あるOBの呟き- 春季交流戦: vs 東京ガスクリエイターズ戦
2022/05/30

昨シーズンの東京ガスは、アメリカ人QBとWRのホットラインでオフェンス力が強化され、最終節までRICE BOWLトーナメント進出をかけて試合をしてきました。BIG BLUEとの最終戦の直前に終わった他チームの結果から、東京ガスは進出の可能性が消え、BIG BLUEもトーナメント進出には東京ガスに勝利することが必須条件となりましたが、東京ガスは高いモチベーションで試合を進め、最後までシーソーゲームの接戦となりました。今回は、新しいシーズン開幕となる春の試合のため、両チーム共に多くのメンバーが新人選手と交代し、昨年の対戦時とは状況は大きく異なっています。どちらのチームにとっても、秋のリーグ戦に向けて現状を確認する重要な試合になると思われます。
ホットラインが機能するオフェンス

続く東京ガスの攻撃では、この試合直前に発表されたイコールワン福岡SUNSから移籍したDL#99島野選手が登場。そのパワーで相手をパントに押さえます。次のBIG BLUEの攻撃では、RB#32遠藤(集)選手、RB#4鈴木(恵)選手のランプレーが続き敵陣に入るものの、そこからのパスが繋がらずパントで交代となります。次の東京ガスの攻撃も、DL#99島野選手のノーゲインタックルで4thダウンパントに追い込むと、BIG BLUEは敵陣45ヤードからファーストダウン開始となります。QB#2政本選手から、WR#84近江選手へのパスの後、TE#87松岡選手へのパスでダウンを更新して、ゴール前28ヤード迄進みます。続くプレーでは、フィールド中央のオープンスペースに走り込んだWR#84近江選手へパスが通ると、1本目と同じく直ぐさま反転してエンドゾーンに飛び込みTD。TFPキックは失敗しましたが、1Q終了時点で13-0とリードします。

2Q中盤での東京ガスの攻撃。ここからQB#16中井選手のパスが通り出し敵陣に入ると、BIG BLUEの反則もありさらに前進。ゴール前30ヤードで3rdダウン残り8ヤードの場面から、QB#16中井選手は、右からのDL#92草野選手のラッシュを受けて、大きく後ろに回り込みながら左サイドに走り出しターゲットを探します。しかし、一端スローイングを躊躇したところでDL#92草野選手にタックルを受けるとボールをファンブル。これをLB#6大滝選手が拾い上げてリターンをし、丁度フィールド中央からBIG BLUEの攻撃が始まります。

RB#21石川選手のキックオフは、リターナーのRB#26林選手がリードブロッカーを上手く使い、自陣34ヤードまで大きく戻します。QB#16中井選手のパスは失敗するものの、BIG BLUEのパスインターフェアの反則で敵陣に入ります。ここからリズムを取り戻した東京ガスは、BIG BLUEの反則にも助けられてレッドゾーンに入ります。QB#16中井選手からWR#89朴選手へパスが成功しますが、DB#24岸野選手、DB#11村井選手、DB#30藤崎選手と三人かがりでゴール前1ヤードでタックル。タイムアウトを使い切っている東京ガスは、急いでスパイクで時計を止めます。次のプレーでは、QB#16中井選手が右サイドのターゲットを探しますが見つからないと判断すると、すかさず左サイドにスクランブル。これをディフェンスが止めきれずTDを許してしまいます。この後のキックオフリターンで2Qが終了し、20-7で前半を折り返します。
新加入選手も活躍する後半

QBは、QB#7馬島選手が登場。WR#18井上選手へのパスで敵陣に入ると、RB#4鈴木(恵)選手のラン、WR#14遠藤(健)選手へのパスとテンポ良く前進して行きます。さらに、新人のRB#21石川選手のランでゴール前9ヤード、3rdダウン2ヤードが残ります。QB#7馬島選手は、スクランブルに出ながらも、WR#14遠藤(健)選手を見つけてパスを投げますが、これが逆リードとなり失敗。4thダウン2ヤードとなり、K#19丸山選手が登場すると、27ヤードFGを蹴り込み、このシリーズを完結します。

QBはQB#7馬島選手が登場すると、WR#83木村選手、TE#87松岡選手、TE#88三浦選手とパスを繋げていきますが、敵陣に入ったところでレシーバーとタイミングが合わず続けて失敗。4thダウンとなり、P#16近藤選手が登場し、再び滞空時間の長いパントで場内を沸かせます。エンドゾーンギリギリを狙ったパントキックは、残念ながらエンドゾーンに転がり込みタッチバックとなり、東京ガスの自陣20ヤードからの攻撃となります。東京ガスはQBがQB#18若林選手に交代。パスで活路を開こうとするものの、厳しいディフェンスに苦しみます。3rdダウンでは、スクランブルに出るQB#18若林選手を、DL#44福岡選手がロスタックルで止め、このシリーズもパントで終了します。

この後、互いにパントを交換した後の東京ガスの攻撃。QBにQB#16中井選手が戻ると、WR#25山下選手へのパス、RB#36成田選手のランでダウンを更新。さらにスクランブルでサイドラインに出たQB#16中井選手へのパーソナルファウルの反則でBIG BLUE陣内に攻め込まれます。4thダウン4ヤードからギャンブルでダウン更新を狙う東京ガスですがこれは失敗。BIG BLUEに攻撃権が移動しますが、RB#21石川選手が背後からタックルを受けてボールをファンブル。残り29秒で東京ガスが攻撃権を奪います。何とか一矢報いたい東京ガスは、パスでTDを狙いますが2回失敗し、3回目もダウン更新には足らず、最後のタイムアウトを取り4thダウンギャンブルで得点を狙います。最後の一投でTDを狙うQB#16中井選手ですが、ラッシュしてきたDL#99島野選手がタックルし試合終了となります。
まだまだ物足りない、伸び代はあるはず
QB#2政本選手がリードしたオフェンスは、1Qからテンポ良くプレーがつながり、WR#84近江選手への2本のTDパスは、画に描いたようなパスでした。QB#2政本選手のパス能力と、WR#84近江選手のキャッチング能力が、ベストな状態で組み合わさったと言えるようなプレーでした。また、春の試合という事で、新人選手や若手選手も積極的に起用されましたが、高いレシーバー能力が見られ、秋までの成長が楽しみな内容でした。ランプレーでは、ベテランのRB#4鈴木(恵)選手に、若手のRB#32遠藤(集)選手、RB#21石川選手と活躍し、2TDを奪った遠藤選手の当たり負けしないランプレーは、オフェンスプレーの軸の一つになったと言えます。後は、プレーの精度、特にパスではコミュニケーション不足の場面も見られた部分を、どれだけ秋までに修正していくかが課題と言えます。
ディフェンスでは、DL/LB/DB陣の活躍が多く見られた内容だったと言えます。ランディフェンスでは37回で85ヤードに押さえ、1回当たり2.7ヤードと3回でダウン更新を許さない内容は満足出来る内容だったと言えます。パスディフェンスでも、12回、80ヤードに押さえ、QBにプレッシャーを与え続けました。東京ガスQB#16中井選手は、ラン記録として8回、-27ヤードが記録されていますが、それだけパスラッシュが厳しかった証拠だと言えるでしょう。やはりDL#99島野選手のパスラッシュは威力があり、DL#34ブルックス選手とのコンビネーションが実現する秋のリーグ戦での活躍が大きく期待されます。
春の試合とはいえ、ベテラン選手は昨シーズンからの成長を、新加入選手は自分達をアピールできた試合だったと言えます。次戦の富士通戦は、しかしもっと厳しい状況での試合になる事は確実です。次の試合までの3週間で、更なる成長を積み重ねて、今回以上の内容の試合を見せて欲しいと思います。
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