あるOBの呟き- 第三節: vs パナソニックインパルス戦
2021/10/04

過去の対戦では、勝利した2試合は共にシーソーゲームを制しての勝利。従って、まずはディフェンスがどれだけ相手のオフェンスに対応して失点を防ぐかが重要になります。そして、点の取り合いとは言いつつも、決してチャンスは多くない事は予想されるため、ワンチャンスをいかに生かして得点に繋げるかがオフェンスの課題になります。特にオフェンスに関しては、ここまでQB#2政本選手のパッシング記録と、TE#40スタントン選手を筆頭にレシーバー陣の記録はリーグトップを占めていますが、それがプレーや試合の結果に繋がっていないジレンマを感じます。それら課題がこの試合でどれだけ解決出来るか、台風一過の晴天なれど一気に夏に戻ったような暑さの中、BIG BLUE K#19丸山選手のキックオフで試合が始まります。
術中に嵌まるディフエンス

続くBIG BLUEの攻撃は、WR#81松岡(拓)選手、RB#28伊藤(隆)選手へのパスと、RB#28伊藤(隆)選手のランが組み合わさり前進。リズム良く敵陣37ヤードでファーストダウンを更新します。途中QBがQB#7馬島選手に交代しますが、WR#82白根選手へのパスでダウンを更新。さらに自らのキープでボールを2ヤード進めると、再びQBはQB#2政本選手に交代。RB#47山中選手へのピッチで3ヤード進み、3rdダウン5ヤード、エンドゾーンまで10ヤードとなります。QB#2政本選手は、正面に走り込んできたWR#82白根選手へパスをヒット。白根選手はタックルを受けながらもエンドゾーンに倒れ込み、同点のTDレシーブを奪います。

さらに直後のBIG BLUEのオフェンスは、タッチバックで自陣25ヤードからの攻撃で始まりますが、QB#2政本選手とレシーバーとのタイミングが合わず、3回パスが失敗します。4thダウンとなり、K#19丸山選手がパントを蹴りますが、これをパナソニックがブロックするとボールは転がりエンドゾーンを割った為、パナソニックがセーフティを得ます。セーフティのため、BIG BLUE K#19丸山選手のキックオフでプレーを再開しますが、何かトラブルがあったのか、プレースキックではなくパントキックをしますが、これをWR#15桑田選手が大きくゴール前13ヤードまで戻します。ここからパナソニックは、WR#88木戸選手へのパスでゴール前2ヤードまで進み、さらに次のプレーではタイミングを計って右コーナーへのWR#2フィールズ選手に2ヤードTDパスが成功。7-23と点差が広がります。

しかし続くパナソニックの攻撃では、WR#14ブレナン選手へ48ヤードパスが成功し一気に敵陣に進むと、さらにランとパスでゴール前8ヤードまで進まれます。ここでDB#41森岡選手がQBサックで後退させますが、BIG BLUEにホールディングの反則があり取り消され、逆にパナソニックが4ヤード前進。ここから最後は、RB#33横田選手が3ヤードを飛び込みTDを奪います。この後、共にパントで後退した後のBIG BLUEの攻撃、QB#2政本選手が投じたパスが短く、それをDB#27辻選手がインターセプト。残り32秒から追加点を狙うパナソニックですが、BIG BLUEディフェンスも守り抜き、前半が終了します。
最後に一矢報いるが...

何とか反撃の切掛を掴みたいBIG BLUEは、続く攻撃シリーズ最初のプレーで、QB#2政本選手からWR#8スミス選手へピッチし、そこから奥へのロングパスを狙うトリックプレーを見せます。しかし、前節のオービック戦を見て対策を準備していたのか、激しいラッシュを受けて大きく後退。結果、このシリーズも4thダウンパントで終了します。フィールド中央からの攻撃権得たパナソニックは、RB#33横田選手のランで敵陣に入ると、WR#87西紋選手へのパスでダウンを更新。DL#34ブルックス選手、LB#35ガンボア選手のタックルで1ヤード押し戻すものの、3rdダウン11ヤードからのプレーでは、RB#5ミッチェル選手へのスクリーンパスが綺麗に決まると、そのまま40ヤードを独走しTDを奪われます。

続くBIG BLUEの攻撃は、RB#32遠藤選手のダウン更新のランの後、WR#8スミス選手へパスが成功。この時タックルをしたLB#31北島選手がターゲティングの反則となり、さらに15ヤード前進をしてファーストダウンとなります。次のプレーでターゲットを探すQB#2政本選手ですが、ここにDL#17モトゥ選手が襲いかかりボールをファンブルさせると、DL#92有村選手がリカバーしターンオーバーとなってしまいます。敵陣48ヤードで攻撃権を得たパナソニックは、WR#14ブレナン選手へのパスで9ヤード進むと、今度は右からラッシュするDL#34ブルックス選手と入れ替わるようにRB#26藤本選手がオフタックルを抜けると、オープンに抜けてDBのタックルもかわし、そのまま39ヤードを独走してTDとなります。

ここからの攻撃は、RB#21佐藤(航)選手のランでファーストダウンを更新すると、QB#7馬島選手のキープの後にQB#2政本選手に交代すると、今度はRB#32遠藤選手のランでダウン更新をしながら前進します。この後、ゴール前5ヤードまで前進するも、4thダウン3ヤード。ここでオフェンスはFGではなくギャンブルを選択。モーションをしてきたTE#40スタントン選手のリードブロックの後をRB#32遠藤選手が突進し、最後は体をねじり込み手を伸ばしてTDを奪います。この後のシリーズでパナソニックは、37ヤードFGをK#11佐伯(栄)選手が狙いますが、これはコースが反れて失敗。しかし、BIG BLUEのパント直後のプレーで、オフタックルを綺麗に開けられ、RB#42立川選手が78ヤードを独走してTDを奪われてします。これで17-65とさらに点差が開き、BIG BLUEはランプレーで時計を進めて試合終了となりました。
まずはプレー精度のアップを
苦しく厳しい試合が予想されましたが、結果はそれを上回るものでした。最終的に65失点をしたこの記録は、チームとしてはそれまでの最多失点記録である、2017年のジャパンXボウル(vs富士通)での「63失点」を上回る、チームワースト記録更新となってしまいました。許した9TDのうち、7TDは25ヤード以上を一気に奪われてのTDであり、ディフェンスとしての脆弱性を感じます。とは言っても、相手のプレー、特にオフエンスラインとの連携がピタリとはまり、ディフェンスとしても手の打ちようが無かったようにも感じるほど、パナソニックのプレーの完成度が高かった事も事実です。力で押だけで無く、横に去なす、誘い込んですれ違わせるような、一つ上のレベルに対応しないと、やはり上位チームと互角に対戦する事は難しい事を再認識しました。
ただ、後半活躍したRB#32遠藤選手は、RB#47山中選手に続くパワーラッシャーとしてこれからの活躍が期待出来ますし、RB#21佐藤選手、RB#28伊藤(隆)選手も平均3.5ヤード以上走っており、RB陣の層の厚みが実感出来ます。一方でレシーバー陣は、ターゲットが増えてチャンスの広がりが期待される一方で、パス成功率は試合毎に下がってきており、オフェンスとして再考が必要でしょう。特に次の富士通戦でも厳しいプレッシャーが予想されるだけに、大胆な改革が必要でしょう。リーグ戦後半に向けて課題が増えるばかりですが、それを解決したところに成長があり、結果が付いてくる事は言うまでもありません。だからこそ、今こそ「OneBLUE」を見せて欲しいと思います。
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