わない場面も見られましたが、得意のQBキープでは素早い加速力と俊足でゲインを重ね、エレコム神戸ディフェンスを苦しめました。後半はディフェンス戦となりましたが、4Q早々にWR#85八木選手へのTDパスが成功し、これが決勝点となり勝利します。前節から2週間の準備期間があり、パスオフェンスもさらに精度が高くなり、そこに移籍組のRB#20デレク選手のランプレーをどう絡めてくるか、BIG BLUEディフェンスの活躍が期待されます。試合前のセレモニーでは、キャプテンのDB#1中谷選手が前半のリターンを選択し、BIG BLUEのオフェンスシリーズから試合が始まります。
 

奇策通じず、同点で折り返す

ノジマ相模原K#13鈴木選手のキックオフは、やや短めのキックとなり、これをLB#35ガンボア選手が自陣の31ヤードまで17ヤード戻してBIG BLUEの攻撃が始まります。先発QBはQB#3クラフト選手。パス失敗の後、WR#85鈴木選手へのパスでダウンを更新すると、次はWR#14遠藤選手、WR#85鈴木選手と続けパスが成功し敵陣に入ってファーストダウンを更新します。今度は、RB#47山中選手、RB#32元山選手とランプレーでボールを進めますが、4thダウンで4ヤード残ります。ここでQB#3クラフト選手はギャンブルを選択。WR#82白根選手へ12ヤードのパスが成功し、さらに次のプレーではノジマ相模原にオフサイドの反則があり、レッドゾーンゴール前18ヤード迄前進します。しかしここからのパスが通らず、4thダウンギャンブルのパスも失敗。1Qの半分近くを使った最初のオフェンスシリーズは無得点のまま、攻撃権がノジマ相模原へ移動します。

続くノジマ相模原の攻撃では、ファーストプーでQB#6パランデック選手が8ヤード進みますが、続く2nd/3rdダウンのRB#20デレク選手のダイブを、DL#92植村選手、DL#34ブルックス選手とゲイン無しで阻止。4thダウンパントで攻撃権がBIG BLUEに移ります。BIG BLUE 2回目のオフェンスシリーズでは、3rdダウンロングの場面から、TE#87松岡選手にパスが通ると34ヤードのロングゲインとなり敵陣に入ります。続けて、今度はWR#82白根選手へ19ヤードのパスが成功し、ゴール前13ヤードでファーストダウンを更新します。しかし、ここからのRB#32元山選手のランはロスタックルとなり、QB#3クラフト選手もQBサックを受けて後退。3rdダウンのパスも失敗したため、今度はK#19佐藤選手が登場し、39ヤードのフィールドゴール(FG)を蹴り込み、3-0と先制点を奪います。

次のノジマ相模原の攻撃は、RB#20デレク選手のランを、LB#57寺林選手とLB#35ガンボア選手がロスタックルをしたところで、試合は2Qに入ります。2Q最初のプレーは、QB#6パランデック選手がQBキープで前進しますが、ホールディングの反則で後退。さらにパスが続けて失敗したため、4thダウンでパントを蹴りますが、この間にノジマ相模原にパーソナルファウルの反則があり、BIG BLUEは自陣25ヤードからの攻撃権を得ます。相手のミスから得た流れを掴みたいBIG BLUEですが、3rdダウン1ヤードからのRB#47山中選手のダイブは1ヤードのロスタックルとなり、LB#5コグラン選手がパントを蹴り攻撃権がノジマ相模原に移動します。

自陣40ヤードからのノジマ相模原1stダウンのプレーは、QB#6パランデック選手が、LB#57寺林選手のタックルを受ける直前にショベルパスを投じると、これをRB#26森本選手がタイミング良くキャッチ。前に詰めていたBIG BLUEディフェンス陣とすれ違う形で独走し、60ヤードのTDレシーブとなります。続くBIG BLUEの攻撃は、2回のパス失敗の後3rdダウン10ヤードの場面で、WR#14遠藤選手へのダウン更新のパスに反応して、LB#5田中選手がパスインターセプト。敵陣49ヤードから攻撃権を得たノジマ相模原は、QB#6パランデック選手がターゲットを探しつつも自ら走り出て21ヤードの前進。さらにRB#26森本選手がオフタックルを抜けて、ゴール前20ヤードまで前進します。この後4thダウン1ヤードとなり、ノジマ相模原は再びRB#26森本選手がダイブしますが、これはディフェンス総掛かりで阻止したものの、オフサイドの反則で5ヤード前進。しかし、ゴール前10ヤードで4thダウン6ヤードと相手の攻撃を凌ぎ、K#59笹尾選手の28ヤードFGの3点に押さえます。

相手のキックオフを、RB#4鈴木選手が自陣の25ヤードでフェアキャッチし、BIG BLUEのオフェンスシリーズ。RB#32元山選手が8ヤード進むと、2ndダウンではTE#40スタントン選手へのパスでダウンを更新します。この後、RB#4鈴木選手が1ヤード前進したあとの2ndダウンのプレー。QB#3クラフト選手からTE#40スタントン選手へ肩越しのパス。DB#3佐久間選手のパスカットを掻い潜りボールをキャッチすると、スタントン選手はそのまま60ヤードを独走してTD。K#19佐藤選手のトライフォーポイント(TFP)も成功し、10-10の同点に追いつきます。続くノジマ相模原の攻撃は、4thダウンパントに押さえると、WR#86九里選手が自陣の43ヤードまで戻して2Q終盤のBIG BLUEの攻撃が始まります。

WR#82白根選手へのパスでダウンを更新すると、WR#14遠藤選手は相手タックルを振りほどいて24ヤード進みます。QB#3クラフト選手のスクランブルの後、RB#32元山選手が2回のランでゴール前11ヤードで2ndダウン残り5ヤードとなります。この後の攻撃は、ロスゲインもあり、ゴール前12ヤードで4thダウン6ヤード、残り1秒で時計が止まります。BIG BLUEは、K#19佐藤選手が登場し、29ヤードのFGを狙います。ところが、FGの隊形からホルダーに入っていたQB#7馬島選手は、ボールを保持したまま左サイドに走り出ます。ここから、逆サイドオープンに走り出ていた、K#19佐藤選手にTD狙いのパスを投じますが、これをノジマ相模原がカット。スペシャルプレーの失敗とともに前半が終了します。
 

モメンタムを掴めないオフェンス

後半は、K#19佐藤選手のキックオフから再開です。自陣44ヤードからのノジマ相模原の攻撃は、LB#5コグラン選手がレイトヒットの反則を取られて敵陣35ヤードでファーストダウンを更新。さらにノジマ相模原は、ゴール前19ヤードでダウンを更新しますが、次のプレーでホールディングの反則があり10ヤード後退。ここからダウン更新を目指しますが、LB#6大滝選手、LB#35ガンボア選手と好タックルで守り切り、4thダウン9ヤードから再びK#59笹尾選手が登場し、35ヤードFGの3点に失点を抑えます。

続く後半最初のBIG BLUEの攻撃は、TE#40スタントン選手へのパスで続けてダウンを更新すると、WR#86九里選手へのパスが成功した所で、QBがQB#7馬島選手に交替します。ここでTE#87松岡選手にダウン更新のパスが成功すると、再びQB#3クラフト選手が登場し、WR#82白根選手へ17ヤードパスが成功。ゴール前1ヤードでファーストダウンを更新します。TDを狙うプレーは、RB#43山口選手へのフェイクの後、QB#3クラフト選手が右にロールアウトしてパスを投じますが、これをDB#7ハイタワー選手がインターセプト。そして直後のプレーでは、オプションフェイクからQB#6パランデック選手がキープすると、そのまま長躯97ヤードを走りきり、1プレーでTDを奪われてしまいます。

次のノジマ相模原のキックオフはタッチバックとなり、BIG BLUEは自陣25ヤードから攻撃を開始。TE#40スタントン選手へのパスが続けて成功しダウンを更新すると、WR#86九里選手が一気に敵陣39ヤードまで進む26ヤードレシーブを見せます。敵陣39ヤードからのファーストダウンのプレー、QB#3クラフト選手はTE#87松岡選手にパスを投じますが、ノジマ相模原のDB三人との競り合いに。ここでボールが弾んだ飛び出たところを、WR#82白根選手がキャッチするとそのまま39ヤードを運んでTDとなります。K#19佐藤選手のTFPキックも決まり、17-20と再び3点差に追い上げます。

自陣31ヤードからのノジマ相模原の攻撃は、WR#85八木選手へのパスでダウンを更新すると、WR#23伊藤選手へのバスで敵陣に入ります。さらにRB#26森本選手選手が9ヤード進み、ダウンを更新しますが、次のRB#25東松選手へのスクリーンパスは、DB#25寺中選手が反応して、2ヤードのロスとしたところで、試合は最終4Qに入ります。敵陣33ヤードからの2ndダウンのパスは、ラッシュを受けてQB#6パランデック選手はパスを投げ捨てます。しかし次の3rdダウンでは、フリーになったWR#85八木選手に33ヤードバスが通りますが、DL#34ブルックス選手のラフィングザパサーの反則もあり、ノジマ相模原はゴール前1ヤードでファーストダウンを獲得します。この1ヤードを、RB#20デレク選手が飛び込み、TD。点差は17-27と再び2ポゼッション差に広がります。

続くBIG BLUEの攻撃では、RB#4鈴木選手が27ヤードキックオフを戻して自陣の34ヤードから攻撃開始。1stダウンでRB#21佐藤選手へパスが通ると、そのままサイドライン際を駆け上がり、さらに中央にカットバックをして敵陣34ヤードまでボールを運びます。しかし、反則で10ヤード罰退すると、4thダウン残り11ヤードでは、RB#43山口選手にパスが通りますが、ダウン更新には至らず攻守が交代します。この後、互いにパントを交換して再びノジマ相模原の攻撃となりますが、LB#35ガンボア選手がRB#20デレク選手をロスタックルで止めると、次はLB#5コグラン選手がブリッツからQBをサックで15ヤードの後退。さらに3rdダウンではDL#34ブルックス選手のラッシュから逃げたQB#6パランデック選手を、DL#95樫本選手が5ヤードのロスタックルに仕留めます。

4Q残り4分13秒からのBIG BLUEの攻撃は、WR#82白根選手へのパスでダウンを更新すると、QB#3クラフト選手のスクランブルでさらにダウンを更新して敵陣に入ります。ここでQB#7馬島選手に後退して、自らのランで9ヤード前進すると、ノジマ相模原のレイトヒットの反則でさらに15ヤード前進。ゴール前21ヤードでファーストダウンを獲得しますが、ここからのダウンを更新出来ずに、4thダウンで3ヤード残ります。ここで、まずは3点を獲得するために、K#19佐藤選手が登場。31ヤードのFGトライを狙いますが、スクリメージラインを割って入ってきたDB#22渡辺選手がキックをブロック。得点チャンスを失います。残り1分52秒からノジマ相模原の攻撃が始まりますが、目一杯時間を消費して、試合はそのまま17-27で終了となります。
 

17年振りの未勝利シーズンを次の糧に

色々理由はあったと思いますが、オフェンスが幾つかの得点チャンスをものに出来ずに無得点で攻守交代するシリーズが多く、スタッツ的には相手を上回っていたものの、効率の悪さから得点に及ばなかったことが悔やまれます。またノジマ相模原も、3TDのうち、2TDは守備のミスを突いて1プレーで獲得したTDだっただけに、ディフェンスとしても悔やまれる結果になりました。富士通戦で良いプレーが出た後だけに、今回の期待値も膨らみましたが、富士通戦同様、後半に相手が対応してきた時に十分に対応しきれない所が、今後の反省点でしょうか。

結果、2勝を挙げたノジマ相模原はAブロック2位となり、全敗のBIG BLUEはブロック4位で2020年シーズンを終わることになりました。全敗でのシーズン終了は、Xリーグ昇格2年目の、2003年シーズン以来17年振りの成績となります。勿論、試合数も異なりますし、対戦したチームの強度も2003年とは異なりますが、やはり悔しい結果であることは間違いありません。どのチームもコロナ禍で制限があるなか、少しずつ力を積み上げて今シーズンの試合に臨んでいるわけで、その部分に関しては来シーズンに向けて大いに反省材料になるでしょう。一方で、富士通戦のディフェンスやオフェンスであったり、若手選手やルーキー選手の活躍もあり、今後の底上げやプレーの厚みをさらに広げる素材も見えてきました。厳しい結果の中、そこから得たものをどのように来シーズンの飛躍に繋げるのかが、このオフシーズン最大の課題と言って良いでしょう。前回も、2003年の全敗シーズン、入替戦という体験から、チームや選手の意識が変わり、そこからは徐々に勝ち星を積み上げて現在のチームにまで成長しました。今回も、悔しい気持ちは忘れずに、そこからどうしたらよいのか、新しい「変革」を考える切っ掛けにして欲しいと思います。そこから、新しい次の「One BLUE」が生まれてくるはずです。
Go BIG BLUE! One BLUE!

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