あるOBの呟き- 1stステージ第五節: vs. オール三菱ライオンズ

2013/10/20

1stステージも最終第五節の試合。対戦相手は、ここまでBigBlue同様2勝2敗でこの試合を向かえた、オール三菱ライオンズです。この試合で勝てば地区3位が確定し、2ndステージ上位リーグであるSuper-9へ進むことが出来ますが、破れて4位となるとBattle-9で残り試合を戦うことになります。どちらのチームにとっても絶対に譲れない、1stステージ最後の試合です。
 
オール三菱ライオンズとは、BigBlueのXリーグ昇格初年度である2002年からほぼ毎年のように対戦があり、今回で8回目の対戦となります。最初の2シーズンは完敗でしたが、2004年の3回目の対戦で13-13の引き分けとしてからは、以後の対戦はここまで4連勝中。昨年も今回同様第五節で対戦し、49-13と快勝した相手です。企業チームとは言え、3企業から選手が集まるためタレントは揃っています。さらに今シーズンは、大量20名の新人が入り、チームのスタイルとしてもこれまでとは変えてくることも想定され、油断できない試合になりそうです。試合は、K#8小田倉選手のキックオフで開始です。
 

オフェンス・ディフェンスで圧倒
 

オール三菱最初のオフェンスは、ランプレーが通され続けてダウン更新を許してしまいます。前回の警視庁戦でも最初のシリーズがしっくりこず相手に時間を消費されてしまいましたが、今回はスタートはややもたついたものの、その後の攻撃を止めてパントで攻撃権がBigBlueに移動します。
 
BigBlue最初の攻撃は、QB#3クラフト選手から今シーズン期待のルーキーWR#81栗原選手へ19ヤードのパスが成功しダウンを更新します。さらにRB#10末吉選手のランを挟んで、再びWR#81栗原選手へ44ヤードのロングパスが成功して一気に敵陣内奥でファーストダウンを獲得します。この試合、Xリーグ歴代パッシング記録の更新が期待されるQB#3クラフト選手は、それを意識してなのかWR#80瀧選手へ8ヤードのパスを通してレッドゾーンに入ります。ここから一気にパスでTDを狙うかと思われましたが、逆にRB#10末吉選手、RB#24中野選手とランでヤードを刻んでいきます。しかし、3rdダウン8ヤードとなったところで、左コーナーに走るWR#89円谷選手へ8ヤードのTDパスを通し、まずは先制点を上げます。
 
続くオール三菱の攻撃を4thダウンパントに押さえ、再びBigBlueの攻撃。今回はRB#10末吉選手をキープレーヤーに、パスとランで前進。3rdダウン残り1ヤードからのランは34ヤードのロングゲインとなり、再び敵陣レッドゾーンに迫ります。QB#3クラフト選手のスクランブル、RB#24中野選手のダイブで10ヤード進みダウンを更新した後のファーストダウンのプレー。右コーナーに走るWR#81栗原選手へ14ヤードのTDバスが成功し追加点を上げます。さらにこのTDのTFPでは、オープン体系からTE#40スタントン選手へスナップをすると、そのままエンドゾーンに走り込み2点コンバージョンを成功させ、15-0と点差を広げます。
 
オール三菱のオフェンスは、BigBlue DB#20矢部選手のインターセプトで攻撃権を奪い自陣26ヤードからのBigBlueのオフェンスシリーズ。途中から2Qに入りますが、このチャンスを生かすことが出来ずP#11原選手のパントで攻撃権は移動します。続くオール三菱の攻撃は、今回も4thダウンパントに追い込んだものの、パントリターンに入ったルーキーWR#88伊藤選手はタックルを受けて痛恨のファンブル。再びオール三菱の攻撃が始まります。自陣28ヤードから相手に攻撃権を与えてしまったBigBlueですが、ここでBigBlueディフェンスが踏ん張ります。DL/LB陣がQBへプレッシャーをかけて2回のパスを失敗に追い込むと、3rdダウンではQBスクランブルをLB#7岸本選手がタックル。4thダウン5ヤードからオール三菱はギャンブルを選択しますが、DL#98瀧川選手のQBサックでこのピンチを逃れます。
 
ピンチの後にはチャンス有り。RB#10末吉選手が17ヤード前進すると続いてTE#40スタントン選手に17ヤードパスが成功し敵陣に入ります。次のプレーでは、RBにワンフェイクを入れて時間を稼ぐと、ポストパターンでエンドゾーンに走り込んでいたWR#81栗原選手へこの試合2本目となる37ヤードのTDパスが成功。得点を22-0とさらに延ばします。
 
次のキックオフでは、RB#35土井田選手が好タックルを見せ、オール三菱の攻撃は自陣17ヤードから。この状況で、DT#93奥野選手がロスタックルをすると、LB#45吉津選手もQBサックで大きく押し戻し自陣8ヤードから4thダウンパントに追い込み攻守交代となります。このパントはショートパントになり、BigBlueは敵陣38ヤードでファーストダウンを獲得します。ここからRB#24中野選手が2回走りゴール前11ヤードでダウンを更新すると、最後は一気にルーキーRB#35土井田選手が11ヤードを走りきり、Xリーグ公式戦初TDを記録。29-0とさらに点差を広げます。
 
この後両チームパントを交換し時計が進み、2Q残り1分1秒でBigBlueに再び攻撃権が戻ってきます。ルーキーWR#11原選手へ25ヤードのロングパスが通り敵陣に入りますが、ここからのパスが相手の厳しいマークもあり続けて失敗。4thダウン10ヤードの場面になりますが、QB#3クラフト選手はそのままギャンブルを選択。パスと見せかけた後で、自らフィールドに走り出すと、そのまま26ヤードを獲得しサイドラインに出て時計を止めます。残り4秒から、K#8小田倉選手は46ヤードのFGを狙います。距離は十分だったものの、強い風に流されたのかゴールポストに絡まず失敗。そのまま前半が終了となります。
 

オフェンス・ディフェンスに乱れが...
 

29-0とほぼ100点の内容で前半を折り返したBigBlue。後半3QはBigBlueのオフェンスから始まります。後半もQB#3クラフト選手が登場。自陣30ヤードからの後半ファーストプレーは、WR#17小川選手への39ヤードのパスが成功し一気に敵陣に入ります。RB#24中野選手の中央ダイブで8ヤード進むと、次は同じプレーのフェイクからプレーアクションパスを狙いますがターゲットが見つからず逆にQBサックを受けて後退してしまいます。3rdダウンロングとなり再びパスでダウン更新を狙いますが、ここでもターゲットが見つからずQB#3クラフト選手がスクランブルをしてダウンは更新します。続くシリーズでも、4thダウン1ヤードとなりますが、ここはRB#21藤井選手が飛び込みファーストダウンを獲得。ゴール前3ヤード迄迫ると、最後はWR#17小川選手へ3ヤードTDパスが通り後半最初の得点を獲得します。
 
続くオール三菱の攻撃。WR#81栗原選手へのパス、RB#36石垣選手のランでそれぞれダウンを更新してBigBlue陣内でファーストダウンを獲得します。リズムを掴んだオール三菱は、BigBlueのディフェンスに苦しみながらも、確実にゲインを獲得して前進。ゴール前23ヤードまで進んだところで、フィールドを左から右に横切ってきたWR#85祖父江選手にパスが通ると、そのままエンドゾーンに飛び込まれてTDを許してしまいます。
 
3Qも残り2分少し。BigBlueのQBは#4多川選手に交代します。得意のQBキープでダウンを更新すると、さらにRB#35土井田選手の25ヤードランでゴール前19ヤードまで進みます。ここからエンドゾーンを狙うBigBlueオフェンスですが、WR#83松尾選手へのパスとRB#21藤井選手のランで、ゴール前3ヤードでファーストダウン獲得します。しかしオール三菱もゴールラインを背にして厚い守備を見せます。1stダウンでは、左コーナーへWR#11原選手が走り込みますが、アウトオブバウンズでパス失敗。2ndダウンでは、RB#35土井田選手がパワープレーで突進しますが、これをDB/LB二枚で止められて1ヤード届きません。3rdダウン1ヤードからは、RBダイブフェイクからQB#4多川選手がオープンを狙いますが、これも相手に阻まれて逆に1ヤードのロス。4thダウン残り2ヤードとなり、K#8小田倉選手が登場してFGトライアルとなります。ゴールポストまで距離を取りたいK#8小田倉選手は、わざとディレーオブザゲームの反則で5ヤードの罰退を狙いますが、オール三菱はこの反則を辞退し、3点を巡っての駆け引きが生まれます。しかしK#8小田倉選手はゴールポスト中央に19ヤードFGを成功させ、さらに点差を39-7と広げます。
 
FGの3点は許したものの、ゴール前の勝負としては勝ったと言えるオール三菱。続くオール三菱のオフェンスでは、4thダウン4ヤードまで追い込みますが、パントと見せかけたパスから一気に52ヤードの前進を獲得します。モメンタムを掴んだオール三菱の攻撃は、ゴール前17ヤードから。勢いの続くオール三菱は、RB#36石垣選手のランの後、QB#15谷口選手はオプションキープから一気にエンドゾーンを狙いますが、DB#23保宗選手が身を挺してタックルしてTDを阻止します。その後ダウンを更新し、ゴール前6ヤードでファーストダウン獲得したオール三菱。1stダウンでは、激しいラッシュの中DB#16芹澤選手がQBサック。溜まらずQB#15谷口選手がボールをファンブルしたと見えたものの、これは前パス失敗の判定。次のQBキープはディフェンス総掛かりで防ぎ、5ヤードの前進で辛くも止めてTDを許しません。しかし3rdダウンでゴール前1ヤードという厳しい状況、ここでドロップバックしたQBにDB#27芹澤選手がタックルし態勢を崩したところに、LB#55藤田選手がサックし7ヤードのロスを強います。4thダウンではQBが左にロールアウトしてコーナーのターゲットを狙いますが、このパスは失敗。ゴールラインを死守したBigBlueディフェンス陣がこの勝負に勝ちます。
 
続いてゴール前8ヤードからBigBlueのオフェンスシリーズ。厳しい状況からWR#89円谷選手に5ヤードのパスが成功した後の3rdダウンのプレー。一旦パスと見せかけてから、QB#4多川選手はQBドローでフィールドに走り出します。左右にカットバックしてディフェンスをかわすと、さらにセカンダリー陣のタックルを受けても倒れず、これを振り切ると一気に87ヤードを独走して自らTDを獲得します。
 
点差は45-7と広がったものの、なんとしても追加点を獲得したいオール三菱。その執念はキックオフリターンに現れます。BigBlueのカバーチームを匠にかわしたオール三菱WR#81栗原選手は56ヤードのビッグリターンを見せ、一気にBigBlue陣内35ヤードまでボールを進めます。一度はパスでダウンの更新を許したBigBlueディフェンスですが、その後は厳しいQBへのプレッシャーとマークでパスを許さず、4thダウン12ヤードまで押し込みます。ここからプレッシャーを受けながら投じられたオール三菱のパスは、DB#1小林がインターセプト。オール三菱最後の攻撃を防ぎきります。残り時間をBigBlueは流して、1stステージ最終戦を45-7で勝利して終わります。
 

2ndステージ2連勝が絶対条件
 

オフェンス・ディフェンスともに、途中やや不安な場面も見られましたが、全体として安心して見ていられる内容でした。オフェンスについては、QB#3クラフト選手のゲームプランが見事に的中した印象です。ただ、何の問題の無いパスのドロップが何度か見られたことは気になりますし、ランプレーでのライン戦ではもう少し頑張って欲しかったかなという印象です。また、この試合では珍しくQB#3クラフト選手が2回QBサックを受けました。結果的にプレー成功にはなったものの、相手DLに追われてパスポケットを追い出されることもあり、その点次の試合までに対策が必要かもしれません。
 
ディフェンスについては、レシーバーをフリーにしてしまい1TDを許したシリーズは残念でしたが、ゴール前でも厚い守備を見せ、ミスもこれまでの試合よりも少なかったように感じられます。特にこの試合ではQBに対してのプレッシャーが厳しく、二人のQBを使い分けてきたオール三菱としても、プレーコールの選択に困ったのでは無いかと思われます。ただ、相手に許した202獲得ヤードのうち157ヤードがパスによるものだけに、パスディフェンスについてはさらに準備が必要と感じられます。
 
この試合の結果、BigBlueは中地区3位が確定。次の2ndステージSuper-9では、西地区1位、東地区2位との対戦が予定されます。地区3位で次に進むBigBlueに取っては、2ndステージで2勝することがファイナルステージ進出の必須条件です。その上で、他のブロックの結果によって、次のステージに進むことが出来ます。とは言っても、2ndステージでも勝たなければいけないことは、1stステージでの結果に寄らず当然のこと。やるべき事をちゃんと実行するために、次のステージへの準備を進めて欲しいと思います。Go BigBlue!

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