第45回PB一回戦: オービックシーガルズ戦の見所
2025/04/27
試合観戦には、お得な試合チケット特典のある「One BLUE CLUB」に、是非ご入会ください。
いよいよ2025シーズンが、第45回パールボウルとともに始まります。マイクヘッドーチ(HC) 2年目のシーズン開幕の相手は、昨シーズンのリーグ戦第三節で接戦を制して7年振りの勝利を勝ち取った、オービックシーガルズ(以下、オービック)との対戦です。オービックとはリーグ戦で10回対戦し、2勝8敗と厳しい成績ながらも勝ち星もあげています。春のパールボウルでは、トーナメント戦では5戦5敗。さらにパールボウル決勝戦では3回対戦していますがこちらも3戦3敗と、春の試合では勝ち星がありません。今回のオービックは、昨シーズンの雪辱もあり、シーズン開幕直後とは言え、これまで以上に勝ちにこだわる試合展開が予想されます。
オービックオフェンスでは、QBのクルカ選手とRBでオフェンスの要でもあった李選手(※コーチ就任)が引退。ディフェンスでも、米国カレッジ出身の菅野選手が退団する(※法政大学コーチ就任)等、オフェンス・ディフェンスともに昨シーズンからの変化は大きいと言えます。ただもともと厚い選手層を誇り、かつ例年優秀な新人選手・移籍選手の加入も多く、戦力的には昨シーズンと同等以上と言えるでしょう。その中で、昨年の勝ちきったイメージをどこまで膨らませて、最後まで粘り強いプレーが続けられるかがBIG BLUE勝利の鍵になるでしょう。それは、昨シーズン思うような試合運びが出来なかったチームとしての、今年最初の課題とも言えます。オフェンスはQB#2政本選手を中心としたラン&シュートの切れ味、ディフェンスはチームの精神的支柱でもあるDL#99島野選手の気迫が、どれだけ相手を凌駕するかが見所になるでしょう。
オフェンスの見所
今シーズンもベテランQB#2政本選手を中心としたハイパーオフェンスが期待されるBIG BLUEオフェンス。RB/TE/WRの各ユニットも、ほぼ昨年のメンバーが残留しコンビネーションに不安はありません。しかし昨年も同様の布陣でありましたが、オフェンスシリーズのリズムが上手く作れず、効果的なプレーが展開出来なかったように感じられました。オフェンスコーチが、それまでのクラフトHCからマイクHCに変わり、ゲームプランの変化に上手く対応しきれなかったことが原因と想像されますが、1年間の経験知を今シーズンはどれだけオフェンスゲームプランに生かしてプレーの完遂力が高められるかが、この試合での課題になるでしょう。
昨年の試合では、双方共にランプレーは低調な一方、パスオフェンスではそれなりにヤードを獲得し得点に繋がっています。BIG BLUEのランオフェンスは、オービックの17回/26ヤードを上まわる、25回/52ヤードを獲得していますが、やはり物足りなさを感じます。ただし、獲得した3TDのうち2回はランプレー(RB#28加藤選手、QB#2政本選手)で1ヤードを押し込んでおり、こういうパワープレーはこれまでのBIG BLUEオフェンスでは余り見られなかったプレーです。昨シーズンは4thダウンギャンブルや、ショートヤードの更新等、いざというときの決め手のプレーに欠けチャンスを逃していたように感じられます。秋のリーグ戦では試合の行方を左右するであろう、こういった微妙なプレーをどれだけ確実に実行出来るか、先ずはこの春の試合が注目されます。
見所となる新人選手では、ランニングバック陣レシーバー陣ともに有望選手の加入が予定され、この試合への出場機会があれば活躍が期待されます。得点の鍵となるのは、やはりパスオフェンスであり、昨年同様厳しいオービックディフェンスのラッシュの中、どれだけターゲットにパスを決められるかが勝利への鍵になります。どのレシーバーも重要なターゲットですが、WR#83天田選手、WR#86熊井選手、さらにはTE#88三浦選手、TE#89戸澤選手ら若手ながらもこれまで経験を蓄積して結果を出してきている選手達の活躍に注目です。オフェンスとしては、いかに自分達のリズムを造り守りつつ攻撃の流れを切らずにエンドゾーンまでボールを運ぶことが出来るか、今シーズンのオフェンススタイルを確立する重要な試合になるでしょう。
ディフェンスの見所
昨年の試合ではDL陣の厳しいプレッシャーに、LB陣の素早いランサポートが功を奏し、スタッツではオービックを上まわったBIG BLUEディフェンス。今シーズンも、DL#99島野選手、LB#57寺林選手、DB#1中谷選手らベテランを核にして、どれだけ効果的にディフェンスを展開出来るか注目されます。特に昨シーズンの試合では、エースRBだった李選手はプレーしなかったものの、強力なオービックRB陣を17回/26ヤード(平均1.5ヤード)に押さえ、ランオフェンスを機能させなかったことが勝利の要因の一つでした。一方でパスディフェンスでは、17回/206ヤード(平均12.1ヤード)とまだまだ課題が感じられます。特に相手に許した2本のTDは、いずれもWR#18渡邊ジャマール選手へのヒットであり、さらには高さで勝負出来るTE#85 Huff選手は、今シーズンも要注意です。
今シーズンのオービックオフェンスは、複数のQBが退団しており、まずはQB#15小林選手を中心にオフェンスが組み立てられると予想されます。対するレシーバー陣も、どの選手も国内トップクラスの能力を持っており、昨年以上に厳しいパスディフェンスが想定されます。安定感のあるOL陣をどの様に切り崩してQBへプレッシャーを掛けるか、序盤の鬩ぎ合いが見所になるでしょう。また、レシーバー全員がロングターゲット、TDターゲットと言って良いオービックTE/WR陣とは、さらに厳しいマッチアップがDB陣には求められます。慣れない天然芝のグランドという条件はありますが、まずはスピードで負けないこと、そして球際での一瞬の勝負に競り勝つところ、いずれも勝負を決める、大きな見所になるでしょう。
国内でも人気チームの一つであるオービックは、毎年ビッグネームの新人、隠れた逸材が集まることでも知られています。この試合でも、そういった新人選手のプレーが予想されますが、情報の少ない相手であっても冷静に対応出来る能力をBIG BLUEディフェンスには見せて欲しいと思います。特にLB陣に於いては、新規加入選手が最も多くチーム内競争が一番厳しいユニットになっています。この試合を通して、ディフェンスの要とも言うべきLBユニットがどれだけ覚醒するか、試合の見所の一つになるでしょう。
試合の見所
昨シーズンの対戦で勝因となる要素は色々ありましたが、大きなものの一つがオープニングドライブをテンポ良く進めて先制のTDを奪ったことでしょう。4QにBIG BLUEの反撃が始まり、2TD/1FGを追加しますが、やはりこの先制TDの7点の存在は大きかったと言えます。この試合でも、オープニングドライブの進め方が最も重要な要素になる事は間違いありません。オービックディフェンスとしても、かなりアグレッシブなディフェンスを最初から投入することが予想されます。それを上まわる、機動力溢れるオフェンスシリーズを最初に展開出来るかどうかが、まずは試合の見所であり勝利へのファーストステップになります。
ディフェンスに関しては、やはり相手のランプレーをどれだけ止めることが出来るかが最大の要因になるでしょう。昨年レベルの結果を出せれば問題ありませんが、オービックも対策を準備してくることは当然予想されます。特に昨シーズンのリーグ戦では、中央に集まりすぎると左右オープンに展開され、それに対応すると再び中を突かれるという、悪循環を中々断ちきる事が出来ませんでした。相手の半歩先、一歩先に出る素早い読みと、LB陣による厚い布陣を常に維持出来るかが勝負の分かれ目になるでしょう。ランプレー対策に自信が付けば、パスディフェンスにも集中出来るわけで、ディフェンスユニットとしてどれだけ有機的な動きが出来るか、シーズン最初の試合ですが何か手応えを得たい試合です。
そして、昨年の試合の最大の見せ場は、なんと言ってもK#11福岡(勇)選手のサヨナラ43ヤードFGである事は言うまでもありません。今回もあのような劇的な場面が生まれるかどうかは分かりませんが、FGの機会が何度か生まれることは確実です。昨年はやや不本意な結果だっただけに、K#11福岡(勇)選手には今シーズンを大いに期待させるキックプレーをこの試合で是非見せて欲しいと思います。
- 2025年4月(1)
- 2025年3月(3)
- 2025年2月(1)
- 2025年1月(1)
- 2024年12月(2)
- 2024年11月(6)
- 2024年10月(6)
- 2024年9月(5)
- 2024年8月(2)
- 2024年7月(4)
- 2024年6月(1)
- 2024年5月(5)
- 2024年4月(4)
- 2024年3月(2)
- 2024年2月(4)
- 2024年1月(2)
- 2023年12月(5)
- 2023年11月(7)
- 2023年10月(10)
- 2023年9月(9)
- 2023年8月(3)
- 2023年7月(4)
- 2023年6月(2)
- 2023年5月(5)
- 2023年4月(4)
- 2023年3月(2)
- 2023年2月(4)
- 2023年1月(3)
- 2022年12月(2)
- 2022年11月(7)
- 2022年10月(6)
- 2022年9月(7)
- 2022年8月(3)
- 2022年7月(5)
- 2022年6月(4)
- 2022年5月(6)
- 2022年4月(3)
- 2022年3月(2)
- 2022年2月(1)
- 2022年1月(1)
- 2021年12月(5)
- 2021年11月(8)
- 2021年10月(6)
- 2021年9月(6)
- 2021年8月(4)
- 2021年7月(2)
- 2021年6月(1)
- 2021年5月(1)
- 2021年4月(7)
- 2021年3月(3)
- 2021年2月(1)
- 2021年1月(2)
- 2020年12月(3)
- 2020年11月(7)
- 2020年10月(9)
- 2020年9月(2)
- 2020年8月(7)
- 2020年7月(6)
- 2020年6月(3)
- 2020年5月(3)
- 2020年4月(4)
- 2020年3月(7)
- 2020年2月(4)
- 2020年1月(1)
- 2019年12月(2)
- 2019年11月(4)
- 2019年10月(5)
- 2019年9月(7)
- 2019年8月(2)
- 2019年7月(2)
- 2019年6月(9)
- 2019年5月(4)
- 2019年4月(3)
- 2019年3月(3)
- 2019年2月(1)
- 2019年1月(1)
- 2018年12月(3)
- 2018年11月(5)
- 2018年10月(5)
- 2018年9月(7)
- 2018年8月(6)
- 2018年7月(2)
- 2018年6月(9)
- 2018年5月(3)
- 2018年4月(4)
- 2018年3月(4)
- 2018年2月(3)
- 2018年1月(2)
- 2017年12月(7)
- 2017年11月(10)
- 2017年10月(13)
- 2017年9月(12)
- 2017年8月(10)
- 2017年7月(3)
- 2017年6月(16)
- 2017年5月(12)
- 2017年4月(12)
- 2017年3月(8)
- 2017年2月(4)
- 2017年1月(4)
- 2016年12月(2)
- 2016年11月(7)
- 2016年10月(8)
- 2016年9月(7)
- 2016年8月(4)
- 2016年7月(4)
- 2016年6月(5)
- 2016年5月(12)
- 2016年4月(10)
- 2016年3月(4)
- 2016年2月(5)
- 2016年1月(3)
- 2015年12月(1)
- 2015年11月(6)
- 2015年10月(7)
- 2015年9月(8)
- 2015年8月(4)
- 2015年7月(8)
- 2015年6月(2)
- 2015年5月(4)
- 2015年4月(8)
- 2015年3月(2)
- 2015年2月(4)
- 2015年1月(5)
- 2014年12月(13)
- 2014年11月(9)
- 2014年10月(6)
- 2014年9月(8)
- 2014年8月(6)
- 2014年7月(3)
- 2014年6月(5)
- 2014年5月(7)
- 2014年4月(4)
- 2014年3月(6)
- 2014年2月(2)
- 2014年1月(3)
- 2013年12月(5)
- 2013年11月(8)
- 2013年10月(10)
- 2013年9月(7)
- 2013年8月(3)
- 2013年7月(3)
- 2013年6月(4)
- 2013年5月(4)
- 2013年4月(6)
- 2013年3月(4)
- 2013年2月(2)
- 2013年1月(3)
- 2012年12月(6)
- 2012年11月(5)
- 2012年10月(11)
- 2012年9月(8)
- 2012年8月(10)
- 2012年7月(4)
- 2012年6月(4)
- 2012年5月(10)
- 2012年4月(4)
- 2012年3月(2)
- 2012年2月(3)
- 2012年1月(5)
- 2011年12月(3)
- 2011年11月(9)
- 2011年10月(11)
- 2011年9月(12)
- 2011年8月(4)
- 2011年7月(4)
- 2011年6月(11)
- 2011年5月(4)
- 2011年4月(2)
- 2011年3月(2)
- 2011年2月(7)
- 2011年1月(3)
- 2010年12月(4)
- 2010年11月(6)
- 2010年10月(6)
- 2010年9月(8)
- 2010年8月(3)
- 2010年7月(1)
- 2010年6月(3)
- 2010年5月(3)
- 2010年4月(4)
- 2010年3月(2)
- 2010年2月(1)
- 2009年12月(2)
- 2009年11月(5)
- 2009年10月(7)
- 2009年9月(4)
- 2009年8月(2)
- 2009年7月(3)
- 2009年6月(3)
- 2009年5月(3)
- 2009年4月(4)
- 2009年3月(4)
- 2009年2月(3)
- 2008年11月(1)
- 2008年10月(2)
- 2008年9月(2)
- 2008年6月(1)
- 2008年5月(1)
- 2008年4月(1)
- 2007年11月(1)
- 2007年10月(2)
- 2007年9月(2)
- 2007年5月(2)
- 2006年11月(1)
- 2006年10月(3)
- 2006年9月(1)
- 2006年5月(2)
- 2006年1月(1)
- 2005年11月(1)
- 2005年10月(2)
- 2005年9月(2)
- 2005年5月(1)
- 2005年4月(1)
- 2005年1月(1)
