2024 第一節: オール三菱ライオンズ戦の見所
2024/08/25
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マイクフェアーHC率いる「新生BIG BLUE」の2024シーズンがいよいよ始まります。今シーズンからリーグ戦の対戦形式も刷新され、X1 Super 12チームが4チームずつのEast/Central/Westの3ディビジョンに分かれ、まずはディビジョン内チームとのリーグ戦(3試合)を行い、その後他ディビジョンチームとの対戦(3試合)を行います。その結果から、上位8チームがライスボウルトーナメントへ進出します。マイクHCのリーグ戦初戦の相手は、昨シーズンX1 Areaを勝ち抜き入替戦でも勝利して、1シーズンでX1 Superへ再昇格を果たしたオール三菱ライオンズ(以下、オール三菱)になります。
オール三菱は、春のパールボウルトーナメントでノジマ相模原ライズ、OrientalBioシルバースターと対戦。どちらも点差がついた内容となりましたが、開幕までにリクルーティングを進め、今シーズンはオフェンスでQB#5ハサン選手、RB#12ジョーンズ選手二人の外国人選手を補強しています。二人ともUSC(南カリフォルニア大学)出身で、米国カレッジフットボールのトップチームでの経験と実績には注意が必要です。この二人に限らず、このオフシーズンにはWRには12名の選手が登録され、オフェンスユニットにはディフェンスユニットを10名以上上まわる35名が登録されていることからも、オフェンス力の充実に力を入れた様子が伺えます。前回の対戦では、当時のルーキーQB#5ギブス選手のパスとランに翻弄されて苦労した経験があるだけに、今回の対戦も注意が必要と思われます。
オフェンスの見所
オールジャパンチームのQBとして、Dream Japan Bowl 2024で初勝利に貢献するなど、日本のトップQBに成長したQB#2政本選手。今シーズンもQB#2政本選手のパッシングオフェンスを軸に、充実してきたRB陣をどの様に活用して、BIG BLUEのハイパーオフェンスを成長させていくか注目されます。マイクHCは、NFL/CFL時代はディフェンス側のコーチとして活躍しましたが、それは対戦相手のオフェンスチームも研究してきたとも言え、その知見がオフェンスのプレーにどの様に生かされていくか、この初戦の内容が注目されます。その中でも、今シーズン加入したカナダのマギル大学出身QB#17シノディノス選手のプレーは、この試合の中でも特に注目されます。パスオフェンスが重視されるカナダ式フットボール経験者だけに、QB#2政本選手以上にスリリングなパスオフェンスが期待されます。またスクランブル能力にも秀でていて、それはこの試合の見所になるでしょう。
そのQBを支えるOLユニットは、昨シーズンから4名が退団し5名のルーキーが加入し大きく若返りました。春の試合ではチーム加入後まだ時間が短く、そのプレーにはぎこちなさも多く見られましたが、OL最年長となるOL#71永山選手を中心にまとまりが生まれ、プレーの精度とスピードも向上しています。その中でも、ランプレーでどれだけ相手DL/LBとの対決に勝り地上戦を制することが出来るか、隠れた試合の見所と言えるでしょう。そのランプレーでは、昨シーズンの初戦で怪我をし不本意なシーズンとなったRB#21平松選手の活躍に注目です。一見細身の体型ながらも、強い体幹で当たり負けしないパワーのあるプレーは春から健在。一度スクリメージラインを突破すれば、その後のロングゲインも大いに期待出来る走力に注目です。
レシーバー陣では、TE#40スタントン選手の引退に伴い、どれだけ彼の抜けた穴を埋めることが出来るかが最初の課題になります。TEユニットには、頭角を現しつつあるTE#88三浦選手やTE#89戸澤選手、ベテランのTE#87細谷選手、そしてルーキーのTE#81鞍谷選手の4人が入ります。TEの場合レシーブ力だでなく、オフェンスラインの一員としてのブロッキングも重要な仕事の一つで、その部分でも彼らの活躍に注目したいところです。WRでは新加入選手はいませんが、WR#18井上選手、WR#83天田選手、WR#86熊井選手ら若手選手の活躍が昨シーズンから見られるようになり、この初戦での更なる成長に期待したいところです。この試合は、これまでとは変わる新オフェンスシステムの初試合となるため、QBとレシーバー陣とのタイミングがこの初戦までにどれだけ馴染んでくるかが勝利への鍵になります。昨シーズンから更に成長し、今シーズンの「THE BIG BLUE OFFENSE」が生まれることが、この試合最大の見所になるでしょう。
ディフェンスの見所
昨シーズン改善が見られたとはいえ、上位チームと互角の試合に持ち込むためには、まだまだ成長が必要なBIG BLUEディフェンス。そのディフェンスの要として今シーズンの活躍が期待されるのが、DL#99島野選手です。加入初年度からその高い能力で活躍しましたが、2年目の昨シーズンはディフェンスだけでなく精神的支柱としてチームを鼓舞し、厳しい状況の展開でも競り負けない強さを見せてくれました。3年目となる今シーズンは、更なるパワーアップが期待されます。さらにDLユニットには二名の有望選手も加わり、DLユニットとしての厚みが増す事で、昨シーズン以上に積極的なプレーが期待出来ます。
DBユニットには、昨シーズン活躍したDB#37スチュワート選手に加えて、DB#3ダラペ選手が新加入しました。先ず目立つのは、DL#99島野選手と同じく192cmのチーム1の長身で、近年増えてきた長身のレシーバーとの高い位置での空中戦が見所になるでしょう。またDB#3ダラペ選手は、昨年開催されたJapan U.S. Dream Bowl 2023にアイビーリーグ選抜の一員(当時はブラウン大学在学)として来日しており、すでに日本のトップレシーバーとの対戦経験があることも、この初戦からの活躍が期待される理由の1つになります。スチュワート選手、ダラペ選手の二人に深い位置での守りを託せる分、残りのDB/LBでその間のスペースの守りを厚くすることが出来、よりディフェンスに厚みが生まれます。
LBユニットには、昨シーズンはDB登録だったLB#23玉川選手とLB#27田尾選手が入り、スピードとパワーが増したユニットになりました。近年のオフェンスは、パス中心のオフェンスに変わりつつあるとともに、力のあるRB選手も併用し、ラン・パスの選択肢を増やしたオフェンスを展開し、ディフェンスの対策がますます難しくなってきています。それ故、DBと言えども前に上がりラン対策に積極的に参加する場合もあれば、LBがパスディフェンスに参加する機会も増え、DB/LBに要求される能力の垣根は無くなりつつあるとも言えます。プロの世界で長くディフェンスユニットのコーチとして活躍してきたマイクHCの手腕が、こういう部分にも生かされて今シーズンに大きな成果として結実することが期待されます。
試合の見所
2年前の対戦では、このシーズンに加入したQB#5ギブス選手のQBキープで先制TDを許しますが、QB#2政本選手がWR#84近江選手へTDパスを通して同点に追いつきます。その後オール三菱が逆転するとBIG BLUEも同点に追いつくシーソーゲームの展開が3Q序盤まで続く混戦となりました。最後はBIG BLUEオフェンスが突き放して何とか勝利しましたが、今回もオール三菱はオフェンス力を強化しているため油断できません。前回の対戦では、相手QBのランプレーが止まらず苦労しましたが、今回もまずはQBをパスポケットに封じ込めて相手の選択肢を狭め、ディフェンスとして有利に試合を進められるかどうかが、まずは最初の課題になるでしょう。春の試合には出場していなかったQBだけに、そのプレーに関しては未知数ですが、まずはディフェンスユニットの奮起が期待される試合になります。
オフェンスでは、昨シーズンに比べてRBユニットの底上げが出来ていることは確実で、まずはランプレーでどれだけ相手ディフェンスを翻弄できるか注目されます。一方で、昨シーズンのチーム#1/#2レシーバーが今年は不在となり、パスオフェンスではその穴をどの様に埋めていくかが大きな課題になります。今シーズンのWRユニットのメンバーは、全員実績のある選手なのでその点に不安はありませんが、新しいQB、新しいオフェンスゲームプランにどれだけ早く馴染み、実戦で確実に結果を出す事が勝利への絶対条件になります。またQB#2政本選手にとっても、これまで慣れ親しんだオフェンスシステムからマイクHCの元で新しいオフェンスシステムに変わるため、この試合は結果を出す重要な試金石になるでしょう。それ故、オフェンスのプレーからは目が離せません。新しいチーム体制になって最初の試合だけに、いろいろと不具合も生まれるでしょう。しかし、そういう場面であっても試合の中で臨機応変に対応し次のプレーへと繋げていける、したたかな粘り強さがこの試合発揮できるかどうかが、この試合だけでなく今シーズンの勝利に繋がるでしょう。
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