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あるOBの呟き- パールボウル ブロック予選 vs. ノジマ相模原ライズ

2012/05/27

第35回パールボウルは、ブロック優勝決定戦が続く週末。BigBlueが今回所属するCブロックも、共にブルザイズ東京を破り1勝同士の対決となった相手は、ノジマ相模原ライズです。昨年Xリーグに昇格したノジマ相模原は、1stステージでBigBlueと東京ドームで対戦。試合はBigBlueがリードして始まるものの、最後は両チームの競り合いとなりましたが、最後は執念で優ったノジマ相模原が24-31で勝利した試合でした。その後ノジマ相模原はFinal-4まで進出し、実力を見せつけたシーズンでした。
 
今シーズンはディビジョンが分かれたため1stステージでの対戦はありませんが、2ndステージに進めば必ず対戦するであろうチーム。その前哨戦としても、この試合の結果は重要です。また、昨年のシーズン終了直後から今シーズンのために必要なチーム作りをスタートしたBigBlueにとっては、その結果を確認する重要な試金石となる試合です。まだまだ準備段階な部分もあれば、かなり自信を持って望む部分もある状態ですが、その中で昨年のBest-4チームに対してどれだけ迫れるのか、あるいは勝てるのか、興味が高まります。
 

先制、同点、そしてリードする前半

早くも初夏を思わせるような暑さの中、試合はルーキー#1小田倉選手のキックオフで始まります。ノジマ相模原の最初のオフェンスシリーズを4thダウンパントに抑えたBigBlueディフェンス。BigBlue最初のオフェンスシリーズが始まります。QB#14多川選手は、1stダウンプレーは、ルーキーWR#83松尾選手へのパスでしたが、これは失敗。しかし2nd/3rdダウンでは、ルーキーRB#10末吉選手が突進し1stダウンを奪います。この後WR#18高木選手へのパスが決まりますがダウンを更新することが出来ず、4thダウンでK#8崔選手が45ヤードのFGを狙います。しかしこのキックは、距離は足りていたもののゴールポストに当たり失敗。BigBlue先制点を挙げることは出来ません。
 
続くノジマ相模原のオフェンスですが、QB#5木下選手の39ヤードラン、そして11ヤードランとQBを自由に走らせてしまい、自陣中盤まで陣地を進められます。しかしここでビッグプレーが。QB#5木下選手からボールを叩いてファンブルさせると、このボールをルーキーDB#23 Miller選手がリカバー。攻撃権を奪い返します。
 
このチャンスに、1stダウンでRB#10末吉選手がまず5ヤード前進。続くプレーでもボールを受けた#10末吉選手が、相手ディフェンスに過去まれはするものの、カットバックとリードブロックを生かした走法を見せ、59ヤードを走り抜けて先制のTDを奪います。
 
先制点に意気が上がるBigBlueですが、ノジマ相模原もRB#36大谷選手、#28杉原選手のランプレーが冴え、同点となるTDを直ぐに奪われてしまいます。続くBigBlueのオフェンスはパントで終了し、再びノジマ相模原のオフェンスシリーズ。攻撃のリズムを掴んだノジマ相模原は、ランとパスが有効に機能し確実に前進。しかし、ルーキーDB#28島選手が、そのパスをインターセプト。再びビッグプレーでチャンスを掴みます。
 
敵陣中盤で掴んだこのチャンスに、今度はQB#14多川選手から、WR#83松尾選手、WR#17小川選手とミドルパスが決まり前進。ゴール前8ヤードでファーストダウンを獲得すると、ここもRB#10末吉選手が最後は5ヤードを飛び込み、この試合2本目のTDを獲得。再びBigBlueがリードを奪います。
 
2Q開始と共に始まったノジマ相模原のオフェンスは、何度かダウン更新を許しながらも、最後は4thダウンパントでこれを凌ぎます。パントはタッチバックとなり自陣20ヤードからのBigBlueオフェンスシリーズ。自陣奥からの攻撃スタートですが、QB#14多川選手はWR#88瀧選手に12ヤードのパスを決めてダウンを更新すると、次もWR#83松尾選手にパスを成功させ前進。さらにRB#24中野選手のランに、QBキープでさらに前進をします。敵陣に入り、3rdダウン8ヤードの場面。ここでQB#14多川選手は、ファーストダウンではなく一気にTDを狙い、エンドゾーンに走り込むWR#17小川選手にパスがヒット。相手DBと競り合いながらも、ボールをキャッチし、点差を21-7とさらに広げます。
 
しかし、2Qもまだ半分以上時間は残っています。ノジマ相模原は、この日好調なRB#28杉原選手にボールを集めて確実に前進。BigBlue陣内25ヤード地点からも、QBのフェイクに引っかかるBigBlueディフェンスの裏側をRB#28杉原選手が駆け抜け、何とかエンドゾーン1ヤード前でタックルするものの、結局残り1ヤードを飛び込まれてTDを奪われてしまいます。
 
試合は前半残り2分半余り。ノジマ相模原のキックオフは大きく伸びますが、これをキャッチしたWR#18高木選手が大きくリターン。リードブロッカーにも恵まれ、一気に敵陣28ヤードまで62ヤードのビッグプレーを見せます。時間を使いながら、ダウンを更新してゴール前17ヤードでファーストダウンを獲得します。ここでベンチから入ったプレーは、前のTD同様エンドゾーンに走り込んだWR#17小川選手へのTDパス。しかし、これを読んで反対側から走り込んできた、DB#23北村選手がパスをインターセプト。追加点のチャンスを奪われてしまいます。この後、ノジマ相模原はニーダウンを繰り返して時間を流し、前半が終了します。
 

勢いが消えた後半

前半最後に追い上げられたものの、リードで折り返したBigBlue。このモメンタムを後半も続くことを期待しますが、3Q最初のBigBlueオフェンスは4thダウンパント。しかし、パントリターン中にノジマ相模原に反則があり、自陣15ヤードからのノジマ相模原のオフェンス。ランプレーで確実に前進し、ダウンを一度更新したノジマ相模原。1stダウンのランプレーをゲイン無しで止めた後の2ndダウン。QBにプレッシャーを掛けるものの、エースターゲットWR#7井本選手に起死回生の39ヤードパスが決まり一気に自陣に攻め込まれます。さらに再びWR#7井本選手にパスが決まり、さらにBigBlueの反則も重なりボールはゴール前1ヤードに。結局、この1ヤードをRB#28杉原選手が飛び込み同点に追いつかれます。
 
再び試合をリードしたいBigBlue。その焦りがプレーに出たのか、QB#14多川選手のパスがオーバースロー気味に伸びると、相手DBの手の中にすっぽり収まってしまいインターセプトに。やや嫌な雰囲気が感じられたものの、ディフェンスはLB#2 GriffinがQBサックを見せるなど気持ちの入ったプレーを見せ、このピンチは相手にダウン更新を許すこと無く4thダウンパントで攻撃権が移動します。
 
この後、両チーム決め手に欠けて一進一退の状態が続き、試合は4Qに入ります。4QはBigBlueのオフェンスシリーズでスタート。BigBlueは再びRB#10末吉選手のランプレーを軸に攻撃を組み立てると、これが立て続けにダウンを更新して前進。しかし、敵陣に入ったところでノジマ相模原のディフェンスが厚くなり前進を阻まれて、惜しくもパントで攻守交代します。パントはタッチパックとなり、自陣20ヤードからノジマ相模原の攻撃。
 
一度ダウンを更新した後のノジマ相模原2ndダウンのプレー。ターゲットを探すQBにプレッシャーを掛けるものの、その間隙から投じられたパスがWR#16出澤選手に通ると、そのまま65ヤードを運ばれてTDを奪われてしまい、ついにノジマ相模原がこの試合初めてリードを奪います。
 
まだ4Qも半分以上が残っている時間帯。何とか同点に追いつきたいBigBlueですが、ノジマ相模原の厳しいマークにパスが通らず、淡泊に4thダウンパントで攻撃権が移動します。しかし、P#11井田選手のパントは相手の反則もあり、自陣15ヤードからのスタートになります。
 
リードして余裕が出てきたノジマ相模原は、このシリーズでボールをこの試合好調なRB#28杉原選手に集め、時間を消費しながらエンドゾーンを目指します。これ以上の追加点を許さずに、何とか時間を残して攻撃面を戻したいBigBlueディフェンス。しかし、#28杉原選手のランを止められずに、じりじりと前進を許しゴール前3ヤードまで進められると、最後はプレーアクションパスがWR#89東選手に決まり、さらに点差が広げられます。
 
残り1分12秒からのBigBlueオフェンスシリーズ。残り時間から、TD一つは覚悟したのかノジマ相模原ディフェンスは積極にプレーし、BigBlueのパスも成功と失敗を繰り返し、残り時間が気になるなかエンドゾーンの遠さを実感させられます。残り10秒を切り、ゴール前9ヤードでファーストダウンを奪いますが、ここからのパスはいずれもノジマ相模原DBが防ぎきり、追加点を奪うこと無く試合は終了します。
 

失敗も成功も秋への糧に

前半3TD-21点を獲得しながら、後半は特典無しのBigBlue。一方ノジマ相模原は、前半2TDに後半は3TDを追加し、相変わらず粘り強さと地力の強さを証明しました。試合の中で、ピーク値では相手を上回る事もあるBigBlueですが、試合全体の平均値というか、チームの底力のようなものは、まだまだ上位チームに届かない部分を感じます。いわゆる「底上げ」が、まだまだ必要だと感じた試合でした。
 
残念ながら、パールボウルトーナメントへは今年も進むことは出来ませんでした。春のシーズンは、ブロック2位同士の交流戦が6月に予定されています。対戦予定の東京ガスクリエイターズは、春の試合を見る限りでは昨年以上にチーム力を蓄えて今シーズンに望んでいる様子です。もう一試合残っている、この春最後の試合で、是非秋に繋がる2012年のBigBlueのプレーを見せて欲しいと思います。

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