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第44回パールボウル準決勝: 富士通フロンティアーズ戦の見所

2024/05/18

マイクフェアーHCを迎えシーズン開幕戦に臨んだBIG BLUE。今シーズンX1 Superに初昇格した富士フイルム海老名Minerva AFCを好守で圧倒し、55-3で勝利しました。快調なシーズンスタートをしたBIG BLUEですが、続く準決勝の対戦相手は昨シーズンのチャンピオンチームである富士通フロンティアーズ(以下、富士通)です。現在のX1 Super所属チームの中では、春・秋いずれの公式戦でも未だ勝ち星の無いチームであり、過去の対戦では僅差で競り負けた試合もありますが、近年の対戦では点差が開き力負けしている試合が続いています。今シーズンの富士通は、戦力の入れ替わりはあったものの、豊富な人材は揺るぎなく、初戦の東京ガスクリエイターズとの対戦も、若手・新人選手を多用しつつも31-10と危なげない試合運びをして勝利しています。

フェアーHC体制での初の公式戦を終えたBIG BLUEは、外から見える部分ではオフェンス・ディフェンスともに満足出来る内容の試合運びだったと言えます。さらに注目されるべきはスペシャルチームの活躍で、最初のタッチダウン(TD)後のキックオフでのボールリカバリーや、後半最初のシリーズが4thダウンパントで終わるところを相手のファンブルを見逃さずターンオーバーする等、チームのモメンタムを維持するキープレーになったと言えます。またディフェンスも、相手のファーストダウン更新を前後半一回ずつに抑えるなど、早速フェアーHC効果が現れていることを感じます。秋のリーグ戦に向けて、更にチーム力を最適化していく重要な試合になるでしょう。
 

オフェンスの見所

オフェンスの4/5をプレーしたQB#2政本選手は、パス成功32/39回(成功率82%)、360パッシングヤード、5TDと、ほぼ満点の内容でした。昨シーズンのチームレシービングヤードの40%近くを占めていた、糸川選手、スタントン選手が抜け、そのギャップが心配されましたが、WR#82白根選手へ精度の高いパスが通れば、昨シーズンから頭角を現しているWR#86熊井選手もそれに続く活躍をしました。また、パスを警戒して引き気味のディフェンスの相手に対しては、ランニングバック陣が遅れてパスコースに出るなど臨機応変な対応もあり、パスオフェンスに関しては成果の多かった試合だったと言えます。この試合では、それが強豪チームに対してどれだけ通用するのか、大きな試金石になるでしょう。

一方で、ランオフェンスに関しては課題が残ったと感じます。ラッシングヤードが100ヤードに届かず78ヤード止まりであった事は、やはり物足りないと感じます。QB#2政本選手が2回、QB#15平岡選手が1回のQBサックを受け、トータル27ヤードロスしていることもありますが、RBによるランプレーでもマイナスゲインのプレーもあり、この部分は対策が必要でしょう。今シーズン、オフェンスライン(OL)の半数が入れ替わり、新加入選手がまだ慣れていないことも要因としては考えられますが、RBがスクリメージラインを突破することに苦労する様子も伺え、この試合でどれだけ強力な富士通ディフェンスに対抗できるか注目されます。

前回の試合では、新加入のQB#15平岡選手が4Qに登場し、2シリーズプレーをしました。最初のシリーズでは、QBサックの洗礼を受け4thダウンギャンブルに失敗しましたが、2回目のシリーズではWR#86熊井選手へパスを通すと、最後はRB#32柴田選手へのハンドオフでTDを奪うなど、短い出場機会の間に凝縮したプレーを見せてくれました。更に試合後には、新加入QBのDimitri Sinodinos選手も発表され、今現在は3QB体勢が想定されています。加入直後のため試合への出場機会があるかは不明ですが、仮に出場機会があれば、カナダの大学出身でパスオフェンスに特化した「カナディアンフットボール」のパスプレーを、この試合で見る事が出来るかもしれません。BIG BLUEお得意のハイパーオフェンスが更に進化する切っ掛けになるか、注目される試合と言えます。
 

ディフェンスの見所

ディフェンスの記録では、ランでは26ヤード、パスでは42ヤード、合計68ヤードとほぼ相手の攻撃を封じたと言えるでしょう。前半では、ランで25ヤード、パスでは17ヤードと、ランディフェンスに課題も感じられましたが、ハーフタイムにアジャストしたのか、後半はランを1ヤードに押さえ、パスディフェンスでも25ヤードに押さえ、後半に向けてしっかりと対策出来ていたことが伺えます。パスディフェンスでは、DB#1中谷選手とDB#42村岸選手がインターセプトをしましたが、それ以外にも惜しいマッチアップが何回か有り、昨年以上に積極的なパスディフェンスが生まれている印象があります。リーグトップの富士通レシーバー陣とのマッチアップは厳しい事が予想されますが、積極的なプレーが好結果を生むか注目されます。

後半対応出来たとは言え、次の相手は強力なオフェンス力を擁する富士通です。昨年のリーグ戦では、序盤はRB#2ニクソン選手のランプレーが止められずディフェンスが崩されたところに、最後はTDパスでの失点が続き、前半だけで5TDを許す結果になりました。後半は1TDに押さえていることからも、止められない相手では無いことは確かであり、この試合では最初からこちらの土俵で勝負出来るような準備が要求されます。その為にも、ディフェンスの中心的存在のDL#99島野選手や若手のDL#91山岸選手、さらには前の試合で好プレーが目だったベテランDL#19植村選手らが、どれだけ富士通QBに迫れるかが見所になるでしょう。前の試合では、昨年同様フロントに4選手を配し、その両側あるいは中央をラインバッカー(LB)陣が埋める布陣になっています。前回は2回のQBサックが印象的でしたが、この試合でもビッグプレーで試合の流れをしっかりと掴めるか注目されます。

二つのインターセプトを見せたディフェンスバックス(DB)陣も、今回は厳しい対決が待っています。前の試合の富士通は、パスプレーの成功率は12/23で52%と低い値でした。8人のターゲットに投げ分けるなど、プレーの多彩さは変わりありませんが、シーズン最初の試合ということでまだまだ本調子では無い様子も伺えます。しかし、3週間のインターバルがあり、問題点の修正にも十分な時間が有りますから、この試合では従来の強力なパッシングオフェンスが予想されます。前の試合では、レシーバーとのマッチアップで優勢だったDB陣も、この試合では更に厳しいマンツーマンでの対決が予想されます。それを競り勝って勝利に繋げられるか、大きな見所と言えるでしょう。
 

試合の見所

昨年のリーグ戦では序盤から圧倒され、全く良いところを見せられずに試合が終わってしまいました。オフェンス、ディフェンス共に、ファーストシリーズの作り方が重要になる事は言うまでもありません。オフェンスに関しては、まずは得点に結びつけてシリーズを終わる事を目標にしたいところです。パスオフェンスでは、WR#82白根選手、WR#86熊井選手が活躍しましたが、QB#2政本選手とのピンポイントでのプレーが生かされており、この試合でもワイドレシーバー(WR)陣の更に成長したプレーが見所になります。ランプレーでは、RB#32柴田選手がタックルをはね除けるパワフルなプレーを見せており、今シーズンも元気なRB#4鈴木(恵)選手と共にベテラン選手の活躍が注目されます。一試合を経験してプレーコールにも慣れてきたであろう、オフェンスライン(OL)の特にルーキー選手の活躍も注目されます。富士通の強力なDLに対して、どれだけ対抗できるか、秋のリーグ戦に向けて貴重な挑戦機会になるでしょう。

ディフェンスは、前回好調だったランディフェンスが、今回どれだけ富士通のランオフェンスに対抗できるか注目されます。特にスクリメージラインを抜けた直後から一気に加速をしてダウン更新をする力を持つ富士通RBに対しては、どれだけ素早くDL/LB/DBが集まることが出来るかその集中力が試される試合とも言えます。豪快なQBサックを決めた、LB#45酒井選手の活躍に、この試合でも期待が高まります。DB陣は、スピードや技術で更に高度な対応が要求される、苦しいマッチアップが予想されます。高さでも勝負出来る、DB#13舟橋選手、DB#27田尾選手、DB#33藤田選手に、スピードで競り合うDB#24岸野選手、DB#25土窪選手等、それぞれの持ち味がどれだけ富士通WRに通用するかが見所の一つと言えます。春のシーズンという事も有りますが、前の試合の2Q中盤や後半に於いては、富士通オフェンスも攻めあぐねたシリーズが何度も見られており、十分に勝機が見える試合になるでしょう。

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