いよいよ開幕する第34回パールボウル。今シーズンは、4月24日に"German-Japan Bowl"が開催さ れたため、例年と比較して約一週間遅い春のシーズン開幕となります。今シーズンのパールボウルも、Xリーグ関東地区所属の12チームが3チームずつ4ブ ロックに別れリーグ戦を対戦し、それぞれのブロック優勝チームがトーナメントに進出する方式。BigBlueはBブロックに所属し、ハリケーンズ、オー ビックシーガルズと対戦します。この日曜日5月2日には、まずハリケーンズとの対戦が控えています。

ハリケーンズとは、昨シーズンもCentral Divisionに同じく所属し、第3節に対戦。 先制点はBigBlueが上げるものの、ハリケーンズもFG、TDで追い上げ、4Qスタート直後にもTDを上げ24-16と1TD、2点コンバージョンで 同点という状況にまで追い上げられました。この後BigBlueも1TDを追加し、31-16のダブルスコアで試合は終了しましたが、シーズン序盤の厳し い試合でした。

オフェンスの見所

ここ数年、試行錯誤が続くように見えるBigBlueオフェンス。その中でも最大の収穫は、若手の台頭が著しいこと。特にQB#14多川選手はリー グ終盤の試合に登場し、活躍したことはまだ記憶に新しいところです。同じQBポジションでは、立命館大学で活躍した#13澁井選手もフィールドに復帰。両 若手QBの活躍が、この試合の見所の人になることは間違いありません。

オフェンスチームの中では、やはり先日のGerman-Japan Bowlに出場した、OL#72村上選手とWR#17小川選手の活躍にも注目が集まります。特に小川選手は、やや不本意な成績であったために、この春の試合では捲土重来を目指している様子。海外遠征からそれ程時間が経過していないために、体調やチームシステムの習熟に不安が残りますが、それぞれのポジションの要として活躍してくれるでしょう。

さらに、今シーズンから山田ヘッドコーチ、宮田オフェンスコーディネーターが就任し、オフェンスシステムもこれまでとは違ったものが予想されます。 新体制のチームがスタートして、まだ三ヶ月しか経っていないため、これまでと大きく異なるプレーが登場するとは思えませんが、春の練習では基本動作と即応 性に重点を置いた指導を受けてきたオフェンスチームは、これまで以上にスピード感のあるプレーを展開してくれると期待します。RBでは#30工藤選手、 WRでは#18高木選手に、まずは注目です。

ディフェンスの見所

久保ディフェンスコーディネーター2年目のシーズンがスタート。昨シーズンの結果を見てみると、上位チームと比較して失点が多いことが課題の一つと 考えられます。昨シーズンからの意識改革として、前に一歩出るディフェンスがテーマでしたが、十分に実践できたとは正直言えない部分も多く見られました。 オフェンス同様、ディフェンスメンバーも、以下に素早く相手の懐に入りプレーをコントロールするか、もう一度基本に戻っての練習が春から繰り返されてきま した。

DLでは、#90小山選手、#91泉田選手、#92諸星選手の"Three Amigos"の活躍に今年も注目。試合ごとにビッグプレーを見せてくれる各選手も、この春はスピードとクイックネスに磨きをかけ、これまで以上に BigBlueディフェンスの先鋒として、相手のスクリメージラインを攪乱してくれるものと期待されます。

昨年の試合では、ディフェンスシステムとしてやや不安定さも感じられましたが、久保体制となり2年目の今シーズンは、そういった部分の不安も無くなり、昨年以上に大胆勝つパワフルなディフェンスが期待出来るのではないかと思われます。

試合の見所

選手時代の活躍は勿論、選手引退後も若い世代のチームコーチとしての実績を多く持つ、山田ヘッドコーチ。その知名度の高さもあり、この初戦に集まる であろう注目度も高くなると予想されます。豊富な海外経験と、若手指導の経験からも、BigBlueの練習の中で繰り返し言われていたことが「ファンダメ ンタル(基本事項)の徹底」。すでに豊富なフットボール経験を持っている選手でも、もう一度基本に立ち返り黙々と何度も繰り返す姿から、今シーズンの BigBlueスローガン"NEXT ONE"が誕生すると確信しています。BigBlue、2010年最初の試合は、5月2日14:30に川崎球場でキックオフです。