あるOBの呟き- 1stステージ第三節: vs. オービックシーガルズ

2013/09/30

第二節のノジマ相模原との対戦後、2週間余りの準備期間をおいて開催される第三節は、オービックシーガルズとの対戦。昨シーズンのXリーグチャンピオンであり、さらにライスボウルでも関西学院大学を破り、3年連続日本チャンピオンの座を守っている日本のトップチームとの対戦準備としては、決して十分な時間ではありませんが、チャレンジャーである以上は贅沢は言えません。さらにこの試合も、前節に続きオービック初の地元習志野市での公式戦開催ということで、習志野市の秋津サッカー場で開催されます。前節同様天然芝のフィールドであり、ホームチームの応援も大きいと予想されます。
 
オービックとは、1stステージで4回(14-27(2003), 17-35(2008), 10-46(2011), 21-35(2012)、2ndステージで2回(14-44(2009)、27-55(2010))対戦をしていますが、何れもダブルスコアの大差で敗れています。昨年の対戦では、21-35とこの年に加入したQB#3クラフト選手の活躍もありやや持ち直した印象もありますが、2TDは試合の行方がほぼ確定した4Qでの得点であり、内容的には力の差を見せつけられた試合でした。力の差が存在することは事実ですが、チームスポーツであるフットボールでは、単に選手一人一人の力の総和以上の力が生まれる場合も多く有ります。この2週間、徹底的にオービック対策をしてきたはずのBigBlueがどれだけカービックに肉薄し、追い越してくれるか、期待と共に試合開始です。
 

オフェンス、ディフェンス、活躍するも同点で折返し
 

K#8小田倉選手のキックオフで試合開始。オービックの攻撃をBigBlueディフェンスは4thダウンパントに押さえるものの、このパントがゴール前1ヤードで押さえられ、BigBlueにとっては厳しいスタート。RB#10末吉選手が中央に突進するものの前進出来ずに、ルーキーWR#11原選手のパントとなります。このキックをオービックは大きく戻し、ゴール前13ヤードからファーストダウンの攻撃になります。このピンチに、BigBlueディフェンスは厚い守備を見せ、なんとかFGでの3点にこのシリーズを押さえます。続くオービックの攻撃も、ゴール前14ヤードでファーストダウンを奪われますが、ここから相手のパスプレーをディフェンスが防ぎきり、ここもFGでの3失点で踏ん張ります。得点で相手に先行を許すものの、1TDで逆転可能なFGに押さえて1Qは終了し、BigBlueのオフェンスシリーズから2Qが始まります。
 
3rdダウン10ヤードを自らのキープでファーストダウンを更新したQB#3クラフト選手は、TE#40スタントン選手へのパスを連続して成功させリズムを掴むとともに敵陣に入ります。ベテランWR#89円谷選手へ20ヤードのパスで成功しゴール前25ヤードでファーストダウンを獲得すると、TE#40スタントン選手、WR#80瀧選手にパスが成功し、ゴール前13ヤードで再びファーストダウンを獲得。ここから一気にWR#17小川選手へ13ヤードのTDパスが成功し試合を逆転します。
 
しかしオービックは、続くシリーズの2プレー目にQB#15龍村選手からWR#18木下選手へ49ヤードのTDパスが成功しあっと言う間に7-13と逆転されてしまいます。所が今度はBigBlueが、WR#17小川選手へ46ヤードのロングパスで一気にレッドゾーンに迫ると、今度はルーキーWR#81栗原選手へ22ヤードのTDパスが成功。1分も絶たないうちに、再びBigBlueが14-13と試合をひっくり返します。

ここを勝負所とみたBigBlueは、続くK#8小田倉選手のキックオフでオンサイドキックを選択。転がるボールに突進する両チームの選手の中、一瞬オービックWR#17平野選手の手に入ったものの、これをBigBlueルーキーWR#18伊東選手が掻き出して確保。再び攻撃権を奪います。これで完全に勢いを得たBigBlueは、RB#10末吉選手のランでダウンを更新すると、最後はTE#40スタントン選手へ18ヤードのTDパスが成功。スコアを21-13と1TD差以上に広げます。
 
試合のモメンタムを掴んだように見えるBigBlueですが、オービックもチャンピオンの底力を見せます。1Qも残り5分から始まったオービックの攻撃。WR#85萩山選手へのパスで3rdダウンコンバージョンを成功させBigBlue陣内に入ると、再び萩山選手へのパスでダウンを更新。さらにTE#89森選手への20ヤードパスが成功し、ゴール前6ヤードでファーストダウンを奪います。さらに、BigBlueのホールディングの反則でゴール前2ヤードからファーストダウンとなると、オービックはランプレーで時間を使いながら距離を刻み、最後はQB#15龍村選手が自らQBダイブで飛び込みTDを奪います。これで21-19と2点差まで点差を縮めたオービックは、TFPで2点コンバージョンを選択。BigBlueのDL/LB陣がラッシュを掛ける中、すれ違いでエンドゾーンに侵入したTE#89森選手へのパスが成功し、21-21の同点となります。BigBlueのオフェンスが活躍したものの、オービックオフェンスも地力の強さを見せつけて、最後に同点に追いつき前半を終了します。
 

後半も譲らず、がっぷり四つの戦い
 

予想外の点の取り合いとなった前半の余韻を残し、BigBlueのオフェンスシリーズで3Qが始まります。3rdダウン10ヤードのピンチをWR#17小川選手への15ヤードパスでダウンを更新すると、次はRB#10末吉選手が2回ボールを運び再びダウンを更新して敵陣に入ります。しかし、ここでも3rdダウン10ヤードの場面となりますが、TE#40スタントン選手へ18ヤードパスが通り三度ダウンを更新します。ところが、ここまでがそうだったように、オービックはBigBlueのパスプレーにハーフタイムでアジャストしてきたのかパスが通らず、4thダウン10ヤードからK#8小田倉選手が37ヤードのFGを成功させ得点を24-21とリードします。
 
オービックのキックオフリターンを、TE#84小林選手が好タックルで止めた後のオービックの攻撃。2ndダウン5ヤードからWR#18木下選手に通ったパスは、そのまま68ヤードを独走されてTD。あっと言う間に24-28と逆転を許してしまいます。
 
しかしこの日のBigBlueオフェンスには自信がありました。QB#3クラフト選手から、WR#17小川選手、WR#80瀧選手と続けてパスが通ると、オービックDBに焦りが生まれたのか、次のWR#81栗原選手へのパスがパスインターフェアの反則を誘います。これでゴール前30ヤードでファーストダウンを獲得すると、再びWR#17小川選手へのパスで11ヤード前進。RB#10末吉選手が6ヤード進んだ後、最後はこの日2本目のTDパスとなる13ヤードTDパスがWR#17小川選手にヒットし、またBigBlueがスコアを31-28と逆転します。
 
点の取り合いとなった試合で相手に負けていないBigBlueオフェンス。BigBlueディフェンスも活躍します。オービックの攻撃でゴール前13ヤードまで攻め込まれますが、オービックQB#15龍村選手の投げミスと思われるパスを、DB#20矢部選手がインターセプト。自陣の42ヤードまで37ヤードを一気にリターンします。このチャンスを得点に結びつけたいBigBlue。しかし相手の厳しい守りにパスが通らず4thダウンパントを一度は蹴りますが、ここで相手の後退違反が発生し、4thダウン1ヤードに場面は変わります。ここでBigBlueはギャンブルを選択。RB#10末吉選手が中央に突進しますが、これをオービックDL#11ジャクソン選手が跳ね返し残念ながらギャンブルは失敗し、攻守がフィールド中央で入れ替わります。さらにオービックは、ここで一気にTD狙いのパスをWR#18木下選手に通すと、49ヤードを独走しこの日3本目のTDパス成功となります。得点も、31-35と再びオービックが逆転をします。
 
オービックのキックオフがタッチバックとなり、自陣25ヤードからのBigBlueの攻撃。相手のパスインターフェアの反則でファーストダウンを獲得すると、RB#10末吉選手へのスクリーンパスが23ヤードのロングゲインとなり敵陣に入ります。さらに次のRB#10末吉選手のランプレーも20ヤードのロングゲインとなり一気にゴール前17ヤード迄進みファーストダウンを獲得します。ここからQB#3クラフト選手は再びパスを選択すると、WR#81栗原選手へ7ヤードパスを通すと、次にTE#40スタントン選手へ10ヤードTDパスが成功し、38-35とリードを奪い返します。
 
4Qに入るとBigBlueはK#8小田倉選手が47ヤードのFGを成功させ、得点はさらに41-35と開きます。しかし、ここからオービックも反撃を開始します。WR#10森選手への21ヤードパスで大きく前進すると、ここでBigBlueの反則が発生し、さらにボールはゴール前26ヤードまで進みます。ここからこの日好調なWR#18木下選手へ続けてパスが成功。木下選手はこの日4本目となる、17ヤードTDパスをキャッチし、オービックは得点を41-42と1点差ながらも逆転します。
 
リードされたものの、その点差はFGでも逆転可能な1点差であり、試合時間もまだ5分以上残っています。自陣22ヤードからスタートしたBigBlueのオフェンスは、WR#81栗原選手、WR#80瀧選手と成功し敵陣の44ヤードでファーストダウンを奪います。しかし、ここから厳しいオービックのパスディフェンスに苦しみ、3rdダウン10ヤードからのパスは、オービックDB#3滝澤選手がインターセプトして万事休す。残り4分余りをオービックは消費して、惜しくも41-42で試合終了となりました。
 

まずは残り2試合に集中
 

両チームともに、5TD/2FGずつ奪い合う激しい試合でした。勝敗を分けたのは、2Q最後にオービックが獲得したTD後のTFPで2点コンバージョンを成功させたことでした。たら・ればの話ですが、もしBigBlueがこのTFPを失敗させていれば、逆にBigBlueが1点差で勝利したかもしれない内容でした。BigBlueオフェンスには、これまでに無く安定感が感じられました。勿論、ミスも多くありましたが、逆転されても焦ること無く自分達のシリーズを確立して実行していた印象があります。試合には敗れましたが、オフェンスとして一つレベルアップしたと言っても良いのでは無いでしょうか。少なくとも、強豪オービックから40点以上奪った試合は、記憶に有る限りオービックにとっても初めての結果だと思います。
 
ディフェンスも、結果だけ見れば42失点ではありますが、随所に好プレーがありました。ただ、日本のトッププレーヤーとは言え、WR#18木下選手に4TDレシーブを許すなど、まだまだ上位チームと対戦するためには準備が必要な事も痛感させられる試合でした。勿論、オービックディフェンス陣も41失点を許しているわけですから、この勝負は五分五分だったわけですが、そんな厳しい鬩ぎ合いの中でどうやって相手よりも一歩先を行くか、あるいは相手の機先を制するか、そう言う厳しい勝負をもっともっと経験して成長しなければなりません。その為の、貴重な試合だったと思います。
 
この試合の結果、1勝2敗となり上位チーム(オービック、ノジマ相模原)にすでに破れているため、残り2試合を勝利しても3位以下が確定しました。しかし、残り試合を2連勝すれば、2ndステージ上位リーグ「Super 9」に進むことが出来ます。まずは、次の警視庁戦に向けて気持ちを切り替えて、これぞBigBlueの試合という試合を見せて欲しいと思います。Go BigBlue!

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