あるOBの呟き- 2nd Stage Game 1: vs. パナソニック インパルス

2012/11/04

昨年の悔しさをバネに今シーズンの1stステージを戦ってきたBigBlue。残念ながら、上位のオービック、富士通に肉薄するも勝利することまでは届かず、地区3位での通過となりました。3勝2敗という、昨年よりは上位の成績を獲得したものの、2ndステージを勝ち抜くためには不利な成績です。しかし、幸いと言うべきか西地区1位のパナソニックが4勝1敗での地区通過となり、仮にBigBlueがこのパナソニックと東地区2位のノジマ相模原に勝利すれば、勝ち点で並んだ上直接対決で両チームに勝利するため、2ndステージの1位通過が可能になります。厳しい試合であることは確かですが、少なくとも自力でチャンスを掴むことが出来るというやりがいのあるステージです。。
 
パナソニックとは、2ndステージが始まった2009年に対戦。この時もパナソニック(当時は「パナソニック電工」)が川崎球場へ遠征し対戦しましたが、7-49と完敗しました。続く対戦は、翌年2010年のFinalステージ。この時はBigBlueが大阪長居陸上競技場へ遠征。試合は一時3-21と大きくリードされましたが、後半BigBlueが追い上げて28-28の同点に追いつくも、試合終了1秒前に逆転のFGが成功し、28-31で敗れました。今シーズンは、パナソニックもアサヒ飲料に最終戦で敗れるなど苦しいシーズンと思われるので、BigBlueの勝利も十分に期待出来ます。楽観は出来ないものの、期待が膨らむ中、パナソニックのキックオフで試合が始まります。
 

ファーストシリーズで先制TD

リターナーに入ったWR#18高木選手が、41ヤードを戻し、自陣45ヤードからのBigBlueの攻撃。QB#3クラフト選手は、RB#10末吉選手へのランを続け、ゴール前43ヤードでの2ndダウン8ヤード。ここで、得意のパスがホットラインのTE#40スタントン選手に通る戸、そのままエンドゾーンまで走りきり、試合開始後59秒で先制のTDを奪います。あっという間の先制点に、サイドラインもスタンドも大いに盛り上がります。
 
続くパナソニックの攻撃。こちらも、キックオフリターンで48ヤードと大きくボールを戻し、BigBlue陣内36ヤードからのシリーズスタート。まず15ヤードのパスが通り、一気に21ヤードまで前進を許してしまいます。しかし、ここからランプレーで中央突破をはかる相手にBigBlueディフェンス硬い守備を見せ、4thダウン9ヤードに追い込み、パナソニックはFGトライを狙います。3点を覚悟したものの、パナソニックのロングスナップが大きく後方に逸れて失敗。開始早々、攻守共にBigBlueに流れは向いています。
 
この流れを確実にしたいBigBlueですが、次の攻撃はQB#3クラフト選手がQBサックを受けて大きく後退し4thダウンパントに。逆にパナソニックは、最初のミスを修正し、ランプレーで確実に前進すると、最後はRB#3永富選手が3ヤードを飛び込みTDを獲得します。しかし、TFPキックでは、再びロングスナップが乱れてキックは失敗。7-6とまだBigBlueがリードを維持します。
 
続くBigBlueのオフェンスシリーズ。自陣19ヤードからの厳しいスタートながらも、相手の反則もありフィールド中央まで進み、3rdダウン残り1ヤードのプレー。ここでパスが不成功となり、4thダウン1ヤードからのギャンブル。QB#3クラフト選手が自らボールをキープするとスクリメージラインを超えたところでスライディングしますが、しかし審判の判断は「ダウンの更新不成功」。丁度フィールド中央50ヤードで攻守が交代となります。このチャンスにパナソニックは、1stダウンで4ヤードランで進むと、2ndダウンでは一気に46ヤードのTDパスが成功。TFPの2点コンバージョンも成功し、7-14と逆転を許してしまいます。
 
1Q=15分の正式計時のため、まだ1Qは2分余り残してのBigBlueのオフェンスシリーズ。ここで相手の反則にも助けられて、ダウンを更新しながら前進。その間に試合は2Qに入ると、RB#10末吉選手が11ヤードのランでゴール前5ヤードでファーストダウンを奪います。さらに2ndダウンからエンドゾーンを目指してラッシュしたQB#3クラフト選手は、ゴール前1ヤードでダウンするものの、ここにレイトヒット反則があり、ゴール前1ヤードでファーストダウンとなります。TD確実と思われたここからのプレー。しかしパナソニックの厚い守備に阻まれて前進出来ず、結局4thダウンでのFGに終わります。
 
逆にパナソニックは、ミドルレンジのパスが決まりだし、陣地を進めると、最後もTE#82岸本選手に10ヤードのTDパスが成功し、点差がさらに10-21と広がります。2Qは、まだ10分以上残してBigBlueのオフェンスシリーズに続きますが、パナソニックの守備に阻まれてQB#3クラフト選手がパントで攻守交代。一方パナソニックのオフェンスも、BigBlueのディフェンスに阻まれて追加点を許しません。この最後の10分間は両チームともにディフェンス戦となり、LB#7岸本選手、DB#23ミラー選手、LB#33須藤選手、DL#92諸星選手、LB#42吉津選手と、好タックルが続きオフェンスの反撃を待ちます。しかし、オフェンスの手詰まり状態は最後まで続き、このまま得点の動きが無いままに前半が終了します。
 

タイムコントロール

前回の対戦では、後半序盤に3-21まで離されながらも、その後28-28まで追い上げたBigBlue。その反撃を期待して、K#8小田倉千志湯のキックオフで後半が開始されます。パナソニックのファーストプレーで、いきなりファンブルリカバー火というプレーでスタンドが沸きますが、これはニーダウンと判断されてそのままパナソニックのシリーズが続きます。しかしディフェンスのモメンタムは続いており、4thダウンパントで攻撃権がBigBlueに移動します。
 
後半のBigBlueオフェンスは、RB#10末吉選手、RB#24中野選手のランプレーを軸にシリーズを組み立てると、これが功を奏してダウンを更新しながら前進。しかし、相手陣内に入ると守備も厚くなり、4thダウン残り6ヤードのギャンブルが失敗して攻撃権が移動してしまいます。
 
逆に、自陣ながらもフィールド中央付近で攻撃権を得たパナソニックは、やはりランプレー中心のシリーズが当たりエンドゾーン目指して前進をすると、最後はこの日2本目となるRB#3永富選手の10ヤードTDランで締めくくります。
 
BigBlueに攻撃のリズムが戻ってきたのは、次のオフェンスシリーズから。RB#10末吉選手のランでダウンを更新すると、今度はWR#18高木選手に27ヤードのロングパスが成功し敵陣に入ります。さらにWR#17小川選手へのパス、RB#24中野選手のランでゴール前16ヤードでファーストダウンを奪います。次のプレーは、RB#10末吉選手へのハンドオフですが、リードブロッカーを上手く使ってスクリメージラインを突破すると、後はカットバックとパワーランで相手のタックルをふりほどき、エンドゾーンに飛び込みTD。3Q終盤ながらも、17-28とパナソニックを射程距離に捉えます。
 
さらに盛り上げるのが、デイフェンスのビッグプレー。このまま逃げ切りたいパナソニックは、再びパスでオフェンスを組み立てます。フィールド中央からのファーストダウンのパナソニックの攻撃。パスでターゲットを狙いますが、BigBlue DB陣のカバーも厳しくレシーバーが見つかりません。やっと見つけたターゲットにパスが投じられるものの、時間が掛かった分ディフェンスが回り込む余裕が生まれ、LB#7岸本選手がパスをインターセプト。チームにモメンタムを引き寄せます。
 
このチャンスを生かしてさらに点差を縮めたいBigBlueですが、ファーストプレーで手痛いホールディングの反則があり、この10ヤード罰退がリカバリー出来ずに、簡単に4thダウンパントで攻撃権を渡してしまいます。しかし、パナソニックも、BigBlue LB#13北村選手のQBサックで大きく後退させられダウン更新出来ずに再びパントで攻撃権がBigBlueに移動します。
 
BigBlueのQB#3クラフト選手は、ハンドオフとパスでRB#10末吉選手にボールを集めて前進。相手のパスインターフェアの反則もあり敵陣に入りますが、どうしても3rdダウンコンバージョンが成功せずにパントで攻守が移動します。
 
4Qも10分余りを残してのパナソニックの攻撃シリーズ。ここでパナソニックはボールコントロールに集中し、時計を進めながらダウンを更新していきます。特に、RB#44浅尾選手には5回ボールを続けて託してレッドゾーンに入ると、ここからもランプレーだけの力で前進。実は、18プレー/9分37秒を費やしてTDを奪います。
 
残り45秒でのBigBlue最後のオフェンスシリーズ。QB#3クラフト選手は、サイドラインにパスを投じてヤードを獲得しながらサイドラインを割って時計を止めますが、しかし残り時間が少なく、最後はWR#1岸選手が10ヤードのパスをキャッチしてサイドラインに出たところでタイムアップ。残念ながら後半の追い上げは届かず、17-34で試合終了となります。
 

今シーズンの集大成を

パナソニックは、クラフト選手のパスを良く研究してきた印象があります。ターゲットがカバーされて、何度もクラフト選手がスクランブルに出ざるを得ないシーンがありましたし、パスプレーにしても常にきわどいカバーとの戦いでした。ただ、BigBlueとしても2Qのゴール前1ヤードのチャンスも含めて、何度か得点チャンスがあったものの、最後まで詰め切れずにTDを奪えなかったシーンが悔やまれます。また、ディフェンスにしても、個々の選手はビッグプレーを見せてピンチを救う場面が何度もありましたが、パナソニックのように「守備の厚み」で攻撃を抑えるような迫力・手強さのような強さはまだまだ不足していると感じます。3チームによるリーグ戦という2ndステージですが、BigBlueに取っては負ければお仕舞いのトーナメント戦でもあったこの試合。まだまだ課題の多さを実感した試合となりました。
 
これで、今シーズン残る試合は、次のノジマ相模原ライズ戦のみとなります。昨シーズンは勝てなかった相手だけに、今回は勝利することを目指すことは当然ですが、昨シーズンの悔しい結果から何を感じ何を目標に今シーズンここまで来たのか、是非その集大成を見せて欲しいと思います。有望なルーキーが攻守共に多く加入し、BigBlueの得点力・守備力はアップしていることは確かです。しかし一方で、これまで解決出来なかった課題や宿題がまだ残っていることも確かです。必要なことは、「出来ないことを無理してやる」事では無く、「やらなければならないことを確実に実行する」ことだけです。もう一度シーズンスタートの気持ちに戻り、この次の試合で有終の美を飾って欲しいと思います。
Go BigBlue!

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