あるOBの呟き- 2nd Stage Game1 vs. 富士ゼロックスミネルヴァAFC

2011/11/06

今シーズンも2nd Stageがいよいよスタート。ただし、昨年までの2nd Stageと異なるのは、残念ながら2nd StageでもJapan X Bowlに繋がる上位リーグではなく、各地区4位以下のチームによる対戦となる下位リーグであること。東地区・中地区たすき掛けで2試合が開催され、まさかとは思うものの試合結果によってはX2リーグとの入替戦への可能性も存在します。2nd Stageの2試合に勝利することは勿論、その内容にも拘った試合をする事で、今シーズンを締めくくりたいところです。

対戦チームの富士ゼロックスミネルヴァAFCは、過去リーグ戦で2回対戦し、いずれも勝利しているチーム(2007年: 47-0、2010年: 28-6)。2007年からXリーグに所属していますが、毎シーズン厳しいリーグ戦が続き、今のところ2009年シーズンにオール東京ガスから上げた勝ち星が唯一の勝ち試合になっています。今シーズンも1st Stageは全敗で終了したものの、最終戦の明治安田戦では、4Q終了まで14-14の同点。その後タイブレークで相手のFG成功で敗れましたが、中堅チームとして力を付けてきているチームです。BigBlueとしては、まず最初のシリーズで得点をし、その勢いで一気に試合を進めたいところです。

不安がよぎるファーストシリーズ、しかし...

富士ゼロックスのキックオフを、DB#32飯塚がフィールド中央付近まで大きく戻します。QB#15岡村選手の最初のプレーコールはミドルパスでしたが、これが何といきなりのインターセプト。予想外のスタートに不安がよぎりますが、続く富士ゼロックスのシリーズを4th Downパントに難なく抑え、再びBigBlueのオフェンスが始まります。RB#26吉津選手の13ヤードラン、WR#17小川選手の12ヤードレシーブと立て続けにダウンを更新。この後もRB陣が確実にゲインを重ねて前進。ゴール前1ヤードから最後はRB#24中野選手が飛び込み先制のTDを獲得します。

再び富士ゼロックスのにオフェンスを4th Downパントで終了させ、BigBlueのオフェンスシリーズ。WR#1岸選手への11ヤードパスで、相手陣内に入りファーストダウンを獲得。続くプレーは、QB#15岡村選手からWR#17小川選手へのサイドライン際のパス。これをキャッチしたWR#17小川選手は、相手DBのタックルを受けながらもそのままエンドゾーンに倒れ込みTDを獲得します。

続くBigBlueのオフェンスシリーズは、フィールド中央付近からスタート。この日好調なWR#17小川選手へ20ヤードのロングパスが成功したところで、試合は2Qに入ります。RB#24中野選手のランと、WR#17小川選手へのパスでゴール前18ヤードでファーストダウンを獲得。次のプレーでは、QB#15岡村選手が投じたパスを再びWR#17小川選手がゴールライン上でキャッチして、この日2本目のTDキャッチを見せます。

ここまで富士ゼロックスの攻撃を4th Downパントに抑えファーストダウンを許していないBigBlueディフェンス。このシリーズもパントに抑えたものの、ボールはゴール前1ヤードで止まり、厳しい状況でBigBlueに攻撃権が戻ってきます。この窮地でもQB#15岡村選手は、まずWR#1岸選手に9ヤードのパスを通すと、RB#30工藤選手がダウンを更新。さらに今度はWR#89円谷選手へのパスが通りレッドゾーンを脱出します。ここからRB#30工藤選手、RB#24中野選手が続けてダウンを更新する走りを見せ、最後はRB#24中野選手がタックルを受け体勢を崩しながらも中央の密集を抜けると、そのまま15ヤードを走りきりTDを獲得します。

完全に試合のモメンタムを掴んだBigBlueは、ディフェンスでもDL#10瀧川選手がQBサックで大きく後退させパントへ。ルーキーRB#25藤井選手が敵陣までボールを戻して始まったオフェンスシリーズでは、この試合自身3本目となる29ヤードTDパスがWR#17小川選手に決まり、35-0と大きくリードを広げます。

2Q残り2分から始まる富士ゼロックスのオフェンス。ここまで相手のオフェンスをすべて4th Downパントでダウン更新を許さなかったBigBlueディフェンスですが、このシリーズで初めてパスでダウン更新を許してしまいます。さらにパスで前進する富士ゼロックスはゴール前27ヤードでファーストダウンを獲得。残り時間も考えここからパスで一気にTDを狙いますが、BigBlueディフェンス陣はエンドゾーンを死守。結局4th DownとなりFGトライアルに切り替えます。ディレーオブザゲームの反則で、5ヤード罰退して49ヤードのトライアルとなったこのFG。ここでDL#10瀧川選手が、お馴染みとなったキックブロックでFGを失敗に追い込みます。さらにフリーボールとなり転がるボールをDB#37林選手が拾い上げると、リターンを試みます。林選手がタックルを受けると、後から来たLB#4坂本選手へボールをトス。さらにLB#4坂本選手がタックルを受けると、今度はLB#33須藤選手へボールをトスしますが、これは富士ゼロックスがリカバーし残念ながら得点には繋がりません。

後半も怒濤のオフェンス、しかし最後は詰めの甘さも

前半の好調は後半に入っても衰えません。富士ゼロックスのオフェンスからスタートした3Qは、キックオフリターンをBigBlue陣内まで許す厳しい条件からのスタートですが、4th DownギャンブルもLB#7岸本選手のタックルで防ぎ、直ぐにBigBlueのオフェンスシリーズへ交替します。QBは#14多川選手。最初のプレーコールはRB#24中野選手へのフェイクを入れたQBカウンター。SB#39中濱選手をリードブロッカーに右サイドラインに走り出すと、そのままオープンフィールドを71ヤード駆け上がり後半最初のTDを決めます。

何とか得点に繋げたい富士ゼロックス。しかしDB#32飯塚選手がパスインターセプトしたボールを敵陣の29ヤードまで戻して攻守交替。RB#30工藤選手の17ヤードランでゴール前8ヤードでファーストダウンを獲得。3rd DownではTDを狙ったパスがWR#18高木選手に通りますが、惜しくもエンドゾーン1ヤード手前でダウン。4th Down 1ヤードとなり、FGではなくプレーを選択したBigBlueは、RB#24中野選手が1ヤードを突進して、この日自身3本目のTDランを獲得します。

3Q中盤の富士ゼロックスの攻撃。パスに活路を見いだした富士ゼロックスは、メインターゲットのWR#14星野選手へロングパスがヒット。しかし、DB#37林選手がファンブルフォースすると、これをDB#32飯塚選手が飛び込みリカバー。BigBlueディフェンス陣も得点を許さない激しいディフェンスを見せます。ターンオーバーから得たチャンスですが、しかし富士ゼロックスもパスインターセプトで攻撃権を奪い返し、試合は4Qに入ります。

4Q最初のプレーは、富士ゼロックスの4th Downプレー。残り1ヤード更新のために4th Downギャンブルで選択したプレーは、再びWR#14星野選手へのフレアーパス。しかしボールはキャッチしたものの、痛恨のスリップダウンでダウン更新はならず、攻撃権はBigBlueに移動します。1st Downのプレーは3Q最初のTDとサイドが変わっただけで全く同じプレー。RB#24中野選手へのフェイクを入れたQB#14多川選手は、逆サイドに一旦走り出しますが、SB#39中濱選手のリードブロックを見ると、直ぐに内側にカットイン。相手ディフェンスと斜めにすれ違い密集を抜けると、そのまま59ヤードを独走しTDを獲得します。

反撃を試みる富士ゼロックスは、ミドルバスが続けて成功しダウンを更新。しかし続く攻撃ではBigBlueディフェンスがQBにプレッシャーを掛け、ターゲットもDBがカバー。このシリーズも4th Down残り3ヤードまで守ると、4th DownギャンブルではDL#10瀧川選手がQBサックで締めくくります。

続くBigBlueのオフェンスシリーズでは、RB#21小椋選手、RB#25藤井選手のルーキーコンビが活躍。最後はRB#21小椋選手が、SB#39中濱選手をリードブロッカーにしたパワープレーでスクリメージラインを抜けると、さらにWR#89円谷選手のブロックにも助けられて21ヤードのTDランを獲得します。続くK#8崔選手のTFPキックも決まり、この時点で得点は63-0。X2時代(2001年)に記録した、BigBlueの最多得点(62-0 vs 清水建設ブルーサンダース)を上回る、チーム最多得点となります。

しかしこれで気持ちが緩んだのか、続く富士ゼロックスのオフェンスでは続けてダウンを更新するパスが決まりゴール前1ヤードまで攻め込まれると、最後は1ヤードTDランを許してこの試合初の失点となります。富士ゼロックスのオンサイドキックは敵陣の40ヤードでLB#7岸本選手が抑え、すぐさまRB#21小椋選手が38ヤードを独走してTD。70-7とさらに得点を伸ばします。しかし富士ゼロックスも続くシリーズで、この日好調なWR#14星野選手へ45ヤードTDパスが通り70-14と食い下がります。再び富士ゼロックスのオンサイドキックは、今度はルーキーDB#29増田選手が確保。4Q残り3分強を、ランプレーで時間を使いつつ、最後はニーダウンで時計を進めて試合終了となります。

更なる高いステージを目指して

手元に記録が残る限りでは、チーム最多得点を記録したこの試合。得点だけ見れば、これまでの鬱憤を晴らすかのような完勝と言って良いものですが、やはりさらに上を目指すチームとしては、まだまだ課題はあると言えます。

オフェンスシリーズは、4Q最後のニーダウンのシリーズを除けば12回有り、そのうち10回がTDに、残り2回がパスインターセプトで終了しています。TDシリーズには、1プレーでのシリーズ有り、11ヤード費やしてのシリーズあり、それぞれの状況に応じてオフェンスが機能していたことが伺えます。ただ、あえて言えば、やはり2回のパスインターセプトについては、次の課題だと感じます。より精度が高く、より破壊力のあるオフェンス構築が次の試合でのテーマになるでしょう。

ディフェンスに関しては、欲を言えば失点は出したくなかった試合です。2Q終盤までは、相手にダウン更新を許さない守備を見せ、ここまでは100点満点でした。しかし後半になると、相手オフェンス、特にパス攻撃に対しての守備が甘くなり、距離獲得を許してしまいました。また、4Q終盤に続けて得点を許してしまったことも、点差が大きく開いていたとは言え、課題と言えます。次の今シーズン最後の試合では、必ずこの試合以上の内容で勝利し今シーズンを締めくくって欲しいと思います。Go BigBlue!

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