2nd Stage・富士ゼロックスミネルヴァAFC戦の見所
2011/11/01
富士ゼロックスは、2007年にXリーグへ昇格しましたが、これまで厳しいシーズンが続いています。Xリーグ初勝利は2009年に対オール東京ガス戦に勝利した試合のみで、それ以外では勝ち星のないシーズンが続いています。BigBlueとは、リーグ戦で2回対戦(47-0@2007年、28-6@2010年)し、いずれもBigBlueが勝利を納めています。今シーズンも全敗で1st Stageを終了しましたが、最終戦では明治安田とタイブレーク(延長戦)を演じ、ブルザイズ東京戦でも終盤TDを上げて3点差まで食い下がる接戦をみせ、力を付けていることを証明したシーズンだったと言えます。
オフェンスの見所
前節のオール東京ガス戦では、ラン:224ヤード、パス:224ヤードと、丁度半分半分のプレーとなったオフェンスチーム。1QファーストシリーズでのTD、毎Qでの得点(TD)と、今シーズンの試合の中ではベストと言っても良い内容でした。獲得距離では、ラン・パス半々ですが、プレー数で考えると、ラン:41プレー、パス:17プレー(成功11プレー)と、7:3でランプレーが多く、この数字からも力で相手ディフェンスを押さえていたことが伺えます。
パスプレーでは、WR#17小川選手、WR#18高木選手、RB#24中野選手、TE#31松浦選手がターゲットになりましたが、このうち小川選手が5回/120ヤード/2TD、高木選手が4回/88ヤード/2TDと、この二人にパスが集中しています。当然この試合でも、この2選手を中心にパスターゲットが展開されると予想されますが、あえて望むならば、これからの試合も考えて若手選手へのパスプレーを多く織り交ぜて欲しいところです。ルーキーとして既に活躍を見せている、WR#88瀧選手、WR#98浜崎選手、さらにはWR#81山下選手、WR#1岸選手といったターゲットの活躍を、この試合では期待したいところです。
ランプレーも、一回平均5.5ヤードと十分な内容でした。この試合ゲームキャプテンも務めたRB#24中野選手、RB#30工藤選手の二人は安定した走りを見せ、この二人でランプレーの70%以上を獲得しています。終盤、ルーキーのRB#21小椋選手、RB#25藤井選手が登場し、小椋選手は3ヤードTDラン、藤井選手は17ヤードのビッグゲインをするなど、活躍を見せました。この試合でも、前回以上に若手選手の活躍に期待が掛かります。
一方で注意が必要なのは、反則による罰退。前回の試合では、5回26ヤードの罰退がありましたが、このうちの4回がオフェンスによるもの(ホールディング、交替違反、フォルススタート(2回))です。これだけで25ヤードの損失ですが、試合中3回あったパントで終了したシリーズのうち、2回のシリーズで反則が発生していることを考えると、反則により試合の流れが乱れて更なる得点チャンスを自ら失っていたとも言えます。より正確なプレーが、この試合でのオフェンスチームのテーマと言っても良いと思います。ディフェンスの見所
前節の試合では、1TDこそ許したものの、ラン・パスとほぼ相手の攻撃を抑え、ファーストダウン5回、被獲得距離106ヤード(ラン:29ヤード、パス:77ヤード)は合格点でしょう。特にランプレーで1回あたり2ヤード以下に抑えた、DL/LB陣のプレーは、この試合でも大いに期待したいところです。しかし、許した5回のファースダウン(ラン2回、パス3回)については、この試合での課題も含んでいると言えます。
前節の試合内容を見ると、1Q中盤オール東京ガス最初のオフェンスシリーズで、ランにより2回のダウン更新を許しています。このシリーズはFG失敗で終了します。もう一つは、3Q中盤、後半3回目のシリーズでは、パスで3回ダウン更新を許し、この時はゴール前2ヤードでファーストダウンを相手に許すピンチとなりましたが、何とかその後のディフェンス陣の踏ん張りで4ダウンギャンブルを失敗に追い込み事なきを得ているシリーズです。どちらも相手に試合の流れを掴ませるシリーズとなり、場合によっては追加点を許していた可能性もあるシリーズでした。同じようなプレーで続けて相手にダウン更新を許してしまうと言うことは、厳しい言い方をすればそのシリーズの中で流れを変える、流れを引き寄せる力が足りなかったとも言えます。それは、ファンブルリカバリーやパスインターセプトのようなビッグプレーで無くても、一瞬でも相手を躊躇させるプレッシャー、一歩でも前で止めるタックル、そういう小さなことの積み重ねが重要でしょう。前回の試合同様、DL/LBの最前列の選手が、どれだけ相手チームにプレーをさせないか。そういった力と技術と精確なプレーを、最初から最後まで見せて欲しいと思います。
また、「ボールキャリアーを止める」という意味でディフェンスの一部と言える「キックカバー」。この記録を見てみると、前節の試合では相手に6回/188ヤード(平均:31ヤード)ものリターンを許しています。相手チームの総獲得距離の倍近い距離をキックオフリターンで許していることになります。その最たるものが、唯一の被TDに繋がった74ヤードのリターンですが、キッキングゲーム、特に相手のオフェンスシリーズのスタートとなるキックカバーについては、この試合で結果を見せて欲しいと感じます。
試合の見所
2nd Stageからは、1st Stageと異なり、1Qが15分計時に変わります。これまでの1Q=12分計時と比べると、1Q分増えることになります。全体の試合時間で言えば、これまでキックオフから終了まで約2時間の試合時間が、2時間半前後まで伸びます。その分、体力は勿論、集中力もこれまで以上に必要になるわけで、まずはそういった基本的な部分で相手チームを凌駕する必要があります。それは、選手やスタッフ一人一人だけでなく、チームとして組織力でも必要です。そういった、次に繋がる部分をファンとして感じられるかどうかが、この試合でのテーマの一つと言っても良いと思います。
また、当然ながら「勝ちに拘る」ことも重要です。地区順位は4位で確定していますが、X2リーグチームとの入替戦も含めて、総合順位はこの2nd Stageの成績も加味されます。現在2勝のBigBlueですが、仮にBigBlueが2nd Stageの2試合両方に敗れ、今回の対戦チームの富士ゼロックスが2勝した場合、勝ち星で並び且つ直接対決でBigBlueが敗れているため、順位としてはBigBlueが下になり、場合によっては入替戦の可能性も生まれます。その可能性を消すためにも、この試合には必ず勝利しなければなりません。今シーズンも残り2試合。もう一度原点に戻り、これぞBigBlueという試合を是非見せて欲しいと思います。Go BigBlue!
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