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あるOBの呟き- 1st Stage Week 2: vs. 富士ゼロックス ミネルヴァAFC

2012/09/17

試合開始前には小雨もぱらつくような天候も、試合前のセレモニーが始まる頃には厳しい残暑が戻り、日差しは「暑い」というよりは「痛い」と感じる程。そんなフットボールにはまだまだ厳しい気候の中、BigBlueの第二節の試合が始まります。対戦チームは、これまでリーグ戦で2度対戦している富士ゼロックス・ミネルヴァAFC(以下、富士ゼロックス)。2007年のXリーグ昇格以来、毎年厳しいシーズンが続いていますが、今シーズンはチーム体制を整備して上位進出を狙っています。とはいえ、初戦のオービック戦では、昨年のチャンピオンチームの壁は厚く79-0で敗れる結果になりました。
 
この試合、1stステージの5試合の一つであり当然勝利を目指す試合ではありますが、初戦の富士通戦、第三節のオービック戦の間の試合ということで、いかに初戦の反省をこの試合で生かし、さらに次の試合に向けてどう準備していくかという、もう一つの目的もあります。どの様なプレーをして、どの様にシリーズを組み立て、そしてどの様に試合を作り上げていくか、そう言う高い気持ちを持って試合に臨む必要があります。この厳しい暑さの中、最後まで気持ちを切らさずプレーを見せて欲しいと思います。
 

スロースタート

試合は富士ゼロックスのキックオフで始まります。前の試合では1Qをパスの失敗無しで2TDを奪ったQB#3クラフト選手ですが、この試合では最初にWR#40スタントン選手に14ヤードのパスを通してダウンを更新するものの、その後パスの失敗が続きます。しかしRB#10末吉選手のランでゴール前7ヤードまで進んでファーストダウンを獲得します。ここから再びRB#10末吉選手が突進しますが、ゴール前1ヤードで止められます。2ndダウンのパスは失敗し、3rdダウンではRB#24中野選手が突進しますが、これも届かず。さらに4thダウンギャンブルで再びRB#24中野選手が飛び込みますが、富士ゼロックスはこれを防ぎきりTDを奪えません。さらに、攻撃権が移動した富士ゼロックスのオフェンスでは、相手の反則もありゴール前2ヤードから4thダウンパントに追い込みます。しかし、セーフティを奪いに来たBigBlue LB#7岸本選手のタックルをかわすと、パンターがそのままフィールドに走り出て逆にファーストダウンを許してしまいます。結局このシリーズは富士ゼロックスのパントで終了しますが、オフェンス・ディフェンス、ともに出足の悪さを露呈したシリーズとなりました。
 
しかし、続くシリーズではやっと本来のリズムが戻ります。ルーキーWR#16梶川選手へのパスでファーストダウンを獲得した次のプレー。ルーキーながらQB#3クラフト選手のメインターゲットになりつつあるWR#83松尾選手へ、38ヤードのTDパスが決まり先制します。しかし1Q終盤から始まった富士ゼロックスのオフェンスシリーズでは、パントリターンを大きく戻してBigBlue陣内33ヤードからの攻撃となり、3rdダウンまでのプレーはBigBlueディフェンスが止めるものの、4thダウンでは47ヤードのFGをトライ。これが見事に成功して、3点を返されます。
 
この失点で目が覚めたのか、やっとBigBlueのエンジンが掛かり始めます。QB#3クラフト選手のパスが再びWR#16梶川選手、WR#83松尾選手にヒットして敵陣に入ると、今度はRB#30工藤選手が中央を抜けてゴール前24ヤードでファーストダウンを獲得します。ここから、今度は前の試合でも2TDの活躍をしてTE#40スタントン選手へ24ヤードTDパスが成功し、点差を14-3と広げます。さらに、続く富士ゼロックスのオフェンスでは、3rdダウンコンバージョンで投じられたパスを、ルーキーDB#25面條選手がインターセプト。やっと本来のBigBlueらしいプレーが出始めます。
 
インターセプトから得たチャンスから、今度はWR#18高木選手、WR#89円谷選手と、ベテランレシーバーをターゲットにダウンを更新。しかし、1st/2ndダウンと2回パスが失敗した3rdダウン10ヤードの場面では、RB#30工藤選手が相手タックルをかいくぐり11ヤードを走りダウンを更新します。今度は、WR#18高木選手へスクリーンパスが成功し、さらに11ヤード前進。最後はWR#1岸選手へ12ヤードのTDパスが成功し、21-3と点差をさらに広げます。この後2Q終盤にも敵陣レッドゾーンまで攻め込みますが、3rdダウンコンバージョンが失敗。4thダウンでは、K#8小田倉選手が32ヤードのFGを狙います。しかし、このキックはゴールポストを左にそれて失敗。この後の富士ゼロックスの攻撃を抑えて前半が終了します。
 

モメンタムを掴む後半

後半最初の富士ゼロックスの攻撃は4thダウンパントで終了。パントが短く敵陣43ヤードからのこのシリーズは、最初のプレーはWR#18高木選手へのパスでダウンを更新するものの、今度はRB#24中野選手、RB#29原田選手のランプレーで前進。ゴール前14ヤードまで前進しますが、ここでも攻撃を詰め切れずK#8小田倉選手が再びFGトライアルで登場。前半最後のFGとほぼ同じ、31ヤードのFGトライアルでしたが、今回は見事にゴールポスト真ん中に蹴り込み、まずは3点を追加します。
 
続く富士ゼロックスのオフェンスでは、BigBlueディフェンスが活躍します。まずはLB#4坂本選手が、ロールアウトする相手QBを後方からタックルしてQBサック。さらに次のプレーでも、中央を割って入ったDL#96林選手が続けてQBサック。相手に仕事をさせません。これで勢いを得たBigBlueは、続くオフェンスで、まずRB#30工藤選手が30ヤードのロングゲインでゴール前14ヤードまで進むと、WR#16梶川選手へ10ヤードのパスが通り、最後はこの日好調なWR#83松尾選手へ4ヤードのTDパスが決まります。3プレー、40秒でのTD獲得となります。
 
これで完全に試合の流れを掴んだBigBlueは、続く3Q終盤のシリーズでは、WR#18高木選手にミドルパスが成功すると、抜群のボディバランスを生かし相手のタックルを受けながらも倒れずに快走。53ヤードのロングパスTDとなります。
 
試合は4Qに入り、何とか前進の糸口を掴みたい富士ゼロックス。しかし、ランプレーはことごとくBigBlueのDL/LB陣に止められ前進出来ず、さらにパスプレーもQBへのプレッシャーが厳しく通りません。富士ゼロックスのファーストダウン更新は、1Q/2Q/3Qとそれぞれ1回ずつという厳しい状況です。この4Q最初のシリーズでも、3rdダウンコンバージョンのプレーで、DL#98瀧川選手がQBサックでロスゲインとし、4thダウンパントで攻守交代となります。
 
ここからBigBlueのオフェンスユニットには、QB#14多川選手が登場します。まずはRB#21藤井選手にボールを集め、ランプレーで時間を使いながら前進。さらに自らもQBキープで大きく前進すると、最後はWR#16梶川選手へ4ヤードのTDパスが成功し、得点を44-3とします。
 
続く富士ゼロックスの攻撃も、今度はLB#47池選手がQBサックでロスゲインとしてパント。このパントが伸びて、自陣16ヤードからのオフェンスシリーズになります。まずはRB#29原田選手が9ヤード走り、次のダウン更新のプレーでは、QB#14多川選手がキープで17ヤード進みます。フィールド中央付近まで進んだ次のファーストダウンのプレーでは、再びオプションからQBキープ。これが今度も成功し、相手ディフェンスを振り切り58ヤードを独走してTDを自ら奪います。
 
この後、BigBlue最後のオフェンスシリーズでは、RB#29原田選手があわやTDという62ヤードのロングゲインを見せたものの、反則でプレーのやり直し。再び、RB#29原田選手は今度は54ヤードのロングゲインで大きく進みますが、残り時間も少ないためベンチからの指示でQB#14多川選手はニーダウンをし、52-3で第二戦を勝利しました。
 

まだまだ課題は多い

厳しい暑さの中、集中力を維持することも難しいとは思いますが、全体としては最後まで油断すること無く進んだ試合だったと言えます。ただ、やはり最初のシリーズで得点気無かったことは、大きな反省材料でしょう。どうしても、相手に合わせてしまう悪いクセがこの試合でも出たように思います。また、この日の天候の厳しさもあったのかもしれませんが、この試合でのQB#3クラフト選手のパス成功率は16/28(57%)と、前回と比べると物足り結果でした。次のオービック戦では、同じ時間帯で試合が開催されるだけに、是非この試合での経験を次の試合では生かして欲しいと思います。
 
この試合では、前回に続いてディフェンスが確実な仕事をして相手を圧倒しました。特に4Qはダウンの更新を許さず、全体としてもファーストダウンは3回のみというほぼ満点の成績です。次のオービック戦はもっと厳しい状況に直面するはずですが、是非この調子を後二週間維持して、これまで以上の結果を見せて欲しいと思います。
 
昨年のチャンピオンチームと対戦して勝つためには、まだまだ足りない部分があります。残り二週間で、最高の状態のBigBlueを作り、30日のオービック戦では、是非この3年間で初めてオービックに土を付けるチームになって欲しいと思います。Go BigBlue!

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