2024 第五節: 富士フイルム海老名Minerva AFC戦の見所
2024/10/20
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2024リーグ戦も4試合が終わり、現在2勝2敗と出入りの大きい結果の今シーズンのBIG BLUE。X1 Super 12チームの上位8チームが進むことが出来る、ライスボウルトーナメントへは、今の所ギリギリ8位の位置にいますが、残り2試合の結果次第では圏外になる可能性もあり、厳しいリーグ戦が続きます。前節SEKISUIチャレンジャース(以下、SEKISUI)戦からの巻き返しを狙う第五節の対戦相手は、春のパールボウル予選でも対戦した富士フイルム海老名Minerva AFC(以下、富士フイルム海老名)です。昨シーズンX1 Areaから入替戦を勝ち抜き、今季初のX1 Super昇格を勝ち取りましたが、リーグ戦では厳しい試合が続いており、リーグ戦初勝利を目指してこの試合に臨んできます。春の試合では55-3と完勝しましたが、その後戦力を補強してチーム力を増強し、またここまでの試合経験も蓄積しており、前回の試合よりは激しい試合内容になることは確実です。
春の対戦では、序盤からBIG BLUEオフェンスが炸裂。特に昇格直後でまだX1 Superのスピード感に慣れていないこともあってか、QB#2政本選手から5TDパスが成功。さらには、RB#20石川選手、RB#6柴田選手もTDランを奪い、7TD/2FGで55得点を獲得する攻勢でした。ディフェンスも、序盤にFGの3点を許したものの、以降はQBへのラッシュが効果的に機能し、ランで26ヤード、パスで42ヤード、オフェンス獲得ヤードを68ヤードに抑える活躍でした。得点だけ見れば十分な内容ですが、オフェンスでは3QBサックを許す甘さも見られました。リーグ戦では、オフェンスシステムの確立に苦しむ様子が伺える今シーズンのBIG BLUEだけに、この試合でどれだけ再起できるか注目されます。ディフェンスにしても、春の試合ではパワーで押し切る事が出来ましたが、リーグ戦ではそこに正確さとテクニックが加わらないとオフェンスを止めることは出来ません。どれだけ緻密なプレーに徹することが出来るかがこの試合の課題になるでしょう。
オフェンスの見所
ここまでの4試合、オフェンスシリーズでTDを奪った2試合には勝利しているものの、オフェンス以外でのTDしか奪えなかった2試合は落としており、まずはオープニングドライブでTDを奪えるかどうかがこの試合の流れを作る分岐点になりそうです。またここまでの4試合で、BIG BLUEの総得点は68点に対して、総失点は75点とマイナスの状態です。どちらもX1 Super 12チーム中8位の成績であり、現在の順位も納得出来る結果と言えます。昨シーズンまでのBIG BLUEは、オフェンス力ではトップクラスに入る得点力がありながらも、ディフェンスでの失点も多くそれが課題の一つでした。それでも、総得点が総失点を下回ることはなく、良くも悪くも「オフェンス優勢」なチームスタイルが今年は見られないことが今シーズンの課題と言えます。その殻を破るプレーが生まれるかが、先ずはこの試合の見所になります。
この試合も先発が予想されるQB#17シノディノス選手は、X1 Superの4試合を経験してかなりXリーグスタイル(NCAAスタイル)のフットボールに慣れてきた印象を受けます。惜しむらくは、まだレシーバー陣とのコミュニケーション不足が伺える光景も見られ、特にプレーが崩れた場面ではパスに拘る余りにターゲット選択に迷いが感じるパスがあるように思われます。レシーバー側としても、厳しいDBのマークが付く中、最後にどの位置にボールを落として貰えればボールに対して反応できるか、その閾値の共有がどこまで進みDBとのマッチアップに勝つ事が出来るかが見所になるでしょう。特に富士フイルム海老名には、BIG BLUE OBでもあるDB#4茂木選手、DB#24内田選手がパスカバーに参加しており、よく知るレシーバー陣とのマッチアップも見所の一つになるでしょう。
オフェンスとしては、上向きつつあったランオフェンスがこの試合での課題になるでしょう。4試合でのラン獲得ヤードは178ヤード、1試合当たり45ヤードと物足りない結果が続いています。ゴール前のダイブで2TDを奪いランプレーが多かった印象のあるオービック戦でも、獲得ヤードは52ヤードに止まっています。昨シーズン初戦で怪我を負い、ほぼリーグ戦を棒に振ったRB#21平松選手は、ここに来てOLとのタイミングも合いだしスクリメージラインを越えてくるプレーも増えて来ています。一旦スクリメージラインを抜ければ、得意なカットバックでヤードを伸ばす能力があるだけに、この試合での活躍には期待したいところです。また、ベテランのRB#4鈴木(恵)選手とRB#6柴田選手は、プレー数は少ないものの、ここぞという場面での活躍が印象に残るプレーを見せており、この試合でもベテランらしい燻し銀のプレーに期待したいところです。
ディフェンスの見所
SEKISUI戦でのディフェンスは、強力なBIG BLUE DL陣のラッシュが上手くいなされていたような印象を受けます。SEKISUI OL陣が上手かったという事とともに、QBも自分が必要な間合いを理解していて、見た目は厳しい状況でもその間合いがあるうちは余裕を持ってターゲットを探してパスを通していたように感じます。そのため、ラッシュをしてQBのパスを邪魔するはずが、左右に振り分けられてしまい逆にQBの前の視界は広くなり、さらにパスカバーが厳しければ自ら走り出す余地にもなり、かなりの距離の獲得を許してしまう場面が何度も見られました。「スパイ」と呼ばれる、ラッシュせずにスクリメージライン付近に残り対応する遊軍的な選手の活用や、LB陣との更なるコンビネーションの活用など、より多彩なプレーが要求されるでしょう。
先発が予想されるQB#12鈴木選手による、パッシング中心のプランが予想される富士フイルム海老名のオフェンス。ここまでの試合内容を見ると、多数のレシーバーに投げ分けるスタイルが予想されます。BIG BLUE DB陣としては、確実にレシーバーをマークし競り勝つ精度の高いプレーが見せ所になります。また、プレー経験豊富なRB#0アキラ選手へのパスも何度か登場しており、時間差でのパスターゲット対策にも注意が必要です。ただ、ここまでの試合を観る限りでは、QB#12鈴木選手からのパスは、ファーストターゲットへ優先して投げている印象があり、DB陣としてはパスカバーだけでなくインターセプトも含めた積極的なプレーが期待出来ます。春の試合でも、DB#1中谷選手とDB#32村岸選手がパスインターセプトを記録していますが、それ以上のビッグプレーが生まれるか見所になります。
ここまで75失点をしているBIG BLUEディフェンスですが、その中にはセーフティやターンオーバーからのリターンTD等もあり、実質的なディフェンスの失点は57失点となります。1試合平均14失点となり、決して悪い数字では無いと思いますが、トーナメントで上位進出を狙うのであればやはり一桁台に押さえたいところです。春の試合ではFGの3失点でしたが、この試合ではさらなる結果を出せるかが見所になります。その為には、秋から加入したRB#0アキラ選手対策が、ラン・パス共に一つ鍵になるでしょう。X1 Superの他チームでの経験もあり、過去BIG BLUEとの対戦経験もあるだけに、富士フイルム海老名オフェンスの核の一つと言えます。その核の一つをどの様に攻略するかが、BIG BLUEディフェンスプレーの大きな見所の一つになる事は間違いありません。
試合の見所
リーグ戦も残り2試合となり、厳しい順位にいるBIG BLUEとしては、ここからは必勝の状態の試合が続きます。また、勝ち点で並んだ場合得失点差により順位が決まるため、点差に関しても意識する必要が有ります。先ずは勝利を目指すことは言うまでもありませんが、そこからどれだけ点差をつける事が出来るかが、勝利と同様に重要な目標となります。ただし、得点を得ることだけに意識が集中して、プレーが雑になっては意味が無いことも言うまでもありません。オフェンスがプレーに集中すると共に、ディフェンスはどれだけ速やかに攻撃権をオフェンスに渡すことが出来るか、確実に4回で相手のプレーを押さえる堅実性が一番重要でしょう。その上でチャンスがあれば、インターセプト、ターンオーバー、セーフティ等、ディフェンスも積極的に得点に絡むプレーが生まれるかが見所になるでしょう。さらに言えば、キックリターン、パントリターンでも貪欲にエンドゾーンを目指すプレーが期待されます。DB#37スチュワート選手のキックオフリターンTDが三度実現するか注目されます。実は、キックオフリターンTDがでた試合は、今の所どちらも落としているわけですが、それをジンクスにしないためにも、プレーと結果で証明して欲しいところです。
今シーズン、BIG BLUEはマイクHCを迎えチーム体制が大きく変わったシーズンになりましたが、他チームも様々な準備や施策を進めて変革しており、例年になくリーグ戦は混戦が続いています。ある意味「戦国時代」とも言える状態の中、勝ち残り勝ち上がるためには戦力の充実は言うまでもありませんが、最後に決めてとなるのはやはり気持ちの勝負、「勝利」に対してのチームとしての意志の強さとまとまりと言えるでしょう。そして、それがチームスローガンでもある「One BLUE」そのものだと思います。この試合では、是非その「One BLUE」の神髄を見せて欲しいと思います。
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